キーンコーンカーンコーン...
「おぉし!これでとりあえず予定に関してはOKだなぁ!」
予定...まぁ、普通の学園生活か...
「おぅ!それと、漣は後で職員室こいよぉ!」
ウン、フツーフツー、アタリマエ、ショクインシツアタリマエ。
「んじゃあ!お前ら自己紹介するかぁ!んじゃ、出席番号順に出身中学名と、自己アピールをよろしくぅ!」
きた!自己紹介...俺はこれで昔失敗してるからな...しっかりとした、自己紹介シートに、鉄板のギャグ、トーク内容などなど...あらかじめ準備して...あらかじめ...、
「アイエエエエエエエ!?シートナイ!?ナンデ!?シー「漣、うるさくするなぁ!お前廊下で立ってろぉ!」...え?」
...まてまてまてまて、落ち着くんだ、漣 奏太15歳童貞、状況確認するんだ...。
1、俺は自己紹介シートを忘れた
2、それにより廊下に立たされることになった。
3、自己紹介に参加できなくなった。
4、やったね!ぼっち生活の再開だ!
...マジデスカ...。
「あの、どうしましたか?なにか、忘れ物でも?」
「あ、えーと、その、自己紹介用に色々と書いてきたのですが忘れてしまって...。」
初対面の人との会話なのでうまくしゃべれない。というか、恥ずかしくて対面すらできていない。
「先生、漣君は忘れ物をして焦っていただけだそうです。自己紹介を続けてもらえるでしょうか?」
「むぅ、そうか、そうならそうと漣も言えばいいだろう。」
言えたら苦労しないんですよエス筋。
いやぁ、それにしても、本当にこういう委員長的存在には助か「...それよりも!先生と漣くん...ぐふっ♪漣くんのヘタレ受けに...先生の強気の攻めが...♡」前言撤回、うちのクラスは腐りきった戦国時代への幕開けを迎えているようだ。
ま、まぁ、助けてくれたのだしお礼を言っておこう。
「あ、その、先生に言ってくれてありが...」
不覚にも見とれてしまった。
あまりの美しさに、目を離すことができなかった。
真っ黒ではなく、少し茶色が入った髪の毛は、肩にかかるか、かからないかというぐらいにのばしてあり、前髪は目より少し上で切ってある。染めるなんてことは、全くしていないのだろう。さらりとした髪の毛が動くたびに風をなでるように揺れる。黒メガネで、フレームは上だけ入っており、時折笑う彼女は、大人のような顔立ちの中に少女が入り混じるような、そんな、とてもとっつきやすい雰囲気に満ち溢れていた。美少女というのはこういうのを言うのだろう。
ラブコメの神様...一つ聞かせてくれ...。
なんでこんなに可愛い子なのに...腐ってるんですか...。
「あ、いえいえ、大丈夫ですよ!」
ほう、根は良い子のようだ...神様グッジョブ。
「あ、いえ、本当にありがとうございま」「漣!喋ってないで自己紹介をしっかり聞け!」おっしそこの名もなき教師、今すぐ謝りなさい。このいい感じのところをぶち壊したことについて土下座しなさい。
...と言えるはずもなく、実際は「あ、ぅぇ...はい...。」となってしまう。違うんだ、決してビビってなんかない。みんなに迷惑かけたくないだけ。やっべ、超平和主義者!オレメッチャヤサシー!
さて...どうする...自己紹介シートを忘れた俺は初期装備どころか装備と呼べるものすらつけてないような状態でラスボスに挑もうとしてる気がする。低レベル縛りプレイは確かに好きだが、これに関しては低レベルというより1レベル装備なしでラスボスに挑むぐらいきつい感じだ。え、ドMじゃないよ?低レベル縛りプレイで快感なんて感じてないから。と、妄想をしてる間に俺の前の席の奴が立つ。
...ふーむ、制服からして女子だったのか...気づかなかった。
後ろ姿しか見ていなかったので男子と思っていたが、なるほど、キャラ立ちすぎだろ。女で江戸時代風言葉遣いって、ほんとここのクラスは変な奴ばっか...だ.......え?
そこには、紛れもなく先ほどの女下は違った魅力を持った女子が立っていた。
一言で称するならば先ほどの女子は『陽』そして、この目の前にいる女子は『凛』と言ったところだろう。
まさに和風美人。髪の毛は黒色で、腰にも届きそうな長い髪の毛を後ろでまとめている。でもなんで...なんで喋り方まともじゃないんですか...!!神様!仕事サボらないでよ!
...にしても、よく俺は脳内でこうポンポンと考えが思いつくな。頭の回転だけならノーベル賞とれんじゃねえのか?まあ、俺はとらないけど。俺がとらないことで、他の人がとって、幸せになれる、それを見れたら俺は幸せなんだ...何言ってんだ俺...「そんなこと考えてないで、しっかり聞いとけよぉ!漣!」だから、この教師はなんなんだ。エスパー教師なのか、筋肉教師なのか、どっちかにしてくれ。
「鹿苑中学から来ました、加賀 空凛と申します...以後お見知り置きを...」
さて、うん、結構いい人そうだった。でも、悪いが、そんなの今はどうだっていい。俺の目の前の人の自己紹介が終わった...、それはつまり俺の自己紹介が始まることを表す。
自己紹介...しっかり...落ち着いて...息を吸ってぇ!
「すぅ〜!...蘇東坡中学から来ました!さざみゃ!?...」
「...漣 奏太です...よろしく...。」
....終わった、色々な意味で終わった、あれなんだよ、笑ってくれるんだったらいいんだが...なにこの重い雰囲気...なにあの人みたいな目で見ないでください。私のメンタルはあなた達と違って防弾チョッキはつけてないんです。
こうして...俺の自己紹介は終わった...ちなみに、放心状態になったせいで口開けて白目むいてうつ伏せで机で寝てた。後から先生に気持ち悪いと言われて本気で泣きました。やめて!僕のライフはもうゼロよ!
さて...入学式...並ぶか...。
2話、ラブコメの神様仕事してくれよ... 完
(あとがき)
はい、どーも、リュカです。前回に懲りず、また黒歴史を作りに来ました。あー、自己紹介...本当に苦労します。もう、色々考えてても緊張で全部飛んで...自己紹介で小粋なギャグとか言える人マジすごい、弟子入りしたい。
これからは2、3日に1回定期的に更新してくつもりです。お気に入り登録、推薦、コメント!ドシドシ送ってください!リュカさん、リアルでぼっちなので、こういうところでもぼっちだと、心が壊れてしまいます。リュカ説明書、労りましょう、その一言です。それでは、次の回でお会いしましょう。