かくしてサイコロは振るわれる   作:一般通過害悪

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ーー前書きになりますーー
こんにちは。
今回もクソ長です。
因みに、Dクラスにオリキャラが生えます。
更新が遅い?仕方ないっすね。


テスト週間の時間(初)

五月四日の朝。

 

朱理はいつも通りストレッチを終え勉強を始めている。

 

シャープペンシルの走る音が部屋に響いていた。

 

時刻は六時。

 

ーーー

《イベントロール》

1d10して以下のロールを行います。

1〜5:何も起きない

6〜9:連絡が入る

10:特別処置

【1d10:8】

 

《誰から?》

1〜5:同級生

6〜9:先輩

10:特別処置

【1d10:9】先輩

 

1〜5:二年生

6〜9:三年生

10:特別処置

【1d10:7】三年

 

1〜5:遠津政近

6〜9:堀北学

10:特別処置

【1d10:1】遠津政近

 

結果:遠津政近からメールが届きます。

 

ーーーー

 

勉学に精を出していた朱理だったが、携帯端末が振動したのを確認し画面を見た。

 

そこには一通のメールが入っていた。

 

普通の高校生なら今でも爆睡を決め込んでいる時間帯の筈だが、朱理にとってこのメールは然程、気にするものでもない。

 

なんせ、こんな朝早くからメールを送ってくる知人は朱理が知る限り一人しか居ないのだ。

 

(はぁ……折角、集中していたのですが)

 

少々、心の内で愚痴を溢しながら朱理はそのメールを確認する。

 

『朝はよにすまへん。まぁ、キミならこの時間に起きて勉強してると思うとるから送ってるわけなんやけど』

 

(やはり、先輩ですか……)

 

朱理はそう思いながら、メールの主を確認して既読を付ける。

 

そう、朱理にメールを送る人物は遠津政近。入学式の次の日に向かったチェス部にて知り合った人物だ。

 

その際に連絡先を交換して稀にこうやってメールが届く。

 

しかも、こっちの都合を一ミリも考えてない時間帯に。

 

朱理は取り敢えず、遠津のメールにそう返事を返しておく。

 

『おはようございます。遠津先輩。いつも言っているんですがこんな朝早くにメールを送るのは止めてください。こちらにはこちらの都合があると何度も言っていると思うのですが』

 

『まぁ、まぁ、ワイとキミの仲やんけ。そんなキツイこと言わんといてぇなぁ』

 

『そんな関係になった覚えはありませんが』

 

『そんなツレないこと言ぃなや。一局やった者同士やん。悲しいわ』

 

遠津の返信に少しイラッとするが取り敢えず、本題に入るように促す。最初の強者ムーブは何処へやら。今では愉快な先輩と化したのだ。

 

『それで、本題は何でしょうか?こんな早朝にメールしてくるということはなにか用があってのことなのでしょう?』

 

『それについてなんやけど、通話でけへん?メールよりも直に音声で話したほうがワイとしてもキミとしても楽やろ?』

 

遠津のその文面に朱理は、はぁ……とため息を吐いた後。

端末を操作して通話状態にし、遠津と通話する。

 

「あ、聞こえとる?ほな早速本題に入ろうか。なんかキミのとこのクラス大変らしいな?」

 

「大変なのは大変ですね。先輩の耳にも入ったんですか?その件」

 

「まぁ、堀北……キミに分かりやすく言うたら生徒会長とは友好的な関係を築けとるさかい。自然と情報は入ってくるっちゅうことや」

 

「そういう事でしたか」

 

「そゆこと。で、今日の放課後にうちの部室に来うへん?そこでじっくり話そや。うちの部員達もキミにリベンジしたい言うて張り切っとるさかい」

 

ーーーー

《受けるか受けないか》

1〜5:受ける

6〜9:受けない

10:特別処置

 

【1d10:2】受ける

ーーー

 

「まぁ、構いませんよ。元々、そのつもりでしたので」

 

「じゃ、そゆことで放課後によろしゅうな」

 

そう言って、遠津は通話を切った。

 

「ふぅ……こっちの事情も少しは、考えて欲しいものですね」

 

通話が切れたのを確認し朱理はそう言葉にし、止めていた手を再び動かし始めた。

 

 

 

(ふむ……ある程度、考える脳はあったようですね)

 

一限目の授業中、シャーペンを走らせながらと教室の空気感を肌で感じそう朱理は感想を心の内でした。

 

なんせ、四月の授業中に好き勝手に動き回っていた人物たちが真面目に授業を受けているのだから。

 

(それにしても……)

 

その中でも稀有なのは須藤の授業態度である。

 

授業に出れば必ずと言ってもいいほどに睡眠学習に移行して、眠っている。

 

しかし、今日の須藤は眠らずに一応、同じ姿勢を保っていた。

 

所々、うつらうつらと眠りそうになるが、それは自分の手をつねることで意識を保っている。

 

五月一日の事を須藤なりに考え、実行しているのかもしれない。

 

(彼なりになにか思うことでも出来たのですかね……まぁ、私には関係ありませんが)

 

内心でそう思いつつ、須藤のその行動に、朱理は素直に関心した。

 

 

「やっと終わったぁ〜〜!」

 

そんな声とともに一時の休憩に入る……つまり、昼休みの時間だ。

 

四月までとは、打って代わり真面目に授業を受けていたDクラスの面々は大きく伸びをする。

ずっと、ノートと教科書、そして黒板を相手ににらめっこを行っていればそうなってしまうのも無理はない。

 

それを見ながら、朱理は四時間目の教科書やノートを学校指定の鞄に放り込み、五時間目の教科書とノートを机に置いた。

 

さて、朱理はどうするか。

 

ーーー

《誰かに話しかけられるか》

1〜5:話しかけられる

6〜9:話しかけられない

10:特別処置

【1d10:7】

 

《逆に話しかけたのか》

1〜5:話しかける

6〜9:話しかけない

10:特別処置

【1d10:1】

 

《何人?》

1d4を行い出た数に応じて何人に声をかけるかを行う。

【1d4:2】2人

 

《男か女か》

1で女性、2で男性。

1d2を2回。

【1d2:2】男性

【1d2:1】女性

 

《誰を?》

1d19を2回行う。

《男》

1平田洋介、2高円寺六助、3伊集院航、4池寛治、5山内、6須藤健、7外村秀雄、8綾小路清隆、9沖谷京介、10鬼塚、11本堂遼太郎、12菊地永田、13幸村輝彦、14牧田進、15南節也、16南伯夫、17三宅明人、18宮本蒼士、19オリキャラ

