飛来した吸血鬼は、クリスの右側に着地してリボルバーを構えている右腕を両腕で抑えつける!そして口を開いて尖った
「チッ!」クリスは咄嗟に左腕を吸血鬼のみぞおちに叩き込もうとするも、翼を動かして後ろに下がった事で避けられて拳は空を切っていった。
「純粋な若いCRAY人の血…美味い。ふはははははは!」ライトに照らされた吸血鬼の眼は、碧眼から
「ヨーロッパまで
すると6発の弾丸が、吸血鬼の頭へと向かって一直線に飛ぶ!「不味い!」―吸血鬼は2枚の翼と2本の腕を素早く頭の前に出して盾にする!!『ダダダダダダン』『ビシャッ』両腕から大量の血を流す吸血鬼。銀の弾が中に残ったままの腕は
「ええい!」吸血鬼は怯む事なくクリスに近づき、目をくらませる帽子のライトを右腕で狙って大振りをする。
「ッバカじゃねーの?」クリスは屈んでそれを回避しつつ左手を使って一瞬でリボルバーのシリンダーを空にし、即座にリロード。横に転がって一度距離を取り立ち上がり―
「追い込んだ意味ねーじゃん。」クリスは再び6発の弾丸を頭に向けて発射したが、「くっ。またか。」またガードが間に合った吸血鬼に同じ様に塞がれた。
「(こんなはずでは―!)照明は…!?ここか!」吸血鬼は両腕と片翼で頭を守りつつ真っ暗な周囲を確認し、翼を器用に操り近くの照明のスイッチを押した。『ピカッ』クリスはリロードを終え、照明が付いてから右手はリボルバーを構えたまま左手で帽子を被ったまま触りライトの光をオフにするボタンを押した。
「悪いね。手練れで。」強敵なのだが戦い慣れたせいか、お喋りするくらいの余裕はあるクリス。「吸血鬼の速度に慣れているのか…?」『パパパパパパンッ!!!』またしても全弾発射したが同じ様に塞がれた―
「なんだか、普段よりも
取り敢えず再びリロードして全弾撃つ。『パパパパパパンッ!!!』「ええいままよ!!」こちらも反撃しようと、両翼と両腕で頭を隠しつつ撃たれている間に走って距離を詰めた吸血鬼。「速い―来るか!」クリスは相手に関心しつつ銃を遠くに投げて構えを取り迎え撃つ!
『ミシィ…』吸血鬼が左腕で放った重い一撃を受け止めたクリスの右腕が、激痛と共に『ジーン』と痺れる。(クソッ!何故だ!こんなはずが!!)スピードも力も桁違いの吸血鬼に間合いに入られ絶体絶命の状態に陥ったクリス。
―第三次対戦時中に開発された素晴らしい防音壁を持つこの部屋に、
―「ひぃっ!!」村を襲い、親や家族といった全てを奪った
「うわああぁぁ!!!」叫びつつリボルバーをポケットから取り出し両手で構えて狼男を撃つ!!
『パンパンパン!!!』連射しやすい様に改良してあるのか引き金を引くのに大した力は要らなかったが、それが仇となる。
―1発目は狼男の左肩を掠めたが、その反動で銃口が斜上の方向を向いてしまった為、残りの2発目、3発目は全て外れて洞窟の天井にめり込んだ―
「む〜?先に手を出してきたって事は、
「う…うぅ…反動が…!」リボルバーを使うのは初めてなヒュン。いくら常人より強いCRAY人と言ってもまだ14歳。反動を上手く制御出来ていないようでかなりパニックになっており、避ける選択肢がすっかり頭から抜けてしまっていた。
『―ドンッ!』「ぐっ…あぁ!」タックルを受けて吹き飛ばされて地面を数回転がったヒュン。リボルバーを落とした他、不幸にも二つのポケットに3つずつ分けて入れていたスペアの弾丸の内、片方のポケットから全てのスペアの弾丸を落としてしまう。
「この臭い〜、ゾンビではないな〜。しかもまだ生きてるし〜CRAY人か〜?」「はぁ…はぁ…。」激しい衝撃を喰らったが何とか立ち上がったヒュンはゆっくり歩いてリボルバーを拾う。
「あぁ〜!この臭い〜。前の夜に会ったCRAY人か〜!CRAY人は何故か食欲が湧かなくてな〜。しかし〜何でここに〜?」狼男はヒュンの事に気がついたので、一度動きを止めた。「はぁ…はぁ…スゥー。なんで…?なんで!?村を襲った!!なんで!?」リボルバーを構えて尋問する。
「昨晩〜。山で偶然落ちてきて死んだ狼を食べてから〜、不思議とゾンビを美味しそうと思ってきて〜臭いからその村に着いた〜。こんなはずじゃなかっ」『パンッ!』「もう聞きたくない!!」狼男の口調と相まって、これ以上話を聞くのが辛い、終わらせたいと判断したヒュンは、話が終わる前に狼男の脳天に1発撃ち込んだ。
「……うおおおおおああ!!!」狼男は銃の直撃を受けても立ち上がった!恐らく毛と皮膚が装甲となり脳の破壊を塞いだのだろう。しかし先ほどのおっとりした話し方は何処へやら。野生的な咆哮をするのみとなった。
「ウソでしょ…。」何故死なないのか、どうすれば奴を殺せるのか。自分も皆んなと同じ様に無惨に殺されるだけなのか。そんな考えがヒュンの脳内を支配し、絶望の表情が次第に浮かんでくる。
「ガルルルルッ…!」ヤツと目が遭った。ヤツは姿勢を低くしてこちらの様子を伺っているが、ヒュンは本能的にヤツがこちらを襲ってくる恐怖に駆られた。
無理があるのか思い通りの展開にはならない物ですね。
大抵流れはアドリブです。