(次投稿早くできる様に頑張ります…)
一夏は普通に負けて、俺は反則負け。一夏は惜しいとこまで行ったんだがな…最後の最後で自爆しやがった。
ちなみにセシリアのあの傲慢な性格は治ったが、負けは負けだ。と言っても、俺は戦ってすらいなかったがな。
「んで、結局クラス代表は一体誰になったんだ?」
「一夏だ。」
「俺ェ!?」
そうか。一夏がクラス代表か。たしかにそのほうが良いだろうな。俺は学生と言うには歳を取ったからな。まだ肉体は全盛期だとは言えるが、色々行事やら何やらで担がれるのは遠慮したい。俺達は時間がないんだ。色々とな。
それに、別に俺はなりたかったわけでもないしな。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!なんで俺なんですか?!だって勝ったのはセシリアじゃ」
「わたくしが辞退したからですわ。」
セシリアが手を上げた。
「わたくしは、この場にいる多くの方々を不快な気分にさせた事を、深くお詫びいたします。」
セシリアは深々と頭を下げた。驚いたな。ここまで性格が変わるとは…何が彼女の中であったのか…。
「じゃ、授業を始める。席につけ。」
出席簿片手に教壇を軽く小突く。出席簿って金属で出来ているのかと疑うほど鋭い音がした。あんなものでどういう力をしたらこんな音が出せるんだ。奴はバケモノなのか?」
「誰がバケモノだって?」
「イッテェ!!」
畜生早速一発貰っちまったよ。この暴力教師め。なんて力してやがる。
「じゃ、さっさと着替えてアリーナへ来い。5分以上は待たない。後は、わかるな?」
痛え…スーツの補助アリでこのダメージって相当だぞ。
男子更衣室で着替えるだけでなく俺はジャンプキットとヘルメットを装着してアリーナで集合した。
「そういやそのスーツ、なんだか色々ついてないか?」
「ああ。もともとパイロットスーツだからな。ジャンプキットとヘルメットは俺の恩師から受け継いだ物なんだ。」
大尉。俺は貴方とBTに助けられ、世界は違えどこうして生きています。
「では、これよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。試しに織斑とオルコット、そしてクーパー。飛べ。」
「織斑先生、BTのロードアウトに飛行機能は付いてないんだ…それに、BTで飛べるのはノーススターロードアウトとブルートロードアウトだけだ。」
「だろうなとは思った。お前のISは重すぎるしデカすぎる。通常出力じゃ浮きもしない。」
「じゃあなんで知ってて飛ばせようとしたんだ…」
セシリアと一夏がISを展開する。
一夏遅いな。0.7秒も掛かってる。
「それにしても自己修復機能がついているとは…」
ISは素晴らしい。タイタンにそんな機能がついたら無敵だ。向かうところ敵無しだ。いくら破壊されても再生して倍返しができる。あのスローンもそのまま倒せただろう。そして今のBTはISとタイタンの間の子だ。つまり無敵だ。万能ではないがな。
「よし、飛べ。」
そうして一夏とセシリアが飛び上がった。早い。初心者の一夏ですらあのスピードが出せる。セシリアなんかはもっともっと先を飛んでいる。あのバイパーと同格、もしくはそれ以上だ。
上空でなにか二人が話しているのはわかる。それにセシリアは笑っている。ヘルメットのズーム機能で一目で見えた。嫌な笑い方ではない。自然な笑い方だ。やはり昨日の事で心境が大きく変わったのだろう。
「急降下と完全停止をやってみろ。目標は地上から10センチだ。」
「了解です。」
セシリアが先に降りてきた。十センチ丁度。
そして一夏は墜落した。降りたんじゃない。落ちた。グラウンドに大穴を開けた。
『パイロット。調整が終了しました。これでリージョン級は試合に出せます。』
「了解BT。」
「タイタンフォール!!」
BTが空中に出現。サイズダウンしたが、ISとしてはかなりの大型だ。
「パイロット搭乗。操縦システムをパイロットへ移行。」
「よし、お前のISの調整はクリアしたんだな。」
「はい。ISの拡張領域全てを使ってしまいましたが、行動可能です。」
「まさか装甲板全部詰め込んだとか言わないよな?」
「おっしゃる通り、詰め込みました。」