 

【1d19:8】綾小路清隆

 

《女》

1櫛田桔梗、2東咲菜、3石倉賀代子、4市橋瑠璃、5井の頭心、6小野寺かや乃、7軽井沢恵、8佐倉愛里、9佐藤麻耶、10篠原さつき、11園田千代、12西村竜子、13長谷部波瑠加、14堀北鈴音、15前園杏、16松下千秋、17森寧々、18王美雨、19オリキャラ

【1d19:19】

 

結果:男子と女子二人ずつ。

男は綾小路清隆

女はオリキャラ。

 

ーーー

 

次の準備を終えた朱理は迷いなく清隆の席へと向かう。

 

そう食事の誘いである。

 

「清隆さん。お暇なら一緒に昼食でもどうでしょうか」

 

「あぁ、オレは別に構わない」

 

二つ返事で清隆は朱理の誘いを了承した。

 

「では、もう一人。誘ってもよろしいですか?」

 

「別に構わないが……相手は誰だ。ひよりか?」

 

「いえ、このクラスの人です。一度、話してみたいと思っていた方でして」

 

「……なるほど。じゃあ、この席で待っとくぞ」

 

「助かります……それではちょっと、誘ってきますね」

 

朱理はそう言いながら、一人の女子の元へと迷いなく進んでいく。

ーーー

《オリキャラの能力と色々な設定》

ここから、オリジナルキャラの詳細を決めていきます。

この判定は第一話でやった時と同じような感じを想定してもらえれば。

《家庭の裕福度と愛情度》

1d100を2回行います。

 

裕福度ダイス結果:29

愛情度ダイス結果:97

 

両親の愛情がどの方面なのか。

1d100を行い1〜50が過干渉、51〜100で秘めたる愛情。

 

ダイス結果:50

 

裕福と言えない程の貧相な家庭に生まれ過剰と呼べるほどの愛情(過干渉気味)を受けてきたようです。

〝小さな自尊心〟〝学習意欲(強制)〟ポテンシャルを得ます。

 

〝小さな自尊心〟

協調性を判定する時に1d50、判断力にマイナス補正-10

 

〝学習意欲(強制)〟

学力、知性にプラス補正+20

身体能力にマイナス補正-10

 

《基礎ステータス》

〝小さな自尊心〟〝学習意欲(強制)〟の補正をつけます。

朱理が興味を持ち話しかけているため、それぞれ最低保証をつけます。

協調性はポテンシャルから考え、1d100→1d50で判定します。

 

【学力1d100:10(最低保証60)+20=80(B+)】

【知性1d100:6(最低保証60)+20=80(B+)】

【判断力1d100:29(最低保証30)-10=20(E+)】

【身体能力1d100(最低保証50):92-10=82(A-)】

【協調性1d50=29(D)】

 

親から勉強を強制されてきたからか、学力、知性、ともに高い。また、親からの強制もあり自身で考えること判断力、協調性も然程も育んでいなかった為低い。だが、身体能力に至っては一年の女子の中でも上位に位置するだろう。

身体能力が高すぎるのでこっそり鍛えたのか、それとも自前のものかの判定。

1d100を行い1〜50が鍛えた、51〜100で自前。

 

ダイス結果:97 自前

 

生まれつきの先天的なもののようです。多分、親の遺伝とか……。

 

《追加ステータス》

項目:洞察力、演技力、戦闘力、カリスマ、美貌。

基礎ステータスから補正。

・判断力が大幅に低い為〝洞察力〟に大幅なマイナス補正

・知性が高いことと協調性が低い為〝演技力〟にプラスとマイナスの補正。

・身体能力が高い為〝戦闘力〟にプラス補正

・協調性が低い為〝カリスマ〟にマイナス補正。

カリスマは1d50。

美貌は1d60。

 

【洞察力:1d100:47(最低保証80)-30=50(C)】

 

【演技力:1d100:15(最低保証60)+10-10=60(C+)】

 

【戦闘力:1d100(最低保証50):89+25=114(S+)】

 

【カリスマ:1d50=1(E-)】

 

【美貌:1d60:12(最低保証50)=50(C)】

 

判断力、演技力は低くもないが高くもない。ただ、その戦闘力は目を見張るものがあり……まぁ、一年女子の間では一番強いと言ってもいいだろう。カリスマは皆無に等しい。顔は街中で見かければ、ほんの十数秒で記憶から消えてしまいそうな、そんな凡庸な見た目の女性。

 

《容姿ロール》

・髪の長さ 

【1d100:81】ロングへア

 

・髪型

※自信がない為、前髪の目隠れロールを行います。

1何もしない、2目隠れ、3サイド、4ポニテ、5ストレート、6編み込み、

【1d6:5】ストレート

 

・目隠れロール

1あり、2なし

【1d2:1】あり

どういった目隠れか。

1片目目隠れ、2両目隠れ、

【1d2:2】両目目隠れ

 

・髪色、眼の色

【髪色:#275eca】青

 

【挿絵表示】

髪の色

 

【眼の色:#2c7422】緑

 

【挿絵表示】

眼の色

 

・身長

1〜5:150〜159

6〜10:160〜165

【1d10:5】

 

1d10を行い1の桁を決める。

【1d10:7】

結果:157cm

 

部活動に所属しているか。

1〜50でしてない51〜100でしている。

【1d100:73】

所属している。

・どこに?

