ゆっくりじっくり魔王を殺していく。勇者達が 作:ねるね
Q.
A.ところがどっこい。現実はそうは甘く無い。
ヒントは"力には対価が必要"。
例えば、俺が死んだ時のドロップ品は俺を殺した本人の希望が大体優先されるんだけど。そもそも、俺が気に入らない人間だったらドロップさせない事が出来るって言うのは前に言ったと思う。
ドロップにもいわゆる力が働いている。と言う事は対価が必要だ。この場合、俺の命と交換で自由にアイテムをドロップさせている訳だ。
自動検索も強い力に入る。と言う事は、対価が必要である。その代償は……またしても俺の命である。
つまり、
ん?前、普通に復活してたし、この間使った時もその後死霊術師に送らなきゃって言ってたからそれはおかしい?
確かに、復活出来るのなら俺だけ復活して終わりだ。復活出来るのならね?出来ないんだよ復活。もっと詳しく言うなら俺には出来ない。
確かに、復活はした。だが、それは俺の力では無く……魔王の力だ。だから、魔王を殺すと俺も死んでそしてそのままだ。二人仲良く御陀仏。
と言う事で、今日も俺は元気に死んでアイテムをばら撒いていつの日か魔王が死ぬのを夢見ているのだった。
あ、あれ?あの子前も見たような。確か、食いしん坊ちゃんだったような。
(前此処でドロップしたお肉。今まで食べた中で一番美味しかったんだよね、あまりの美味しさにすぐ無くなっちゃって正直良く分からなかったけど。もし、アレが本当ならもう一度下さい!)
成程、前のお肉がご所望か。確か、前は……何処かのブランド牛だったな。同じで良いか。
《う、ゔうん。聞こえるかそこの子供よ》
一応聞いてみよう。
『……?何か声が』
少女は辺りを見回しているが、当然そばに人の姿はいない。いるのは俺だけだ。
『気のせいか、私に話しかける人なんかいる筈無いもん。私みたいな汚い獣人に』
《そこのケモ耳ロリ娘!聞こえてたら、返事しろ。しなかったらお肉あげないぞ》
『お、お肉!いや、は、はい?私?と言うか何処?誰?』
すっかり混乱した様子の食いしん坊ちゃんに俺は自己紹介をする。
《私は以前君にお肉をあげたものだ。またお肉をあげても良いのだが、少し相談がある》
『そ、相談?』
《あくまでもお願いで強制する訳じゃない。話を聞いてくれただけでお肉を渡す事は約束しよう》
こうすれば、話は聞いて貰える筈だ。
『本当ですか?そんな話……』
《本当だ》
『じゃあ信じます!おにく、お肉!』
この子大丈夫かな?おじさん心配になってきた。大丈夫?魔王に『世界の半分あげるから殺さないで』って懇願されたら分かりました!って言わない?
少し心配になりながら、彼女にお肉をあげるから強くなって欲しい事。そして、強くなってある人物を倒して欲しい事を伝えた。