ある程度書けた!……続き書きにくいな(全消し)……これならどうだ!……なんかしっくり来ないな……(全消し)
感想を述べるなら一人称の方がやっぱ描きやすいじゃんね☆
「ケイ先輩を……どうしてですか?」
不安そうにアヤネがリオに尋ねる。そうだそうだ、ウチのケイは何にも悪い事なんかしてないぞー。最近もお仕事を頑張ってアビドスに貢献してくれてるんだからなー?
『彼女の場合は行動ではなくて、その存在が問題。……それを一番把握しているのは貴方のはずよ、石依コウ』
リオに名前を呼ばれてみんなの目線が俺に向けられる。……そっちだったかぁ。
「……コウ、何か知ってるの?」
「まぁ……なぁシロコ?」
「!?……まぁ、うん」
自分にパスが回って来ると思っていなかったのかピクリと体を揺らすシロコ。思わずこちらに睨みを効かせてきたので目線で会話を試みる。
(なんで無駄にこっちに回したの)
(いやシロコもあの時の当事者じゃん。というかシロコがやらかしてなかったらケイ持ち帰ってなかったし)
(つまりケイを生徒に出来たのは私のお陰。だからこれからの説明はコウがやるべき)
(いやだよ、めんどくさいじゃん)
(ん、家族の説明は果たすべき)
(……そういや妹って扱いにしてたな、チクショウ)
「……シロコ先輩?なんでそんな勝ち誇ったみたいな顔してるのよ」
「……いや、何でもない」
あのやろう、いつか最近考えてる銀行強盗の計画バラしてやるからな。俺はそう誓った。
「……まぁ詳しく話すと長くなるから簡潔にまとめるとだな──」
そうして俺はケイを拾った経緯を良い感じに説明しておいた。無駄な混乱を招くから実はロボットなんですと言ってなかった手前だし、多少の混乱は避けられないと思っていたが……
「へぇ……?つまりケイちゃんはロボットさんだったの?」
「その廃墟?の技術はとても凄いんですね〜。あんなに普通の人にしか見えないロボットなんてミレニアムでも見かけないのでは?」
『……技術的には不可能ではないけれど、安定性に維持費等の問題点が多すぎる。それにわざわざ人に近い外見にしたロボットを作るのは、合理的ではないわ』
「ふ〜ん……」
「なるほど……」
あれ、思いのほか軽い空気だな?とそこまで重く受け止めてなさそうな周囲に拍子抜けになった。
「コウ、どうしたの?」
「いや……思ったより軽い反応だなぁって」
「……まぁ慣れてるからね、誰かさんのせいでこういう驚くことは」
「アビドスにはビナーがいるので、人型のロボットと暮らしているのも問題はないと思います」
「シロコ先輩もロボットだったりするの?」
「ん……私は純粋な人間」
……頼もしいんだか、能天気なんだか。いやよく考えたらこうなったの俺のせい?あらやだ、みんなの価値観変えちゃった。
『……1週間前、シャーレの先生と石依コウがミレニアム所属のゲーム開発部4人と廃墟に探索をしに行った。そしてそこで見つけたのが、この存在よ』
ロボットから追加でホログラムの映像が投影され、映像が映し出される。ミレニアムの何処かの廊下を歩く1人の少女が映っていたが、その見た目はケイとそっくりで、あの時見たアリスだった。
「ケイ……先輩?」
「でもミレニアムの制服を着ていますし、歩き方が随分と可愛らしいですね〜?」
『アリスは謎の部品を発見しました!これはきっとレアアイテムですね!』
いや、何があった?俺が初めて会った時はもっとTHEロボットって感じの話し方してたと思うんだが……変な教育でも施されたのか?
