現代最強の術師・両面宿儺と史上最強の術師・五条悟による呪術廻戦   作:ソル  

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お待たせしました……


共闘

 「と、その前に」

 

 この面子が全力で暴れれば、短時間でも大きな被害が出る。

 五条としては、この時代の人間が多少死のうと魔虚羅を倒すことを優先するが、積極的に巻き込みたいとも思わない。

 

(高専の連中はもう逃げてるね、流石判断が早い。で、下にいた一般人は氷で守られてた……多分宿儺だよな。あれなら多少暴れても被害は出ないはずだ)

 

 周囲に一般人はいない――というより、樹海降誕によって近くにいた人間は吹き飛ばされるか死んでいる。

 だが、巻き込む可能性がある人間が一人いた。

 

(裏梅がちょっとまずいかな。あの子だけは単に気絶してた、身を守るのはきついだろ)

 

「兄者ァ、待って!」

 

「急にどうしたの兄さん!」

 

 脹相が開けた穴から現れたのは、壊相と血塗。

 渡りに船だ。

 

「下に白髪の女の子が倒れてる、一緒にここから離れてくれ。君らだと流石に実力が足りない」

 

「おい、二人を顎で使う気か」

 

「その子も悠仁の友達」

 

「壊相、血塗、頼んだ」

 

「……よくわからないけど兄さんが言うなら。行くぞ、血塗」

 

 せっかく登ってきたのに!?という血塗を連れて地下へと戻る2人。

 それを横目で眺めながら、五条は現状の説明を始める。

 

「詳しく説明してる時間ないんだけど、俺が出ていられるのはどう頑張ってもあと50秒そこらだ。それまでにあいつを拘束してくれ」

 

「……おい、無茶が過ぎるだろ。相手が何かわかって言ってんだよな?」

 

「頼むよ二人とも。その間のフォローはするから……来る!」

 

 時間も余裕もない中で出し惜しみは不要。

 そう考えた脹相は、初手から赤血操術の代名詞ともいえる技を放つ。

 

「穿血!」

 

「おい待て!」

 

 その赤は、魔虚羅の肩を貫き、直線上にあった頭に穴を空けた。

 

「なんだコイツは?」

 

 甚爾の攻撃すら致命傷にならなかった魔虚羅相手には、この程度では痛打とならない。顔に空いた穴をモノともせずに、攻撃を続けようとする。

 だが、脹相の顔に焦りは見えない。

 

 直撃から数秒後、魔虚羅が膝を地に着いた。

 

 呪霊と人間のハーフである張相の血液は、通常の赤血操術使いを超える強力な毒性を持つ。

 血脈による耐性や高度な反転術式による治癒でなければ、彼の毒から逃れることはできない。

 

「おい、やるんならさっさと……」

 

 ガコン。

 音を立て、方陣が回る。

 

「な……」

 

 適応。

 外傷の修復とともに、自らの呪力を変質。体内にあった脹相の血の毒を中和することで、体の自由を取り戻した。

 

「こういう事。キツイでしょ?」

 

 割り込んだのは五条。

 先ほどと同じく、不可侵の壁が脹相への攻撃を阻む。

 

(とはいえ何度もは無理だな。無下限に対しても適応進めてるだろうし)

 

 無下限との鍔迫り合いを続ける魔虚羅へ、次に仕掛けたのは甚爾。

 

 素早く魔虚羅の周囲を駆け回り、飛天により空気を固めた。今までのように壁を作るのではなく、魔虚羅に密着させるような形で、その動きを封じようとする。

 初見ならば一秒を奪うことができたかもしれない。しかし、飛天はすでに何度も見せている。

 

「ちぃっ!!」

 

 魔虚羅の顔が甚爾へと向けられた。

 すぐさまその場を飛び退いたが、魔虚羅は障害など存在しないかのように、悠然と歩みを進める。

 

(クソが! やっぱ爆発の時に飛天にも適応してやがったのかよ!)

