かくしてサイコロは振るわれる   作:一般通過害悪

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続きました。
いやはや、ダイスものはやはりいいですね。出目から想像する自然な会話を書くのは楽しいです。何か不自然な会話がありましたら誤字報告で気軽にお願いします。



水泳授業と小テスト

 

 

前回に付与し忘れていたポテンシャルを追加させます。

 

《盤上の支配者》

チェス部員四人を相手に連勝を重ねたこと、そして、プロ並の棋力(きりょく)を持つ遠津政近(えんづ まさちか)を相手に勝利をしたことにより追加。

チェスをする場合、補正を行うなれば+15を確定させる。

 

前話での変動

   ↓

学力:73→73(変動なし)

知性:94→103(+9)

判断力:89→91(+2)

身体能力:12→20(+8)

協調性:25→25(変動なし)

知性、判断力、身体能力が増加したため、それと直結する〝洞察力〟〝演技力〟〝戦闘力〟を1d3をして出た数を増加させます。

【洞察力1d3:2】91→93(+2)

【演技力1d3:2】82→84(+2)

【戦闘力1d3:2】63→65(+2)

 

次に容姿について確定させていきます。

 

一桝朱理の容姿を考えていきます。

言わずもがな、容姿は99と非常に良いです。

〈決まっているもの〉

顔立ちは……想像しやすいのは某超天才清楚系美少女と思って貰えれば。

身長170cm体重55kg.

CVは〝ゆかなさん〟を想像しています。

バストはBよりのAで少し小さめの膨らみはある。

ウエストは心配にならない程度に細い。

ヒップは結構大きい。安産型。子供いっぱい産めそうだが、今の所は体力がないため致しているときに高確率で死ぬ(確定)。

全体的に容姿は儚さを感じさせる。というか、触れたらポッキリ逝きそうな程の危うさがある

 

ダイス表一覧。

《髪の長さ》《髪型》《髪の色》《眼の色》

 

《髪の長さ》1d100をする。100に近いほど長い。

 

参考までに

1〜20 ベリーショート

21〜30 ショートカット

31〜40 ボブ

41〜50 ロブ  

51〜60 ミディアム

61〜70 セミディ

71〜80 セミロング

81〜90ロングヘア

91〜100 スーパーロング

 

【1d100:99】足元まで伸びるスーパーロングヘア。

 

《髪型》

1ストレート、2サイド、3ポニテ、4お団子、5三つ編み、6編み込み、1d6を行う。

 

【1d6:6】編み込み

 

〈編み込みの種類〉

1表編み込み、2裏編み込み、3サイド編み込み、4ロープ編み、5方編編み込み、6編み込みハーフアップ、

 

【1d6:6】編み込みハーフアップ。

 

《髪の色》《眼の色》

色については6桁の16進数をランダムに決定し生成された16進数のカラーコードを使用します。

 

【髪の色:#32b6a9】

   ↓

 

【挿絵表示】

 

 

【眼の色:#d23d39】

   ↓

 

【挿絵表示】

 

 

《まとめ》

足元まで伸びるロングヘアを編み込みハーフアップにしています。髪色は緑髪、眼の色は朱色。

 

 

【挿絵表示】

←ダイス表

 

ここから本編を始めていきます。

 

ーーーー

《成長系ダイスロール》

身体能力、又は学力が成長します。

1d10をした後、1d3行い出た数字で増加させます。

特別処置の場合は+5を確定させます。

 

1〜5:朝のストレッチ(身体能力)

6〜9:朝の勉強(学力)

10:特別処置

 

【1d10:10】特別処置+5

【1d10:9】

 

《ポテンシャルボーナス》

〝学習意欲〟+3を確定

 

【1d3:1】

 

5+3+1=9

 

結果:学力73→82

 

ーーー

 

太陽が刻々と顔を覗かせ始める時間帯、言うなれば夜明けの時間帯だ。

 

外を見れば、まだ、日は昇っていない。

 

夜明け前が一番暗いとは、よく言ったものでまだまだ地面が見にくい。

 

とはいえ、人影が見えないこともない。

運動系の部活をしているものなのだろうか?高育特有の赤ジャージを来た人達がランニングをしているのが見て取れる。

 

そんな彼らと同じように、一桝朱理もまた別の意味で自らを高める行動を行っていた。

 

そう、勉学である。

 

因みにストレッチを終わらせた後だ。

 

現在進行系で朱理が取り組んでいるのは数学の基礎問題集である。

 

朱理は基礎さえ出来ていれば応用、難しい問題はやりようがあると考えている。

 

それに加えて、朱理は自己採点を行い自分の短所がケアレスミスだと分かっているため、そのミスを無くそう、とそんな感じの意識で行っているのだ。

 

朱理は勉学に忙しそうなので彼女の部屋について描写していこう。

 

あれから数日程度経っており朱理に部屋には初日に比べ荷物が徐々に増えていっている。

 

勉強机の左横の本棚には様々な問題集、趣味本などが綺麗にまとめられており、区分けされている。

 

右横の収納棚にはチェスなどのボードゲーム系が収納されている。

 

ベットの上部には可愛いらしいパンダ?のようなぬいぐるみが並べられていた。

 

クローゼットには色々な衣服がはいっている。

 

因みに、初日でこれだけ荷物が増えているのは数日程度前に綾小路を連れてデパートに買い物しに行ったり、櫛田桔梗主催の女子グループと買い物に行ったからだ。

 

ベット上部のパンダっぽいぬいぐるみはケヤキモール内に設備されたゲームセンターのクレーンゲームの景品であり綾小路が取ってくれたものである。

 

