沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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戦間期
1934年、そしてこれから。


その後帝国軍は連邦軍の反攻作戦(俗にいうバグラチオン作戦)を抑え込む事に成功したが、合衆国を中心とした連合国の反撃によって国土は焦土とされ、首都に投下された世界初の熱核兵器によって皇帝は死亡し、帝国は降伏し、史実同様にライヒは東西に分割された。

...そして6年経った今ようやく豪州国籍を取得できた、文字通り人を欺く為に指向性蛋白質を濫用する事になってしまったがコラテラルダメージだろう。

 

 

「ターニャは日本の方がよかったか?」

 

「いいや、元は合衆国のつもりだった、豪州でも私のする事は変わらん。」

 

「そうか、これからの事は決めているのか?」

 

「いざ自分が何ができるのか考えが纏まらなくてな、軍に行くか運送屋か決めあぐねているところだ。」

 

 

ニヤリと微笑みが溢れてきた、亡命先に合衆国を選ばなくて本当によかった。

...この時代の閑散とした豪州でいきなり何かを始めるなんて、私が居なければ不可能だからな。

 

 

「なら私とビジネスを立ち上げないか?

最終的には宇宙開発だ、多芸な人間が必要でな、魔導師が必須とも言える、95式を持っているターニャの為にある仕事と言っても過言じゃないと思うんだ。」

 

 

そして彼女の軍務経験、これは替えの効かないのないモノだ、親父に将官としての能力を与えさせればもう無敵の人材ともいえる。

 

選択肢なんてないんだYO!!

 

 

「報酬は?」

 

「とりあえず4年の長期契約、売り上げの1%がターニャの取り分、そしてもう一つ存在Xの呪いの解呪とかどうだ。」

 

「いいだろう、貴様に()()()()()()()な。」

 

 

渡された95式をサラッと解呪する私に彼女はドン引きしていた、笑える。

ねえ今どんな気持ち?ねえ今どんな気持ち?

 

 

「...悪くない気分だろう?

それじゃ早速私は早速豪州大陸の全てを散策してくるから、それまでは前世でのビジネス含む諸々を思い出しといて。」

 

 

ボーキサイトに金に石油、これらの採掘・輸送・加工・製造・販売を行うグループ企業を創設しつつ宇宙開発を目指す。

豪州は宇宙開発に最も適した環境の一つだ、上手に隠遁しつつ合衆国に目をつけられても大丈夫な様に立ち回ろうと思う。

 

そんで主力とする商品は電子機器類の生産と開発で、オマケとしてそれらを扱う為の道具を生み出す感じでいこうかなって思う。

 

目指せ世界四大企業入り、宇宙開発で覇権をとる。

 

ターニャが居れば頭マヴラブの連中が相手でも何とかなるだろうし、まあ彼女に裏切られなければ何とかなる。

...その為にはオルタネイティブ計画かな、まあアレを潰す事を第一に活動しよう、文字通り世界を相手に競争だ、負ける気はない。

 

 

心機一転第三の人生、自称理性的なサラリーマンのターニャも夢想していた程だ。

...BETAを相手に優雅なダンスか、これまで通りいけば負ける事はないだろう、勿論ソ連にもアメリカにもな。

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