現代ダンジョンモンスター紹介動画   作:いちごの入った大福

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【メカゴブリン】

 

 

装備よし

消耗品補充よし

緊急用脱出クリスタルの作動確認よし

撮影用ドローン起動よし

バッテリー容量よし

動画設定・ゴア表現自動規制機能よし

マイクの収音調整よし

ドローンの保護魔力障壁の容量よし

 

 

カウントダウン。5、4、3、2、1

 

 

 

 

 

 

「◇◇年◯月×日、△△時△△分。現在地は竜ヶ浜ダンジョン上層3階【メタルドーム】Aエリア昇降口。ダンジョン調査を開始します。

 

 

 

 

今回の調査対象は【メカゴブリン】です。竜ヶ浜ダンジョンに挑戦したことがある人にはお馴染みだと思います。率直に言えばクソモンスターです。

 

 

ほら、Aエリアに到着して歩いたらすぐ見つけられます。視界内に3体。アレがメカゴブリンですね。

 

 

 

 

上層3階【メタルドーム】Aエリア昇降口近辺。メカゴブリン発見です。

 

 

 

 

 

ちょうど討伐中の探索者パーティーがいたので、ちょっとモザイクかけて離れましょう。……これでよし。撮影許可を貰えてない探索者の戦闘を映すのはダメです。斬られても文句言えません。

 

 

 

探索者にとって戦闘方法は金稼ぎの手段であり、命綱でもありますからね。身バレは非常に恐ろしいです。つまりダンジョン配信って非常に危険なんですよね。つくづく思います、ダンジョン配信者は恐ろしい……え、私?配信じゃなくて動画撮影なので。後で編集出来ますので。

 

 

 

さて、遠目に見える別のメカゴブリンを映しながら解説です。見た目はゴブリンを模したロボット。体色は銀色の金属ですが、錆びついた個体もいます。色んな武器を持っており、中には内臓型の銃火器らしきものを有した個体もいます。

 

 

 

ボディの素材はメタルドーム内部で採れる粗製マナタイトですね。昔は普通にマナタイトと呼ばれていましたが、下層で上位互換のマナタイトが発見されたことで粗製マナタイトと呼ばれるようになりました。

 

 

 

耐久性能も粗製マナタイトに依存しています。そこそこの物理耐久とちょっとした魔法耐性。特に斬撃に対しては非常に硬いです、単独ならまだしも、複数体を相手にすると面倒でしょう。

 

 

 

攻撃性能は武装によりますが、通常のゴブリンより苛烈と思っていいでしょう。武器も粗製マナタイト製なので、絶妙に頑丈で威力があります。

 

 

 

攻撃面で特筆すべきは内臓型の銃火器を装着した個体です。幸いにも手持ち銃火器を装備した個体は発見されていないので取り回しに難があるようですが、連射が効きます。弾幕を張られるときっついです。通常ゴブリンも弓・スリングショット装備の個体がいますが、あっちは連射が効きませんからね。

 

 

 

さらにさらにぃ、通常ゴブリンと同じく群れます。独自の通信システムを持っているようで、効果範囲は狭いですが、至近距離の味方と連携してきます。厄介要素しかないですな。うーんクソモンスター。

 

 

 

ロボットなので、ゴブリンのような生殖能力を持ちません。通常ゴブリンみたいな「負けた探索者は連れ去られてチョメチョメされるので、まだ命が助かる可能性がある」という点がありません。普通に殺されます。緊急用脱出クリスタルはケチらず発動しましょう。コイツのせいで大怪我して引退した探索者は数知れず、ですからね。

 

 

 

増える方法は自然発生のほか、独自の『生産プラント』を持ちます。こっちは別エネミー扱いですね。【メカゴブリンプラント】といいます。こっちは初心者お断りですね。上層3階にいていいモンスターじゃないです。レベル詐欺です。接触にはCランク以上のライセンスが必要なので注意。幸いにも動かないので、近寄らなければ問題ありません。