ーーー

《協調性ロール》

これは櫛田桔梗主催の女子グループと買い物、又はカラオケといった女子っぽいことで協調性を高められたかの判定です。

【演技力:84】+【協調性25】=109。

自動成功になりますがこの場合、99以下で協調性を高められた事にします。

【1d100:40】成功。

1d10を行います

1〜3:ある程度出来た(+2)

4〜6:仲良く出来た(+3)

7〜9:女子メンバーと上手く出来た(+5)

10:特別処置

 

【1d10:5】+3

 

結果:仲良く出来た。

協調性25→28

 

因みに、付き合いで使ったポイントは15000ppt

1900000→1885000

 

《櫛田桔梗》との対抗ロール

この判定のやり方を少し替えます。

演技力と1d100を足してその数を櫛田桔梗が下回れば何事もなく不信感一定のまま。櫛田桔梗が上回れば不信感1d10を行います。

 

櫛田桔梗【演技力:99】+【1d100:33】=132

一桝朱理【演技力:84】+【1d100:2】=86

 

【1d10:6】

 

結果:不信感9→15

あっれぇ?やっぱりなんか気づかれてね?

櫛田桔梗からの不信感が上がっていきます。

 

 

〝綾小路清隆とのお出かけ判定〟

《誘ったのは?》

1〜5:一桝朱理から

6〜10:綾小路清隆から

【1d10:7】綾小路清隆から

 

《道中での綾小路くんとの会話》2回判定。

1〜5:仲良く話した(好感度1)

6〜7:楽しく話した(好感度2)

8〜9:盛り上がった(好感度3)

10:特別処置

【1d10:5】+1

【1d10:7】+2

 

結果:非常に楽しんだ。

綾小路清隆からの好感度94→97

 

消費ポイント15000ppt

1885000→1870000

 

ーーー

 

櫛田桔梗主催のお出かけだが、そこそこうまく行けたようだ。

 

クラスの女子たちともある程度会話を重ねうまくやった。

 

綾小路清隆とのお出かけだが、こちらも良い方向だ。

会話はそこそこ盛り上がり、色々な場所に訪れた。映画、本屋、ゲームセンター、カラオケなど。

 

とまぁ、そんな感じ、である。

 

「………っと、もうこんな時間ですか」

 

集中していた朱理を現実に戻したのは時間を知らせるタイマーの音だった。

 

朱理はそう言いながら、端末を操作して時間を確認した。

 

そうすれば、そろそろ登校の時間であることが見て取れた。

そのため、流れるように筆箱に筆記用具を直してバッグに詰め込んで、立ち上がり、タンスに掛けてあったブレザーを羽織り、姿見で制服の乱れと髪型がしっかりと出来ているのかを確認する。

 

バッグと今日必要になるもう一つの袋を持ち玄関にむかう。

 

靴紐をしっかりと締めてドアノブをひねった。

 

ーー

《遭遇ロール》

1〜3:一之瀬帆波

4〜6:椎名ひより

7〜9:堀北鈴音

10:特別処置

 

【1d10:10】

 

《遭遇ロール》(特別処置)

1〜3:椎名ひより

4〜6:坂柳有栖

7〜10:堀北鈴音

 

【1d10:3】

 

結果:椎名ひよりと遭遇

ーー

 

やはりというか、まだ、早朝に位置する時間も時間な為、周囲を見渡しても誰の姿もなかった。

 

誰もいないということは視線を集めなくて済むということなので朱理としては好都合だった。

 

そのため、朱理は登校するべく歩みを進めていった。

 

そうこうしてエレベーターの前に到着し、待っていると一人の女子生徒がこちらに向かってくるのが見えた。

 

(あの人は……確か)

 

朱理は数日前に綾小路から聞いた紹介したい相手ではないか?と思った。

 

綺麗な銀髪に平均身長よりも少し低めの身長。

 

すべて、綾小路から聞いていた容姿と合致する。

 

とはいえ、会話をしてみないとその人物とは確認できない。

 

そのため、朱理は話しかけてみることにした。

 

その女性が止まった所で近づいて話しかけようとして……その女性がバッグから取り出した本を見て自然と止まった。

 

そして……呟いた。

 

「ABC殺人事件………ですか」

 

朱理の言葉と同時に女性の首がぐるりとこちらを見る。

 

少し、首の挙動がおかしくホラゲーとかでありそうで少し怖かった。

 

「ABC殺人事件……知ってるんですかっ?」

 

「えっ、ええ」

 

「面白いですよねっ。アガサ・クリスティが十八作目に著した長編推理小説。キャラクター、そしてストーリー。すべてがよく、文学史の名作中の名作と言えるでしょう」

 

「………そうですね。アガサ・クリスティが執筆した小説はどれも考察や推理が出来て面白いものが数多くありますね」

 

少し興奮気味に語る女性に対して朱理は一歩引きながらなんとか言葉を返した。

 

「っと。すみません。少し熱くなってしまいました。……えっと、本、よく読まれるのですか?」

 

「……ええ。小さい頃からよく好んで読みますね。ジャンルの幅は考えずに広く雑食的に読んでいます」

 

朱理の言葉からきらきらと表現出来るほどに嬉しそうな顔を見せてきた。

朱理から見ても可愛らしいと素直に思える程に…だ。

 

「私は椎名ひよりと申します。一応、クラスはCです。……お名前を聞いても良いですか?」

 

「一桝朱理と言います。所属はDですね。………そのお名前からすると綾小路さんの言っていた椎名さんで宜しいでしょうか?」

 

朱理の名前を聞いてから椎名の顔がやはりと、納得したような表情に変わった。

 

