俺TUEE系提督がブラック鎮守府にやってきた   作:大石先生

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初投稿になります。ちょくちょく更新していくのでよろしくお願いします。

さぁ、よく見る提督無双系です。私は結構脳筋なので、後ろから指揮するだけとかじれったいことはやってられんのですよ。男なら前線行きたいやん?そして夢想してちやほやされたいやん?っとまあそんな中高生の陰キャが妄想しがちなことをただひたすらにつづっていきます。

一応、下のようなシーズンに基づいて投稿していきます

S1:着任。艦娘たちと親睦を深めよ!(10話程度)※話数はあくまで目安
S2:着任後最大の障壁、姫級を沈めよ!(10話程度)
S3:平和な時間、艦娘といちゃらぶしよう!(不特定多数不定期投稿)

こんな感じでよろしくお願いします。

さあ、何事もまずは挨拶から。着任早々、いきなり熾烈な歓迎(火力的な意味で)でお出迎えのようです。。。。


着任~いきなり衝突?~

ブラック鎮守府にクソつええ提督が来て無双する話

 

 

大石「......元帥、着きました。」

 

元帥「ここが、例のブラック鎮守府か。.......ひどい有り様だな、これは。」

 

俺は大石倉吉、海軍大将だ。

 

今俺は、となりの初老に見える男性、空(きのした)元帥閣下とともにとある鎮守府に来ている。

 

鎮守府の名は、大湊鎮守府。

 

ここの前任の竹下少将という男は、いわゆる艦娘兵器論者であり、「人の見た目をしていても実態はただの兵器であり、人間と平等に扱う必要はない」などという根拠もワケわからんクソ論理のもと、艦娘を虐げたことでつい2前に逮捕された。食事を与えない、成果をあげられなかったら補給も修理もさせない、そんなのはまだ可愛いもので、俺が一番許せなかったのは、人間の見た目をした兵器だなどと言っておきながら、容姿の揃った艦娘に手を出したことだった。

 

人間の見た目に欲情しておきながら、こいつらは兵器だなどと抜かす。

 

全く人間じゃないのはどっちだ。なんだったら人間の見た目をした獣よりまだ人間の見た目をした兵器のほうがよっぽどマシに思えるんだが。

 

なぜ海軍はこんな男を提督にしてしまったのか、甚だ疑問である。

 

まあ嘆いていてもしょうがない。私は今回、この鎮守府の立て直しを命じられた。

 

本来ならそこらへんにいる別の将官や佐官に任せられるのだが、今回は俺と元帥が選ばれた。

 

 

その理由は.......また後でわかる。

 

 

車から降りて正門をくぐれば、目に入るのは異常な光景の数々だった。

 

大石「まったく反吐が出ます。艦娘の居住舎はボロボロ、でも本庁舎はまるで新品同然。大方予算を割いてリフォームでもしたのでしょう。挙げ句朝礼台の横にはギロチンですか。」

 

元帥「幸い使われた形跡はない。刃も偽物だ。まあ朝礼の時に『こうなりたくないよな?』みたいな感じで脅しに使ってたんだろう。」

 

大石「毎朝こんなところで朝礼したら士気なんか上がるはずもないですねぇ」

 

元帥「よし、では入ろう。武装は用意できたな?」

 

大石「えぇ、対艦娘用麻酔弾もたんまりありますよ。特殊加工軍刀もばっちしです」

 

元帥「事前に説明した通り彼女らは人間に対し憎悪を抱えている。まあこの惨劇なら無理もあるまい。釈迦に説法だが用心しろ」

 

この鎮守府は前任の男が逮捕され無人となった後、人間を憎む艦娘によって占拠されているといっていい状態である。つい前日、大本営の査察団が敷地に足を踏み入れた途端、砲撃されたという事件も起きている。間違いなく、憎悪と憎しみ、そして人間に対する恐怖による動機だろう。だから’’普通の人間’’ではなく、我々が派遣されたのだ。

 

大石「りょーかいですぜ」

 

….ギィ.......

 

大石「やっぱりボロボロだ。ドアも錆びついてやがる。電気もついてないし。。。。」

 

元帥「連行するときに前任のクズを殴っておけば良かったと後悔してるよ。全く立て直す儂らの気持ちにもなってみろ」

 

大石「お気持ちは痛いほどわかります。.....が、どうやらお出迎えのようですよ」

 

元帥「あぁ。」

 

 

 

「......なるほど、気づかれましたか。人間にしてはやりますね」

 

大石「誰だ?」

 

「あなた達に名乗る名前なんかありません、ですが、殺す前に顔くらいはご覧に入れましょう....。私達の.....憎悪にまみれた顔をッ!!」

 

瞬間、暗闇を裂かんとする黒い稲妻が迸る。

 

 

大石「フンッ!!!!」

 

一刻にも満たない刹那で、首を取らんとしたそれを、これをまた黒き刃が弾く!

 

 

キーーーンッ!

 

??「なっ!?そんな!?」

 

大石「その制服、この12.7cm砲、朝潮改二乙か」

 

朝潮「っ!!」

 

黒い影はとっさに地面をけるような動きをしたかと思えば、一瞬にして5m弱距離を取った

 

朝潮「なに.....!?」(今の一瞬で見抜かれた!?この暗闇で。。。!?何者なの.....?)

