キルラキル -KILL la KILL- 水鏡副会長の日常非日常 作:雅蓮
本能字学園生徒会長室最上階
「お遊びもそれくらいにしておけ水鏡」
昨日、蟇郡 苛を吹き飛ばした件で呼び出された水鏡。
「いやいや申し訳ないね」
ソファーに深々と腰掛け、足を組んだ状態で悪びれもなく謝る。
ピシリ! 二人の中間にあるティーカップに皹が入る。
「おやおや申し訳ありませんカップを交換いたします」
影で控えていた揃 三蔵が割ってはいる。
皹の入ったカップとこぼれた中身を吹きながら言葉をさえぎる。
「まぁいい以降気をつけろ」
興が削がれ、話を終了する。
「おk~じゃあね」
立ち上がり、扉を開ける。
去り際に・・・。
「またね、さつきちゃん」
にっこり笑いながら部屋を後にした。
「あいつは・・・」
「「「「「死ね!!!!!!副会長!!!!!」」」」」
数人の一つ星生徒が飛び掛る。
水鏡の上に山のようにのしかかる。
「「「「「これで副会長もひとたまりもない」」」」」
グラ・・・。
水鏡の上に圧し掛かった人の山が、わずかに持ち上がる。
「いやいやないない」
完全に持ち上げ、立ち上がる。
何故か一人も、ピクリとも動くことが出来ない。
飛び込む瞬間、一人一人緻密に関節を極められている。
「ほっ!」
そのまま、上に飛ばす。
空中に舞うひとつ星の生徒たち。
関節がはずれ、天井に激突し、重力に従い落ちる。
落下し地面に落ちるまでの数瞬に一人一人、順々に蹴り飛ばし壁にめり込ませていく。
「ふぅ今回は、貫通しなかったな俺も成長したもんだ」
服についた砂埃を落としながら、再び歩き始める。
本来授業中であるはずの廊下には、人っ子一人居ない状態である。
「しかし、陽動にしたって俺相手に少なすぎるな・・・。」
しばらく歩いて2年生教室があるのゾーンに差し掛かる。
すると目の前の2年甲組の前に風紀部の面々が勢ぞろいしている。
教室の扉の前では、授業中にもかかわらず蟇郡 苛が、扉を蹴破っている最中だった。
「いやいや、あの体格が変わるのって特殊能力なの?」
近くの風紀部の平部員に話しかける水鏡。
戸惑っている平部員を尻目に教室の中では蟇郡 苛が演説を行っていた。
しばらくすると、教室の中から催涙物質が含まれた煙と共に無星の生徒が飛び出してくる。
チラッと水鏡を見る事もなく、大事そうに一着の制服を抱えながら階段を駆け下りていった。
「またスパイか」
階段を駆け下りていった、スパイ生徒に対して蟇郡 苛は窓から飛び降りって追いかけていた。
「フムフム面白そうだ。」
高みの見物を決め込んだ水鏡は、窓から飛び出し窓枠を足場に上をめざして、高所を目指す。
頂上にたどり着く頃には、ほとんど決着がついていた。
一つ星極制服を纏った、スパイ生徒が三つ星極制服を纏った蟇郡 苛にボコボコにされていた。
しばらくして、スパイ生徒に盗まれていた制服を回収した蟇郡 苛が本能字学園の絶対的なルールについて説明した後、鬼龍院 皐月がさらに演説に花を添えた。
すべての生徒が鬼龍院 皐月を見る中、隣に立っている水鏡 冥だけがその驚異的な視力で本能町の入り口に立っている一人の少女に向いていた。
「本当に面白いやつが来た」
その声を、隣に立っていた鬼龍院 皐だけが聞いていた。