沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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先進技術研究開発

「装甲強化外骨格ハーディマン?ドク、()()は何なのですか?」

 

「次世代機械化歩兵装備の先行量産型だ、啓示を受け、昨日私がこの世に生み出したのだ。」

 

「はあなるほど、それは素晴らしいですね、それで私に何の用で?」

 

「これを魔導師が運用すれば従来とは比較にならない戦力になると思うのだよ少佐、これ以上の演算宝珠の発展はしばらく見込めないが外装なら別だろう。

エレニウム九七式突撃機動演算宝珠ならば、これを十分に運用する事が可能だ。

通常の歩兵であっても12.7mm重機関銃に88mmの擲弾に加え、戦車の装甲すら削り取る事のできるスーパーカーボン製の片手ナイフの運用が可能、そして魔導師程ではないがある程度の立体機動戦闘を行う事ができる。

魔導師なら魔導効果を付与し更なる能力を発揮させる事ができる、従来以上の速度を発揮し戦車以上の装甲を有し、重火砲以上の火力を運用できるのだ。」

 

 

「理解はできました、ですが実用性に足りるとは思えないのですが。」

 

「その検証をするのが少佐の役割ではないのかね?」

 

ターニャは嫌々その装備を使用する事になった、そして次の瞬間網膜に直接投影される映像に驚愕する。

つい数年前にモノクロテレビを普及させた技術遍歴が、戦時中とはいえ『数年でここまで発展を遂げるのか?』と。

...そして試作とはいえ、それを兵器に取り入れる事に成功している現実には薄寒いものを感じた。

 

88mm以下の擲弾に12.7以下の火器の複数同時運用、それも『歩兵一人によって』だ。

機動性と運動性は従来の歩兵系統兵器と比べ物にならず、精鋭兵が扱えば文字通り一騎当千の兵となるだろう。

 

 

 

駆動系やシステム・ソフトウェア面の発展が恐ろしく感じる、火器の発展も素晴らしい、だがそれを運用する兵器の発展が乏しい。

 

「どうだね少佐?」

 

「試みとしては非常に優れたものだとは思います、が、本戦争において『本質的に不要な策案』なのではないかと小官は感じました。

第一に九十七式を装備した魔導師は十分な運動性と火力を発揮しつつ、防殻装甲を展開できます、第二に魔導師の標的は戦車ではなく同じ魔導師や歩兵そして砲兵等の非重装甲ユニットであります、これを与えられても我々が得られるものは過剰な火力と装甲のみであり、隠匿性や機動性等の特戦部隊として不可欠な要素を潰してしまいます。」

 

「了知した、では少佐、改善点はあるか?」

 

「強いて言うならば、既存の脚部装甲を、この外骨格に装備されている爆発反応装甲に付け替えるぐらいです。」

 

「承知した、既存の脚部追加装甲に、私が新たに開発した爆発反応装甲を安全に取り付けられる様に新規開発しておく。」

 

「ええ是非、こんな無駄なものを作るぐらいなら実用的な兵器の開発を、随時よろしくお願いします。」




ターニャの棘はいくら多くしてもいいって俺の誕生日祝って死んだおばあちゃんが言ってた
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