沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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1923年6月1日開戦帝国西部方面軍のとある魔導師の視点

とうとう私も少佐になっちまったぜぇ!!

連隊規模の航空魔導部隊に連隊規模の歩兵部隊に大隊規模の機械化砲兵に戦車中隊、親父の旅団揮下の魔導大隊長、開戦時期からターニャが苦労して手に入れた戦闘団をそのまま構築、やはり持つべきは優秀な娘に甘い父だね。

 

等と私は思っていた、いや待ってほしい戦力の分散は愚策中の愚策でしょうがと言いたい。

ただでさえ共和国と帝国の戦力比は5対4と劣っているのにそこから戦力を引き抜いたら、5対3まで戦力が低下してしまう。

ほぼ2倍に等しい戦力差で強攻してくる敵兵に抗うのは不可能に近いぞ、迅速過ぎる輸送と収容によって1時間後には視察に来ていた親父は消えて砲兵2個中隊と歩兵大隊と魔導2個中隊が輸送列車や大型輸送機(ギガント)でせせこらせっせと中央と北方に向かって行った。

 

待て戦力の遊兵化は避けるべきなんじゃないのか?

数日間は戦力化することも叶わず、戦闘可能状態へ部隊を再配備するには1週間その間に私達は平時以下の戦力で増強された共和国軍を撃破しないといけないというのか?無茶振りにも程がある。

 

 

親父の置き手紙じゃんか、封緘書類かよこれ読まないといけない奴じゃん。

なになに?

 

 

内戦戦略における戦闘団構想を基軸にして、集結した部隊の迅速な編成理論。

これにより24時間以内で高速鉄道輸送と輸送機による迅速な配置転換を行える様になった事で、帝国中にある部隊を全て即日ノルデン方面への配置転換を行うことができる。

北方が片付くまで戦闘団を任せたぞ、エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア()()

 

 

原因は私でした!!ナンテコッタイ(何がどうしてこうなった!!)\(^o^)/

 

 

いや私はここまで求めてなかったよ、既存の帝国軍では1ヶ月かかるところを1週間に縮められたらいいと思っていたが、誰が1日で出来る様にしろと言った。

もしかして帝国の鉄道部って馬鹿なんじゃないか?いや愚直が過ぎると思うんだが、これ私がおかしいのか?いやそんな事はない、何がどうしてこうなったし。

 

 

何だろうこれ、何かイラつく、いやでも肝心の兵器が通用するか分からないんだよな。

...まあいいや、できる範囲で敵の前線と先鋒を迅速に擦り潰そう。

 

プラズマ化するまで魔力の圧力を増して生み出した真空熱で、敵兵器及び魔導師をなぞり、蒸発させる事で即座に敵戦力を無力化或いは撃破するという術式だ。

視認できる場所にある戦闘兵器を処理する事に成功した、敵兵器は戦間期の代物だ今の帝国軍の敵じゃない。

 

 

共和国の馬鹿げた配備数の155mm榴弾の投射量は中々に驚異だが、私なら全部叩き落とす事ができる。

 

共和国の軍力を嘲笑うが如く先鋒と本隊を撃破した戦闘団、まだいけるのではないか?と私は思った。

砲火力と航空戦力及び魔導戦力を無力化された共和国軍と我が戦闘団の戦闘能力差、戦闘団構想が如何に優れているかを示すにはピッタリなんじゃないか。

 

 

共和国の飽和火力・統制火力運用体制を、個人で戦場単位で無力化できる私が居れば、孤立した前線を戦闘団で頭を押さえてそのまま粉砕できるだろう。

ライン戦線中央部からリィル地域まで戦場を駆け巡ってやろう、そのまま魔導師を50体程度撃墜して恩給も掴み取ってやる、その恩給で親父に抗議だ『何故戦力を引き抜いたんだ』と。

 

 

「第一装甲擲弾兵師団の増援に感謝する、我が第七集成戦闘団は突出した後に後方の重砲兵を撃破し、現在友軍を圧迫している敵軍団の側面を穿ち敵最前線の撃破を行う、第一装甲擲弾兵師団には側面の維持を求めたい。」

 

「承知した、第七集成戦闘団は東方から送られてきた二号戦車二個中隊と一個歩兵大隊と二個魔導中隊と二個砲兵中隊を指揮下に加え、迅速に作戦を実行されたし。」

 

 

配置転換が迅速だな、もう中央からの増援と引き抜かれた戦力の穴埋め、そして部隊の増強が為された。

 

第一装甲擲弾兵師団といえば大元帥直轄の精鋭部隊の一つじゃないか、8.8cm56口径砲を搭載した最新の五号戦車風III号戦車が連隊規模に加え168mmを擁した集成砲兵旅団と機械化された歩兵連隊がこれだけ迅速に、そのまま増援に来てくれるとは思いもしなかった。

これだけの戦力があれば側面は安心だな、よし共和国の前線を蹂躙しに行くぞ。

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