その日アブノーマルクラスは多少そわそわした雰囲気を纏っていた・・・・何故なら各師団で研究の成果や出し物をする師団披露(バトラパーティ)が開かれるからだ。
カルエゴ「貴様ら・・・もう少し落ち着け。」
リード「だって親が来るんですよ!」
ゴエモン「ドキドキでござる!」
リード「ウチ両親来るんだ・・・」
ジャズ「うち兄。」
ケロリ「うちは・・・ばあやが。」
入間「サブノック君は?」
サブノック「知らん。」
クララ「うちも来るよ!ダディとマミーとウーちゃんとキー坊とカンとシンシンとランラン・・・」
クララは大家族のようでかなり来るようだが皆そわそわしながらも嬉しそうな顔をしていた。
カルエゴ「とにかく!親の前で恥を晒さんように準備に励め。泊り作業を行うものは申請書を出せよ!」
カルエゴのホームルームを終えた入間たちは授業が終わった後に師団室に行く。
アスモデウス「入間様はやはり理事長が参観に?」
トレジャー「でもその日って13冠の集い(サーティ・ディナー)の直後なんだよね・・・ウチのお母さん来れるか怪しくてさ~!もしサリバンさまが来なかったら一緒に回ろう!」
入間「心配するなとは言われてたけど・・・そうだね。」
アスモデウス「入間様!私もぜひ!」
入間「でもアズ君も親とか来るでしょ?乱暴したこと謝りたいんだけど・・・」
アスモデウス「全くしなくて大丈夫です。母が来ようとしてますが全力で止めますから!」
トレジャー「色頭止めるんだ・・・」
エイコ「どんなお母様なんですか・・・ちなみに私は弟と母が来るんですよね・・・」
アスモデウスの親は色々と強烈なキャラのようだ・・・
キリオ「懐かしいなー師団参観!」
入間「先輩の時はご両親が?」
キリオ「いやぁ、ここの先輩が来てくれてたんやけど僕の保護者替わりみたいな人でな。今でもアドバイスを・・・」
するとキリオの電話が鳴る。
キリオ「噂をすれば本人や・・・」
「てめぇ!ワンコールでデロ!このクソメガネ!!」
電話越しでもわかるくらいの体育会系の声が鳴り響いた・・・
キリオ「すんません兄さん・・・」
キリオはその人をなだめた後準備に行くことになった・・・
キリオ「さっさと準備せぇって怒られてしもうた。兄さんスパルタやから。」
トレジャー「キリオ先輩とは対極そうなのによく仲良くなれましたね・・・」
アスモデウス「あれを仲良くといっていいのかはわからんが・・・」
キリオ「ホンマに恩人なんよ・・・しっかり目立つように設置せんとなぁ・・・」
そうして準備会場に来てみると各師団は目立つ出し物の準備をしておりその段階でも周りをワクワクさせていた・・・
キリオ「良い披露をした師団には賞も与えられるし、位階の昇級もあるかもやしな。うちらも負けてられへんな!」
しかし・・・
エイコ「念子の額ほどの土地しかない・・・」
キリオ「げほぉ!」
入間「先輩!!」
あまりのスペースの小ささにキリオは吐血する。
クララ「ちっちぇ~」
アスモデウス「他の5分の1ほどもありませんね・・・」
トレジャー「先輩何かやらかしたんですか?」
キリオ「そんなはずは・・・」
生徒「お!荷物師団!今年も荷物置き場かぁ。」
キリオ「あ、おおきに。」
入間「先輩・・・」
キリオは生徒の皮肉にもどこ吹く風で答える。
キリオ「皆には申し訳ないわ、僕が3年やのに位階が2やからスペースも予算ももらえんで・・・ホンマ堪忍な・・・」
入間「大丈夫ですよ!大事なのは披露の内容です!」
トレジャー「いざってときは入間が会長に予算増やさないと本の朗読しないって脅せばいいだけだしね!」
入間「えぇ!?」
キリオ「入間君そんなコネクションを!?」
アスモデウス「貴様、さわやかな顔してやることがエグイな・・・」
脅迫のことは置いておいて例年の披露を聞くことにした。
入間「例年はどんなことを?」
キリオ「新作の魔具をこうして並べて・・・」
エイコ「荷物置き場じゃないですか!?」
エイコの言う通りこれでは荷物置き場と言われてもしかたないほどのごちゃつきっぷりだった・・・
キリオ「でも今年は団員も増えたし皆のしたことを聞きたいわ。」
入間「僕は前に先輩が魔具で綺麗な光を見せてくれて感動したので。他の人にも見て欲しいです!」
アスモデウス「私は家系の証たる炎の魔術でお力になれるかと。」
エイコ「写真を研究したのでそれを宣伝で活かせるかもしれません!」
クララ「私はバーンでバカ―ンなのがいいな!」
トレジャー「魔具には薬品とか使われてましたよね?昔料理で目分量で図って作るのが得意だったので調合では何か役に立てるかも。」
キリオ「まとまりないなぁ・・・」
入間「光で火炎で写真映えしてドカーンで調合って・・・」
すると入間は人間界のあるものを思い出した!
