あとBTがメインヒロインになる事は確定しました。圧倒的ではないか。
本当に投稿遅れてごめんなさい…
「トーナメントを優勝した人は彼氏が出来る?何だそのイベントは。色恋沙汰にこう直結するイベントなんて俺は知らないぞ。」
「でもでも!一夏くんは納得してる…らしいから!ⅼ」
「……あいつそういう事するから刺されるんだろうな。ああ。間違いない。」
なんだかいつの間にか話がとんでもない事になっている。
「じゃ俺はアリーナにでも行ってくるよ。まぁ、俺は一人で出る…」
「それが二人じゃ無いと出れないんだって!!」
「そうか。じゃあBTと俺で二人だな。」
『パイロット。流石に私を一人としてカウントするのはかなり厳しいかと思われます』
「…だそうだ。つまり、誰かと組む必要があるんだな。」
「じゃあ私が一緒に」
「いいや私が、」
『パイロット。格納庫へ来てください。急を要する任務ではありませんが、急いだ方が良いかと』
「なるほど、了解」
「悪い、BTが呼んでるんだ。俺はここらへんで御暇するよ」
そうして簡易クロークを起動し、女子たちの間をすり抜けて廊下へ。
「んでBT、要件っての…は…」
「凄い…この機体の半分…いやそれ以上がどのISにも無い機能…それに、こんな豊富なパッケージ見たことがない…」
「それ以上の閲覧はクーパー少佐の許可が必要です。」
「おいこら勝手にBTを弄くるな。」
「あ…ごめんなさい!」
まったく…一体どこの学年の子だ。
「どこまで調べたんだ?場合によってはそのデータ丸ごと廃棄させるぞ。」
「その必要はありません。軍事機密情報にはアクセスを弾いています。」
「…それ以外には?」
「特にロックは掛かっていません。」
「なるほど、つまり俺の戦闘記録はバッチリ見れるわけで。」
「その通り、見せても問題のないデータには特にロックは掛かっていません。」
「で、君は…誰だ?」
「私は簪。更識簪。」
「データベース検索中。ヒット。更識簪は日本の代表候補生です。専用機の打鉄弐式はコア登録はされていますが未完成のまま完成していません。」
BTがそう言うと彼女の表情が一瞬暗くなったのが見えた。
「あー悪いBTはプロトコル以外は意外と適当でね…」
「皮肉を検知。」
「ううん…別に貴方達が悪いんじゃないし…」
「…どれが完成してないんだ?」
「機体の飛行制御システムと…マルチロックオンシステムがまだ未完成で…」
「機体の飛行制御システムはブルートかノーススターの奴を使えば…と思ったがあの機体は反動推進型スラスターだからISのとは違うから使えないし、ロックオンシステムなんかはもろに軍事機密情報にアクセスするしな…」
「俺にできるかどうかは保証しないが、手伝える事は手伝うよ。それに、BTがいないと俺が危うく機密情報を漏らすかもしれないしな。」
「クーパー、貴方は嘘をついています。ミリシアトップエースの貴方がそんなヘマをしない事はニューラルリンクを通して把握しています。単に私の力が必要なだけでしょう。」
「バレたか。」
「任務に必要ではありませんが、現在デバイスの分析結果が出ません。プロトコル2を更新します。よって現在の任務はパイロットを支援する事です。」
実際にはプロトコル2の更新元である本部との連絡が取れないから任務もクソも無いんだけどな。それに、本当に戻れるのか保証もない。
「それで、システムの状況は?」
「私のISは今―」
「そういえばトーナメント、誰と出ようか。」
「そっか…トーナメント…出ないと行けないんだね。」
「まぁ、専用機持ちって立場だからな……一夏と出る事にするよ。それに、アイツの相手もしてやらないと行けないしな。」
「アイツ?」
「ラウラボーデヴィッヒだ。ドイツの代表候補生。あいつ何やら一夏に執心らしくてな。転校初日に平手打ちしようとするくらいには。」
「私には、殴る権利がある。」
「本当にあいつは何をしたんだ一体。」
「…もうそろそろ時間が来る。俺とBTはこれで引き上げる。お疲れ様。」
そうして、ラウラによってセシリアと凰がデッドゾーンまでやられた事を聞いた。
「…それで、二人は?」
「…命に別状は無いけども、意識もありはする…でも、ISのダメージレベルがCを超えているからトーナメントには出れないって。」
