長くなっちゃったので、分けます。
今回はアナンケ視点です。
4/28 書き足しました。
4/30 書き直しました。
「あアあアアアあッッッ!!!!シズメシズメシズメッッ!!!!」
「お、落ち着いてください!!私は何もしてないですっ!!」
「コンナとこロでッ沈メラレル…ッカヨッ!!オレはァッ!!」
「お願いだからはなしを聞いてよッ……!!」
自由と博愛の地球連邦国民の民様ご機嫌よう。
産廃型のーーそれはひとまず置いておくとして…
「シズメシズメッ!!」
私は今、ばったり出会った少女ーーしっぽがついている様だが…ーーと、もれなく戦闘中です。いや、なんでや!?(心の叫び)
遡るは数時間前。
初めて見る海に感動の涙を浮かべながらスケートみたいにしばらく滑っていた私だったが、突如レーダーが何かを捕捉したのを感じとり、眉を顰めた。
レーダーに感あり、魚雷ですッ!!なんて事になって沈むのは御免被る。
幸いにも、レーダーで感じる限りは普通の…普通の?人であることが分かった。
海の上に感、恐らく人程度の大きさ。
え、なんで人程度の大きさ検知できて…いや、それよりも海の上に人って…
いや、私も海の上に立ってるから、なんも言えねぇ…ん?私と同じ…??
「っ!?もしかして!!」
もしかして、私と同じく地球に飛ばされたルウム戦役時の同僚じゃない!?
良かった、沈んだ挙句こんな面白い身体にされてしまった戦艦は私だけじゃなかったのだ!!
示し合わせてもいないのに、こんなところで出会えるとはなんと幸運だろうか…
宇宙憲章以来、信仰など古寂て久しいが、今ばかりは神に感謝を!
ジーザス!ジーザスダイスキ!ジーザスコチムイテ!!…流石に不敬か。
どうしても思考がはしゃいでしまう。
しかし、目覚めてからずっと、この広い海に戦艦ひとりぼっちは、いかに鋼鉄の戦艦であろうと心に来るものがあるのだ…
仕方ないね、生後数時間だし私!
胸に微かな期待を膨らませ海を滑ること数キロ。
なんとか目視で確認できるところまで辿り着き、ついにレーダーで捉えていたモノと対峙することに成功した。
が…
「……」
「……」
私と同じくルウムで散り再び生を受けた同僚、という訳では無さそうだった。
目の前に現れたのは、自身より二回りほど小くて、黒を基調としたボロボロのパーカーを身に纏い、異様に肌の青白い、ボロボロな少女(?)であった。
うん、薄々気づいていたよ…
こんなところで同僚に会える訳ないって…
よくよく考えれば、もっと前に予想できたことだった。
だって、IFF(※Identification Friend of Foe.ー敵味方識別装置)に反応ないんだから。
ジーザスを信じた私がバカだった…はー、つっかえ!かーペッペッ!
いけないいけない…
しかし、ミノフスキー粒子散布下での戦闘に慣れたせいで、レーダーのイロハがすっかり抜けていた…ジオン脅威の科学力、恐るべしッ!!
まっ、最後は連邦が勝つんですけどね(ゴップ微笑)
さてぇ、謎の美少女Aと鉢合わせてしまった産廃戦艦であるが、どうしたものか。
明らかに陣営というか種類というか種族というかが違う気がするのだが…いや尻尾生えてる?!
ん“ん“!!
コミュニケーションの心得、まずは第一印象。
敵意がないことを伝え、あわよくば何か情報を得られれば恩の字。
生後数時間の私は、聞きたいことが山ほどあるのだ。
あなたは誰?ここは何処?私は何者?なんで尻尾ついてるの?
う〜ん、この他力本願…
仕方ないね、私…無能だから。
ルウムの戦犯クソ雑魚オリジムシ以下とは、私のことさ!酷い口調で罵倒してくれ!
ふー、もちつけ私?
ヨシ、まずは相手を萎縮させないよう、気さくな感じでいくか!(コミュ障の発想)
そう思い、アナンケはなるべく笑顔を意識して、「あっどうも^ー」と右手を上げ挨拶した。
ッダーン!!
返答は砲弾であった。
… 砲 弾 で あ っ た 。
放たれた砲弾は、私のすぐ横を掠め、かなり後ろに派手な水飛沫をつくった。
フリーズする思考、真っ白になる頭。
ギギギ…と音がなりそうなほどゆっくり後ろを振り返り、何が起きたか理解しようとする。
…ん?……………あ、攻撃?
……こうげき??
「……?????」
「……ッ」
それから少し間を置いてから、堰を切ったかのように砲撃戦が始まった。
砲撃戦が始まったァ!?!?
いやいやいや?!
君、喧嘩っ早すぎでしょォッ!!
私はまた何か選択を間違えてしまったようですね…と、心の魔族の号泣である。
ごめん連邦生徒会長!プラナっちまった!
うそ、私コミュ障過ぎ…ッ!?戦闘になるほどなの??
ヤメロー!ウタナイデクレー!オレハミカタダー!ゼッタイニ、コウカイスルヨッ‼︎
もしかしてアレかなぁ!?
