時間軸は一年前になります。つまりセイアは2年生。
閑話 セクシーFOX in フランク
《セイアside》
今日、私はトリニティの友好校であるブリタニア英雄学院にあるフランクという地を訪れていた。
「ようこそいらっしゃいました、セイア様。私は本日の案内人を務めます『教皇』のヨハンナと申します」
「ああ、ティーパーティー時期ホストの百合園セイアだ。よろしく頼むよ。それに今日は個人的な訪問だからね」
「承知しました。では本日はどこに?」
「そうだね…サント・マリアナ聖堂*1やサグランダ・ファミリー*2、サン・マリエ聖堂にある壁画*3なんかも気になるね」
「ではそれら全てを回れる様に手配しましょう。ではこちらへ」
そういってヨハンナと名乗った聖職者の様な彼女は手に持ったタブレット端末を操作した。どうやら入場予約を取ってくれているらしい。今日の私は単なる観光客なのだが…
「セイア様?」
「ああ、なんでもない。馬車なんて珍しいからぼーっとしてしまったよ」
「そうでしたか。ここブリタニアでは環境、景観保護のため町ごとに使える乗り物に制限があります。平安では人力車や牛車、アレキサンドライト*4ではラクダなどが一般的ですね」
「そしてフランクでは馬車が多いと」
「その通りです。排気ガスの影響で酸性雨でも降ったら悲惨なので」
珍しいと思っていたが言われてみれば合理的な話だった。大理石でできた像なども多いフランクで酸性雨が降ればそれはそれは悲惨な有様になるだろう。乗り物の使用制限というのはトリニティで取り入れるのもいいかもしれない。そんなことを考えているとどうやら町の中心部に出たようで凱旋門が見えてきた。
「何故この地には凱旋門があるんだい?数年に一度ある外との戦争以外この地は平和なのだろう?」
「ええ、そうですね。しかしそのヴァルキューレとの戦争の後にブリタニア各地を軍部が巡って勝利を知らせるんです。凱旋門はそのために建てられたものなんですよ」
「ブリタニアにとっては武力と勝利の象徴という訳か…」
連邦生徒会が最後にブリタニアへ攻撃してもうしばらく経つ。恐らく来年、エデン条約の後に攻撃があるだろう。時期ホストの身としては頭が痛い。抗議文の練習を今からしておくべきだろうか。
エデン条約で思い出したが、確かブリタニアは昨年に雷帝率いるゲヘナと軽くやりあっていたはずだ。
「ブリタニアの諜報部はゲヘナ学園とやりあったそうだが、ゲヘナの雷帝はどうだったかい?エデン条約は雷帝への対抗手段だから少し聞いておきたいのだが…」
「申し訳ございません。私は諜報部には縁がないのです。この町の当主であるジャンヌは諜報部『山の翁』を配下としていますが、彼女でさえ詳しいことはしらないらしく…
彼女に話を通して可能ならば話をできるように手配しておきましょう」
「すまないね」
彼の雷帝とやりあって勝利を収めたというブリタニアの諜報部と話をできるかもしれないというのは僥倖だ。会うたびに姿が変わるという長に会うことができれば一番いいのだが、それは望みすぎというものだろう。
「セイア様、サン・マリエ聖堂に到着しました。足元にお気を付けください」
「ああ、ありがとう」
少し考え事をしていると目的地の一つであるサン・マリエ聖堂に着いたようだった。ヨハンナの案内の元、壁画のある部屋に辿り着いた。
「これが…『Last lunch』*5か…」
言葉で言い表すのが難しい。ただ、心で「美しい」と感じ取ってしまう。絵の中にいる"救世主"はまるでたった今口を開いた様だし、周りにいる弟子たちの慌てて問いただす声が聞こえてくるように感じる。まるで絵の中に入ったかのような感覚を覚えた。
「これは【英雄】の一人である『万能の人』レオナルド・ダ・ヴィンチさんが三年かけて描いた作品です。彼女は明暗法や遠近法を使いこなし、人体の造りにも精通しています。彼女は技術開発所の所長もしていますし、ブリタニアが誇る最高の天才の一人なのです」
「この絵を見ているとそれも納得してしまうよ…この感動を言葉で表すのは容易ではない」
落ち着いて再び絵を見ると光の角度や奥行きなどが全てこの部屋から続いているように見えて、「絵の中に入り込んだかのよう」と感じたのはそういう風に見せられていたのだと理解する。
「改めて聞きたいんだが、これは何年前の作品だったかな?」
「およそ500年前に描いたものだよ。この絵は私にとって最高傑作の一つだ」
振り返るとそこには一人の少女がいた。
「やあ!初めまして。『万能の人』、レオナルド・ダ・ヴィンチとは私のことさ!気軽にダヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ!」
「あ、ああ。トリニティ総合学園ティーパーティーの次期ホスト、百合園セイアだ。よろしくたのむ」
しかし…なんとも個性的な人だな。天才と呼ばれていたし常人とはまた違うのだろうが、存外親しみやすい印象を覚える。
「ヨハンナも久しぶりだね。元気にしてたかい?」
「ええ、レオナルド。貴女は聞くまでもなさそうだ。しかしまたホムンクルスに意識を移しているのですか?」
「つれないなぁ…そうだよ。私もあまり暇じゃないし、いざ!という時の為にこっちで活動した方がいいのさ」
「ちょっと待ってくれ。ホムンクルス?ブリタニアの技術はそこまで進んでいるのか?」
「う~ん…これは科学技術じゃなくて魔術だからなぁ…そりゃあ私はミレニアムにも負けない天才だけどホムンクルスを科学で作ることはできないね」
「はぁ…」
「セイア様、魔術については考えるだけ無駄です。知りたいのならば本格的に学ばなくてはいけません。この
「今ちょっと失礼なルビが付いてた気がするんだけど気のせいかな!?」
「気のせいですよレオナルド」
まぁなんとも賑やかな友人ができてしまったな…彼女たちには予知夢で見たことを伝えるべきだろうか。いや、これはブリタニアには本来関係がないことだ。今はこの小旅行を楽しむとしよう。
ヨハンナ様には全力で猫を被っていただきました。マルタを出してもよかったけどマルタ姐さんに「丁寧口調で案内」というのは難しそうなので。ヨハンナらしさは…書くか分からないけどギャグ回があればでると思います。らぶらぶはぁとヨハンナ像と一緒に。
今回出てきた『教皇』という地位は英雄ヨハンナの二つ名であり、シスターフッドと交流する上での宗教的トップ…という様になってます。今日明日には多分設定集の方にダヴィンチちゃんと一緒に追加されているはず…
ジャンヌが治める「フランク」はモデルはパリ、そこにヨーロッパにあるキリスト教の教会の中でも有名なのモデルが複数存在しています。大聖堂レベルが複数とかいう頭おかしい状況だけどそこは御愛嬌。
絵画に関することは大体『最後の晩餐』に準拠しています。ルネサンス時代にここまで計算されたものを描いたダヴィンチちゃんは天才ってはっきり分かるんだね。
ルーキーランキングでそこそこ高い順位になってるしUAが予想以上に多いしで少し舞い上がってます。
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