沢山の絶望をあなたに 作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア
目指すべき指針さえ示せれば、12年ちょいでM249の量産及び配備まで持ち込む事は難しくない。
それに最適な環境と資源さえ用意させられれば、そこまで難しい訳ではないらしい、むしろ余裕で飛び越えていくだろう、開戦時には4号戦車どころか5号戦車相当の戦車すら運用可能となっていてもおかしくはない。
ならば可能な限り魔導と魔法を解析しつつ、機械工学等の指針を私の前世の知識の元で発展させる事だ。
私がするべき事といえば、より高度な技術の一般化を促す事ぐらいだな、むしろそれ以外ないわ多分、色々口出しするより民間が頑張る方が効率はよさそう。
ただ一つだけ単純に、中身が拙いわ!!
既に初期型コンピュータに加えてモノクロテレビはあるのに!!何でそれを民間利用しないんだよ!!
そしてその理由、それは資源不足である。
何の資源?何もかもだ、水から貴金属類そして炭素化合物まで民間普及をさせるには何もかもたりない。
強いていうならオーストリア地域や帝都周辺そしてポーランド西部に少し出てくるぐらい、工業利用可能ば場所が限られるのはなんというかひもじいな、全土から大量に軟水が湧き出る日本って国はおかしいんだなって。
まあ仕方ないか、やれる範囲でやるしかない。
下地はあるんだ、それを量産する土壌を作らねば。
単純にそういう産業を育てていくしかない、強力な兵器を作るのは大事だが、そういった強力な兵器を作る土壌を用意するのも大事だという事も広めないといかん。
その事を手っ取り早く広める方法ねぇ、何かないかね。
優位性を示す方法、私の頭はあまりよくないからなぁ、世間知らずな今は起業なりしても上手く行かなそうなんよねぇ。
何かいい手本はないだろうか、帝国中の技術者や科学者が湧き上がる様なものはないものか。
いやあるにはあるんよ?
極東には技術産業大国日本があるし、すぐ東にも工業大国があるからまあ工業関係は中々だけどさぁ、技術産業の伝播が間に合わないんだよなぁ、届いたとしてもその頃には対戦中版だろうし困っちゃうね。
こうなるとエイリアンぐらいにしか頼れんなぁ、まあ親父が何を持って帰ってくるかだよなぁ。
...いや待てエイリアンだって?
そういやターニャってBETAと少し戦ってたよな、月面からギリシャまで前線で戦車級と戯れてたっけか。
ワンチャンス居るんじゃね、いや断然居ない方がいいけど、でも可能性は無きにしも非ずだよな。
...ノイマン博士の論文の自己複製宇宙機か、まあ似た代物はこの世界にもありそうだけどね。
今在るとしたらまあ太陽系外縁天体の何処かだろう、年表的には6年ごとに次の衛星や惑星に向けて着陸ユニットを投射してたみたいだしな、ぼちぼち冥王準惑星に差し掛かっているぐらいだろうか、なら試してみる価値はあるかもしれない。
太陽系外縁天体の近くまで魔導演算宝珠を投射し、その他の多くの魔導演算宝珠を介して映像を観測しつつ情報を奪取、可能であればBETA原種の情報までを抜き取りBETAの惑星探査記録も簒奪してやりたい。
望遠術式で幾つかの衛星や惑星にクソの塊が映った、いやはや、資源が欲しいあまりエイリアンの偶像を視るとは、私も気でも狂ったか。