BTが千冬と話していた。
「まあ良い。丁度いい機会だ。クーパー、武装を展開しろ。」
「了解。」
腰に装着されたプレデターキャノンを手に取った。サイズダウンで威力の減衰をやった訳だ。
「常時展開とは、考えたな。それならたしかにノータイムで使えるな。」
「近接武器はどうなんだ?」
一夏が言った。
「近接武器?何言ってるんだ?俺には拳という古からの武器があるだろ?」
タイタンは拳ですら武器となる。それに、リージョンに近づこうなんて自殺行為も良いところだ。優先的に蜂の巣がお望みなら真っ先に叶うがな。
「近接武器も殴りで十分な威力、たしかに戦う為に開発された、紛れも無い兵器だな。」
「そうだな。まぁ威力は抑えてあるんだが…ISの絶対防御くらいじゃないと防げない威力だな。」
「おっかねえ…飛んでくる零落白夜かよ…」
「実際には凄まじい弾幕を全弾命中させてるだけなんだがな。」
何を言っているんだみたいな目で見られた…だって事実だし…
「本当にお前のISは戦闘用なんだな…」
「最初からそう言ってるだろ?」
「BT、あのデバイスの解析度は?」
「0.006%です。アークから逆流したエネルギーが全てこのデバイスに流れ込んだようです。回路と基盤が全て焼ききれています。」
「流石に壊れたやつからは無理か…」
BTがアームを動かし、分解したり電気を流したりしている。そんな雑に扱って大丈夫なものなのか。
「大丈夫です。既に壊れたものですので。」
「大丈夫なのか?」
「信じてください。」
「わかった。任せるよ。」
俺の方ではイオン級の小型化を進めている。一様BTの手助けありとはいえ、組み立ては俺が一人だ。
一夜でイオン級タイタンの兵装とシステム関連の調整はできた。殆どBTがやってくれたがな。
「パイロット。このIS兵器は威力に不安があります。実戦に出す前に確認を推奨します。」
「わかった。また次のアリーナの使用権が降りたらやろうか。」
コアの威力は落とせなかったが、使うことはないだろう。それに、流石に大丈夫だろう。エネルギー系の弾丸だ。アリーナシールドは頑丈なんだからな。
実弾にはきっと弱いだけなんだろう。
「BT、今日は休みにしてあるからな。今日中にローニンロードアウトとイオンロードアウトを小型化したい。」
「了解。本日の予定を更新します。」
そうして俺のデバイスにBTが作った本日の予定が表示された。
「一刻も無駄にできません。行動を開始しましょう。」
「そうだな。BT。」
俺達は作業を開始した。ちなみに対抗戦は明日あるらしい。一夏が出るらしいが、相手は隣のクラスの専用機持ちらしい。中国の代表候補生らしいが一夏関係者だった。いつの間に転校して来たんだ。それに、あいつは一体いくつ刺される気なんだ。あの調子なら確実に一本は背中に刺さる。
再設計したブロードソードを量子変換で構築しては試していく。
「駄目だ脆すぎる。」
降ったブロードソードもどきは標的に当たった瞬間へし折れてしまった。
「了解。耐久性を増やします。」
小さくするだけでは駄目だった。強化パーツを組み込んだ。重くて取り回しが最悪になった。
「軽量化に素材を変えてみます。」
BTが再構築する。
それを標的物に向けてぶっ叩く。それを繰り返しているうちにブロードソードは出来た。
それ以外は特にすることが無かった。何しろ元からタイタンとしてのサイズが一回り小さい軽量級タイタンだ。弄るところは火力調整だけで済んだ。
「なぁBT。」
「なんでしょう。」
「明日の対抗戦、無事に終わると思うか?」
「87%無事に終わります。」
「残りの13%は?」
「その場合、不明な敵機による乱入が考えられます。現在、ISを操縦できる男性は、パイロットと織斑一夏だけです。そのため、狙われる可能性はあります。」
「明日が無事に終わればいいんだがな…」
そうして、明日を迎えた。ちなみにイオン級は出力を弱めるだけなので一切することがなかった。
迎えた対抗戦当日。アリーナはすごい人だかりで溢れていた。満席だし席に座れなかったやつは通路に立って見ている。会場にすら入れなかったやつはリアルタイムモニターで試合を観戦するらしい。俺は勿論席を取れた。