1〜5:運動

6〜10:文化系

【1d10:8】

・どの分野

1:文学

2:理科

3:家庭科

4:芸術

5:ボードゲーム

6:話芸

7:音楽

8:情報

9:その他

10:特別処置

【1d10:5】

どのボードゲーム

1:囲碁

2:将棋

3:麻雀

4:チェス

【1d4:3】

結果:麻雀部

 

 

《名前》

名前:古和亜湖 ふるわ あこ

 

《まとめ》

《名前》

古和亜湖 ふるわ あこ

 

《基礎ステータス》

【学力=80(B+)】

【知性=80(B+)】

【判断力=20(E+)】

【身体能力=82(A-)】

【協調性=29(D)】

 

《追加ステータス》

【洞察力=50(C)】

【演技力=60(C+)】

【戦闘力=114(S+)】

【カリスマ=1(E-)】

【美貌=50(C)】

 

《ポテンシャル》

〝小さな自尊心〟

過剰過ぎる、親の過干渉により自尊心が壊滅的。協調性と判断力にマイナス補正。自分に自信がないためいつもオドオドしている。その性格が災いしてクラスで馴染めずにいつも一人でいる。

 

〝学習意欲(強制)〟

小さい頃に例の某有名医者の漫画を見て医者になりたいと親に言ったことで勉強を強制された。勉強ばかりの為、人との関わりが皆無に等しく協調性が低い。学力、知性にプラス補正。身体能力にマイナス補正。

 

〝戦闘勘(極)〟

戦闘の際に高い補正を得る。

 

〝天性の肉体〟

勉学ばかりに励んでいたにも関わらず、肉体スペックが高い為。戦闘に補正。

 

《容姿》

青髪のロングへアストレート。前髪で両目が隠れている。

顔は街中で見かければ、ほんの十数秒で記憶から消えてしまいそうな、そんな凡庸な見た目の女性。

部活は麻雀部に入っている。

 

 

ーーー

 

朱理が向かう先には、見て分かるほどに身体を揺らしびくびくと人目を気にしてキョロキョロと周りを伺っている女性が居た。

 

ーーー

 

《洞察力ロール》

【洞察力:93】で判定。

【1d100:6】

結果:成功

ーーー

 

(やはり、人間関係で何かしらの問題を抱えてそうな方ですね。とはいえ………制服の上から見て分かる程によい筋肉の付き方をしています。それに加え昨日の小テストの結果は85点と上から数えた方が早いくらいには頭がキレるようで)

 

朱理はそんなこと考えながら、やがてその女子へと辿り着く。

 

「古和さん。今、お暇ですか?」

 

ーー

《古和の会話ロール》

協調性29で判定。

1d100。

【1d100:88】

結果:失敗

ーーー

 

「……………ひぅ、は、はいぃ!なんですか!?」

 

急に声をかけられたことに驚きつつ、古和と呼ばれた生徒はそう答えた。

 

その余りにも大きな声に、隣の人だけでなく教室に残っていたクラス中の視線がこちらに集まる。

 

上擦った声に朱理の考えていた人間関係が不得手という予想が確信に変わった。

 

「宜しければ……ですが、これから昼食をご一緒にいかがでしょうか?」

 

ーーー

《古和亜湖の好感度:【1d80:72】+30-20(警戒)-20(美人苦手)+10(誘ってくれた)=72》

 

《古和亜湖が誘いを受けるか》

好感度72未満で判定。

【受ける難易度:200】

【1d200:72】

結果:断る

 

ーーー

 

「あ、あの……ご、ごめんなさい!わ、私、人と関わるのに、か、慣れてなくて……その、辞退させて、も、らいます。すみません。すみません」

 

誘いを受けたのも束の間、その返事に朱理は笑みを浮かべながら心の中でため息を吐いた。

 

(やはり、一筋縄ではいきませんか……)

 

ーーー

《誘うのを諦めるか》

1〜5:嫌われるのもなぁ、一先ず諦める。

6〜9:ここまでは想定通り、メリットを提示しよう。

10:特別処置

【1d10:8】

結果:ここまでは想定通り、メリットを提示しよう。

 

ーーー

 

(とはいえ。ここまでは想定通りです)

 

朱理は断られたことに然程も気にした様子もなく言葉を繋げる。

 

「そうですか……もしも、受けてくださるなら。ご飯はもちろん奢りますし、デザートにアイスもつけます」

 

「あ、あの、その、えっと……」

 

そのまま、朱理はそっと近付き耳元で古和亜湖にしか聞こえないように呟いた。

 

「受けて下さるなら。一年生が終わるまで毎月の始まり一日に五万程お渡しするというのでも構いませんが」

 

「…………え………?」

 

古和亜湖はそう声を漏らす。

 

「ご、ご飯を一緒にするだけで月五万…………ごまん……」

 

そのまま、小さな声でそう言葉を繰り返すと思考を初め天秤に掛け始める。

 

そうして、古和亜湖が出した結論は………。

 

ーーー

 

《古和亜湖が受けるかどうか》

好感度:72+100(貧乏人への金の誘惑)+20(朱理の容姿)=192

【難易度200】

【1d200:11】

結果:受ける

 

ーー

 

「えっと、その、よ、宜しくお願いします」

 

古和亜湖はそういいながら朱理に対してペコリと頭を下げた。

そう、つまり、了承の証だ。

 

「それでは早速行くとしましょう」

 

朱理は古和の結論に満足のいく笑みを浮かべ、そのまま、古和を連れて本を読んで待っていた清隆の場所に向かう。

 

「清隆さん」

 

「…………ああ。すまない。気が付くのが遅くなった……っと。その後ろのが誘いたかったって奴か?」

 

「はい。そうです。お話は向かいながらの道中で。……では、御二方、少々、急いで行くとしましょう。早くしないと席が埋まってしまいますから」

 

朱理はそういい、清隆と古和を連れて学食のある食堂へと向かい始める。

 

そんな、道中。

 

「え?あ、あの、……その、やはり、私は、邪魔に、なのでは……」

 

「?……こちらが誘ったのですから。そんなことはないですよ。ね。清隆さん」

 

「……ああ。朱理の言う通りだ。邪魔でも何でもない」

 

「っ……その、失礼を承知で、言うんですけど………お二人は付き合って、るんですよね?」

 

古和亜湖はそういいつつ、少し遠慮がちに朱理と清隆を交互に横目で見ながら聞く。

 

「は?/え?」

 

そんな、古和に朱理は首を傾げながら、清隆はこれまでで一番、取り乱したかのようなマジトーンでそう声を漏らした。

 

「い、いえ、その、……か、勘違い、でしたら、申し訳ないのですが……噂……と先ほどから名前を呼び合ってるところを見ますと、付き合ってるのかと思い、まして……」

 

「ふむ………まだ、付き合ってませんよ。今の所は、普通の健全なお友達です」

 

古和の疑問を当然のように返す朱理。そんな、朱理の言動から古和は「まだ、ということは……これから付き合う予定があるってこと…………?」と邪推を心の内でしたが心の内だけで留めた。

その朱理に続くように……清隆は噂と言うものが気になった。

まぁ、普通に話題を変える為だが。

 

「……朱理の言う通り、オレ達の関係はただの友達だ。……気になるんだが、その噂ってどんなのだ?」

 

