転生TS魔導銃兵(仮)   作:黒巛清流

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開拓者ギルド

目的は決まったがかと言って即座に行動がとれる訳ではない。

こっちの世界の常識もお金もない。まずは資金を集める所になるか。

今のところはまだ二日目とはいえジークの所に居候してる状態だからな。

今日出かけるということで貰ったお金と教会の手伝いで貰ったお金、こっちの世界の価値とは戦時中だったこともありだいぶ安く感じるな…。果物が1個100シェルだと…? こっちだと1500シェルだったぞ…。

 

「1つください」

「はいよっ、100シェルだよ。おまけも持っていきなっ」

 

飲み物を出店で頼んでみたらおまけで小ぶりのリンゴまで付いてきた。

礼を言って早速かじってみると瑞々しくおまけで付いてきたとは思わないもので驚く、頼んだジュースもオレンジの味が濃くとても新鮮だ。水でひたすら薄めてた果実風味の水とは全然違う。

駄目だな、このままだと食べ歩きの旅になってしまいそうだ。お金も無駄に出来ないし…。

ふと、開拓者ギルドという文字が目に入った。人の出入りが激しく鎧を着たこっちでは見なかった騎士のようなものや逆にとても軽装なものもいる。中に酒場も併設されているらしく昼間から酒を飲んでいる者もいた。

 

…何気なくスイングドアを押して中に入ってみた。

中にいる開拓者達の視線が一瞬集まる。ほとんどは視線がすぐ外されたが何人かはまだ視線が向けられていた。

だが特に声をかける様子もないので中を見回っている。ふと俺の何倍もあるような大きなボードに様々な紙が貼られていた。いや、紙ではなく羊皮紙だ。珍しいな…いや、動物が飽和しているならこっちの方が安く済むのか…?

 

『薬草採取 E以上』『エアウルフ討伐 C以上』『パーティ募集 魔導銃使い E以上』

 

ふむ…見た感じ依頼が貼ってあり、ランク付けしてありそれによって依頼の難易度が変わると言った感じだろうか…。そもそもエアウルフってなんだ…? 狼とは違うのか? それともこれがジークが言ってた魔物か?

顎に手を当て唸りながらも見ていたら肩をぽんっと叩かれた。

 

「ん?」

 

なんだと思い振り向くと一組の男女がいた。年の頃は10代後半、青みがかった黒髪の少女と少女よりは少し年上そうな緑髪の少年だ。肩を叩いたのは少女の方で目をキラキラとさせている。とりあえず俺は体ごとそちらを向いた。

 

「私に何か?」

「も、もしかして君も開拓者!?」

 

少女は興奮したように俺に声をかける。後ろの少年は額に手を当てて困り顔をしていた、どうやら俺に声をかけたのは少女の独断らしい。

とりあえず俺は開拓者ではないので否定の言葉を述べる。

 

「いえ、私は開拓者ではないです。実はギルドというものに入ったことなくて興味本位で入ってきただけなので…」

「え…そっか…。で、でもでも魔導銃を持っているってことはこれから魔導銃使いで開拓者になるために…!」

「あー私は開拓者になるつもりはなくて…」

 

そう言った瞬間少女はあからさまに落ち込み入ってから集まっていた視線は霧散した。

…ふむ、どうやら視線の主も勧誘目的でタイミングを計っていたと見える。少女はそのまま俺に縋り付こうとしたが少年がそんな少女を引きはがした。

 

「…悪いな、上手く止められなくて」

「いえ、お気になさらず」

「あー、俺はアルフォンスだ。アルでいい、こいつはルミア。開拓者なり立てでな。仲間を探していてソロっぽかった…えーっと…」

 

おっと自己紹介をされたのだから返さないと。

 

「申し遅れました、私はノアと言います」

「丁寧にすまない、それでノアに声をかけようとしていたって感じだ。邪魔をして申し訳ない」

「いえいえ、開拓者ではありませんが仲良くしてくださると嬉しいです」

 

そういうと未だに未練があるらしい「ノアちゃーん」と言いながらも引きずられていくルミアを見送った。

開拓者ねぇ…個人的にはやってもいいと思うがこういうのは組織に縛られるのが相場である。

そんなに強い意識はないがこれでも最終階級特別中佐だ。ある程度上がれるだろうという自負もある。

軍所属時代もだいぶ規律に縛られた。流石にそこまで厳しくないとは思うが分からないものには手を出さない方がいいだろう。この世界の常識もまだまだ知らないしな。

 

明日もまた教会の手伝いだ。ジークに歴史館(としょかん)のような過去の歴史を閲覧できる場所も聞いた方がいいだろうか…?

魔導銃の整備もしたい。意外とやることはいっぱいあるのかもしれないな…。

 

 

 


 

 

 

「謎の女?」

 

とある一室、椅子に座った貴族のような男性が隠し撮りされたと思われるノアの写真を見ながらそう呟く

 

「はい、突然ツィードのハンフルクに現れたようで入国履歴なども調べましたが記録に合致する少女はいませんでした」

「そして現在はジークフリード・トルネンブラの家で過ごす……か」

「ジークフリード氏なら問題はないと思いますが調査を続けますか?」

 

男性は書類を机の上に置くと椅子から立ち上がりながら壁に掛けてあった上着を手に取り羽織る。

 

「頼む、最悪の場合は俺が出る。最近はブリリスも怪しい動きをしているからな、俺が動くことで何かが出るかもしれぬ」

「了解しました、ハンス様」

 

ハンスと呼ばれた年若く見える男性は再度資料を手に取り、視界に収める

 

「ノアと呼ばれる少女、貴様は敵か? それとも…」




自分でも書きながら情報忘れそうになる。
でも書きたいシーンを書くまでは書いていきたい
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