沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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オルタネイティブ計画の発令

「オルタネイティブ第四、第五、第六計画の発令を致します」

 

オルタネイティブ第四計画、対BETA諜報員の育成。

オルタネイティブ第五計画、G弾集中投入によるハイヴ殲滅と他星系移住作戦。

オルタネイティブ第六計画、戦車及び砲兵そして戦術機及びHSSTを用いての通常兵器によるハイヴ攻略、そして地球からのBETA及びBETA由来の元素の抹消。

 

日本及び豪州にて主導される第四計画、合衆国にて主導される第五計画、豪州にて主導される第六計画である。

 

 

会場にて拍手喝采が上がる、第一に優先される計画が第四、そして第四計画の失敗の後に発動させられる第五計画、そして両オルタネイティブ計画の支援的な役割を担う第六計画だ。

 

国連の本命としては通常兵器によるハイヴ攻略を行う第六計画であったが、それを主導する人間が現行の状態でそれを行う事を拒否した形となる。

 

 

曰く通常兵器によるハイヴ攻略は可能と証明されたが、それと同時に今回用いられた弾薬消費量は1国の1年間の生産量にも至ると判明した為、マトモな軍隊には不可能と言える。

 

だが逆に第四及び第五計画も通常兵器の充実なしに達成不可能な作戦だと彼女はいう、故に彼女は支援的な役割を担ったのだ。

 

 

或いは|80年前に存在した帝国の工業地帯が今の欧州にあればまた結果は変わっただろうが《合衆国の徹底的な核爆撃によって石器時代に一度戻ってしまった》、ないものは仕方ない。

...代わりに欧州連合とワルシャワ条約機構がある、そしてその系譜を最も色濃く受け継ぐ汎豪州共同体の援助があるため一応その役割の代替ぐらいはできる筈だ。

 

 

参謀連が『武器弾薬は無尽蔵だ』と宣えるまでではないが、相応の武器弾薬が欧州に運び込まれている。

既に0号の後期生産型にF-15そして1号、加えて重戦車までもが集結していた。

 

 

依然として行われるBETAによる攻撃は重戦車・戦術機・HSSTが連携しての斬首作戦、主に要塞級やレーザー級及び重レーザー級の撃破を行なった後に砲兵及びドローン部隊による殲滅を行うという戦略だ。

 

連合軍からしてみれば先の大戦と同じ構図である、ただそれがソ連軍からBETAに変わっただけ。

ある種得意な戦争だ、そして司令官がゼートゥーアであり、その傍らには白銀が居る。

 

さながらその陣容は前大戦の帝国の様だという、事実BETAの先鋒はその悉くを無力化されている。

 

波状攻撃への対処は内戦戦略における十八番であった、次々と消失していくBETA群、これまでにない速度で消失する敵反応は関係各所を震え上がらせていた。

 

 

 

それは人類だけではない、人類以外の、そうBETAでさえ。

 

 

 

地が揺れ動く、それは今までにない異常事態であった。

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