 

 あの時魔虚羅は、爆煙と同時に空の面を切り裂くことでその場から動いていた。

 脱出するのにワンアクション必要なのであれば時間を稼げると考えていたが、甘かったようだ。

 

 魔虚羅の適応に終わりはない。

 一度見たものであれば、無限に解析し対処法を模索し続ける。

 

 ガコン。

 音を立て、方陣が回る。

 

 甚爾を追い、魔虚羅の体が空へと飛び上がった。

 

 空中移動への適応。ただ空の面を捉えるだけではない。

 宿儺がやったのと同じように、呪力を移動と同時に爆発させることで甚爾以上の速度で空を走る。

 

(やべえ、追いつかれ……!)

 

「させないよ」

 

 三度魔虚羅の刃を阻もうとする五条。

 五条悟の瞬間移動は単純な速度ではなく、無下限呪術を利用した空間と座標の圧縮。

 超長距離であっても瞬間的に移動が可能である以上、この程度の距離を追いつくのは造作もない。

 

 だが。

 

「何!?」

 

 五条の体が、魔虚羅の直前で停止した。軌道上に見えない壁がある。

 

 高速機動への適応。それは単純に速度で追うだけでなく、相手の逃げ道を奪う方向への対処法をも会得させていた。

 それは、甚爾が見せた空の面の固定化を、飛天を用いずして再現することを可能にする。

 

 もとからあったものであれば、壁を認識し、躱すこともできただろう。

 しかし、魔虚羅がそれを生み出したのは五条が移動を始めた瞬間。抜群のタイミングで作り出された障壁は、その存在を悟らせることなく五条の動きを阻んでいた。

 

 稼げる時間は一秒。だが、この速度域での戦闘では致命的とも言える。

 

(間に合わない……! やっぱ即席じゃ連携なんて無理か!)

 

 最強が最も強いのは、一人でいる時だ。自分以下の人間は、足手まといにしかならないのだから。

 故に、五条悟にチームプレイの経験は皆無である。

 

 もっともそれは、甚爾や脹相にも言えること。

 片方はその生き方、もう片方は戦闘経験の浅さゆえに、「協力して戦う」という経験が彼らにはない。

 

 今のも、一対三の戦闘ではなく、一対一の戦闘を三回繰り返しただけ。

 自力で劣る相手に対し、そんな戦い方をして勝てるわけがない。

 

「『蒼』!」

 

 遠隔で『蒼』を生成、術式対象から魔虚羅を外すことによって甚爾だけを引き寄せようとした。

 だがそれは、やらないよりはマシ程度の悪あがきに近い。

 

 その眼には、身体を袈裟斬りにされる甚爾の姿がはっきりと映っていた。

 

 

 ◆

 

 

 致命傷。

 重要臓器をかなりの数切り裂かれたのだ。受けた本人がそれを一番理解していた。

 

 だが、まだ生きている。

 本来なら腰から下を落とされ、即死していたはずだった。最後の瞬間、五条が干渉したことにより、まだ数分は命を繋げる。

 

「ぐ、がああ!!」

 

 退魔の剣を白刃取りの要領で掴み、そのまま魔虚羅を引き寄せる。

 

 大量の血が吹き出し、激痛が走った。体の力が抜けそうになる。

 

 だが、それは一度経験した痛みだ。

 皮肉にも、一度目の死因も斬撃だった。その経験が慣れとして体を動かす。

 

 魔虚羅に対して仕掛けたのは、変則的な関節技のような何か。游雲で魔虚羅の肩を極めると同時に、首を腕で締め上げる。中途半端な拘束だ。そもそも相手の体格が大きすぎる故に、一人でまともに拘束し続けるのは不可能に近い。

 負った傷により膂力も落ちている。適応の必要すらなく、数秒もすれば単純な力で脱出されるだろう。

 

 ただ、甚爾は理解していた。

 その一瞬を見逃すものは、この場にはいないということを。

 