 

 

 

生態については、昼夜問わず行動します。この手のモンスターの例に違わず夜目スキル持ちです。電力稼働のようで、プラントに帰還して充電する姿が見られます。機械なので水に弱い……と思いきや粗製マナタイトの耐性でカバーされてます。無駄に効率的でムカつきますね。

 

 

 

 

 

 

総評して、メカゴブリンの危険度は⭐︎4とします。単体の性能は高くないですが、粗製マナタイトのボディは初心者殺しです。Cランク以上の探索者なら苦戦しない程度の強さですが、上層3階に到達したばかりの探索者はほとんどDランクです。上層3階の敵としては非常に危険な個体でしょう。ここ竜ヶ浜ダンジョンの登竜門であり、過疎化の原因でもあります。ゆるせねえ。

 

 

 

 

余談ですが、先ほど「錆びた個体がいる」と言いましたが、粗製マナタイトは錆止め能力がそこそこあります。つまり錆びが進行した個体は、それだけ長く生存した歴戦個体なんです。長く生きた分、自己強化を施している可能性があるので注意すべき個体です。

 

 

 

また、言うまでもないので省きましたが、可食部位はありません。ドロップするのは粗製マナタイトの破片です。ダンジョングルメとしては許せない点のひとつです。

 

 

 

テイム関係ですが、無機物系モンスターのテイムが可能な人なら問題なくテイムできるでしょう。上層モンスターとしては強力なので、メカゴブリンを複数テイムして簡易パーティーにする人もいるくらいです。S級クランの【どうぶつ王国】はメカゴブリン一個師団を組んでいると噂されるほどです。流石に噂ですが。一個師団はない……よね……?

 

 

 

 

 

 

さて、これにてメカゴブリンの調査は終了です。今さら上層のモンスターをテーマにした理由がみなさんお分かりでしょう。かなり危険なので、竜ヶ浜ダンジョン挑戦を予定してらっしゃる方はご注意ください。え、田舎すぎるからヤダ?さいですか…

 

 

あとはお片付けですね。目の前の個体は排除していきましょう。

 

 

 

 

お邪魔するわよ〜 (バスターソードを振り下ろす)

 

 

 

(探索の)邪魔するなら(大地に)還って〜 (重量ですり潰す)

 

 

 

 

ヨシ、排除完了です。この手に限る(この手しか知りません)。コイツらがさっきの別パーティーに寄って行ったら面倒ですしね。錆びた個体を出さないためにも、こまめな間引きが大事です。

 

 

 

 

安全を確保したので前回の動画コメント返しをします。いつも視聴とコメントありがとうございます。励みになってます。

 

 

 

『深層に潜ったことはありますか?』 ありますね。ただ、私はあくまで調査員……つまり斥候で、戦闘員ではありません。支部からの緊急依頼で、深層1階の初期調査に参加したことがありますが、その際もなるべく戦闘は避けてました。二度といきたくないですね。下層とレベルが違いすぎます。

 

 

 

『嫌な顔しながらたくしあげてパンツ見せてください』 いやです。あなた前回もコメントしてませんでしたか? この変態。ロリコン。

 

 

 

『モンスターの名前って誰がつけてるんですか?』 これは基本的に第一発見者ですね。つまり最前線の探索者がその権利を持つことが多いです。人の名前がついてる場合、見つけた人が自分の名前をつけた可能性が高いです。タケシドラゴンタートルだと、タケシさんが見つけた、みたいな。その探索者がクラン所属の場合、クラン内部で話し合うとこもあるようです。命名権を放棄する場合、冒険者組合本部が決めるようです。

 

 

 

 

 

それでは今回の動画はここまで。チャンネル登録、コメント、お待ちしております。もし調査対象のリクエストがあればコメントしてください。もしかしたら採用されるかもしれませんね。ご視聴ありがとうございました。次回をお楽しみに」

 

 

 

 

 

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