「えっと……はい。綾小路……さんと一桝さんは……付き合ってる。という噂……、です」

 

「どうしてそうなったんだ……?」

 

「そ、それは……詳しいのは分からないですけど、入学式の初日に一桝さんの部屋に綾小路さんが入って行く所を何人かが目撃してるらしくて……」

 

「あー……まぁ、事実だな」

 

清隆はその言葉を聞いて、つい一ヶ月前のことを思い出しながら答える。

そこから、入学初日の次の日からクラス内で妙に浮いていた事を清隆は思い出しながらこれが原因かと理解した。

 

「えぇ!?やっぱり本当だったんですかぁ……」

 

古和はそういい、朱理は無言で首肯し肯定を示す。

 

「因みに、清隆さんが私の部屋に初めて来た日に一緒に晩御飯を共にしましたよ」

 

「……そ、そうでしたか。……もう一つ、あるんですけど、聞きますか………?」

 

古和は言いづらそうにそういい、清隆と朱理は無言の肯定を返す。

 

「……綾小路清隆は二股してる。……というのも、あるみたいです」

 

「……なるほど」

 

「は……?」

 

朱理は何処かで聞いたことのあるような、清隆は完全に初耳な噂にそんな間の抜けた声を漏らすのだった。

まぁ、超絶美少女(一桝朱理)と美少女(椎名ひより)の間に挟まっている(傍から見れば侍らしている)男(清隆)がいればそうなるよね。

 

ーーーーー

《古和亜湖との会話》

1〜5:仲良く話した(好感度1)

6〜7:楽しく話した(好感度2)

8〜9:盛り上がった(好感度3)

10:特別処置

【1d10:8】+3

 

《ポテンシャル》よし楽しく話せたな+1

 

72→76

 

ーーー

食堂。

奇跡的に席が残っており三人はそこに座った。

 

席は

古和

テーブル

朱理、清隆

と以下の通り。

 

因みに、古和の注文したものはスペシャル定食(1500)とアイスクリーム(200)であり朱理の奢りである。

消費1700ppt

 

一番高いものを頼んだため意外にも図太いのかもしれない。

 

ーーー

《メニュー》

1〜3:山菜定食(消費0)

4〜6:日替わりランチ(消費550ppt)

7〜9:焼肉定食(消費1500ppt)

10:特別処置

【1d10:5】

結果:日替わりランチ

 

1868710ppt→1866460ppt

 

ーーー

 

「「頂きます/いただきます」」

「……えっと………いただきます……?」

 

朱理と清隆の一連の流れを見て、古和もまた、戸惑いながらもそう口にし昼食を食べ始めた。

 

(?)

 

古和は食べながら話をするのかと思っていたのだが、一向に話題を振ろうとしない朱理を見て不思議がった。

 

それもそうだろう。今まで接点という接点がなかった人物からの食事の誘い。それも毎月一日に五万を渡すという重要な話である。

 

それ故に、なにか面倒事に巻き込まれるのかもしれないと覚悟を持ってこの場に来たのだから、いつまでも話さない朱理を不審がるのは当然だ。

 

「あの、一桝さん、……本題に入らないんですか……?」

 

「……古和さんが食事をしながらでも構わないのであれば始めますが」

 

「あ……その……お気遣いありがとうございます。でも、わた、私としては、食事をしながらの方でも大丈夫、なので……その、始めてください」

 

「では。本題に入るとしましょう。もちろん、食事を取りながら」

 

箸を進ませながら朱理は古和の意図を読み取り、そう答え理由を話した。

 

ーー

 

《古和亜湖を誘った理由》

1〜4:普通にお友達になりたくて

5〜7:制服から見た類稀な肉体とある程度の学力を持っているため護衛&参謀としてスカウト

8〜9:このまま、落ちぶれていくのは惜しい人材だと思ったから

10:特別処置

【1d10:7】

結果:制服の上から見た類稀な肉体とある程度の学力を持っているため護衛兼参謀としてスカウト。

 

ーーー

 

「率直に言いますと貴方をスカウトするためです」

 

「スカウト……?」

 

「ええ。昨日、黒板に張り出された小テストの点数と貴方自身の類稀な肉体を加味し、護衛もしくは参謀として働いて頂きたいと思い、この場を設けさせていただきました」

 

「……はい?えっと………えぇぇ!?」

 

古和は朱理の急なスカウトに驚きを隠せないようで大きな声を出してしまう。

 

無論、ここは人が多く居る食堂。周りの目を集めてしまうのは仕方のないことだろう。

 

「古和、あまり大きな声を出さない方がいい。周りの人に迷惑だ」

 

清隆はそういいつつ、周囲に目を向ける。

 

「すっ。すみません、びっくりしちゃって……」

 

「いえ、無理もないかと思います。急にこんなことを言われても混乱しますよね」

 

朱理はある程度の理解を示した。

 

(えぇぇ?なんで私なんかを……少し、勉強が出来るだけの普通の女の子なのに。それに、私より賢い人は沢山居るのに…………というよりも類稀な肉体ってなに?勉強ばかりで運動なんてしてないよぉ……いや、まぁ、並の女の子よりも運動神経が優れてるってことは自覚してるけど……そんな、類稀な肉体なんて呼ばれるようなことはない筈だけど、)

 

心の内で朱理の真意を考えてみるが当然ながら答えなど出るはずない。

 

「えっと……その、なんで私なんかを……?……櫛田さんとか……平田さんとか良さそうなのは居ると思うんですけど……」

 

古和は小さな声でそういい、朱理から目を反らす。

 

「確かに、櫛田さんや平田さんは優秀な方です……が既にグループ……周りに人が居て行動が制限されるでしょう?。その点、言い方は悪いですが、貴方は入学初日から周囲に一人も人が居ないので行動の制限がほぼない」

 

「は、はぁ……」

 

「それに、小テストでも並よりも高い85点を取れる頭脳の持ち主、そして何よりも貴方のその身体です。力仕事や護衛として私の無いものを補える逸材です」

 

「はぁ」

 

「一つ、確認しておきますが、武術や運動の経験は?」

 

「え?……ないですけど……」

 

(……やはり。鍛えた筋肉特有の付き方ではないですからね……)

 

朱理は脳内でそんなことを考える。

 

「やはりそうですか。では、小さい頃から疑問に思っていたのでは?何故、同年代の子達に比べて身体が丈夫なのか。と」

 

