ゾンビが普通な世界の上位存在(人間)   作:理性外れタガー

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1話1話は短くなります。平常心で書けるかも怪しいので更新頻度は低いかもしれません。


第1善 地獄の沙汰も権力次第

『ピカッ―ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!!』西暦2100年―10年に渡る第三次大戦が終結して3年が経過した地球では、世界の各地で()()()が降り注いでいた。戦争終結後、何処かの研究所が開発したウイルスによりバイオハザードが発生し世界中のほとんどの人類がゾンビとなった。一部の奇跡的に感染を免れた人類は月面基地への移住を敢行、せめてもの抵抗として、地球全土をミサイルや新兵器で攻撃、陸地の半分が被害に遭った。そして半世紀が過ぎた現在―

 

―曇り空の下、なだらかな草原に挟まれた石畳の道を一つの馬車が走っている。客席には()()()()()()なイケメンが一人、座ったまま眠っているのみ。頭に被った帽子と腰に付けた2()()()()()()()()が目を引いている他、レザーバッグを持っている。

 

「お客様。もう少しで到着致します。」御者(ぎょしゃ)が手綱を握りながら、男に連絡をする。「ん?ふぁい。あかった。」目を覚まして()()を開いた男は、寝起きなのにずっと起きていたかのように振る舞い、到着するまで何かブツブツ呟きながら腕を組み貧乏揺すりをしていた。

 

少し行くと馬車は石造りの街に着いた。御者は通行の邪魔にならない所に馬車を停める。街はところどころに血や肉片が付着している他、ボロボロの建物もチラホラ見られた。

 

「お客様。()()()()()()に到着致しました。」「よし。ご苦労!」男はカバンを持って客席から飛び出しカッコよく着地した!そして馬車を後に歩き去る。

 

「お客様!代金を貰っておりません!」『ガクッ』せっかくカッコつけたのに邪魔されてよろける男。走って運転手の方に戻りリボルバーを1丁引き抜いて、銃口を御者の眉間に突き立てる!

 

銃口を突き付けられた御者の顔は血の気が薄く肌がところどころボロボロだった。まるで()()()。―というか()()()()()()()であった。

 

この世界のゾンビはウイルス(空気感染するなど感染力が物凄く強い)「No War(ノーウォー)」によって、一握りの人間を除く全ての()()()()が知性の低くて体の脆いゾンビになっている。

 

世間一般の人を襲う知性のないイメージとは違うがゾンビの起源は、カリブ海のハイチの民間信仰であるブードゥー教の『()()()()』という呪術師がゾンビパウダーと呼ばれる毒を用いて人間を仮死状態にし、脳の機能を破壊して自発的意思をなくした人間を再び目覚めさせ肉体労働者として働かせていた。という話だ。この世界のゾンビはゾンビパウダー産のゾンビに近く労働も出来る。

 

この世界のゾンビは普通に成長するし子供も産むので、もはや()()()()()()()()()である。頭さえ無事なら多少は平気だし、水や食べ物は3日間に一食ペースでいいし、当然人間を食ったりもしない。

 

 

―「ホントか!?ホント〜に連盟から先払いされてね〜んだよな〜!?」「は、はい!されておりません!!」「ほ〜〜ん?」銃口を突き付けられても依然主張が変わらない所を見ると、流石に男も本当だと思ったようだ。

 

「ちっ。おいくら?」男は頭を掻きながら、取り出した財布の中を見る。「900ゴールドでございます。」「900!?安いね〜!ほらよ!」『ジャラッ』男は財布の中から様々な国の通貨を出し、御者の手のひらの上に煩雑に渡した。

 

「釣りはいらねー!!また機会があれば頼むぜ!!!」男は再び街に向かって歩きだした。御者はコインを見て計算する「1100ゴールド…!今日は娘にお土産を買っていくか!!」男が本当に計算したかは定かではなかった。

 

男はメモ帳を取り出して依頼の内容を再度確認する。「忘れちまった。えぇ、依頼内容はCRAY人(クレイじん)の少女『ヒュン』の護衛。彼女は酒場『SECT(ゼクト)』で働いているのでそこで会うと…。よし覚えた。えぇと…依頼内容は…」男はブツブツ言って、反復して覚えようとしている。

 

―何故この男はゾンビではないのか?体内に「CRAY(クレイ)遺伝子」を持つ一握りのネジの外れた人間「CRAY人(クレイじん)」はゾンビ化を免れたのだ。

 

CRAY人は大抵の病気に対して免疫を持ち体が丈夫であり力も強い!―CRAY人はゾンビ達の上に立つ()()()()として、依頼を受け持っている他、機械軍団の掃討なども行っている。

 

基本ゾンビは従順であり、臭い事や体が脆い事以外は無益だが、もし悪事を働いたゾンビが居る場合、彼らCRAY人はゾンビをいつでも殺せる許可が降りている為、悪事を払いたゾンビは即刻処刑できる。CRAY人は全員無駄に強いから返り討ちには基本遭わない。

 

この男は「()()()()()()()()」短期で品と堪え性の無い、ゾンビより本能で生きている男だ―

 

街の様子を眺めているクリスが「田舎にしては大きな建物もあるな。恐らく宿屋か?酒場もあるって事は水源が豊富なのかもな。」など今まで世界を回って得た経験則から推測を立てたいると『ブウウウウウウン!!!!』バイクに乗ったゾンビが背後から現れ、クリスが手に持っていたバッグをひったくっていった!!

 

「なるほどなぁ!!!」盗られた後、咄嗟にクリスはリボルバーを抜き素早く標準を合わせて―『パンッ』50m先の運転手のゾンビの頭を一発で射抜いた!!

 

『ガンッ!』コントロールを失ったバイクは近くの民家に衝突し炎上したが、バッグは狙撃した段階で地面に落ちたので炎上は免れた。また石造りなので民家は無事であり、付近の住民が地下水を繋げたホースを出して迅速に消化に当たっていた。

 

「あ〜あ〜。新品だってのに傷が付いちまったよ。ったく、幸先わり〜なぁ!!」バッグを拾って汚れをはたいたクリスは事故現場を後にして、約束の酒場へと向かって歩いていった―




無双物をやる上で悪役を後腐れなく処刑するには、先に腐っていれば問題無いのでは。と言うのがキッカケです。

※R7 4/18 ダッシュの使い方を学んだので修正しました。
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