「一夏、今謝るなら少し痛めつけるレベルを下げてあげるわよ。」
「どうせ雀の涙程度しか変わらないんだろ?そんなもの要らん。全力で来い」
やっぱりあいつ一体何をしたんだ。前見たときはあそこまでキレてなかったぞ。一夏のやつ相当な事をしたんだろうな。
「言っておくけど、ISの絶対防御も完璧じゃないのよ。シールドエネルギーを突破する攻撃力があれば、本体に直接ダメージを貫通させられる」
ぶっ殺す気で行くからなと言われてるのと同義だ。あいつほんとに何やったんだ。
「だろうな。そのせいでタイタン兵器はすべて使用禁止例が出てる。」
『それでは両者試合を開始してください』
ブザーが鳴りそれが切れた瞬間、両者は動いた。
展開した雪片弐型が物理攻撃をいなす。いなしきれず体制が崩れた。
近距離戦はまずいと思ったのか一夏が距離を取る。
「…甘いっ!!」
突如として一夏が見えない何かに殴り飛ばされた。そうと見える吹っ飛び方をした。
「今のはジャブだからね」
不敵に笑う凰鈴音。
「BT、今のは?」
「ファイルにアクセス中。データヒット。衝撃砲です。空間自体に圧力をかけて砲身を生成、余剰で生じる衝撃を弾丸として撃ち出す、第三世代型兵器です。同世代としてブルー・ティアーズが挙げられます。」
こいつはすごい。見えない弾丸か。たしかに脅威だ。見えないおかげで対策の仕方が限られる。
防戦を強いられる一夏に勝ちを確信する凰鈴音。
「鈴」
「なによ?」
「今から本気で行くからな」
あいつが構えた。あの構えはイグニッションブーストとか言う構えだったか?
雪片を構えた。
だがそこで俺は嫌な気配を感じた。
「パイロット、所属不明ISの反応を検知しました。交戦が考えられます。」
「やっぱりな!!」
俺のこういう感は当たるんだ。なんでか知らないけどな。
「敵機の機数は?」
「単機です。」
なるほど。一機だけで来たか。
「HUDにマークします。」
HUDにリンクされた敵機のマーク…それは…
「アリーナの真上じゃないか!!」
真上に既にいたのだ。
突然の衝撃。衝撃砲とは比べ物にならない揺れ。
「アリーナのシールドを貫通しやがった!!」
アリーナのシールドはISのソレと一緒のもので出来ているらしい。つまり、シールドを貫通できる威力を持った兵装を装備していると言うことだ。
「なんだコイツ!?」
敵性ISはセシリアのレーザーを上回る威力を振り回して暴れている。このままでは死者が出かねん勢いだ。
俺は急いでBTのニューラルリンクを通してISの通信を通してアリーナで戦っていた二人へと連絡する。
「敵が侵入してきた!!試合は中止だ!!」
『取り込み中よ!!』
「ISのシールドはそいつの前じゃ当てにならない!!下がってろ!!」
『でもそれじゃこいつが暴れて』
「俺が出る!若いやつは下がってろ!!」
次に俺はアリーナの管制に連絡。
『そこの二人を避難させてくれ!!そいつの相手は俺がやる。』
『待て、どこから侵入する気だ?』
『ピットから出る。』
『危険すぎる。それにお前はまだISの訓練中だろうが。それに我々も手が出せん。撤退させれるなら既にやっている。』
「すでに俺はピットにいる。俺が時間を稼ぐからその隙に俺が穴を開けた所から二人をアリーナ外に出す。」
『お前一人でやれるのか?連携訓練は?その時のお前の役割は?どうやって二人を撤退させる?敵はどのレベルを想定している?連続稼働訓練―』
「細かいことは良い。それに集団戦経験がある。二人を出すよりかは出来るね。」
『おい待て!!』
それにもう俺はピットから出ている。
『…弟を任せたぞ。』
「ああ。任せろ。」
そうして俺はBTを呼んだ。
「行くぞBT!!」
BTがISモードのイオン級シャーシでアリーナにフォールした。
「パイロットモードへ移行。」
「そこの二人!俺がヘイトを稼いでるうちに脱出しろ!!」
敵ISにレーザーショットを命中させる。スプリッターライフルを敵ISに浴びせる。牽制程度だが不用意に近づけまい。
「ほらこっちだ!!鉄屑め!!」
敵も勿論撃ち返してくる。それも全部ヴォーテックスシールドがかき消す。実弾なら跳ね返せるんだがな。
「しまった!!」
俺の避けたレーザーが凰鈴音に向かって飛んでいった。まずい間に合わない!!