「『赤縛』!」

 

 赤黒い液体が、四方から津波のように押し寄せる。

 

 赤縛は本来、網のような形状にした血液で相手を拘束する技。

 だが、呪力次第で血液を無限に増やせる脹相が使えば、その技は全く別の形へと変わる。

 

 出現したのは赤黒い球体。

 脹相が全力で放った大量の血液は、密着していた甚爾ごと魔虚羅の体を完全に封じ込めた。

 

 当然、もう一人もすでに動いている。

 

「位相 波羅蜜 光の柱」

 

 脹相の赤縛が完成するより早く、その詠唱は始まっていた。

 天を刺すように立てられた人差し指に、エネルギーが収束していく。

 

 赤縛と同じ赤い球体。

 指先程度のサイズでありながら、そこに込められた呪力はそれと反比例するように大きい。

 だが、それを生み出した本人は不満そうな顔を浮かべていた。

 

(呪詞付きでもこの程度か。やっぱ『赫』だけじゃ殺しきるには足りないな)

 

 魔虚羅を「確実に」仕留めるには、最低でも全盛期の7割程度の力がいる。詠唱をした今の赫でも、精々6割といったところ。

 それでも相当な威力だが、これだけでは決め手にならないだろう。

 

 甚爾が魔虚羅の動きを止めてから、ここまでの経過時間は0.5秒にも満たない。だが、その時間でさらに状況は悪化する。

 

 ガコン。

 音を立て、方陣が回る。

 

「な……」

 

 頑強に固めていた赤縛が、壊されるのではなく(ほど)けた。

 単なる液体と化した血液が、滝のように流れ落ちていく。

 

(血液を操作できない……!?)

 

 二度の回転により、魔虚羅は赤血操術そのものに完全に適応した。

 呪力を変質させ、血液内の脹相の呪力を中和することによって、脹相の干渉を弾く。

 

(まずいな、逃げられる。一か八かもう打つか? けど倒しきれなかったら終わりだ)

 

 選択を迫られる五条。出力不足の『赫』では、分の悪い賭けになるだろう。

 しかし、もう時間がない。こんな機会があと十秒以内に来るとは思えない以上、今この瞬間に決めるしかない。そう判断し、魔虚羅へと力を解放しようとする五条。

 その動きを止めたのは、少し下から感じた呪力の気配だった。

 

「『霜凪』!!」

 

 遠距離から放たれた氷塊が、再び魔虚羅の動きを封じ込める。

 脹相のように甚爾ごと捕縛するのではなく、魔虚羅のみを凍り付かせる精細な呪力のコントロール。

 

「マジか!」

 

 六眼に映ったその人物。白い髪を自らの血で汚しながらも、二本の足で立つその姿。

 壊相と血塗が保護に向かったはずの、氷見裏梅がそこにいた。

 

 B5Fに放置されていた裏梅は、大きな呪力が出たり消えたりする気配によって目を覚ましていた。

 六眼を持つ五条ですら直ぐには復帰できないだろうと判断していた重傷。それでも参戦したのは、宿儺が封印された時の記憶があったからだ。

 

 あの時裏梅は、薄い意識の中、獄門彊に封じられていく宿儺を間近で見ていた。恩師の危機に何もできず、倒れ伏しているだけの自分へ殺意すら覚えた。

 

 だが、宿儺は違った。封印に飲まれるその瞬間も、彼の瞳に焦りや絶望など微塵もなかった。

 

 そして、宿儺は最後に、裏梅へと言葉を残していた。

 いや、実際に口にしたわけではない。しかし、彼の目が伝えていた。

『留守を任せた』と。

 

 利用されたことへの落胆でも、重傷を負っていることへの心配でもない。

 誰より長く教えてきた生徒への、信頼と期待。

 

 あの目に応えられないのであれば、裏梅に術師を名乗る資格はない。

 少なくとも、本人はそう確信していた。

 

