沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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対ル開戦

誰もが寝静まる頃、1日の疲れを癒すために人々は床へ潜る。

だがそんな彼らを尻目に、軍人達は銃を構え、備えていた。

 

氾濫を押し止めるため、国と家族そして仲間の為に、彼らはその平穏を守る為に抗うのだ。

 

 

連邦の305mm列車砲が轟く、随伴していた装甲列車からの砲撃も重なり文字通り面制圧を行なっていた。

 

それは完全なる奇襲であったといえよう、たったその一撃で帝国という巨獣の肉を穿いたのである。

 

 

1600kmという広大な前線で、連邦軍は10万を超える大砲を使用して総攻撃を開始したのである。

 

 

戦略規模での戦闘を初戦から実行するとは思っていなかった帝国軍は、奇襲的な効果も相まって大混乱に陥っていた。

だが日が明けるにつれ、否が応にも、いい意味でも悪い意味でも戦争に慣れていった。

軽爆撃機と戦闘爆撃機による襲撃により前線の重砲兵及び列車砲は一方的に撃破された、それからは帝国軍の独壇場であった。

 

 

戦車が浸透してくる歩兵を蹴散らし、機械化された歩兵が脇を固める。

先の対共和国戦の戦いを元に適切化されたお手本の様な機動戦を実行した、ティゲンホーフ・()()()()()()()()での誘引撃滅戦略、内戦機動を用いて連邦軍120万を40万で撃滅した。

 

損耗比率は帝国軍6万に対し、連邦軍は90万内23万が捕虜。

数的劣勢から完全な殲滅には至らなかったが、残余の離脱は許したものの機動戦論を実証するには十分な戦果であった。

 

東部方面軍は帝国の全軍の半数にあたる、西方を中心とした参謀本部の主流派は消耗抑制ドクトリンを中心とした敵兵の漸減作戦と産業破壊活動を提言したが、今回戦果を挙げた東部方面軍は、いや帝国軍参謀本部は一つの作戦を立案・実行するに至る。

 

作戦名"青作戦"大規模攻勢計画による包囲殲滅作戦である。

敵の正面戦力を撃破した事により兵力差は逆転し、帝国3に対し連邦2となった。

 

戦闘目標は全て、鉱山工場都市そして人間。

優秀なる魔導士官殿達の計画通りに、空軍は鉄道インフラはそのままに列車を破壊し後方への工場転移を妨害し続け、魔導軍と陸軍はただひたすらに進軍し包囲撃滅を繰り返した。

 

半年でドニエプル川とダウガヴァ川を渡河しスモレンスクの占領に成功した、帝国による一連の攻勢で連邦軍の最終的な被害は死傷者数だけで420万にも及んだのだ。

連邦及び帝国の戦時中初の越冬、連邦は部隊を再編成し帝国軍は補給網の構築及び連邦の反抗戦に備えるべく行動を開始した。




ナチスドイツ並みの進軍速度で帝国軍は連邦軍を撃破し続けたみたいです、尚補給の問題で何度か後退した模様。
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