《椎名ひよりの好感度:【1d80:47】+30(容姿)+10(読書愛好家)=87》

 

(綾小路くんから聞いていましたが……それにしても美人さん……で、背が高いですね…………それはそうとして是非とも好きな本のジャンルや作家さんの話題で盛り上がりたいです……これは仲良くなりたい案件ですっ)

 

ーーー

《洞察力ロール》

1d100を行い94以下であれば成功。

成功の場合、すべてを見通せる。

失敗の場合、ある程度が見える。

 

【1d100:84】

 

結果:成功。

 

ーーー

 

(……なるほど、大体、見て分かりますが読書が趣味の謂わば本の虫という言葉がピッタリの方ですね。運動に関しては不得意そうな感じです。……綾小路さんが紹介したいと言っていたのも納得ですね)

 

朱理は冷静にそう分析した。それと、先程の会話から本好きなのが分かり、それと制服の上から身体を見て発達した箇所がない為、運動系が苦手であると看破した。 

 

本好きという一点から気が合いそうだな〜と思った。

 

椎名も読書友達である綾小路から朱理が読書をすることを知っているため仲良くしたいと強く思い、会話を始めた。

 

流れるように二人で学校へと登校することになった。

 

ーーー

《椎名ひよりとの道中の会話》

1〜5:仲良く話した(好感度1)

6〜7:楽しく話した(好感度2)

8〜9:盛り上がった(好感度3)

10:特別処置

【1d10:9】

 

結果:87→90

 

ーーーー

 

二人とも隙あらば本を親しむ同志であるため、道中の会話は大いに盛り上がった。

 

女子グループとは違いへんに気遣わずに楽しく会話が出来たことで、かなり居心地が良かった。

 

今日からは同志と本トークが出来ると思うと楽しみで仕方がなかった。

 

「っと。もう着いてしまいましたか。……では一桝さん。お話はここまでにして、私はここで。また、連絡しますね」

 

「はい。また」

 

二人とも連絡先は交換済みである。

 

そんなこんなで椎名がCクラスの教室に向かうのを確認しながら朱理は自分のクラスの教室へと入った。

 

「……は?」

 

朱理は入って後ろに居る人物達を見てそんな声を上げ慌てて時間を確認した。

 

そうして、自分の時間感覚が正常だと理解してホッと胸を撫で下ろした。

 

なぜならそこに居たのは学校が始まって毎日ギリギリに登校する人達(池、山内、外村、その他etc)だったから。

 

取り敢えず、平常心を保ちながら、数日前に一緒に買い物をした女子グループに朝のあいさつを行い自分の席へと座り本を取り出し読むことにした。

 

耳はその男性グループに向けながら。

ーーー

《聞き耳判定》

1d100を行いその数字を聞き耳の値とします。最低保証25

【1d100:62】

聞き耳の判定62

1d100を行い62以下で聞き取れた事にします。

 

【1d100:40】

結果:聞き取れた

 

ーーー

 

朱理は聞き耳を行いある程度のことを理解した。

 

(なる………ほど。男子高校生らしいと言えばらしい話題ですね………なんとも、まぁ、女子がいる教室であんな下世話なお話が出来るなんて……そういうメンタルは少しばかり尊敬出来ますね)

 

朱理は呆れながらも、ある程度理解を示した。

あの男子グループがこんな朝早いのは今日、水泳の授業があるかららしい。

詳しく言えば、クラスの女子の胸の大きさで賭け事をするらしいこと。

 

何人か自己紹介の場におり名前を知っていて……モテたいなどと言っていたはずだがモテるとは逆の行動に気が付かないものなのだろうか? そんなことを考えつつ、朱理は読書を続けることにした。

 

余談だが、この時、綾小路清隆が話に関わろうとせずに読書に集中していた事に朱理がホッとしたりしたのは内緒だ。

 

まぁ、綾小路はそもそも誘われなかったのだが。

 

ーーー

《注意するか》

1〜6:自分で注意する。

7〜9:他の人に頼む。

10:特別処置

【1d10:7】

 

《誰に頼むか》

1〜5:綾小路清隆

6〜7:平田洋介

8〜9:高円寺六助

10:特別処置

【1d10:10】

 

《特別処置》

1〜6:高円寺六助

6〜7:櫛田桔梗

8〜10:めんどくさいし自分で行くかぁ

 

【1d10:3】

 

結果:高円寺六助

 

ーーー

 

流石に女子の彼らに向ける視線が絶対零度になっていることと大きな声で話され、耳障りなので注意するか……と思い腰を上げた。

 

(………自分で注意するのも良いですが、これを気に彼と話してみるのもアリでしょう)

 

朱理はそのまま、ある人物の元へと足を進めて止まった。

 

その人物は金髪をオールバックにまとめた唯我独尊を字で行く日本有数の資産家である高円寺コンツェルンの跡取り息子。

 

「御髪の整え中にすみません。高円寺さん。少しよろしいですか?」

 

《高円寺六助の好感度は50固定です》

 

高円寺六助はこちらを見て少しばかり、ふぅむと一望するが特に興味なさげである。

 

「ふむ、私に何か用かい? 私は見ての通り忙しいのだが……とはいえ、キミのような女性が話しかけるのならば話は別だ。何かな?」

 

高円寺はそう言うとそっと髪の整え作業を止めて櫛を胸ポケットにしまい、朱理に身体を向けた。

その行動に少々、驚いたが聞いてくれるなら気にする必要はないと考えた。

 

「ありがとうございます。……では、回りくどいお話は高円寺さんも好まないでしょうから、単刀直入に言わせていただきたいと思います。……後ろに集まっている方々に注意をしていただけませんか?」