「やれ!」

 

 ここにきて、まったく別の手段を持った増援。

 どれに対して適応すべきかを絞り切れなくなった魔虚羅が、一瞬だけその動きを止めた。

 

 その隙を見逃さず、魔虚羅の頭上へと瞬間的に移動する。

 死角を取った――だけではない。そこには、青い光が佇んでいる。

 

「位相 黄昏 智慧の瞳」

 

 甚爾を救出するため展開した『蒼』は、いまだ消滅することなくその存在を保ち続けていた。

 呪詞の詠唱により輝きを増していく『蒼』と、指先で煌々と光る『赫』。相反する二つの無限を衝突させることにより、無下限呪術の奥義ともいえる技を放とうとした、その瞬間。

 

(おい、待てよ!)

 

 内側から声が聞こえた。

 

 

「なんで止めんの、今しかないよ仕留められる機会」

 

「何でも何もあるか、お前縛りのこと忘れてんのか!?」

 

 他者間の縛りを破った際のペナルティは未知数。五条にまだ何の罰も下っていないのは、実際に行動に移したのがあくまで救助行為のみに絞られていたためだろう。

 『赫』を発動させたことや、詠唱により出力を引き上げたのはかなり怪しかったが、それは縛りを結んだ虎杖自身が戦闘や暴れるに当たらないと判断していた。でなければ、それをやろうとしたときに彼が止めていたはずだ。

 今虎杖が声をかけたのはそのため。明確な害意を敵にぶつければ、今度こそペナルティは避けられない。

 

「お前消えちまうかもしれないんだろ!?」

 

「ま、そうだけど……うーん。別にいいかな」

 

「な……」

 

「今の勝負、結構楽しかったしね。悔いがないとはいわないけど、これで終わってもまあ良いさ」

 

 相手は最強の式神。

 平安の時代にはなかった、負けがあるかもしれない戦い。『他人と協力して事に当たる』なんて珍しいことも、一瞬だができた。

 思い描いていたものとは違うが、終り方としては悪くない。五条は、それで満足だった。

 

 だが、少年はそれを認められない。

 

「ふざけんな! こんな死に方でいいわけねえだろ!」

 

 これは、正しい死ではない。

 彼は味方ではないし、仲間でもない。あくまで、五条は五条の論理でしか動いていないからだ。体を共有していた虎杖には、それがよく分かっている。

 

 だが、それでも五条は誰も殺していない。いくらでも悪用できたであろう虎杖との縛りというカードを、術師達を救うためだけに切った。

 そんな人間が目の前で死のうとしている。それを黙って見ていられるほど、虎杖は人を辞められていない。

 

「……まあ、俺としても宿儺とガチでやり合いたい気持ちはあるけどさ。今決めなかったら恵も含めて全員危ないよ。こんなチャンスはもうない、やっぱ俺が……」

 

「なら、俺がやる」

 

「え?」

 

「弾は用意されてんだ、あとは狙いを定めて打つだけだろ?」

 

 軽い口調。

 無知からくる過信のようにも思える。だが、それは違う。

 やろうとしていることの過酷さと、失敗すれば全員が死ぬかもしれないという重圧。二つとも、十分に理解している。

 それでも。

 

「やれんの?」

 

「やってやる」

 

 真っ直ぐな目だった。呪いの力を扱う人間としては、失格と言えるかもしれないほどに。

 五条悟は、この時初めて理解した。これが、虎杖悠仁なのだと。

 

 ◆ 

 

 現実での経過時間は0.1秒。

 白い髪と片目の青が元に戻った。

 

「くっ!?」

 

 至近距離にある『赫』が、形を崩しかける。

 

 五条の呪詞により、蒼と赫は150%の出力を発揮したままそこに存在している。

 あとは、二つが衝突した際に生まれるエネルギーを押し出すだけでいい。

 

 言うは易し。そもそも無下限呪術など扱ったことすらない虎杖では、『赫』が暴発しないよう抑えるので精一杯。

 五条が『赫』を生み出した時の感覚を、全精力を注いで反復し続ける。気を抜けば、自分をも巻き込んで暴発してしまうだろう。

 

(形にして、留めるイメージ……! 長くはもたない、早くしねえと!!)

