“零番目のスペルカード” ……
幻想郷が創られる以前にあったとされる“
誰が創り、誰が使っていたのかも不明…
そして、何処に在るのかも…
ただ判明してる事は…
幻想郷を滅ぼす程の強大な力を持つ と言う事。
そんな謎の多いスペルカードが、幻想郷の運命を変えるモノになるとは、誰も知らないのであった…
【序章】
〔幻想入り〕
・・・・・
物静かな週末の昼下がり…
物が散らかった部屋で少年はベッドに寝転がりながらゲームをしていた。
「ん~…よし、ここだ! 行った! あっ! しまっ…あぁ…」
今時にも珍しい言葉を発しながらゲームをする少年。
残念ながらゲームオーバーのようだ。
「あぁ…後ちょっとだったのになぁ…!」
余程頑張ったのか、ベッドの枕に顔を押し付けて悔しがる。
その様子を何者かが“観察”するように見ていた。
「ウフフ…」
薄気味悪い笑みを浮かべた何者かは笑った後 突如として消えた。
そんな事にも気付かない鈍感で且つ暢気な少年は寝返りをうち、急に眠くなったのか、大口を開けて欠伸をして 眠りについてしまった。
・・・
「う~…ん~」
心地良い眠りからゆっくりと覚めた少年。
大欠伸をして身体を伸ばし、頭を掻きながら瞼を開ける。
瞼を開けた瞬間だった…
少年の目に入る景色はいつもの自分の部屋では無く、まるで見た事の無い草木が生える自然。
「……はぁ?」
寝ボケた少年でもハッキリと醒める驚きの光景。
少年は何度も目を擦った。だが目の前の光景は一切変わらない。
「何だよ…これ…! 何なんだよ⁉」
少年が焦り出した時だった。
何者かが少年に向かって歩いてくる…
「ふふふ♪ ふふふ♪ ふふふふふふふふ♪」
しかも鼻歌を歌って暢気に歩いている。
そして少年と何者かの姿が互いに見える距離になった時、少年は突然落ち着きを取り戻した。
「ふーふふふふん♪ ん?」
何者かも少年を見て驚く。
そして第一声…
「その姿、外来人⁉」
何者かは静かに驚愕する。
何で人の目の前でわざわざ驚くかな…今は冷静だが。
少年はそう思い、何者かに尋ねた。
「あの、どなたですか?」
何者かは答えた。
「俺は…優。元外来人にして、現の幻想郷住人だ」
「……幻想郷? 元外来人? 何を言ってるんですか? 一体」
「自分の今居る場所をよ~く見てみろ」
少年は言われるがまま周囲を見渡した。
だが目に映る光景は雑草や樹木ばかりである。
明らかに自分の知ってる街じゃない。
「わかったか? お前は今、幻想の者達が住まう、“幻想郷”に落とされたんだ。幻想として忘れられたか、例の気紛れ賢者様の所為だろぅ」
少年は頭がおかしくなりそうだった。
自分の知らない光景、知らない場所…
幻想郷って何だ⁈ 夢を視てるのか⁉
頭を抱える少年に対し優は優しく笑い、手を差し伸べた。
「幻想郷へようこそ。悩んでいても仕方が無ぇ、とりあえず楽しいところに行って話そう」
第二部に続く…
どうでしたか?
感想を頂けたら嬉しいです
では…