 

朱理の言葉に高円寺はフッと笑みを溢した。

 

「ふむ、注意か。本来の私ならキミが自分で注意するべきだと言う所だが……キミのような美しいレディからの頼みならば仕方ない。私は寛大だからね。………ああ、それと聡明ガール。私の自由を抑圧するような頼みは聞かない。そのつもりで頼むよ」

 

高円寺はそう言って後ろにいた、男子グループに一言二言話すと彼らはそそくさと自分たちの席に帰って行った。

 

何を言ったのか非常に気になるが……気にしない方向で行くことにした。

 

そのまま、朱理は謎に評価をしてくれている高円寺とさらりと連絡先を交換して自分の席へと戻った。

 

ーー

 

昼休みの終わりが近づいてきたため朱理は更衣室にてスクール水着に着替え始めていた。

 

既に5限目が始まるまで残り十分弱。

 

「ねぇ~。なんで男女混合なのかなぁ〜?」

 

「それ分かる〜、今のご時世で男女を分けないのはマズくない?」

 

「というか、朝に騒いでいた男たち居たじゃん?まじキモかったよね」

 

「面倒だし休んじゃおっかなぁ?」

 

「でも、成績に反映されそうじゃない?それは、ちょっとなぁ」

 

などと、女子の一部が話している。

 

とはいえ、消極的ではないため、朱理は着替えを終えて更衣室を出てプールの方向へ向かっていった。

 

 

「……わぁ」

 

プールを見て最初に朱理が思ったのは想定よりも大きいプールだということだった。

 

確かに、小中で見るしょぼい感じを想像していたが、流石は政府が直接運営しているだけありかなり大きい。

 

朱理はプールの全体図を見て、少し驚いたが直ぐに切り替え皆が集まっている方向に視線を移して移動する。

 

その際に、男女の視線を一身に受けてしまうが描写は流石に割愛する。

 

ーーーー

《会話ロール》

1〜5:話しかける

6〜9:話しかけられる

10:特別処置

【1d10:5】話しかける

《誰に?》

1〜5:綾小路清隆

6〜7:櫛田桔梗

8〜9:高円寺六助

10:特別処置

【1d10:4】

結果:綾小路清隆

 

 

ーーー

そのまま、何故か上を向いて物思いに耽っている綾小路に声をかけた。

 

「綾小路さん。何を黄昏(たそが)れているのですか?」

 

「…………っいや、なんでもない。ただ、己との戦いに没頭していただけだ」

 

「………ああ、なるほど」

 

少し間があったが取り敢えず朱理は深く聞かず理解を示してボソッと言葉を繋げる。

 

「綾小路さんは大きい方がお好きなのですか?」

 

「は?」

 

「視線が櫛田さんの方に行っているように見えたので」

 

「……いや、誤解だ。それは、その、なんというか、男の遺伝子的なあれであって……オレとしては一桝の小さめも健康的で良いと思うぞ」

 

分かりやすく動揺してくれる綾小路に朱理はふふっと微笑みながら「冗談ですよ?」と小悪魔っ気(こあくまっけ)を出した。そのまま綾小路の上半身に目線を移して言葉を繋げる。

 

ここ数日である程度信頼関係を築けたと思っているのであえてここまで触れてこなかった肉体についてを満を持して聞くことにした。

 

「綾小路さんは良い身体をされてますね……何かスポーツを?」

 

「…………ああ、小さい頃から親の教育で武術をやらされててな。日頃から早朝に腕立てと腹筋を五十回ずつやるのが日課になっているから、多分そのおかげだと思う」

 

「なるほど……でしたら、その身体になるのも納得ですね」

 

ーーー

《洞察力ロール》

知性で判定します。

103

自動成功になりますが、この場合99以下で成功とします。

 

【1d100:94】

 

ーーーー

 

 

(武術……ですか………明らかにそれだけではここまで無駄を極限まで削ぎ落としたような身体にはならないと思うのですが……まぁ、聞くのは無粋ですね。……聞くべき時になれば追及することにしましょう)

 

朱理は綾小路が嘘を付いていることを薄々感じたがこれ以上の詮索はやめておくことにした。

 

少し、周りを見てみたが、櫛田桔梗がクラスの一匹狼になり始めていた黒髪に話しかけているのが見えた。少しの会話を重ねたあとにその黒髪が離れて行くのが見える。

 

「綾小路さん。少し聞きたい事があるのですが、あの黒髪さんと隣の席でしたよね?」

 

「……堀北の事か?」

 

「堀北さん……と言うのですね。どういった方なのか教えていただけませんか?」

 

「……知ってるって言っても稀にしか話してないから、大したことは言えないぞ?」

 

「ええ。構いません」

 

綾小路は堀北の性格を考え……少し間を起きながら口を開く。

 

「そうだな……堀北は多分。一人が好きなんじゃないか?今さっき櫛田が話しかけても素っ気ない対応だったしな」

 

「なるほど……因みに、綾小路さんはどう思われますか?」

 

「どうって言っても、オレは……ただの隣人ってだけだな」

 

「……そうですかっと……そろそろ時間ですね」

 

そのまま流れるように体育教師が点呼を行い、軽い準備運動を行う。

 

因みに身体がクソ雑魚な朱理がなぜ、体育の授業に出ているのかと言うとこの頃の身体の調子がすこぶる良いこととあくまで身体が弱いだけであって、障害……ハンデ持ちではないからだ。

 

ただ、純粋に運動能力がない。

 

それだけであるから、学校側から当人のやる気次第で体育の授業を受けることになっている。

 

そんなこんなもありだ。

 

