ちょっと遅刻したけど芽衣先輩!誕生日おめでとう!

1 / 1
遅刻したけど芽衣先輩の誕生日を祝う為にキア芽衣小説書きました。

お餅に関してはドンッ!キアナちゃんの時系列が分かってない+第二部完結した世界線であると仮定して出しました。
少なくとも後崩壊書辺りだと思われ。

では、拙いですがどうぞ。


世界よりも大切な貴方から

「はぁ・・・」

 

今日も今日とて仕事の毎日。

元律者であり現教師の雷電芽衣は今日何度目か分からないため息をつく。

世界の命運を賭けた戦いから数年、火星での事件も解決して半年が経とうとしている。

ずっと眠りについていた世界よりも大切な存在である月の女神をしている彼女、キアナ・カスラナも目覚めて喜ばしい反面、月にいるため中々会うことが叶わずにいる。

日々の激務に後継の育成とストレスが溜まる。

月のムーンベースと通信で話すことは出来るがそう何度も話せる訳ではない。

 

「会いたいわ・・・キアナちゃん・・・」

 

一方その頃月のムーンベースでは・・・。

 

「今日は芽衣先輩の誕生日!・・・なんだけど・・・」

「なんか浮かない顔だね」

 

ムーンベース内の自室で1年で最も大切な日の一つである雷電芽衣の誕生日を祝う準備をしているのは現終焉の律者であるキアナと新年を祝った際に起きたちょっとした事件の後から彼女に着いて回るマスコットの様な小さな蛇の見た目のお餅。

因みに他の大切な日は家族や友達の誕生日などがある。

 

「ケーキを用意したいけど今から届けても間に合わないし、プレゼントもどうしようか決まらないし・・・うわーん!どうしようー!」

「やれやれ・・・」

 

未だに芽衣へのプレゼントが決まらずベッドの上で頭を抱えるキアナを見て呆れているお餅。

抱き枕を抱えながらゴロゴロして悶えているキアナだったが何か思いついたのか突然頭を上げて体を起こした。

 

「そうだ!これなら!」

「なんか思いついたのー?」

「ふふん!善は急げって言うよね!お花は・・・うん、OK!お餅ー!留守番よろしくねー!(バタン)」

「いってらっしゃーい」

 

お餅は尻尾を振ってキアナを見送ると再び伸びをして丸くなった。

部屋を飛び出したキアナの手の中には白い花弁に真ん中が黄色に染まった花が入ったガラスケースが大事そうに抱えられていた。

 

「ただいまー・・・って誰もいないわよね・・・」

 

芽衣は自宅に帰ると食事や入浴もそこそこにベッドに死んだ様に眠りについた。

そしてふと目が覚めると不思議な空間にいることに気がついた。

まるで、量子の海のような空間である。

 

「ここは・・・?私、自分の部屋に居たはず・・・」

「えへへ、ようやく目が覚めたね芽衣先輩」

「え?キアナちゃん・・・?」

 

名前を呼ばれて振り向くと後ろには見知った世界よりも大切な愛しい人。

雪の様に白く、長い髪が先端に行くにしたがって紫色に染まった本来なら月にいるはずの地球を見守る神様になった少女、キアナ・カスラナがいた。

 

「驚いた?今日は特別な日だからちょっと権能使って作ってみたんだ」

「そうなの・・・?特別な日・・・今日はなんの日だったかしら・・・」

「もう、忘れたの芽衣先輩?今日は芽衣先輩の誕生日だよ?」

「・・・あっ」

 

そう言われて芽衣は思い出した。

今日は自分の誕生日だった事を。

日々の激務のせいで忘れていたがキアナはしっかり覚えていたのだ。

 

「そういえば今日は私の誕生日だったわね・・・すっかり忘れていたわ」

「そんな事だろうと思った。テレサから聞いたよ?最近忙しすぎてお休み取れてないだって?最後にお休み取ったのいつ?」

「そ、それは・・・いつだったかしら・・・」

「やっぱり・・・」

 

額を抑えてため息をつくキアナ。

 

「だからね、芽衣先輩。今この瞬間は夢のひと時、目が覚めたら終わってしまうちょっとした奇跡のような物。私から出来る最大限のプレゼントだよ!」

「ありがとう、キアナちゃん」

 

そうして2人は思う存分話し合った。

最近のこと、月での出来事、自分が寝ていた間の事、そしてここまでの旅路を。

 

「色んな事があったね」

「ええ、本当に。あの日キアナちゃんが手を取ってくれたから私の今がある」

「それは私も同じだよ。改めて、お誕生日おめでとう芽衣先輩」

「ありがとうキアナちゃん。最高の誕生日だわ」

「えへへっ。・・・っともうそろそろ時間みたい」

「・・・もっといたいけど仕方ないわね」

「大丈夫だよ芽衣先輩。私はいつでも見守ってるから。また会おうね」

「ええ、キアナちゃん。また会いましょう」

 

目が覚めた芽衣は起き上がり辺りを見渡す。

変わらないいつもの自分の部屋だ。

しかし、ベッドの横の机に見覚えが無いガラスケースが置いてある。

芽衣がそのガラスケースに近づくと付箋でメッセージが書かれていた。

 

 

〜 Happy birthday 〜

 

 

 

「・・・全く、来てたなら一言言ってくれれば良いのに。ありがとう、キアナちゃん」

 

入っていた花の名前はプルメリア。

花言葉は「一途な思い」と「大切な人の幸せを願う」。

いつか、また共に過ごせる時が来るだろう。

それは何年、何十年かかるかは分からない。

けど、キアナも芽衣も信じている。

その日が必ず訪れる事を。

 




皆崩壊3rdやろう。

大丈夫、ちょっとキアナちゃんが戦闘機を踵落とししたところから「キアナ、出撃!」して指鉄砲のポーズしてるとこまでして欲しいだけだから。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。