「デュノア、お前、一夏と出るんだってな。………頼みがあるんだが、変わってくれないか?」
「え?」
「…俺はあいつに話をつけなければならない。一人の軍人として。」
「でも…それだと」
「いいよ。一夏、僕はそれでいい。」
「それだとお前が…」
「大丈夫。それに、僕は僕でやりくりするよ。」
「良いのか?」
「うん。僕は僕で見つけるから。」
「ありがとう。デュノア。」
…弱い者を蹂躙して弄ぶ。…それが俺にはIMCがやった事と一緒に思えて仕方なかった。
「お前もやられっぱなしじゃいられない。そうだろ?」
「おう。必ず勝たないとな。」
「ああ。かたきを討つ為にもな。」
「ラウラは一年の中で一番強い。いや、そうでなくても一夏よりは格上だ。」
「だろうな。だからって、負ける気はこれっぽっちもない。」
一夏とタッグを組んで初試合、相手は…
『パイロット。抽選結果が出ました。一試合目の相手はラウラ・ボーデヴィッヒと篠ノ之箒です。』
「そうか。待つ手間が省けたな。」
「初戦からお出ましか…」
「箒は俺がやる。すぐ沈めるからそれまで耐えてろ。支援はする。」
軽量級の機動性を見せてやるよ。
ピットでBTとシステムチェックをこなしつつ、ローニン級シャーシのISモードで調整する。
「速攻で箒を片付ける。」
「…わかった。」
「後で箒にパフェでも奢ってやれよ。」
「うえぇ!?俺!?」
「時間が迫っています。パイロットモードオンライン。フォールレディ。」
ISモードでBTに乗り込み射出ハブターミナルへ。
「行くぞ。準備はいいな?」
「…おう。行こう!!」
カタパルトから加速してアリーナのドーム内に放り出される。
BTが着地。ブロードソードを肩のウェポンラックから外して構える。
「最初から出向く手間が省けたな。」
「ああ。ここで蹴りをつけてやる。」
お互いがウェポンセーフティロックを解除する。
「「叩き潰す!!」」
戦いの火蓋は切って落とされた。
「一夏ぁ!!」
「悪いな!!相手が一夏じゃなくて!!後でパフェ奢ってもらえ!!」
箒の刀をブロードソードでブロックし、タイタン由来の有り余るパワーで押し返す。
離れた距離をレッドウォールで追撃し、シールドエネルギーを奪う。
「パイロット。織斑一夏がPICに捕まりました。」
「あのアホ…」
砲撃を悠々と歩いて近づいて撃とうとするラウラに向けて
「コイツはチーム戦だぜ?」
アークウェーブがPICを縫ってラウラまで届く。
「なっ…何だこれは!?」
アークウェーブに被弾したらどうなるのか。一時的にスラスターユニットとシールドをカットされ、急激に機動性が下がる。PICは消せなかったが弱体化はした。
「そこだ!!」
「ちぃっ!!」
零落白夜を本体に喰らうことは避けたがレールガンを一刀両断され主火力が無くなった。
「動きが甘いな。IS操縦はまだまだだな。」
「ちぃ…射撃戦は分が悪い…なら!」
「近づけば」
「俺がいるんだぜ?」
「一夏!?」
俺がラウラを抑えてる間に零落白夜で箒を落とした。
「…ここまでか。」
「さて、じゃあ見せてやるよ。コイツの本領発揮の時間だ。」
「ソードコアオンライン」
ブロードソードが帯電し機体全体がオレンジ色の光を纏い、機体性能が劇的に跳ね上がる。レッドウォールを投げ捨てて剣一本で突っ込む。勿論PICに捕まる。俺はわざと突っ込んだ。
「愚かな、近接武器ではPICに勝てないと知っているのに」
「それはどうかな?」
「は?」
ローニンの最大の強みであり特徴。
それは…
「真っ向面から向かい合ってPICを破られた気分はどうだ?」
「なんだ…それは…」
「フェーズシフトさ。お前のPICはコイツの前じゃ存在すら無意味だ。」
別次元にパイロットごと転移して短い距離を移動する。そこには俺とBTしかいない。故に邪魔するものは何一つないのだ。
「チェックメイトだ。」
ブロードソードでラウラのISを叩き切る。シールドを軽くぶった切り、単純な火力だけで絶対防御を発動させる。
「おねんねしてな。」
そのまま蹴り壁に吹き飛ばす。土煙が立ち、衝撃が地面を揺らす。
「…やったか?」
「気を抜くな。油断したものから戦場では命を落とす。」
……次の瞬間、聞こえたのは試合終了のブザーでもなく、ラウラの悲痛な叫び声だった。
「何だ!?」
ラウラのISが膨張し、ドロドロに溶けて搭乗者を飲み込もうとしている。