体育教師と泳ぎに自信がない男子生徒の会話中にあった「泳げるようになれば必ず後で役に立つ」という言葉に朱理は……

 

ーー

《違和感ロール》

【知性:103】以下で判定

【違和感:100】この場合は100以外を失敗とします

 

【1d100:83】

 

結果:成功

 

ーーー

 

違和感をしっかりと持つことになった。

 

(やはり、何かそういった試験があると考えておいて問題はないでしょう)

 

 

果さて、体育教師の話を聞く限りこれから自由形の男女別五十メートル競泳を行うらしい。

 

因みに1位だった場合は特別報酬として5000pptが手に入れる事が出来るらしい。

 

この競技に朱理は……

 

ーーー

 

《参加するのか》

1〜6:参加しない

7〜9:参加する

10:特別処置

【1d10:4】

結果:参加しない

 

ーーー

 

(流石に……これは、遠慮しときましょうか。いきなり激しい運動は身体を壊しかねないですし)

 

朱理は自身の身体を確認して参加しないことにした。体育教師もある程度の事情は把握しているため、参加の有無を強制したりはしてこない。

 

取り敢えず、プールサイドから少し離れた場所で見学することにした。

 

女子の競泳が始まり、こちらに少し難しそうな顔をしながらこちらに綾小路が横に座る。

 

「なぁ、一桝。聞きたいんだが男子の平均ってどれくらいなんだ?」

 

「そうですね……」

 

ーーー

《教えるかロール》

1〜5:包み隠さずに教える(好感度+3)

6〜9:プロの平均を教える(好感度-1)

10:特別処置

 

【1d10:1】+3

結果:包み隠さずに教える。

好感度97→100

 

好感度が100になったため特定のイベントを除き好感度ロールを一度打ち止めにします。

 

特定のイベントというものは、簡単に言えばその人物の〝分岐点〟に位置するものです。

 

ーーーー

 

「競泳の五十メートルの平均についてでしたら、経験者で35から34秒ですね。未経験者の場合であれば45秒から41秒ほどかと」

 

「なるほど……助かった」

 

「いえ、別に構いませんよ。この程度のことならいつでも」

 

「……ああ、助かる」

 

そんなこんなで結果発表していきます。

女子の方は水泳部の小野寺の完勝。

男子の方は当たり前のように高円寺六助。2は赤髪ヤンキー、3はクラスの優男平田洋介。

綾小路は10位で36秒少しだった。

 

そのまま、自由時間と流れ込み朱理は体育教師からお願いされた小野寺かや乃にマンツーマンで水泳を教わる事になった。

 

《小野寺かや乃:【1d80:18】+30=48》

 

「小野寺さん。よろしくお願いします。それと、貴重な自由時間を使わせてしまいすみません」

 

「そう?私は別に気にしてないから大丈夫。それよりも、ほら、やろっか」

 

そんな小野寺の言葉でゆっくりとプール内に入る。

 

(……案外、生暖かいですね)

 

どうやら、温室らしいことを朱理は理解出来た。

 

「それじゃあ。一桝さんは何処まで泳げるか教えてもらっても良い?」

 

「………実は私は水泳の授業は小中ともに見学でしてこうやってプール内に入るのも初めてになるんです……」

 

「あちゃぁ……それは大変だったね。ということは泳ぎも完全初見ってこと?」

 

「……はい。そうなりますね」

 

「そっか。じゃあまずは水に慣れることからだね。ほら、手を出して」

 

朱理が行ったのは単純な歩行である。

 

《成長ロール》

水泳の実力が成長します。

因みに身体能力が雑魚のため水泳の実力は25で固定です。

水泳部が教えてくれているため、+1を確定。

1〜5:ある程度(1)

6〜7:そこそこ(2)

8〜9:小野寺さん教えるの上手くね?(3)

10:特別処置

【1d10:2】

1+1

結果:水泳の実力25→27

この場合で水泳を使用しても、ポテンシャル〝クソ雑魚ナメクジ〟で-30されるため自動失敗となります。

 

《会話ロール》

小野寺かや乃との会話。

1〜5:仲良く話した(好感度1)

6〜7:楽しく話した(好感度2)

8〜9:盛り上がった(好感度3)

10:特別処置

 

【1d10:5】

結果:好感度+1

小野寺かや乃:48→49

 

ーーー

 

そこから小学校でやるようなメニューを会話しながらやり、気が付けば時間になっていた。

 

会話は楽しく出来たため授業終了後に朱理は小野寺とお友達になり連絡先を交換した。

 

 

 

 

一年生が高度育成高等学校に入学してもう少しで二週間が経とうとしていた。

 

それと同時にクラスではグループが自然と完璧に構築されていき必然的に〝身分〟……言うなればクラスカーストも出来上がっていた。

 

そんな中、朱理はというとまぁいい感じの立ち位置を確立で来ていた。

 

特に誰とも組まないがまぁ、必要な時には協力する。

 

そんな感じの立ち位置だ。

 

数人の女子、小野寺かや乃、高円寺六助、綾小路清隆、などと接点を持っている。

 

小野寺かや乃とは偶に遊びに行く程度、高円寺はまぁ、時々誘われ食事をする間柄、綾小路とは他クラス椎名ひよりと〝読書愛好家同盟〟などと言うメールグループを結成してたりする。

 

 

その翌日、二時間目の数学の授業中。

 

今日も今日とて。クラスの三バカと渾名をつけられた二人の男たちの下品で大きな笑い声が響いていた。

 

その二人は山内、池。

 

もう一人はまだ登校してきてない須藤である。

 