「ケイ先輩ではなくアリスさんという名前のようですね。……ということはこの方も?」
『えぇ、彼女もケイと同じく廃墟で発見されているわ』
そして次の映像が流れる。おそらく監視カメラの映像だろうか、少し上から見下ろす画角でアリス達が映っている。……あれ、これ俺も映ってるな。
「あれコウ先輩じゃないの?」
「ほんとだ〜」
あの時のレールガン、もといスーパーノヴァを持ち上げてハブを撃退するまでの一連の流れが再生された。いやほんとあれ持ち上げるの化け物だな、あんなの持てるやついる訳が……いや多分居たわ。
「随分と重そうですね〜……何キロぐらいあるんでしょうか?」
『あの武装の総重量は200kgを超える物よ。あれが持ち上げているのは機体の性能故で、個人が持ち上げられる物ではないわ』
「200kg程……もう少し持ちやすかったら私も持てそうですね。襷か何かがあれば良かったんですが……」
次に映し出されたアリスの映像のスーパーノヴァにはベルトが付いていて、背負う形で持ち歩いていた。
「あれなら私でも持ち歩けそうですね!」
『本気で言ってるの?』
やっぱり俺以外にも結構おかしい奴多いな?
『……あれはまだ目立った活動をしていないから、推測を確定させるには情報が足りない。だから私は同じ特徴を持つ石依ケイに関する情報を集めに来た』
「……ちなみにですが、どのような推測かお聞きしても良いですか?」
『……そうね、貴方達には話すべきかしら。あの2人はとある存在が作り出したオーパーツであり、世界を終焉に導く兵器。通称『名もなき神々の王女』である可能性よ』
へぇ……世界を終焉にねぇ……え?世界を?いやまぁなんかやばそうなのは分かってたけど、そこまでの存在だったのあの2人?おい黒服、アイツなんかちょっと知ってた素振りしてたじゃん、少しは忠告しろよ。
「世界を……?」
「えぇ〜?ケイちゃんが?ビナーじゃなくて?」
「まだビナーの方が説得力ありますが……」
『貴方達が知っている情報があれば、可能な限り答えてもらいたい。彼女の特徴的な要素は何かあるかしら』
「特徴的か……まずケイもかなり力持ちだろ?」
ノノミに負けないぐらいケイは力持ちだ。校内に溜まった砂を出す時に2人はパンパンに入った砂袋をすんなりと運んで行ってしまう。アビドスの力仕事担当は伊達じゃない。
「私がケイちゃんに送ったダンベルは使ってくれてますか?」
「……まぁ使ってる、うん。でも次以降は服とかプレゼントすると喜ぶと思うぞ」
……漬物石に〜って近所の人に配ってることは黙っておいた。
「後は……ケイちゃんって、少しのケガならすぐに治っちゃうよね?タンク役のおじさんは、あれ凄く羨ましいんだ〜」
ケイは少しのケガならすぐに治してしまう。元々キヴォトス人は頑丈な所があるが、ケイはその中でも指折りに治るのが早い。本人に聞けばナノマシンによる自己修復機能がどうたら言っていた。意味はよく分からなかったけど。
「でもホシノ先輩って、コウ先輩並みに丈夫よね。盾を構えたら無敵だし、むしろ反応速度はコウ先輩より早いし」
「コウ先輩なら一撃入れるのは簡単だけど、ホシノ先輩は手強い」
「誰が簡単だって?」
「ん、先輩」
「指差すな、あとせめて言い直せよ……」
「特徴的なら、あれは外せませんよね。少し前から使っている不思議な力……」
『……不思議な力?』
何か気になることがあったのか、不思議な力という言葉にリオが反応する。セリカ達は自分なりの印象を伝えていた。
「魔法みたいよね」
「砂をガラスにしてくれて、凄く便利ですよね〜」
「砂ばっかり作ってるけど、他のものも作れるの?」
「ケイはやろうと思えば出来るって言ってたはず……」
「へぇ……」
「シロコちゃん、銀行強盗の道具とかはナシだからね」
「……ん」
『……詳しく教えなさい』
それから俺は出来るだけの知識をフル稼働させて、それっぽくケイが持つ力のことを説明した。でも俺もケイを完璧に把握しているかと言われると多分そんなことない。あの力も便利な錬金術的な何かとしか捉えていないし。