『非常事態発生!全試合は中止、状況はレベルDと認定。制圧の為、教師部隊を送り込む!』
「おい!待てクーパー!!」
あの時、ラウラはこっちを見ていた。怨嗟の渦でも、執念のこもった目でもない。ただ単に、助けを求める目をしていた。大尉ならきっとこうする。いや、ミリシアのパイロットならみんなそうするだろうな。
「タイタンフォール!!」
ISモードからBTをタイタンモードへと切り替える。
「全エネルギーをカットさせる!」
「待て!それだとラウラが!」
アークウェーブでエネルギーを全カットするだけだ。ISのダメージレベルがCを超えるかもしれんが、致し方ない。
「…ふう…今!」
対タイタンクラスのアークウェーブが余計な泥の様なボディを大火力でシールドごと吹き飛ばす。
「パイロット!危険です、搭乗を」
「BT、俺を信じろ。」
「…了解です。」
ハッチを解放し、暴走したISから露出したラウラの肩を掴む。
「おい!しっかりしろ!!」
駄目だ。意識が無い。
「クソっ…」
あのドロドロした触手が復活し俺ごと飲み込まんとする。よし、なんとか間に合った。
「BT!!」
そうしてドロドロの触手と体液に飲まれた俺の背中をBTが掴んで俺が抱えたラウラごとBTが引き抜こうとする。
「離れろブリキ野郎」
片手で帯電したブロードソードでラウラとISを物理的に切り離した。途端、ISはうんともすんとも言わなくなった。搭乗者がいなくなったからだろう。
「大丈夫ですかパイロット」
「ああ。なんとか…君は?」
「報告、基幹システムは正常に作動。」
「それは良かった。」
受け継がれしグッドラック。
「パイロット。今度からはプロトコル3に抵触するように定義します。」
「悪かったって。BT。」
「状況終了を宣言する。」
鎮圧用IS部隊が来る前に事を収めた俺とラウラはそのまま医務室に運ばれる。
「…ここは…」
「学園の医務室だ。」
「…なぜ助けた。」
「助けてって言ってたから。」
「私はそんなこと一言も…」
「…助けてって目で言ってた。知らなかったか?人間ってのは目でも会話が出来るんだぜ?」
「私は純人間では無いのだぞ!!」
「だからどうした。」
「なっ…」
「パイロットの中には全身機械化している奴もいる。そんなのですら人間なんだ。こんな生身の身体で、戦うこと以外もできるお前が、人間じゃない訳無いだろ?」
「それに、俺達ミリシアのパイロットはみんなお人好しでな。困った奴を見捨てれないし、見捨てる気もないんだ。」
「…どこまでも甘い奴だ。」
「ああ。それが押し通せる強さを身に着けたものだけがパイロットなんだ。」
「…そうか。どうりで私は負ける訳だ。私は…確かに…弱いな。」
「お前もパイロットを目指すか?」
「…今は遠慮しておく。私はまだそんな機械仕掛けのヒューマノイドもどきになりたくないからな。」
「…機械に置き換えなくてもパイロットにはなれるんだけどなぁ…」
病室で気が付けば二人、談笑し合って、いつの間にかあのラウラは柔らかく、自然に笑う様になっていた。
「……俺はそろそろBTの所に戻るよ。今日は休め。また明日だ。」
「ああ。また明日。」
格納庫でBTがフル武装で待機していた。
「パイロット。緊急事態です。」
その言葉に俺は緊張感を高めた。
「状況報告。」
「何者かに私のシャーシのデータがコピーされた痕跡を見つけました。」
「ブロックは?」
「作動ログが確認できましたが、効果がありませんでした。」
「トレースは?」
「作動中ですが、足跡が掴めません。恐らく相手はかなり高度な技術を持ち、またISに関する知識も持っているでしょう。」
「…国家を相手にしてる気分だな。」
「強ち間違いでは無いかもしれません。報告、トレースによりアクセスログを見つけました。……恐らくこれは人為的に残されたものです。データが貼り付けられています。」
「…データだと?」
「再生します。」
ヘルメットからホログラム映像が投射された。
そして…そこにいたのは…
「はいはーい!束さんだよ!!」
元気に撮影機材に向けてこっちに手を振る天災の姿が映っていた。
ラウラはヒロインじゃないのに口説いてないかって?君のような感のいい(略)
BTについて
-
人の身体を持たせる
-
そのままでお出ししろ