須藤の名前については綾小路から聞いた。どうやら、水泳の授業から筋肉を目をつけられ一緒に朝のランニングをする仲になったらしい。

 

 

もちろん、騒いでいるのは、彼らだけではなく女子グループもだ。

 

因みに、この女子グループは朱理と一緒に買い物に行った者達ではない別のグループだ。

 

シャーペンを握りながら、ノートに黒板の文字を箇条書きに分かりやすくデフォルメして写している。

 

ここ数週間、このクラスの授業態度を見て朱理はある程度のことを理解しているが、5月まで注意などはしないことにしていた。

 

なぜなら、〝おもしろそう〟だから。

 

そう、朱理は5月に何が起こるのか、どうなるのかが楽しみで仕方が無かった。

 

案外いい性格をしていることは自分でも自覚している。

 

 

「やっと終わったぁー」

 

そんな感じの言葉が教室に響いた。そう2限目の終了の時間である。

 

寝ていたやつ、喋ってたやつが口々にそう言葉を漏らし伸びをしているのを確認しながら朱理は少しばかり悪態を心の中で付く。

 

自販機にあった無料のミネラルウォーターのキャップを開けて喉の潤いを補給した。

 

 

3限目のチャイムが鳴り入ってくるのは担任である茶柱佐枝であった。

そう、日本史の時間である。

 

ただ、今日はどうやら普通の授業ではなく抜き打ちの小テストを行うらしい。

 

内容は主要五教科の問題が載った如何にもなものだ。

 

気になることは「成績には反映されない」の〝成績には〟の部分だ。

 

ーーーー

《違和感ロール》

洞察力:93で判定。以下であれば気付く。

【1d100:32】

結果:余裕の成功

 

ーーー

 

(成績には………ですか。普通であればこのようなテストは成績に反映するのが当然だと思うのですが、それに今後の参考用……と言ってましたし。ここから考えるに、このテストの結果が成績には反映されないが別の事柄に反映されるということでしょう……さて、真面目にやるとしましょうか)

 

朱理は取り敢えず、やるだけやってみることにした。

 

ーーー

《知性ロール》

知性103+学力82=185

【テストの難易度:100】

結果:自動成功

ーーー

 

(………?なんでしょうか。これは。明らかにレベルが低い……普通の高校生であれば……いえ、中学生が解けて当然の問題ばかりのような………)

 

すらすらとシャーペンを止めずに問題を解いていき、あっという間に最後3問の辿り着いた。

 

「……ッ」

 

思わず息を漏らし、言葉を出しそうになって慌てて口元を押さえた。

 

先程までの問題がお遊びだと思えるようなレベルの難問。

 

特に数学の問題は複雑な式を何個も組まなければいけないほど。

 

ーー

《最後の3問》

知性103+学力82=185

【テストの難易度:300】

185以下であれば成功。

3回行う

【1d300:50】成功

【1d300:51】成功

【1d300:71】成功

 

結果:全て解けた。

 

ーーー

 

 

そうして、この時間はずっと集中して問題を解き続けた。

 

 

 

一気に時間は飛び六限の時間の終わりのチャイムがなる。

 

そうすれば、各々グループとなっている集まりで会話に華を咲かせ教室から出ていくのが確認できた。

 

朱理はというと……

 

ーーー

《何をするか》

1〜5:少し気になることもあるし誰かを誘う。

6〜7:気になることもあるし誰かに連絡しよう

8〜9:そのまま帰って覚えている内に寮に帰りテストの自己採点を行おう。

10:特別処置

 

【1d10:9】

結果:自己採点を行うため、早めに寮へと帰る。

 

ーーー

 

朱理は取り敢えず、覚えている内に自己採点を行うため寮の部屋へ帰ることにした。

 

席から立ち上がった時に綾小路と眼があったので小さめに手を振るだけにした。因みに綾小路も手を振り返してくれた。

 

そのまま教室を出て寮へと戻る。

 

 

部屋に付き、テストの問題を箇条書きに書き解答を調べ、計算して自己採点を行う。

 

ーーー

《ケアレスミス判定》

学力:82で判定を行い以下であればケアレスミスをしなかったということにします。因みに最後3問に集中し過ぎて他の問題の見直しを怠ったため+10します

 

【ケアレスミス100】

【1d100:71】+10→81

学力:82>出目:81

結果:しなかった。

 

ーーー

 

「やった」

 

ある程度、調べ計算し回答が合っていることを確認して朱理は思わず、そう小さく声を零し小さくガッツポーズをした。

 

入試の時にケアレスミスを多くしてしまったことを自己採点で知っていた。そのことを少し悔しく思っていた、そのことも加味し今回のテストでノーミスで解答できたのが嬉しいのだ。

 

「ふぅ」

 

自己採点と言うのはやはり集中力と気力を使うもので、それを終えて朱理は大きく息を吐いた。

 

そして、ふと思い出す。

 

(そう言えば……なぜ、最後の三問はあんなに難しかったのでしょうか……考えるにDクラスだけではないと思ってますが、どうなのでしょうか……聞いてみるのも有りですね)

 

そう思い、端末を操作してメール欄を確認する。

 

ーーー

《誰に連絡するか》

1〜5:椎名ひより

6〜9:一之瀬帆波

10:特別処置

【1d10:9】

 

結果:一之瀬帆波

 

ーーー

 

(取り敢えず、Bクラスの一之瀬さんに聞くとしましょうか)

 

初日から次の日に助けてもらい、あれから仲良くなっていた。流石に名前呼びはまだ、だが。

 

そんな一之瀬帆波のアドレスをタップし、朱理はメールを送る。

 

『一之瀬さん。今大丈夫ですか?』

 