「えぇ……?……えっと、すみません、小さい頃から勉強ばかりだったので……よく分かりません。……けど、確かに同年代の子よりは足は早くて体力はある方かも知れません……けど」

 

「ふむ。そうでしょうね。ですので、貴方にはその肉体を効率的に利用する術を清隆さんから学んで貰い、護衛や参謀として働いて欲しいのです」

 

ここでオレか?と料理をむしゃむしゃうまうましていた清隆だったが、言葉を出さずに成り行きを見守ることにした。わざわざ、口を出す気も起きなかったため。

 

「かっ、過分過ぎる評価ですっ。…………です、けど、スカウトを行うということは……その、こちらにもメリットがあるということ、なんですよね?」

 

「勿論です。こちらが提示する報酬は幾つかあります」

 

そうして、朱理は指で数字を作りながら説明を始める。

 

「先ず、毎月一日に五万pptを支給する。もちろん、働き次第では更に増額も考えております」

 

「ごっ、五万……」

 

現状の毎月の支給がゼロであるDクラスに所属する古和亜湖だからこそ、その五万という数字に驚愕する。

 

「二つ目。貴方の人間的成長を支援…言うなればサポートを定期的に行います」

 

「私自身の成長……ですか?」

 

「はい。学力はもちろん、思考力、そして自分で考え実行する判断力。それら全て、私が一から叩き込んで差し上げましょう」

 

「………ッ」

 

「そして、最後にこの学校を卒業後の進路に関しても、私が責任を持って支援させて頂きます。……どうでしょう?」

 

朱理が古和に提示したメリットは以下の通り。

1、プライベートポイントを毎月支給すること。

2、人間的成長をサポートする。

3、卒業後も関係を続け進路に関しても責任を持つこと。

 

2と3は高校生になったばかりのガキのくせに何をサポートするのかとツッコまれそうだが朱理もある程度は理解をしている。言うなれば凄みがあれば良いのだ。

 

 

「私は、良い駒……失礼。護衛兼参謀を手に入る。古和さんは毎月のプライベートポイントが確定で五万手に入る。人間的成長の補助が受けれる……win-winな関係でしょう?」

 

「………そうです、ね」

 

はてさて、古和亜湖はどうするか………

 

ーーーー

《古和亜湖が受けるか》

好感度:76+100(自分を高く評価してくれている事とメリットに納得を示した為)176

【受ける難易度:200】

【1d200:170】

結果:少し葛藤するが受ける

ーーー

 

(余りにも私に優位過ぎるスカウトです、ね。ただ、毎月一日に五万pptが支給されるというのは魅力的で……。それに、私の成長を手伝ってくれると言うのなら……。かなり、かなり、有り難いです。……ここは、決めるしかない、ないです)

 

「その、……私なんかで良ければ……よろしくお願いします」

 

古和亜湖は俯きながら朱理に頭を下げた。

 

「……こちらこそ。よろしくお願いしますね。古和さん。でしたら今から名前で呼び合いませんか?」

 

「え、えっと。流石にそれは難易度が高い、と言いますか……一先ずは一桝さんから見て使えるようになってから、ということで……」

 

「では、……今まで通り古和さんと」

 

話は纏まりと連絡先を交換して古和を先に教室に向かわせた。

 

「なぁ、朱理。オレ、居る意味あったか?ほぼ空気になってたと思うんだが」

 

清隆のそんな言葉を聞きながら朱理は否という。

 

「そんなことありません、清隆さんが居なければこの場を設けようなどと思わなかったんです。………本音を言いますと、あそこまでの身体性能を持っている方と一対一での話し合いの場を設けることは少し怖かったのです。あの手の人は何をするか分からないもので、純粋な力であれば、私はなんの抵抗も出来ずに一方的にやられるので」

 

ふぅ、とこれまた、息を吐いて朱理は言葉を続けた。その手は少し震えている。当然だろう。鎖に繋がれていない猛獣を相手にしたのと同義なのだから。

 

「信頼の置け、腕の立つ清隆さんが隣に居たからこそ私はあんなに堂々と出来てたんです。感謝していますよ。清隆さん」

 

少しの嬉しさを感じているのか、頬を緩めた清隆は話題を変える為………というより訂正することにした。

 

「………勘違いしてるようだから、言っておくぞ。確かに武術をしてると言ったが、本気の対人経験はあまりない……もしも、だが、本気の戦いをすることになったとして朱理を守れる自信はオレにはない」

 

「ふふ、御冗談を。………まぁ、清隆さんがそうしておきたいのであればそういうことにしときますが」

 

軽く朱理はそんな清隆に向けて微笑んだ。実力をあまり表に出したくないと思っている清隆の真意を汲み取りそう流す。

 

「それで、古和をどうするつもりなんだ?護衛兼参謀にすると言ってたがAクラスには興味がないんじゃなかったのか?」

 

「?……もちろん、クラス競争には微塵も興味はありませんよ?」

 

「だったら、どうしてだ」

 

「私が彼女の能力を高く評価した、それだけです。あのまま腐っていくのは惜しい人材だと思いまして……まぁ、本音を言いますと、私を守ってくれる、動かしやすい駒が欲しかった、というだけですけど、この学校は何かと危険が伴いますし、使いやすい駒はあった方がいいでしょう?」

 

「駒……か。随分とまあ、物騒な言い回しだな」

 

「ふふ、でも、それだけ彼女のスペックは高いということです。ここで、清隆さんに頼みたいのは彼女を使える人材にして欲しいということです」

 

「……………まぁ、朱理の頼みなら聞くがあんまり期待しないでくれ」

 

清隆はある程度、朱理の真意を汲み取ったようでそれ以上は何も言わなかった。

 

「それはそうとして、清隆さんは須藤さんについて何か知りませんか?急に真面目に授業を聞いていて驚きまして。確か、友人でしたよね?」

 

「…………いや、知らないな。須藤なりに考えた結果じゃないか?」

 

その後、朱理と清隆も教室に一度戻り、午後の授業をしっかりと受けた。

 

ーーー 放課後。

 

朱理はチェス部の場所に向かっている……

 

ーーー

《遭遇ロール》

1〜5:遭遇しない

6〜9:遭遇する

10:特別処置

【1d10:2】遭遇しない。

 

ーーー

 

誰にも会わず、朱理はチェス部の教室の前に着いた。

 

