キミとアイドルプリキュア♪ Dream Diva   作:シロX

63 / 78
ここ最近感想を返していない事が気になって申し訳いです。ですが頂いた感想はちゃんと読んでおり、モチベーションアップの糧になっております!
今後共宜しくお願いします!


第63話 もう1人のワタシ/アタシ

 アイドルプリキュアとの対決を敗れたバッサリーネは、意気消沈しているかと思いきや意外にも足取りを軽く、上機嫌な様子でチョッキリ団アジトに帰ってきた。

 

 その気色悪い姿を見て、ザックリーは口にしていたお酒を口端から溢していた。

 

「おま、何で負けた癖してそんなご機嫌何だよ⁉︎」

 

「あらそう? うーん、でもそうかも知れないわ」

 

 バッサリーネは席に着くなり、まるで恋する乙女かの如く瞳を輝かせる。

 

「あんなバッサリーネ殿、自分初めて見たですぞ」

 

「俺もだ。で、何でそんな上機嫌なんだよバッサリーネ?」

 

 ザックリーが問い詰めにいくも、当の呼ばれた本人は一切反応らしいものを示さない。

 

「おい無視すんなよ!」

 

「えっ? あー、バッサリーネってワタシの事ね! ごめんねー!」

 

「言葉の節々も全然違うですぞ……」

 

 言動だけではない。よく見ると瞳の色も青から赤色に。髪型や色もポニーテールからストレートに下ろし、薄緑か、薄紫へと変色している。単なるイメチェンにしては性格も様変わりしている。

 

 あまりの違和感の塊状態で、ザックリーとカッティーも戸惑うばかり。もはや別人と疑う。

 

 そこへチョッキリーヌが隣の席に着いた。

 

「なんだい、随分と早い交代ね。バッサリーネがよく受け入れたわね?」

 

「彼女はプライドをへし折られて絶賛消沈中。だからワタシが代わり出たのよ。どちらにしろ、これ以上の失態に目を瞑る訳にもいかないし」

 

「だな」

 

 いつも通り会話を始める2人に、カッティーとザックリーは余計頭を抱える羽目となる。

 その事に気付いたバッサリーネは、チョッキリーヌに呆れた視線を向けた。

 

「あのボス。まさか、まだ2人に言ってなかったのですか?」

 

「言う必要あったかい?」

 

「ええ、一応は。同期なんですから、ちゃんとそこら辺は情報共有しておかないと」

 

 彼女は席を立ち、2人に改めて自己紹介をする。

 

「初めまして。ワタシは『パッチリーネ』。宜しくね」

 

「ぱ、パッチリーネ?」

 

「おい、バッサリーネじゃねぇのかよ?」

 

「バッサリーネはワタシのもう一つの人格であり、弱さでもある」

 

 パッチリーネの言っている事の内容に、2人は理解が追い付いていなかった。これはちゃんと説明をしないといけないと思い、話を続ける。

 

「ダークイーネ様から力を貰われた時、人格を二つに分けたの。ちょっと……ううん、少し気性が荒く、歌姫に拘ろうとする部分を切り離し、それを形成させて誕生したのがバッサリーネ」

 

 2人は「うんうん」と頷く。

 

「そして、ワタシが主人格であるパッチリーネって訳よ!ふふん!」

 

「何でドヤ顔なんだよ……」

 

「弱いものを切り捨て、強いものだけを残したワタシが強いって事よ。とても合理的でしょう?」

 

「ウザさだけはアイツと変わんねぇな全く。でもよ、正直こう言うのも癪だが、バッサリーネだって大概強かったと思うぞ?」

 

「何度もアイドルプリキュアを追い込んだ、という点では自分も同意見ですぞ」

 

「いやいや関係無い。弱い人は弱いってだーけ。だからバッサリーネは負けて当然よ?」

 

 パッチリーネは2人の頭を軽く撫で、耳元で囁いた。

 

「──アナタ達も例外じゃないよ。これ以上の失態は、ダークイーネ様の機嫌を損ねてしまうからね」

 

 パッチリーネは無邪気な笑顔で、その瞳を光らせるのだった。




まだ1話だけ続きます。そろそろ恋愛方面も少しずつ進める時期なのかと思う-

ここまでの拝読ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。