それから数秒後に既読が付き返信が返ってくる。

 

『今、自分の部屋だから大丈夫だよ。どうしたの?』

 

『実は、少し気になることがありまして。5限目の授業で小テストが行われたのですが、Bクラスの方でも行われましたか?』

 

『あ~、それなら。うん。あったよ。最後の3問が難しかったやつだよね?」

 

茶柱先生が言っていた〝今後の参考用〟という言葉から他クラスでも行われているのでは?と考えていた朱理はやはりと、思った。

 

『はい。その、お恥ずかしいことにDクラスでは所々から数問しか解けなかったなどと言う声が多く、Bクラスではどうだったのかなと思いまして』

 

『あー、そうなんだ。Bクラスは最後の3問が難しかったーって声が多かったかな?』

 

『そうなんですね……確認したいのですが、一之瀬さんは最後の3問解けましたか?』

 

『それなんだけど、難しくて自信はないかな……けど1問だけならって感じかな。一桝ちゃんはどうだった?』

 

『私も一之瀬さんと同じ感じですね。一応、回答欄は埋めましたが自信はないです』

 

 

そんなこんなでそこから数十分程会話した後、一之瀬帆波とのメールを終えて端末を机に置いた。

 

そのまま、時間を確認すると5時に差し掛かっていることに気がついた。

 

「夕食………どうしましょうか」

 

ーーー

《夕食ロール》

1〜5:めんどくさいし外食行くかぁ

6〜9:冷蔵庫にあるもので適当に作ろう

10:特別処置

【1d10:2】

 

結果:外食に行くかぁ

ーー

 

(冷蔵庫にレトルトや冷凍食品がありますが……作るのも手間ですね………今日は外食にしましょうか………まぁ、外食も手間と言えば手間ですが……丁度、行きたいと思っていた店がありますし必要経費と思いましょう。………流石に帰りが暗くなるかもしれませんし誰か誘うことにしますか)

 

朱理はそんなことを思いながら端末の操作を再度始める。

 

ーー

 

《誘う人》

1〜5:綾小路清隆

6〜7:堀北兄

8〜9:遠津政近

10:特別処置

【1d10:4】

結果:綾小路清隆

 

ーー

 

取り敢えず、朱理は綾小路清隆にメールを送ると数秒でOKの返事が返ってきた。そうすると『他に誰か来るのか?』と返ってきた。

 

(他ですか……考えて居ませんでしたがもう一人ぐらい誘いますか……女子にしましょうか)

 

ーーー

《誘う人》

1〜5:櫛田桔梗

6〜7:椎名ひより

8〜9:一之瀬帆波

10:特別処置

【1d10:6】

結果:椎名ひより

 

ーーー

 

(椎名さんにしますか)

 

綾小路にはそのまま、『椎名さんも誘う予定です』とメールを返した。

 

そのまま、椎名にメールを送ると数分後、OKの返信が返ってきた。

 

 

朱理は、そのまま軽い私服に着替えをして下ろしていた髪を結い直して部屋を出た。

 

 

 

 

一階のエントランス。

人は数人見える程度。朱理はエレベーターから降りて直ぐのところに設けられたソファで本を読んでいる綾小路を発見した。

 

傍らには黒いトートバッグがありそこから本を取り出したのだろうと分かる。

 

取り敢えず、もう一人椎名ひよりを待たないといけないため話しかけるのは後にして、トートバッグがない方向に座り綾小路と同じようにショルダーバックから本を取り出し椎名が来るまでの時間を潰し始める。

待つこと数分。

 

「一桝」

 

ふと、綾小路の声が聞こえたため上に視線を上げるとその横に椎名ひよりが立って居た。

 

時間を見れば三十分丁度であることが分かった。

 

「すみません。気付くのが遅く。こんばんは、椎名さんに綾小路さん。それでは行きましょうか」

 

ショルダーバックに本を直し、そのまま立ち上がり朱理は寮へと出ていく。

もちろん、その後を追うように綾小路、椎名が着いてくる。

 

ーーー

《道中の会話》

綾小路清隆の好感度100のためこの場合、椎名ひよりだけ行います

1〜5:仲良く話した(好感度1)

6〜7:楽しく話した(好感度2)

8〜9:盛り上がった(好感度3)

10:特別処置

【1d10:6】+2

 

結果:楽しく会話が出来たようだ。

椎名ひより好感度90→92

 

ーー

 

三人の道中での会話は、共通の話題である今読んでいる本についてだった。

 

多種多様の感想と考えを話し気付けば本の話から他愛もない話をし始めていた。

 

そうして、気がつけば朱理の目当ての店の前に着いた。

 

そこはケヤキモール内にある少し値段が高めの完全個室を売りにしている和食店である。

 

そのまま、躊躇もなく朱理は入っていく。

 

この店は完全予約制となっているので店員さんが流れるように予め割り当てられた部屋へと案内してくれる。

 

内装に至っては和装である。

 

隙間なく整えられた畳に細かい刺繍がされた座布団。さらに年季が入っていると一目で分かる長テーブル。

 

こういった高級感溢れる店には朱理は行ったことがあるのでそこまで緊張したりドギマギしたりはない。

 

ちらりと、二人を見るが綾小路の方は感動しているのか止まっていた。椎名は動揺はなく流れるように左方向の席に座った。

 

椎名と向き合うように朱理は座る。

因みに、綾小路は何処か葛藤した後、椎名の隣に座った。

 

「椎名さんに綾小路さん。今日は急な誘いにも関わらず来て下さりありがとうございます。好きなものを頼んで下さい。全額こちらが負担させて頂きますので」

 