入間「花火だー!!」
全員「?花火?」
入間「えっと火薬の詰まった弾を空に打ち上げて爆発させる・・・」
アスモデウス「空で火薬を爆発・・・」
キリオ「飛行者を撃ち落とす?」
トレジャー「光・・・目くらまし?」
クララ「殺戮兵器?」
エイコ「入間さんそんなものを!?」
入間「違う違う!観賞用ですよ!光の花を夜空に打ち上げるんです!師団披露は夜までやってるんですよね。」
実際は夜の方は宴会に近いがそれが好都合、師団が披露してない分存分にやれる。
入間「綺麗だしきっと目立てます。師団のことも知ってもらえるし空ならスペースも関係ないですし。」
確かに名案だが・・・
アスモデウス「期間が心配ですね・・・」
トレジャー「言ってる感じ夜の方が実験しやすいみたいだし・・・」
キリオ「ならお泊り作業の申請してこよか。」
全員「お泊り!!」
そのことからクララははしゃいで準備した!
クララ「パジャマ!まくらにその他もろもろ!レッツお泊り!」
アスモデウス「やかましい!」
エイコ「でもお泊りって数年ぶりかもしれません!」
アスモデウスは注意するが女性陣は大はしゃぎする。
トレジャー「じゃあ実験するか。エイコも宣伝用の撮影お願い。」
トレジャーが準備していたそのときだった・・・
どぉおお!!
入間「キリオ先輩!?」
爆発した先輩に入間は駆け寄る。
キリオ「また失敗してもうたわ~もう少しやと思うけど・・・」
トレジャー「そんな爆発してよく吐血ですみますね・・・」
キリオ「あぁ、それは・・・ちょっと入間君手を出してみ。」
入間が手を出すと透明な壁のようなものが現れた。
キリオ「僕の家系能力断絶(バリア)この魔術のおかげで魔力が少なくても大けがしなくて済んだんや。反動と驚きで吐血はするけどな。」
アスモデウス「しかしモデルがないのは厳しいですね・・・」
入間「モデル・・・そうだ!」
入間は猛スピードで走っていくとしばらくして1冊の本を持ってきた。
クララ「それってまっかちんの本!
エイコ「この光の花みたいな絵が花火ですか!綺麗ですね!」
キリオ「これなら実験もスムーズにすすみそうや!」
やはり人員がいるのはすさまじく期間内で火薬の調合方(キリオ、アスモデウスやトレジャーのおかげ)や筒の量産(キリオが開発、クララの家系能力のおかげ)、さらに成功した花火を撮影した宣伝ポスター(エイコのおかげ)で完成した。
そして皆は寝る準備をしていた・・・
キリオ「しっかし夢みたいやわぁ・・・新入生が5人も入ってお泊りして新しいもん作って披露も最高のものになる・・・ほんまありがとなぁ。入間君。」
入間「なんだか照れますね・・・」
エイコ「これぞ入間君の人徳ですね!」
トレジャー「やっぱり人員の力は偉大だね!」
キリオ「あ、電話や。ちょっと出るな。」
そうして夜は更けていく・・・凶悪な計画が進んでいることも知らずに・・・
魔界の主役は我々だで猫の代わりの動物を念子と書いてたのでそうしました。