スローダンサーの奇妙な競走   作:アイソ

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読んでいただきありがとうございます。
今回はオリジナル設定や表現がありますのであまり深く考えずに読んでいただけると幸いです。


トレセン学園編5

夢を見た

あの夢だ

 

あの時と同じ誰かと一緒に走っている夢

これは『誰』だ?

思い出せない...

忘れたから?

ただの妄想だから?

それとも

『思い出したくないから』?

思い出せばきっと僕は

 

 

 

 

 

 

『△△△△』をしなければいけないことに『気づいてしまう』から?

 

 

 

 

 

夢から覚める

また見たあの夢

何を見たのか思い出せない

けど

違うところが1つある

これは『喪失感』じゃあないことだ

 

 

 

 

 

 

「久々に見たなぁー、覚えてないけど。」

 

少し早く起きた僕はベッドから起きて久しぶりに見た夢について考えていた

 

「いつぶりかな、この感覚。」

 

『喪失感』、いやそれに近い『何か』

なにもわからないが何をするべきか分かる

 

『前へ』

 

「今日は確か...。」

 

今日は六平トレーナーと今後について話し合うことになっている。今後のレースプランやトレーニングプランをすり合わせることが目的だ。トレーナー視点から僕の見えなかった『長所』をさらに伸ばし、知らなかった『短所』を無くすようにする。まあ、自分のことだ、大体のことは分かっているつもりだ。

これから僕は様々な『壁』にぶつかるだろう、だがこれらを超えた先に『あれ』がある。そのために強くなる、『黄金長方形の回転』を手に入れる。

 

 

 

 

 

 

 

放課後、六平トレーナーのトレーナー室にて

 

「来たか。」

 

「はい。よろしくお願いします。」

 

2人はテーブルで向き合い今後について話すことになった。

 

「まず、確認だが、」

 

六平トレーナーから口が開く。

 

「適性検査でお前は『中・長距離向き』ってことだが、つまり『クラシック三冠』を目指しているってことでいいんだな?」

 

「はい、狙えるのであれば」

 

「...そうなると大きな『壁』がある。」

 

「『シリウスシンボリ』先輩、ですよね。」

 

「そうだ」

 

シリウス先輩は来年、クラシック三冠に参戦する。つまり、

 

「シリウスシンボリは来年の三冠路線に参戦する。お前と競う可能性が高い。ほぼ間違いなく強敵となる。シリウスシンボリだけじゃない、クラシック三冠を手に入れるために他のウマ娘も当然参加する。つまり、もれなく強敵しかいない。それに真っ向から立ち向かい、勝ち取る『覚悟』があるか?」

 

なるほど、分かっていたが実際にトレーナーが言うと『凄み』がある。

 

だが

 

「当然、そのためにここへ来たのですから。ないなら『選抜レース』に参加していません。」

 

「まあ、そう言うと思っていたがな。」

 

お互いに目標を再確認したところで

 

「次は今後のトレーニングの方針についてだが」

 

これからどこを伸ばすか、『長所』を伸ばして武器にするか、『短所』無くし隙を埋めるか

 

「『フォームに慣れる』だ。」

 

「?」

 

思っていたのと違った

 

「ピンと来てないようだな?」

 

「...ええ、はい。てっきり、スピードやスタミナ強化だと。」

 

「それも重要だが、まずは今のフォームを身体に馴染ませる必要がある。お前のフォームはここに来てから変えたと聞いている。」

 

六平トレーナーは続けて

 

「フォームに馴染ませる前に負荷のあるトレーニングを行うとケガや癖のある走りになっちまう。」

 

「だから、今のフォームを『自然』にできるようにならなければいけないってことですか?」

 

確かに最近学んだフォームは今の僕にとって『最適』といえるがまだぎこちない。

 

「そうだ、しかもそれだけじゃない『実質的なスタミナ増強』にも繋がる。」

 

「『実質的な』?」

 

またよく分からない理由が出た、スタミナトレーニングとは違うのか?

 

「いいか?お前は今『脚』ではなく『筋肉』を動かしているようなもんだ。それは同じようで違う。『筋肉』を意識するとそこに集中せざるを得ない、当然スタミナが削られる、疲労が溜まると足が下がりまた上げようとする。」

 

なるほど、だから『実質的』ということか。逆を言えば

 

「『脚』を動かせるようになれば、削れていたスタミナを残すことが出来るようになるってことだ。」

 

「なるほど、『納得』です。」

 

今後の目標が決まった。『筋肉』ではなく『脚』を動かせるようにする。

 

「『筋肉に悟られるな』これが今のお前の『課題』だ。」

 

現在必要な課題を整理し、今後のレースの予定を組み立てていると

 

「失礼します。六平トレーナーはいらっしゃいますか?」

 

トレーナー室に入ってきたのは理事長秘書のたづなさんが入ってきた。

何の用だろう?

 

「おや、スローダンサーさんもいらっしゃいましたか。」

 

「たづなさん。俺とスローダンサーに何か用か?」

 

「はい、先日契約にあたって保護者のサイン等が必要な書類を送らせていただいたのですがそれが届いたので、六平トレーナーに確認をお願いするため来ました。」

 

なるほど...ん?

 

「送ったの数日前のだが、随分と早かったな?」

 

「はい、実はスローダンサーさんのご両親が『直接』届けてくれたのです。」

 

「『直接』!?」

 

あ~、これはあれだな。

 

「そこで、スローダンサーさんに会っては?と聞いたのですが...。」

 

「ああ、はい。分かっています。もう行ってしまったのですよね?」

 

「はい、そうです...。」

 

たづなさんが申し訳なさそうに答えるが

 

「気にしないでください。また、どこかへ行く途中に寄った、くらいです。別に気にしてないです。むしろ出し忘れてなくてよかったです。」

 

両親のことだ、放任主義のような2人だが別に僕のことはどうでもいい、なんてことを考えてはないだろう。何も問題ない

 

「あ!もう一つ『伝言』を預かっています。『デビュー戦が決まったら行くよ』と。」

 

ほ~ら、なにも心配することは無かったじゃあないか。

 

「わかりました。たづなさん、ありがとうございました。」

 

「よし、書類を確認して正式に契約完了だ。顔合わせのつもりだったが、かなり早くトレーニングを始められそうだ。予定を組みなおすから今日はここまでだ。」

 

「はい、改めてよろしくお願いします。」

 

こうして、僕は正式に契約を結び、トレーニングを開始することになった。




前書きにもあるように契約関係やトレーニング、スタミナ関係などは作者の勝手な妄想です。
説得力のある文章を作るのは難しかったです。
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