沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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1923年6月1日開戦帝国北方ノルデン方面軍のとある魔導師の視点

この世界に転生して気付いた事、それは色々あるが、明らかにおかしいんだ。

第一に1910年代に家庭用モノクロテレビがある程度普及している事、そして産業界は工作機械はCNC化が当然かの様な顔をしてコンピューター数値制御機構が導入されている。

それどころか、なぜか劣化レクサスの様な自動車が走っている、トヨタ自動車のそれだ、明らかに犯人は私と同じ日本人の転生者だろう。

 

 

加えて軍の主力二号戦車は明らかに魔改造されたIII号戦車(なぜ主砲を5cmから40mm56口径砲にしたんだ)のそれだし、新鋭戦車のIII号戦車に限っては生産台数一台の五号戦車二型に近い代物であり主砲として8.8cm56口径の対戦車砲を搭載している怪物(ゲテモノ)だ。

 

 

そして最後は航空機、F()w()1()9()0()()()()()()が何処か紫電改味を感じる形状の代物である事だ。

液冷である事を除けばまんまそれだ、低翼かつ自動空戦フラップを装備した上で、20mm機関砲を5門を搭載している事、二段二速過給機を搭載した本機は高速高火力高機動という高度1万メートルでの戦闘(対B-29)前提とした設計(絶対殺すマン)となっている、どこか戦前の日本軍海軍を彷彿とさせるその航空陣容には少し狂気を感じる。

 

そしてMe262を彷彿とさせる後退翼ながら二発のジェットエンジンを搭載した戦闘爆撃機、そして6000kg爆弾の運用が可能な4発爆撃機に加えJu288とかいう1800kg爆弾2発が懸架可能な高速爆撃機(某惑星に生息する害悪トンボ)も大量に配備されている。

フリッツXやHs 293に類似した誘導兵器により、協商連合及び共和国の小型戦闘艦は鏖殺されるだろう。

 

 

だが、これまで挙げて来たそれよりも畏怖するべき事態がある。

どうやらこの世界の技術水準を滅茶苦茶にした人間は魔導師らしく、その人間のせいで私はこの呪われた魔導演算宝珠(炉に焼べても翌朝には首にかかっている)を手にしてしまったのだ。

 

 

開戦初日、協商連合地上軍に対しての砲撃支援を行う為の観測魔導師としての任務を与えられた。

全戦線で優勢の帝国軍であったが、何を考えているのか協商連合の魔導部隊が突出し、観測魔導師の撃破を狙ってきたのだ、しかも標的は私である。

 

気分としては島津なる奇怪な連中に出会した徳川さん家の兵隊さん...

まあ存在Xなる歪な連中に弄ばれ、帝国最優の技術者達の験担ぎにされた身の上だ覚悟はしていた。

 

 

そうだ、差し違える勢いで近接遅滞迎撃戦闘を行なったが、何の因果か中隊規模の魔導部隊を指揮官らしき人間を除き全機撃墜し、無傷で返り討ちにしてしまったのである。

 

 

増援として急行していた1個魔導中隊に観測任務を引き継ぎ、後方へ後退。

 

そうして私は後方の保養地で『白銀』ターニャ・デグレチャフとして、高々にプロパガンダに組み込まれてしまった(報道陣による激写が沢山)のである。




タ「末代までの恥だ!!」
シュ「やはり神は存在する!!」
エレ「北方でも早速暴れてるな、流石肉体派オーバーワーカーだ、色々な意味で面構えが違う。」
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