この世界って目があったら即殺し合い!って某ポケットの珍獣世界の住人もびっくりの世紀末だったのかな?!
治安悪いよ、(連邦政府は)何やってんの!!
そして、今に至る。
「クソクソクソッッッ!!ナンデッ!!シズマッ!!ナインダッ!!!」
砲撃開始から約30分。
その間、漏れなく先方が私に撃ち込んできた砲弾およそ200発。
貫徹0過貫通0跳弾0
命中0
特に回避という回避もしていなかったアナンケだったが、無傷であった。
こっちはそもそも殺り合う気がないので、最初から回避に専念していた。
攻撃できなかった、というのも正しい。
何せ、本気で殺し合えばその結果は火を見るより明らかであったからだ。
片や満身創痍、得物は旧式の火薬大砲ーーサイズ的には小銃程度だが、威力は大砲級である。ーー、更に今まで命中0。
片や新品気鋭、得物は大口径高出力メガ粒子砲、そして(ミノ粉が出るまでは)最強の火器管制レーダー。
威力はまだ試してないが、恐らく過剰…
今後仲良くやっていきたいなら、間違って使うことはできない。
半殺しにされた相手に「友達になってよ」と言われて「ええで☆」なんて首を振る狂人はいないだろう。
しかし、それにしたって弾が当たらな過ぎである。
ええぇ…(困惑)
大丈夫?君の砲身、曲がってんじゃない?
あと、今気づいたけど尻尾のでかいウツボみたいな口からニョキッて出てるの砲身なんですか?
気持ち悪r…前衛的なセンスでらっしゃる。
え?撃てるからいいの?じゃいいか?!よしッ!(現場ネコ)
よくないよ(正論)。
キミ寝た方がいいよ、多分疲れてるんだよ…(ヨタヨタな身体を見ながら)
特に身体の方が…あー、なんというか、戦う前からボロボロだったし、今も頭から血ーー血にしてはだいぶ黒い液体だがーーが垂れてきてるし…
あと、顔色も悪い。どれくらい悪いかというと、病人かと突っ込みたくなるほど青白い。
とてもじゃないけど、万全な状態には見えないねッ!
うん、ますますその状態で喧嘩ふっかけてくるべきじゃなかったなぁ?!
労われよッ!身体ッ…お前のさぁ?!
実際、間髪入れずに大砲を撃ち続けた彼女は、猫背になりながら腕を体の前に力無く垂らし、更に口からも血が吹き出してきそうなほど荒い呼吸をしていて、今にもぶっ倒れそうな様子。
信じられる?コレ、まだ私なんもしてないんだぜ。
でも、これでこのまま『ニーゲルンダヨー!!』して彼女がの垂れ死んでしまったら、多分罪悪感が凄い。多分だけど夜に怖い夢とか見ちゃうので、死んでもらっては困るのだ。主に私の安眠のために!
え?戦艦って寝るのかって…?知らないよ。
べっ、別にお前の為にやってるんじゃないんだからねッ!!
何より、私ってこれでも地球連邦軍なんですよね!
困ってる人、怪我人、見捨てらんないよね!
地球連邦軍は、人類を代表するもっとも慈悲深く精強なる正義の軍隊()なのである!(撃墜されるジオンの病院船を眺めながら)
ただ、助けようにも、こうも暴れられてしまっては難しい。
今のところ全く被弾してないし、腐っても宇宙戦艦なので装甲が厚く、被弾しても精々がかすり傷がつく程度だと思うので、制圧は難なくできるだろう。
だが、下手に重傷を負わせて助からなくなりました、なんて事になったら笑い話にもならない。
だからと言って、このままじゃコッチの話は聞いてくれそいうにない。今もなんか、空な目でブツブツ呟きながら撃ってきてるし…
ん!?
それって、PTSDの初期症状!!
やばくない!?いや、やばいね?!
誰かミネ団長呼んできてェエ!!!救護ォォォ!!!
もちつけよ私?!
悪化すれば最悪、自傷行為に走る危険性もある。
まず早く落ち着かせないと!
何かいい案は?!
なんかいい案はないか思いつけぇ!!
ん?何妖精さん…え、耳を貸せ?いい案があるって?
……それ、マジで言ってます?
数分後。
「????……………ッッッッ!!!???」
「………大丈夫だよ(震え声)」
なぜ…
なぜこうなったぁぁぁぁッッッッ!?!?!?!
そこにいたのは、真正面からボロボロの少女に抱きつくアナンケ(変態)の姿。
はい、事案です。
産廃型戦艦、幼女に対し抱きついたとして、公然わいせつ罪。
銃殺刑。
お か し い 奴 を な く し た
アナンケが深海棲艦と接触しました。
いったい、どこの駆逐空母戦艦なんですかね(すっとぼけ)
バーミンガム「私が来た!」
ラー・カイラム「私も来た!」
スターデストロイヤー「私だって!」
BBYー01ヤマト「波 動 拳 ☆」
ヒューベリオン「寝る」
集積地棲姫「モウ…カエレッ…ヨォ…ッ!」《損壊》