 

(ほらほらどうした? あんな啖呵切っといて失敗したらダサいよ〜?)

 

「うるせえ分かってるよ!!」

 

 前方にある『蒼』へ向け、指先の『赫』を解き放つ。

 二つの無限が近づいた瞬間、全身の毛が逆立つのを感じた。制御しきれないエネルギーが溢れ出すような、呪力の高まり。

 

(危なっかしい……実際打ち出す時が怖いな。さっき俺がやってたみたいに、詠唱を使って安定させる方がいいね)

 

(内容知らねえんだよ!)

 

(復唱)

 

 頭の中で唱えられる呪詞をなぞるように、虎杖の口が動く。

 

「九鋼 偏光 烏と声明 表裏の狭間」

 

 呪術は引き算。レベルの高い術師ほど、技の出し方がコンパクトになっていく。

 呪詞の詠唱は、例えるなら補助輪に近い。上級者には必要ないものだが、安定性を高めるにはこれ以上ない。

 

 詠唱が終わると同時。

 親指で押さえた中指を、弾くようにして解き放つ。

 

 虚式 茈

 

 その出力は200%。

 五条悟全盛期に近い威力のエネルギーが、魔虚羅の体を飲み込んだ。

 

 

 ◆

 

 

「……まだ生きてるか」

 

 魔虚羅の拘束を裏梅が果たしたことで、致命傷を負っていた甚爾は力を抜き落下していた。

 倒れながら周りを見渡せば、自分のすぐ横には大穴が空いている。

 

 勝った。その事実を示すように、上からは魔虚羅の方陣が崩れながら落ちてきていた。

 

 方陣を追うように、魔虚羅を倒した者が、甚爾の近くへ着地した。

 あの圧倒的な存在感はない。元の人格に戻ったのだと察すると同時に、彼が声をかけてくる。

 

「あんた、その傷」

 

「ああ、もう死ぬな。……何だその顔」

 

 助けられなかったことを悔やむ顔。

 旧知の中ならともかく、さっき襲いかかってきた人物に向けるような表情ではない。

 

「お前、本当に術師か? この程度気にしてたらやってらんねえぞ」

 

「でもさ」

 

「……ったく。お前、恵の何だ」

 

「……友達」

 

「そうか」

 

 自分の息子は、こういう友を持てる人間に育った。

 その事実は、安堵のような何かを甚爾の胸に残した。

 

「恵を頼む」

 

 あの時と同じような言葉。

 だが、最初の死よりもずっと穏やかな気持ちで。

 

 口の端に笑顔を浮かべながら、伏黒甚爾は眠りについた。

 

 

 ◆

 

 

「はぁ……」

 

 精神的な疲労から、尻餅をつく。

 目まぐるしく変わる状況、強敵との連戦、目の前の死。

 

(お疲れ)

 

「……ありがとな。色々助かった」

 

(こっちこそ)

 

 近づいてきたのは、髪を二つにまとめた男。

 

「あれを一撃で葬るとは。さすがは俺の弟だ」

 

「アンタ誰……? 一人っ子だよ俺」

 

「そのあたりの説明はまた後だ。とりあえず一度お兄ちゃんと……」

 

「虎杖! 無事か!?」

 

「裏梅……っそうだ! 先生は!?」

 

 魔虚羅を下したもの達が集合する中、パチパチと拍手の音が鳴り響く。

 一斉に視線を向けた先には。

 

「いやーほんと最高だったよ。あそこまで予想を越えられるとは思ってなかった」

 

 袈裟の男が、そこにいた。




リアル事情で来週も更新ないです
少々お待ちください
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