そして、ゆっくりと扉を開ける。

 

「失礼します」

 

ドアを開けるとそこには既に部長である遠津政近だけだ。

 

その前にはチェスボード、その上に駒が並べられていた。

 

「……おっ、来よったか」

 

「こんにちは、遠津先輩。他の方は?」

 

「まだ来とらんなぁ。もう少ししたら来るんとちゃう?知らんけど。まぁ、座りや。あ、そうそう、飲み物何がええ?レモンティーに紅茶、緑茶、コーヒー、うちの部室に色んな物があるんよ」

 

「では、コーヒーでお願いします」

 

「ちょい、待ってな」

 

そのまま、朱理は近くにあったパイプ椅子に腰を掛け、部長はコーヒーを淹れる。

 

ここでチェス部の部室の描写をさせてもらおう。

広さはそこそこあり長机、パイプ椅子、チェス盤、冷蔵庫、流し台、TV、ソファ、本棚、観葉植物、普通の棚がいくつかある。

 

高校の部活の部室とは思えないほどに充実した設備が整っている。

 

察するに、それだけの部費を掛ける価値がこのチェス部にはあるのだろう。

 

尤も、その有用性は棚に整頓されている、賞状とトロフィーの量で証明されている。

 

「ほい、コーヒー。砂糖とミルクは好きに使い」

 

「ありがとうございます。遠津先輩」

 

遠津は朱理との間にある長机にコーヒーの入った紙カップと砂糖、ミルクを朱理の目の前に置き、向かい合うように席に座った。

 

コーヒーに砂糖を二回、ミルクを一回かけスプーンで軽くかき混ぜる。

 

それを確認しながら遠津は本題に入る。

 

「ほな少し話をしよか……とその前にキミに謝らなあかんことあんねん」

 

「謝ることですか?」

 

「そや。堀北と橘から聞ぃたんやけど、あの日の帰りに倒れたらしいやん?一応、ワイも棋士の端くれなんに、連戦は体力を使うって事をすっかり忘れて見送ってもうて、すまんかった。この通りや」

 

そう、この部室にて無双とも呼べる対局を行った朱理は、普通に学校から寮の帰り道でぶっ倒れ、そこで偶然にも通り掛かった堀北学と橘茜に助けてもらったのだ。

 

遠津はその件について深々と頭を下げる。

 

「……頭を上げてください。その件は自分の体力を見誤ったのが原因です、遠津先輩の責任ではありませんよ」

 

「そか?そやけど、ワイならある程度なら分かったはずやし……キミだけの責任とちゃうと思うんやけど」

 

「……では、こうしましょう。どちらも悪い。この話はここで終わりにしましょう」

 

一旦、そう区切りを付ける。本当の本題に入る為、朱理は繋げた。

 

「それで、話と言うのはなんでしょうか?遠津先輩」

 

「それなんやけど、キミのこれからの行動について、少し聞こう思うてな」

 

遠津は自分用に用意したカップに入った紅茶を啜る。

 

「と、言いますと?」

 

「担任から聞ぃたんとちゃう?この学校の嫌らしい仕組みってやつ」

 

朱理はなるほどと、目の前のコーヒーの入ったカップを手に取り、一口啜った。

 

「そうですね……。……その事については特に動く気はありませんね」

 

「へぇ………それはまたなんでなん?」

 

「なんで……と聞かれましても単純に私が動く必要性を感じないからですかね」

 

一度、息を整えるようにふぅと、息を吐いて言葉を続ける

 

「担任の先生の説明からAクラスのみが希望する進学、就職先に100%応えるという恩恵が得られると言うものを聞かされました。……普通の方であれば、この恩恵を受けるために受験してきたのでしょう。……ですが、私はその恩恵自体に興味はありません」

 

遠津はただでさえ細い目を細め、朱理の瞳をジッと見つめる。

 

「というより、普通に考えてその恩恵を受けて例えば難関大学に進学したとしましょう。それは個人の力では無い訳でして。授業について行けずに自主退学、という形になるのが関の山だと思いますし。そもそもとしてこの恩恵は、ある程度の思考能力を持った人であれば、恩恵に成り得ないと判断することは可能でしょう。私が興味がないという理由はそこにあります」

 

遠津はふぅん、と興味ありげに聞き入る。

 

「加えて、わざわざ、Aクラスを目指して競争するよりも教師に頼み込んで真面目に勉強し、ある程度の人間関係を築き、Aクラスに相応しい人間になるように努めた方が、有意義で賢い選択だと思います。以下の理由が、私がAクラスに拘りはなく競争に興味がない理由です」

 

「なるほどな、確かにそうやな。……せやけど、本心はそうやないんやろ?」

 

長々と御託を並べた朱理に遠津はそう投げかけた。

 

「……どういう意味でしょうか?」

 

「そのままの意味や。キミは別のことを気にしとるんちゃう?………これでもワイは人の内を視る目はあるつもりや」

 

「なるほど。……ふふ、流石は遠津先輩ですね」

 

朱理は遠津の揺さぶりをなんてことも無いように軽く受け流した。

 

ーー

《本心ロール》

 

1〜5:伝える

6〜9:誤魔化す

10:特別処置

【1d10:5】

ーーー

 

「簡単に言いますと、別クラスの個人と既に良い関係を築けているのでそれを壊したくないから……とでも思って貰えれば」

 

「なるほどなぁ。まぁ、大体は聞けたしもうええかな。要するにキミは、表立って動くことはおらへん……ってことでええんやろ?」

 

「はい、そういうことになりますね」

 

一先ず、一区切りがついた頃には既に朱理のコーヒーは無くなっていた。

 

 

「っと、もう一杯、淹れよか?」

 

「いえ、お構い無く」

 

「そか。…………この話はここで終わりやね。ほな、賭け試合しよか」

 

というわけで一旦、チェス盤と駒の用意をすることになった。

 

丁度、その時、続々とチェス部員が集まってくる。

 

「おっ、説明会の日の……」

 

「一桝ちゃんだ〜」

 

「あ、いつぞやの」

 

 

遠津が準備を終える頃には数人の部員が集まり朱理と遠津の対局を観戦するようでいつの間にか周りを取り囲んでいた。

 

「さて、こないして、対面するとあの時の事を思い出すわ。まぁ、一ヶ月と少しやけどな……結構、強ぉなってんね、これでも」

 

それに対して、朱理が行うのは小さな微笑み。

 