『……理論上際限がない物質の変換に、変換対象は能力の範囲内なら無差別に選択可能?それなら……』
それから数分後、思考を重ねていたリオはゆっくりと声を上げた。
『……結論が付いたわ』
「それで、どうだった?」
『貴方達は今彼女に生殺与奪を握られているも同義よ』
「えぇ……?ケイちゃんに?自分で言うのもなんだけど、おじさんはケイちゃんに簡単に負けないよ〜」
『貴方は手元で炸裂した、受けた瞬間に死亡する数kmの爆発から、1秒もかからずに逃げられるかしら』
「……」
『石依ケイの力はおそらく周囲の物体の分解及び再構築、分解対象共に再構築対象は自由に選ぶことが可能。現状ガラスが多いのは周囲の物体が主に砂であり、分解前の物質が再構築対象に近い程必要リソースの削減が可能な為……これではっきりした』
『名もなき神々の王女はあの2人で間違いない。今の所活動を見せていないのは何らかの要因で過去の記憶が消滅したからであって、本来の使命を取り戻した時に行動を起こさないとは言えないわ』
あまり良い結果には至らなかったらしく、世界の敵であるとリオは結論付けてしまった。つまりそれが意味するのは自分達との決別であって……
『……これは元々ミレニアム自治区の廃墟で発覚した問題よ。アビドスに持ち込まれたのは不本意だったけど、その責任は私が背負う』
「……それで、何をする気なの?」
『天童アリスに石依ケイ、2人のヘイローを破壊する』
「……なっ!?」
「へ…ヘイローを!?」
「そんな……」
「わ…わーお、穏やかじゃないな?」
俺を含むキヴォトスの生徒の頭の上に浮かんでいるヘイロー。キヴォトスの外から来た先生には馴染みがないものらしいが、浮かんでて当たり前の物体だ。それはある意味命の象徴でもあり、これが欠けたり割れたりすれば危険な状況を示すサインである。
そんなものを破壊すると宣言する意味は、殺人を犯すと言っているも同義だ。
「先輩、待って」
『……』
シロコがホシノに呼びかける。既に動き出していたホシノが愛銃のショットガンをロボットに向けていた。引き金に指は置かれて、今にも撃ってしまいそうだ。
「ケイちゃんには手を出させないよ」
『あれを放置すれば、世界が終わる』
「触らぬ神に祟りなし、て言うでしょ」
『一つの異常を見逃せば、やがてその異常は複数に伝播していく。少ないうちに原因を取り除くのが、合理的というものよ』
お互いが譲らない一触即発の雰囲気。沈黙を破ったのはリオだった。
『……そう、ところでケイはここに居ないのね。どこに居るか知っているのかしら』
「知らないし、知ってても教えると思う?」
『彼女はミレニアムにいるわ』
「だから知らないって……え?」
うーん?ケイってミレニアムにいるの?なんで?どうして?
「なんで!?もしかして既に連れ去られて……」
「だとしたらユメ先輩も居るはずです!2人とも今朝から砂ガラスの商談をしに行くと……まさか─」
『今回の砂ガラスの商談先は、ミレニアムサイエンススクールよ』
「……人質は既に取っておいたんですね」
ユメとケイの2人がミレニアムの手に渡り、状況としてはこちらが圧倒的に不利。ここから挽回するには一体どうすれば……
〜♪
「……コウ先輩、電話が鳴ってるわよ」
「悪い、すぐ切る……ユメパイセン?」
噂をすればなんとやら、ミレニアムに行っているはずのユメから電話がかかってきた。
『コウくん、大変だよ!!』
何か焦っているのか、大声でこちらに呼びかけてきた。一体何があったのか、まさかもう2人の身に何か起きているのか?
「どうしたんですか、ユメパイセン?」
「それが……ケイちゃんが居なくなっちゃったの!」
「はい!?」
「……これも貴方が仕組んだ事ですか?」
あんな話があったばかりだ、おそらくリオはケイを何処かに連れ去った下手人もしくは指示を出した張本人の可能性が高い。
『──』
『……一度帰還しなさい』
「ちょっと、何話してんのよ!まさかもうケイ先輩を……!」
『……彼女の消息が掴めない』
おーっと、流れ変わってきたな?