「まずっ」
「危ない!!」
一夏が凰鈴音を庇って被弾。無事だがかなりのダメージを負わされた。
「お前の相手はこっちだっ!!」
スプリッターライフルを展開させ3発を撃ち出す。こいつ…俺じゃなくて凰鈴を狙いやがった!!
「早くピットに!!」
急かして後ろのこじ開けたアリーナのシールドの穴から二人が撤退した。シールドの自己修復が働く寸前で脱出に成功した。俺は締め出されたって事でもあるがな。
「これで心置きなく戦えるな。」
これ以上誰かを巻き込む心配もない。
「パイロット。あのISからは生命反応が検知できません。」
「ISは人が乗らないと動かないんじゃなかったか?」
「敵ISに搭乗者はいません。」
「じゃあ手加減は無用って事だな。」
「はい。構わず撃てます。」
「そうか。」
俺はBTをISモードからタイタンモードへと
「待てクーパー!!ISには人が乗っているんだぞ!!」
「眼の前の敵機は人が乗ってない無人機だ!!」
「生体反応が検知できません。ISに生体反応を隠す機能はありません。」
「お前」
管制との通信を切り、俺はチャージしたエネルギーをコアに回した。
「エネルギー充填率120%レーザーコアレディ」
高エネルギーがBTの正面に発生し、赤い線がうっすらと出る。
「レーザーコアオンライン」
次の瞬間真っ赤な極太レーザーが発射され敵機を焼いた。敵の放ったビーム兵器よりも比べ物にならない熱量。
タイタンですら真正面からは耐えられないコアを装甲もシールドも薄いISが耐えられるわけもなく。
「敵機撃破。お見事です。」
敵機は辛うじて原型を留めるくらいまで溶かされた。
しかしコアは無事だったようでどうやらエネルギー切れになって完全停止したらしい。
「やはり人は乗っていなかったな。」
そして無人だった。こんなスペースで人が乗れる訳がなかった。敵機から出たのは配線と何かの金属片。それ以外はほぼスラグだ。溶けていてなんだかわからない。
「本当に無人…どうやって…」
あの山田先生が呟いていたのが聞こえた。
「まったくだ。とにかく敵は倒せて良かった。面倒事は増える一方だがな。」
そうして、レーザーコアが開けた穴からは青空が見えていた。
「それはすまない…コアを起動したらISごとシールドをぶち抜いてしまった…」
「反省文だ。」
「え?」
「反省文15枚だ。」
「勘弁してくれよ…」
そうして俺は反省文と言う名の始末書を書かされる羽目になった。何にしろあの敵機の元は調べなければな。それによっては俺達が何すべきかが変わる。
俺達はまだ知らないことだらけだ。だからこそ手探りで進めなければならない。
ヒロインどうしよ…
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ISにいる中のヒロインの誰か
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BTがいるだろ何いってんだ。焼くぞ。