沢山の絶望をあなたに 作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア
「将来ベルリン市にて発生するであろう対BETA防衛戦争にて、東方派遣軍の指揮を執っていただきたい。」
「...いいよ!!」
「本当ですか?!」
「ただし条件があります、私と父に連邦共和国国籍を用意して下さい。」
「...何故ですか?」
「恐らく西側ヨーロッパ諸国における本格的な参戦ベルリンにての事でしょう、それなのにいきなり『豪州のよく分からん企業グループの頭領が司令官です』と言われて、下士官含む兵士が命令に従うとは思えませんし。」
「なるほどその点に関しては諒解しました、連邦共和国との交渉はこちらで進めても宜しいでしょうか。」
「いや待ってくれ、東方における対BETA戦争総司令官に一人推挙したい人間が居る。
私は技術士であり科学者だ、軍人としての適正はそこまででね、司令官に私の親父を、その補佐に私の部下をつけたい。」
「失礼ですがご年齢は...」
「父は確か今年で104歳になるな、安心してくれまだボケてないから。」
「父ですか?失礼ですがヘレン様のご年齢は...」
あ私か、いやでも国連組織とかなら知っててもおかしくないだろ。
「69歳、今年で70歳だね。」
「...お若いですね?!」
まあ見た目日本人基準の20歳だからね、欧米人から見たら更に若く見えるだろうな。
「こんな老いぼれが戦場に出ても邪魔にしかならんだろうさ...」
「いや、超能力で片手間に装甲に穴を開けられる人が何言っているんですか。
...もしや若き頃は帝国の技術部に?」
「もう50年ぐらい前のことになるな、そうだねこう見えて戦車とか榴弾砲とか色々な設計に携わっていたんだよ。」
「やはりあの8mm信仰はアナタの仕業でしたか...」
「国連はウチの規格で苦労してるのか、技術者冥利に尽きるねぇ。」
「死んでも恨みます」
「大いに結構、その意気で頼むよ。」
電磁投射砲に大量の自走砲、そして生産数を増やし続けられている戦術機群によって一応西側諸国の軍備には余裕がある。
この軍備を、ベルリンを利用してより強固なものとしたいらしい。
...戦争するならドイツでか、まあ強いからね仕方ないね、ポーランドで戦争するよりはマシか。
余裕ができちゃったねぇ、これフラグだよねお兄さんよく知ってるよ。
内ゲバよくない、その統制の為に私なんか配置したら、火に油を注ぐような選択をする事が確定してるんだよなぁ。
意地は悪いが手綱を握る事が上手な親父と、苛烈ながら命令遵守を徹底する軍人の鏡であるターニャが居れば私は必要ない。
目指せ対欧輸出100倍、重戦車から主力戦車に戦術機そして無尽蔵の武器弾薬でBETAを殲滅だ、仲間割れも大いに結構それ以上の兵器と国連の人員を送り込んでやろう。