朱理は、そう切り出す。

それに……

 

「いいのですか?/…いいのか?」

 

椎名と綾小路の声が重なった。

 

「はい。幸いにもポイントには余裕がありますので構いませんよ」

 

にっこりと笑みを浮かべながら朱理は返す。

綾小路は悪いと思ったが、一桝がここまで言うのだから甘えてもいいかと結論付ける。

椎名も悪いとは思ったがここは朱理のことを考えて甘えることに。

 

(さてどのメニューにしましょうか)

 

ーー

《メニュー》

1〜5:アサリづくし(3500ppt)

6〜7:懐石系(5000ppt)

8〜9:4月の旬の詰め合わせ(10000ppt)

10:特別処置

【1d10:3】

 

結果:アサリづくし

ーーー

 

(どれも非常に美味しそうで悩みますが………私の体に入りそうなものは、これですね)

 

メニューを確認して、朱理は自分の体に入りそうなものを選ぶ。

 

なお、この店はこの頃になって増えてきたタブレット形式の注文システムとなっている。

 

朱理は慣れた手つきで液晶画面をタップしながら椎名と綾小路の分の料理を注文していく。

 

そこから、道中で行っていた会話の続きを行い、料理が届くまでの間も盛り上がる。

 

そうして、数分後頼んだ料理がテーブルへと運ばれて来る。

 

「「「いただきます」」」

 

ゆっくりと食材を上質な木材で作られていることが分かる箸で口にゆっくりと運んだ。

 

その瞬間、一桝朱理は有り体に言えば自身が着ている服が弾け飛んだかのような感覚に陥る。

 

某食戟漫画のワンシーン。

今まで、食べていたものは何だったのかと思える程に味わったことが無いほどに極上のものだった。

 

「あぁ…………」

 

ため息のような声にならない声を朱理は出して、呆然とした。

 

「美味いな……」

 

「ええ。とても……コンビニとは大違いですね」

 

これには綾小路も顔を綻ばせている。椎名に至っては感極まったように少しズレた感想を言っていた。

 

そのまま、三人は手を止めずにとはいえ、決して早くはない速度で箸を動かし眼の前の最高の食材たちを食らいつくす。

 

最後に食べ終わった時には、三人とも満足気な表情を浮かべていた。

 

支払いを済ませ帰りの時間は既に七時を回っていた。

 

因みに、代金は、朱理が3500、綾小路が5400、椎名が4000で計12900である。

 

1870000ppt→1868710ppt

 

帰りの道中はまだ、肌寒さを感じる4月だ。所々の夜道に春を感じさせる散り始めの桜が所々見え始めていた。

 

「そろそろ、春も終わりですね………」

 

何処か寂しげな声を出したのは椎名だった。

 

「……そうだな」

 

「……そうですね」

 

声に反応するように朱理も同意する。

そうして、数分間の無音が流れ決心したように息を吸って椎名ひよりが口を開いた。

 

「綾小路さん。一桝さん。……良ければなのですが、下の名前で呼び合いませんか?理由としましては、これから一緒に行動していくにつれて苗字呼びだと不便だと感じたからです。……いえ、建前をなくして率直に言いますと私はもっと二人と仲良くなりたいと思ったからです。……ご迷惑でしょうか?」

 

その言葉に一瞬だが、進めていた足が止まり、顔を見合わせる。

 

それは綾小路も同じで今、椎名が口にした思いに噓がないことを理解する。

 

綾小路の無表情が少し緩められたのを朱理は見逃さなかった。

 

「………オレは構わない」

 

「私も構いませんよ」

 

少々、不安げだった椎名の……いや、ひよりの表情が和らぎ笑みが浮かぶ。

 

「っ……では改めて、よろしくお願いしますっ。清隆くん。朱理(あかり)ちゃん」

 

「あぁ、よろしく。ひより」

 

「はい。よろしくお願いしますね。ひよりさん」

 

こうして五月間近だと言うのに別クラス同士での友情がまた一つ生まれたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、五月一日の朝のSHRの時間。

一年Dクラスの教室は異様なまでの静寂と驚愕によって無音を奏でていた。

 

教卓にはいつにもまして冷たい視線をこちらに投げている茶柱佐枝がいる。

 

 

「____お前らは本当に愚かだな」




ーーまとめーー
ダイス表

【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】

《今回の生長値》
学力:73→82
協調性:25→28
ーー
洞察力:91→93
演技力:82→84
戦闘力:63→65
ーーー
《好感度》
Dクラス
綾小路91→100。
小野寺かや乃48→49
高円寺六助50←変動なし
Bクラス
一之瀬帆波80←変動なし
Cクラス
椎名ひより87→92

《追加スキル》
・聞き耳:62
判定はその名の通り聞き耳を立てる時に扱う。
・水泳:27
判定はその名の通り水泳を行う時に扱う。現在はポテンシャルのせいでほぼ死んでいる技能。

《現在の所持ppt》
・1868710ppt

《最後に幾つか》
何だコイツ……無敵か?ダイスの神様もしかしてこの子推しなの?綾小路くんの好感度も一応の最高まで行ったし、椎名ちゃんの好感度の出目も高い。高円寺に関しては独自のルートで情報を持っているので。因みに容姿の良さは高円寺には効きません。ので最初の好感度は一律50で固定です。誤解がないように付け足しておきますが好感度はちゃんと上がります。
というわけで次回から本当の実力主義が始まります。こっからの出目次第で有能か無能か、それとも凡人か、が決まります。

他の視点っている?

  • 綾小路清隆
  • 櫛田桔梗
  • 椎名ひより
  • もう全部やっちゃえ
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