沢山の絶望をあなたに 作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア
BETAの着陸ユニットがカシュガルに落着しました。
案の定光線級が出現し東側陣営壊滅でございます、現在数え切れないほどのBETAが西進中です。
ソ連装甲部隊と中国人民軍は戦車級のオヤツと化し、合衆国から供与された数少ないF-4も突撃級の息の合った跳躍によって地面に叩き落とされています。
汎豪州共同体製の0号も頑張っていますが数が足りませんし、1号に至っては尚更です。
F-4系列はソ連に4師団と中々の数が揃っていますがで0号は中華方面に1師団程度、1号に至っては1大隊程度でしたし、その1大隊も国連の0号1師団と共にカシュガルの中でくたばってくれましたよ畜生。
128mm56口径と48mm56口径を組み合わせて製造した突撃砲は、重くて取り回しが悪かったからかハイブ内ではお荷物だったらしいですし、0号は単純に中期型とかいうF-4と操縦系と機動性以外大差ない代物が半数ですからね。
...ですが何よりも問題だったのは近接兵装がなかった事です、ハイブ内で戦車級に飛び付かれてさあ大変いくら撃ってもキリがねぇ。
それでも支援大隊付き戦術機師団だからね、しかもその大隊が第3世代戦術機相当の機体だったからソ連装甲部隊と中国人民軍の主力が後退する余裕は作れた、これが安いか高いかは未来が証明してくれそう。
さてさて損耗した人類の最精鋭、これらの損耗をどうやって補填しましょうかね。
...勘違いされがちだが人類の主力は戦術機或いは航空機ではなく砲兵と戦車、頻いては歩兵である。
そして機動戦の主役は戦車だ、歩兵と砲兵はその援護の役割を担う。
BETAの着陸ユニットが落着したのは中国だが、BETAとの戦争の主戦場はソ連、ならばそのソ連軍の主役たる戦車を強化するべきだろう。
戦術機でいいのを作っても豪州政府に止められてしまうなら、それ以外を開発するしかないだろう。
...戦車ならいいでしょ、それも被害拡大の一助を担っている突撃級を正面から撃破できる代物なら、流石にレーザー無力化兵器とかは無理だけど戦車なら明日にでも作れる。
てな訳で120mmのAPFSDS弾で正面から突撃級及び要塞級の防殻を破壊できる砲を積んだ戦車を作っていきます。
...それも遠距離からね、やっていきましょう。
用意するのは超電導コイルを利用した蓄電器と128mmAPFSDS弾頭だ、120mmを超高初速で投射する事によって多分殺せる。
てな訳で生きた突撃級を生成しました、それに120mmのタングステン製or劣化ウラン製のAPFSDS弾をそれぞれ12発づつ撃っていきます。
マッハ6から8の速度で投射された120mm弾は突撃級の正面を内2〜3発が貫通し、残り9〜10発は防殻に深い溝を穿った。
...貫通できなくても弾着の衝撃で後方に肉が飛び散った個体も居れば、中身が120mm弾によって内側から砕けた防殻でシェイクされた個体も居る。
何であれ正面から直撃した個体は例外なく撃破されているし、運がいいのか悪いのか弾着位置がズレた個体も体内の骨格なり循環系に少なくはない損傷を受けている。
これも駆逐艦の艦砲として改修する事を条件に豪州政府が輸出許可を出してくれた、レールガンを搭載した対BETA戦争主力重戦車レイティストである。
日本語に訳すと新鋭である、ダサいわマジでダサい、どれくらいかというとナチスの国防軍によって5両のみ試作された多砲塔重戦車並みにダサい。
...何というか英国面が移ったかもしれない、いやそうに違いないこの造形は、今時副砲付き戦車なんぞ流行らんだろうに。
だが私のそんな思いとは裏腹に意外と好評であった、国連は合衆国を介してのライセンス生産を要求してきたし豪州政府も珍しく西側にのみとはいえ日本含む各国に向けた販売とライセンス生産を許可してくれた。
まあ優秀な兵器が前線に、十分な数が届かないと意味ないんですけどね、お兄さんお姉さん。