現代ダンジョンモンスター紹介動画   作:いちごの入った大福

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【ミミックウォーカー】

 

 

 

 

装備よし

消耗品補充よし

緊急用脱出クリスタルの作動確認よし

撮影用ドローン起動よし

バッテリー容量よし

動画設定・ゴア表現自動規制機能よし

マイクの収音調整よし

ドローンの保護魔力障壁の容量よし

 

 

カウントダウン。5、4、3、2、1

 

 

 

 

 

 

「◇◇年◯月×日、△△時△△分。現在地は竜ヶ浜ダンジョン中層4階【毒湖マングローブ】Aエリア昇降口。ダンジョン調査を開始します。

 

 

 

 

本日の調査対象は【ミミックウォーカー】、場所は前回と同じく毒湖マングローブでお送りします。

 

 

 

ミミックウォーカーは竜ヶ浜ダンジョン固有種ではありません。他のダンジョンでもみられるモンスターなので、知っている人も多いかもしれません。レア種なのですが、今回この毒湖マングローブで目撃情報があったので動画撮影を開始しました。

 

 

 

はっ……これは俗に言う「緊急で動画を回しております」ってやつではないでしょうか。一度はやってみたかったんです、緊動ムーブ。夢がひとつ叶いました。

 

 

 

さて、ミミックウォーカーが目撃されたEエリアは中央の湖を迂回しないと行けないので、時間がかかります。

 

 

 

そんな皆様のためにぃ〜? このような動画を準備いたしましたので、どうぞ……(ねっとり)

到着までの間、通常種のミミックについて解説します。

 

 

 

 

通常種のミミックは危険なモンスターとして有名です。ダンジョンで稀に生成される宝箱と同じ見た目をしていて、外見では判別がつきません。スキルによる擬態なので、見破るには同じくスキルか、看破用アイテムが必要となります。

 

 

 

調べることを怠った探索者が宝箱を開けた瞬間、パックリ頭からかぶりつきます。噛む力が強く、下手したら即死します。モンスター種類別の人間キルスコアは高い方です。

 

 

そんなミミックですが、宝箱はあくまで外殻であり、本体は中身とされています。宝箱の中にはショッキングピンクの触手と大きな口、ずらりと並んだ牙があります。宝箱が閉じる力で相手を拘束し、内部で触手を使って口の中に運び、牙で食いちぎります。こわいですね。

 

 

反面、移動能力は壊滅的です。ぴょんぴょん跳ねて移動しますが、歩いてても逃げられます。氷・闇属性魔法を使えるので遠距離が安全というわけではありませんが、魔法が得意なわけではない様子。MPがすぐ切れます。基本的に距離をとった戦法が有効です。

 

 

 

 

さて、ミミックウォーカーはそんなミミックの上位種となります。通常種ミミックが主に上層に出没するのに対して、ミミックウォーカーは中層を生息域としています。

 

 

さぞ強力なモンスターに進化しているんだろうなあ!(すっとぼけ)

 

 

 

外見については……あ、見えてきました。百聞は一見にしかず。見たらわかると思います。アレです、宝箱の底から美脚が生えてるモンスターです。

 

 

 

毒湖マングローブEエリア、マングローブ地帯にてミミックウォーカー発見です。

 

 

 

 

 

ミミックウォーカー。読んで字の如く、歩くどころか走ることができるミミックです。跳ねて移動するミミックから大きく進化していますね。大きさはおよそ2mほど。人間より一回り大きいです。通常種ミミックよりも宝箱部分が大きく、足も長いしモデル体型です。

 

 

 

生態としては、通常種ミミックは待ち伏せ型なのに対して、ミミックウォーカーは徘徊型です。色んなところをトコトコ歩いて餌を探しています。かわいいね。

 

 

生態としては肉食性ですが、中々に悪食です。自分の体格くらいの大きさまでなら何でもガブッとしようとします。動き回るせいで、マナ効率が悪いのかもしれません。

 

 

獲物を見つける方法としては、ミミックと同じく目がありませんが、体温感知するようで、体温を隠蔽するとこちらを見失います。体温が低い氷属性のモンスターなんかも気付かずスルーしたりしますね。まるで蛇博士だな。

 

 

獲物を見つけたら、あの美脚で得た高さで上からガブッ! 食いちぎる力は健在で、火力が高いです。反面、魔法を使うことはほぼありません。足が使えなくなった時くらいしか使いませんね。

 

 

 

 

……さて、ここまで聞いた勘のいいガキ視聴者の皆さんはお察しかもしれません。

 

 

 

 

 

コイツほんとにミミックの上位種か???