「ふふ、お手柔らかにお願いします。遠津名人」

 

 

まずは握手である。

 

「ほんで幾ら掛けるん?キミの提示額の五倍は出すで」

 

ーーーー

所持1866460ppt

《掛け金》

1〜3:50000ppt

4〜6:70000ppt

7〜9:100000ppt

10:特別処置

【1d10:10】

《掛け金》特別処置

1〜6:無難に健全に(50000)

7〜10:勝負は、今!!ここで決める!!(500000ppt)

【1d10:7】

掛け金:500000ppt

 

ーー

 

「では、500000pptにしましょう」

 

朱理の言葉で自然と部室全体に緊張が走った。それと同時に遠津政近がこちらを見た。

 

「………へぇ。ええんか?ワイの強さをあの時と一緒とは思わん方が身のためやと思うが。冷静に考えてみぃい。一気に五十万pptも減らすことになるんよ?」

 

「いえ、それでもです。もしかして怖いので?……一気に二百五十万pptが奪われるのが」

 

嘲るように挑発するように朱理は遠津へ向かって言葉を吐いた。

 

瞬間。遠津政近の纏う空気が変わった。

 

「____へぇ。言ってくれるやんけ

 

遠津は決心した瞳から本気と書いてマジであると感じ取りこちらも本気を出すことにした。

 

(っ!………ここまで来たら進むだけです!)

 

 

ここからの言葉は不要である。

 

ーーーー

《チェス部の部長。遠津政近が勝負を仕掛けてきた》

・チェスの実力

一桝朱理:【知性:103】+【判断力:91】+15(盤上の支配者)=209

遠津政近:【知性:90】+【判断力:91】+30(理解と吸収)=211

 

《一桝朱理のチェスの実力:209》

《遠津政近のチェスの実力:211》

 

ここから、少し判定を変えます。

 

1d100をプラスはそのまま。

 

経験者である遠津政近には1d20(経験と理解)を。一桝朱理には1d10(経験と理解)を行います。

 

※一桝朱理の例:チェスの実力+1d100+1d10=x

 

※遠津政近の例:チェスの実力+1d100+1d20=x

 

 

 

《ここから対局を始めます。》

 

対局は3ターンから5ターンに変えます。

3回連続で勝つか負ければそこで終わりです。

 

1ターン目

 

一桝朱理:209+【1d100:69】+【1d10:2】=280

遠津政近:211+【1d100:93】+【1d20:14】=318

 

結果:後手に回る

 

ーー

 

息を呑む。自身の一手一手が遠津政近によって潰されていくのだから。

 

(あの日よりも……)

 

それに引き換え、遠津政近は余裕そう……いや違う。

全集中の状態……ゾーンと呼ばれる状態に入っている。

 

(…………………)

 

ーーー

2ターン目

一桝朱理:209+【1d100:79】+【1d10:1】=289

遠津政近:211+【1d100:76】+【1d20:13】=300

 

結果:徐々に

 

ーーー

 

「すっげぇ」

 

そう言葉をこぼしたのは観戦をしていた部員だった。

 

説明会の日に一方的に敗北を貰った遠津政近……部長が押しているのだから。

 

一桝朱理も集中力が段違いに高いが、この場合、遠津政近の方が高い。

 

部員達は理解していた。

 

これが、これこそが部長の……遠津政近という男の真骨頂であると。

 

ーーー

3ターン目

一桝朱理:209+【1d100:78】+【1d10:4】=291

遠津政近:211+【1d100:74】+【1d20:19】=304

 

結果:圧倒的敗北。

500000ppt譲渡。

 

所持1866460ppt→所持1366460ppt

 

ーーー

 

「っ…………Resign………負けました」

 

朱理の駒は既に多くが奪われており、完全に挽回が不可能、キングをどう動かしても負けるとこまで追い詰められ敗北を認めた。

 

「……………………あぁ、なんや。もう終わりかいな?ま、せやけどええ勝負やったわ。おおきに」

 

ーーーー

《会話系ロール》

1〜5:気丈に振る舞う

6〜9:ポロポロと声を噛み殺しながら涙を溢す。

10:特別処置

【1d10:6】

結果:ポロポロと声を噛み殺しながら涙を溢す。

ーー

 

手を差し出してきた遠津に朱理は差し出せずにいた。

 

圧倒的、敗北。文字通り、何も出来ずに負けた。

 

自身のチェスの実力を信じたからこそ挑んだ対局だった。

 

始まる前にあんなにイキった言動を取ったのもあるが、それよりも何よりも。

 

……『負けてしまった』という事実が朱理を締め付けた。

 

心の内で、一度勝ったのだからと驕りもあったのかもしれない。

 

朱理の心の内にあるのは。

 

『くやしい』

 

その四文字だけが朱理の心の中を満たしていた。

 

それに加えて、余裕がありそうな遠津の言葉。

 

〝なんや、もう終わりかいな〟

 

その、遠津政近の一言が朱理に深く突き刺さった。

 

「……っ、……く」

 

ポタポタと流れる涙が机の上に落ちる。

 

「ちょっ、はっ、?えっ、あ?な、なんで泣いてんねん!ちょい待ちぃ!」

 

それを見て慌てふためく遠津を見ながら、部員達が囃し立てる。

それとは、別に一人の部員が横に居た友人に話しかける。

 

「なぁ」

 

「どうした急に」

 

「俺、ちょっと目覚めたかも」

 

普通であれば、「何に?」と聞くのかもしれないが、話を振られた友達は少し間を開けて理解を示す。

 

「………ちょっと分かるかも」

 

二人は小さく声は同時に声を発せられる。

 

「「美女の泣き顔っていいな」」

 

どうやら、朱理は意図せずに、二人の男の性癖が曲がらせてしまったようだ。

 

 

数十分後。

 

「えっと、一桝、本当にやれるか?部長と一局やったばかりだろ」

 

「いえ………大丈夫です。神之先輩。ここで勝たないとpptが無くなっただけになるので」

 

朱理は遠津政近と再戦する旨を伝えながら、次の対局に移っていた。一応、落ち着いてはいる。

次の対局相手は神之三世先輩である。

 

「そうか……お前のいるクラスは大変だもんな。……幾ら掛ける?前と同じく提示額の3倍出そう」

 

ーーー

所持1366460ppt

《掛け金》

1〜3:30000ppt

4〜6:60000ppt

7〜9:80000ppt

10:特別処置

【1d10:6】

結果:60000ppt

 

