沢山の絶望をあなたに   作:エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア

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BETAの論文出しちゃうヨォん

「エルゼ様は貴族学校に提出する夏の自由課題は何にするか決めましたか?」

 

「人類に敵対的な異星起源種に関して登記していきたいと思っています!!」

 

「そうですか人類に敵対的な異星起源種...え?」

 

 

エレオノーレ・フォン・ゼートゥーア12歳、帝国へ向けてBETAの存在を公布する。

 

 

あまりにも詳細過ぎる異星起源生命体の情報、事実その存在の観測を帝国魔導情報部隊が成功させてしまった。

彼らの目的は資源収集、正確にはG元素の材料となりえる資源の回収を目的としている。

※G元素というのはBETA由来の人類未発見元素を引っ括めて呼称する概念である

 

G6

負の質量を有するエキゾチック物質。

G9

35.85℃でも超電導が可能という性質を有する。

G11

反重力力場の生成等を含む重力制御を行う事ができる。

 

何から何まで荒唐無稽な話だ、だがそれでも彼女の妄言を裏付ける要素ができてしまったのだ。

そして彼女は付け加えた、BETAの姿は彼らが『これまで滅ぼしてきた炭素生命体の統合体』であると、そして彼らが滅ぼしてきた生命体が有していた、或いは利用していた化合物も全て例外なく使用可能であると。

戦車級に使われている技術だけを考慮したとして、その技術力の差は観測できただけで1000年あっても届かないと思える水準の代物である、ただし彼らの正体は自己増殖型の資源収集機械である、そして現代の兵器では殲滅は不可能だ。

 

彼女はエイリアンの情報を元に、接触した際の駆除方法を提示していた。

ウランニウム或いはプロトニウムを使用した熱核戦略兵器の集中投入による即時無力化及び、着陸ユニットの完全破壊によって防衛を為す事ができる。

また、BETAの戦力の優位性は圧倒的な数にあり、我々帝国が1万の兵を組織する頃には10万を優に超える数のBETAがハイブより進出してくるだろう。

...然りその選択を行えないのならば、BETAとの戦闘状態に陥った場合、全世界の軍隊を動員し、それら全てを利用して、初動で圧倒的な数の兵隊でBETAの巣が未熟な状態で内部に浸透し、巣を統括する重頭脳級を破壊しなければならない。

 

 

またBETAとの交渉は無意味である。

彼らは生命体の居る星では入植しないという機構が組み込まれているが、彼らが認識する生命体は珪素生命体のみであるという事を考慮しておかなければならない。

...彼らを生み出した創造主とされる存在は珪素生命体というらしく、珪素を主体とした肉体を有しているらしい、恐らくBETAを生み出した存在の生まれは不明だが遺伝子保存を()()()()()か珪素のみで構築しているらしい。

 

ただし重頭脳級に限っては論理的思考能力を有している為、炭素生命体が創造ではなく自然発生する根拠さえ示せれば融和への道筋が開けるかもしれない。

ただその行動は無意味だと思われる、滅亡が避けられなくなった場合に限り行うべき行動だろう、理由としてはその行動のために検体(全人類)を求められるからだ。

 

人類に残されたのはBETAの創造主と並ぶ存在になるか、BETAの一部になるかの二択だ。

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