 

 

 

 

 

ミミックの脅威といえば、その奇襲性から放たれる高火力です。しかし、ミミックウォーカーは擬態を捨てて歩き回っています。奇抜な見た目のせいで目立ちますし、宝箱部分が大型化して宝箱との見分けがつきやすくなっています。

 

 

しかも、このミミックウォーカーくん最大の特徴である美脚。これは箱内に収納することができません。よって擬態することが出来なくなっています。なんでや!

 

 

 

火力こそ健在ですが、最大の強みを捨ててしまったミミックウォーカーくん。そこまでして得た足回りですが、正直他のモンスターと比べて劣っていると言わざるを得ません。

 

 

 

他の中層モンスターで足回りを強化したモンスターについては、探索者でないと目で追うのがやっとなモンスターが多いです。対してミミックウォーカーくんは、人間が走るくらいの速度しか出せません。隠密性もありません。ドタドタします。

 

 

ミミックの上位種。その実態はミミック最大の強みを捨てて、微妙な強さを手に入れた、ちょっとお茶目なモンスター。そんな感じです。

 

 

 

 

 

総評して、ミミックウォーカーの危険度は⭐︎3とします。相変わらず火力が高く、油断するとパックリやられます。しかし奇襲性がなく、強みが火力くらいなので、対処法が多いでしょう。中層までたどり着いた探索者であれば、油断しなければ問題なく倒せる相手だと思います。

 

 

なお、通常種ミミックは危険度⭐︎4としています。上位種ェ…

 

 

 

 

 

ここからは余談コーナー。私は食べたことないですが、味は「食べられなくはない」とのこと。可食部位は宝箱内の触手と、艶かしい美脚です。ちょっと食べたいとは思わないですね…

 

 

 

ドロップするのはマナ石がほとんど。悪食で喰らったはいいものの、マナ変換しきれなかったものが溜まったものとされています。品質はそこそこ良し。

 

 

 

また、テイムモンスターとしては意外にも有能です。テイムモンスターに待ち伏せの奇襲性を求めることは少なく、噛みつきの火力がとにかく高いので、意外な活躍をしてくれます。テイム難易度も一般的なのでなお良し。かのS級クランの「どうぶつ王国」でも近接戦闘役として好んでテイムされているモンスターの1体ですね。彼らのお墨付きです。

 

 

 

 

下層まで行くと、更に上位種の【パーフェクトミミック】が目撃されています。ミミックウォーカーに両腕が生えたタイプですが、今度は宝箱側面から生やして、肩がないせいで可動域に難があると言うやらかしをしております。当然ですが、ミミックウォーカーの難点は解決できていません。かわいいですね。

 

 

 

 

 

休憩なのか、あぐらをかきはじめたミミックウォーカーくんを画面に映しつつ、コメント返しのコーナーです。

 

 

 

『階層ごとのランクの基準を教えてください』 ダンジョンの難易度はまちまちです。ダンジョンによっては入場にすらランクを必要とする高難易度ダンジョンも存在します。

 

 

参考までに、竜ヶ浜ダンジョンは中堅です。適正レベルを言うと、上層1階がEランク、2〜5階がDランク、中層1〜5がCランク、下層1〜3がBランク、下層4〜5と深層1〜2階がAランクです。深層3階以降はA〜Sで、今のところギルドの許可がないと入場できません。未探索区域ですね。

 

 

こう見ると下層4階が明らかに特異点ですが、理由はいつか解説します。あそこのモンスターがね……うん。

 

 

 

『今日のラッキーカラーを知りたいので、下着の色を教えてください』 誰の下着で占ってるんですか。変態。

 

 

 

『クワガタニキ、いっぱい吸ってくるのはいいけど、口吻突き刺すとき痛いのよな』 トレントニキがコメントしてる。成仏してクレメンス。

モンスターが動画見てコメントくれる時代なんですね。先進的だなあ(すっとぼけ)

 

 

 

 

 

それでは今回の動画はここまで。チャンネル登録、コメント、お待ちしております。もし調査対象のリクエストがあればコメントしてください。もしかしたら採用されるかもしれませんね。ご視聴ありがとうございました。次回をお楽しみに」

 

 

 

 

 

 

 

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