ーーー

 

「60000pptでよろしくお願いします」

 

「分かった。お前が勝ったら180000pptだな」

 

ーーー

《神之三世》の知性、判断力70から、80に変更します。80+80+20(理解と吸収力)します。

遠津政近同様、経験者であるため1d20を行います。

 

《対局を開始します》

この5ターンです。

1ターン目。

 

一桝朱理:209+【1d100:82】+【1d10:4】=295

神之三世:180+【1d100:74】+【1d20:20】=274

 

2ターン目

一桝朱理:209+【1d100:47】+【1d10:10】=266

神之三世:180+【1d100:26】+【1d20:5】=211

 

3ターン目

一桝朱理:209+【1d100:56】+【1d10:4】=269

神之三世:180+【1d100:34】+【1d20:17】=231

 

結果:神之三世に勝利した。

180000pptゲットだぜ

 

ーーー

 

「クソ。負けか。だが、学べるものも確かにあった。これで俺はまた強くなれる。感謝する。来月にまた挑戦させてくれ」

 

「神之くん。負けたんだぁ〜。次は私だね!」

 

神之との対局を終えて、そう言葉を出したのは山寺だった。

 

山寺は神之を押しのけると席に座り向かい合う。

 

「おっし。よろしくね。一桝ちゃん!言っとくけどこの前の私とは違うから!」

 

ーー

《山寺雑賀が勝負を仕掛けてきた》

チェスの実力を再度決めます。

知性85、判断力90、+20(理解と吸収)=195

 

《対局を開始します》

1ターン目

一桝朱理:209+【1d100:88】+【1d10:6】=303

山寺雑賀:195+【1d100:82】+【1d20:12】=289

 

2ターン目

一桝朱理:209+【1d100:56】+【1d10:6】=271

山寺雑賀:195+【1d100:28】+【1d20:4】=227

 

3ターン目

一桝朱理:209+【1d100:90】+【1d10:5】=304

山寺雑賀:195+【1d100:49】+【1d20:12】=256

 

結果:山寺雑賀に勝利した。

180000pptゲットだぜ。

ーーー

 

「あ~。また負けちゃったなぁ。やっぱり、あの駒は、あーやった方が良かったかな……でもなぁ………よし!一桝ちゃんありがとう!また、強くなれた気がする!」

 

嬉しそうな顔をしながら朱理の両手を掴みぶんぶんと振る山寺雑賀。

 

「えっと。僕も良いかな?リベンジしたいんだ」

 

そう声を掛けてきたのは如月頭羽だった。

 

ーーー

 

《如月頭羽が勝負を仕掛けてきた》

チェスの実力を再度決めます。

知性70→85

判断力81→91

理解力と吸収力+25

チェスの実力:201

 

《対局を始めます》

1ターン目

一桝朱理:209+【1d100:90】+【1d10:6】=305

如月頭羽:201+【1d100:55】+【1d20:2】=258

 

2ターン目

一桝朱理:209+【1d100:93】+【1d10:5】=307

如月頭羽:201+【1d100:94】+【1d20:3】=298

 

3ターン目

一桝朱理:209+【1d100:100】+【1d10:8】=317

如月頭羽:201+【1d100:99】+【1d20:9】=309

 

結果:如月頭羽に勝利した。

所持1366460ppt→540000追加

結果:1906460ppt

 

ーー

 

「……あぁ………なるほど、うん。大体わかった。ありがとう。一桝さん。来月こそ勝つから」

 

そう言葉を出すのは、如月頭羽。

 

そんな感じで、三連勝を重ねた帰りはこの前の反省を活かして山寺雑賀、如月頭羽、神之三世さんに付き添ってもらい倒れずに寮の部屋に辿り着くことができた。

 

 

夜の9時に位置する時間。

既に朱理は風呂に入って寝る準備は完璧に整った。

 

のだが。朱理は一人、チェス盤と向き合っていた。

その手にはチェスの定石……そして策略と知識が詰め込まれた定石と必勝法について書かれた本が握られている。

 

朱理は誰も居ないこと、見ないことをいいことに、ベットに飛び乗り、枕に顔を埋めて足をバタバタとしながら唸る。

 

「あああああぁぁぁ!!」

 

それに加えて、人前で泣くという醜態を晒してしまったのだ。取り乱すのも仕方ないと言えば仕方ないだろう。

 

 

 

 

 

ーーー《高度育成高等学校データベース》ーーー

氏名:古和亜湖 ふるわ あこ

クラス:1年Dクラス

部活動:麻雀部

誕生日:7月11日

身長:157cm

体重:60kg

《※入学時点での評価》

 

【学力:B+】

【知性:B+】

【判断力:E+】

【身体能力:A-】

【協調性:D】

 

《面接官からのコメント》

学力、知性は入学試験で、好成績を取っており非常に優秀と言えるだろう。ただ、面接試験の際には、こちらに目を合わせずに自信のなさが垣間見え、受け答えの言葉も詰まっており判断力は最低レベルだと思われる。小中の書類から人付き合いが皆無であり協調性は非常に掛けている。だが、身体能力に至っては目を見張るものがあり、一年の女子の中では一番の伸びしろが感じられる。

諸々の情報を精査してDクラスの配属が妥当である。




ーーまとめーー
ダイス表一覧

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今回の成長はないです。

《好感度》
古和亜湖72→76

《最後に幾つか》
なんや、戦闘クソ強いオリキャラ生まれたんやけど。どゆこと?普通に参謀系にしようかと思ったのに天然物の化物が出来上がったんやけど。しかも、オドオドしてる。自分に自信がない女の子。
今回のチェス対決は遠津政近に負けました。悔しがる姿はかわいいですね。
古和亜湖の戦闘力に関して言えば、綾小路清隆くんが150ぐらいと思って貰えればその異常性が分かると思う。しかもこいつ運動も武術も何もやってない状態で114もあるからな。
徐々に強くなっていくチェス部員達。
遠津さんに至っては一応、天才なのでね。一度負ければ勝つ道くらいは、手繰り寄せてくるよ。怖いね。
須藤くんについては清隆視点でまぁ、やると思うんで楽しみに。
次は、どうなることやら。

原作キャラと絡みたいなぁ。森下藍、南雲雅、堀北鈴音、松下千秋、坂柳有栖、龍園翔、鬼龍院楓花。

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