沢山の絶望をあなたに 作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア
「エレオノーレ様、本日ゼートゥーア様は屋敷におりません。」
「え、なんでぇ?」
魔導演算宝珠を貰おうかなと思ったんだけど、えマジで言ってるんですか。
「軍務の様です、今頃秋津洲に観戦武官として赴いているようですよ。」
原作であった秋津洲とルーシー連邦の日露戦争オマージュか、確か帝国が機動戦か静止戦かの選択を迫られた部分だったな。
ルーデンドルフ閣下が不安定になりつつも、機動戦への道を切り開き、結果的にノルデンでの勝利の一助となった経験だとか書かれてた覚えがある。
確か親父は消耗戦論者になっていた、アホみたいな屍を見て攻勢は無謀だと考えていたっけなぁ。
なら仕方ないかぁ、どうにか魔導演算宝珠を触る機会を...そして閃く悪どい思惑である。
親父の名前出して兵站部に向かい、子供らしく恫喝紛いに機会を求めに行こう。
今は親父が居ないからな!!何をしても許されよう!!
「私って魔法使いの才能があるよね?」
「はい。エレオノーレ様には、神の与えた天武の才がございます。」
「使ってみたい」
「なぜですか?」
「ロマンだからだ!!」
理由としてはもう一つ、魔導演算宝珠という物を見て解析してみたいからだ。
web小説版では一つで戦車並みの価格だという、ちょっとした説明だけで分かる事は『精密機械』であり『解読不可能なブラックボックスが搭載された代物』だという事だ。
サイズ的に真空管が搭載されていないにも関わらず高度な計算が行える、言及はされてないがタングステンやクロム等を材料として細密加工されたと思われる合金を利用してね、改めて備考としてアニメや漫画での演出なだけの可能性はあるが、発現する術式は幾何学を元にしたものだった気がする。
地の文で思考すればその仕組み、そして中身は幾何学を元にしているんだと思う。
幾何学を元にして定義された術式を、厳密的に魔力を利用して限定的に発現させているのだ。
まあ限定的じゃなかったら世界の改変だからな、それは
確か漫画版ではフィボナッチ螺旋を基にした射撃補正術式とかあったかな、ただのライフリングだな適当言った、そこまで詳細な記憶がないのが惜しい。
工作機械のサイズ含む
それらがこの世界で、今どういう風に作られているのか気になっている、その謎を暴きたい。
「人類の夢そのものであるかと私も思います、ですがどうしたいのですか?」
「分かんない」
そうじゃん、どうやって軍事機密に5歳の少女が触れるんだよ。
陸軍海軍空軍に並ぶ魔導軍、それも超秘密主義ながら神秘主義ゾ、自分が思い付く限りでは実際に
いや魔導の才能を測る機械に触れる事はできると思うけどさ、実際に魔導演算宝珠に触れる事はできないだろうなって。
だから何とかして兵站部に入り込み、偶然を装い
閉じた場所を開かせるしかない、トロイア戦争でトロイの木馬を引き入らせた様に私含む大勢の人間を招かせよう、その中に紛れてデコイを置き、私自体はステルス状態で光学的に認識できない状態でなら誰も違和感を抱かない筈だ。
兵站部の人間に魔法で暗示をかけて、大々的に兵站基地の中に一般人を招き入れる必要があるな。
とりあえず、
「とにかく出張るか、現地まで。」
「承知致しました」
倫理観isどこ?
称号はスベってた気がするのはなしで