 

朝潮「くっ!なら主砲で...なっ!?砲身が?!」

 

大石を砲撃しようと突き出したその手に見えたのは、砲身が半分以下に切り取られた12.7cm砲だった。

 

大石「あぁ、一応言っておくけど、俺等は君たちに危害を加えるために来たわけではないぞ。」

 

朝潮「ふざけないでください!!今更綺麗事を....!人間に....人間にどんな思いをさせられてきたと思ってるんですか!?」

 

大石「大まかな話は聞いているが、その’’どんな思い’’を、俺への冥土の土産話だと思って直接聞かせてくれないか?」

 

朝潮「...いいでしょう、死ぬ前に聞かせてあげます。----------

 

 

…私は....姉妹の中でも練度が低く、出撃でもよく大破していました。

 

撤退してくるたび...私を待っているのは罵詈雑言の嵐。暴力だって日常。中破すれば一食抜きのペナルティ、大破すれば、それが姉妹共々。

 

『麻耶さん、ごめんなさい....ごめんなさい.....!!』

 

『良いんだよ、あたしは昨日三食も食えたんだ。空母のほうが消費量多いんだろ?』

 

『でも、だからってこんな....盾にするようなことを....!』

 

『気にすんな、あたしが望んだことさ。鳥海も良いって言ってたしよ。お詫びは、こんど卵焼き作ってくれたら許すぜ!』

 

中には、自分で誰かをかばったり、庇られたりしながら、なんとかやりくりしてる人もいたが、もともと無茶なことを続けていれば、次第に余裕もなくなってくる。

 

『っ!おい時雨!そいつは私の獲物だぞ!」

 

『長月、もう何回も提督から恩賞受けてるじゃないか。たまには譲ってくれてもいいんじゃないか』

 

『こっちは姉妹が多いんだ!一人でも多く恩賞を受けないとあの量じゃとても耐えられないし、大破なんてしてしまった暁には全員飢え死にだ!』

 

『姉妹の話を出すなら、こっちだって10人だよ!夕立と白露姉さんなんか、他のみんなを優先して、自分たちはほとんど何も食べてないんだ!そろそろ恩賞を受けないと!二人共倒れてしまう!』

 

『私だって昨日はほぼ何も食べてないさ!』

 

『時雨ちゃん長月ちゃん!もうやめて!もうすぐ正面に敵艦隊が見えるわ!朝潮ちゃん!潜水艦の反応は!?』

 

朝潮『は、はい!えっと、小さい反応が正面にありますが、おそらくは敵艦隊のかと!』

 

シューーーー.......

 

朝潮『え......この音.....!』

 

『朝潮ちゃん!右!!」

 

 

 

ドーーーン!!

 

 

 

 

ダァン!

 

『また貴様か!!一体いつになればお前は学習するのだ、ええ!?前の作戦で艦を失いすぎたから、今轟沈艦をだせばこの鎮守府の評価が下がるというのに!!貴様はなぜそんなに大破ばかりする!?おかげでまた姫級を取り逃がしたぞ!この役ただずめ!!』

 

ドゴォ!!

 

『うっ....!?う.....ぁ、も、もうしわけ、ありません....!』

 

『し、司令官、御言葉ですが、相手は姫級と機動部隊であり、もともと水雷戦隊だけで撃破するのは困難を------------------

 

『あ?なんだ吹雪、貴様、この私に歯向かうか。よろしい、お前の姉妹ともども、向こう3日の夕食は無しだ!』

 

『そ、そんな!?横暴です司令官!!補給がなければ勝てる戦いも勝てません!それに私はともかく白雪ちゃんたちはペナルティで、一昨日からほぼ何も食べていません!どうか、妹たちだけは....!抜くなら私だけで良いです!」

 

『黙れ!!俺がいつ意見具申など許可した!?一週間の食事も抜かれたいか!?」

 

『っ......』

 

『ふんっ、たかが秘書官の分際で偉そうに。お前は私が定めた方針に従って行動するだけでいいのだ。その方針に逆らったり提言したりすることは許さん。わかったか!?」

 

『.....承知、しました.....。」

 

 

秘書艦だった子は取り繕っていたが、悔しさと恐怖で今にも泣きそうな顔だったのを、今も鮮明に憶えている。

 

私のために意見したばかりに、自分だけでなく姉妹共々飢えることになってしまった。

 

私は、あの子にどう償えばいいのか。

 

 

....ある日あの人は、ついに堪忍袋の緒が切れたのか、私を寝室に連れこもうとした。

生真面目だのなんだの言われる私でも、そういうことの知識がないわけじゃない。

『寝室へ連れていかれる』ということの意味がなんなのか、大方わかっていた。

私はここで、純潔を散らすんだと悟った。

でも、私は結局純潔を散らすことはありませんでした。

 

妹が.....庇ってくれました.....。

 

荒潮「提督ぅ?朝潮姐さんより、私の方がもっと上手にできますよ?』

 

そうやって私をかばうようにあの人の前に立ちはだかり、スカートをたくし上げて誘惑した荒潮の目は、嫌悪感を必死に抑え込んで作ってる笑顔だった

 

 

役立たずの私を....、いつも大破ばかりして、艦隊の足を引っ張って、やむなく帰ってくれば姉妹ともども飢えさせてしまうことになる私を。自分だけでは飽き足らず、妹たちまで巻き込んでしまう私を.....!

 

私がみんなを苦しめていたのに.....

 

なのに......なんで妹たちは!こんな約立たずのなせけない姉を.....!!

 

どうして.....!!

 

 

『朝潮姉さんは、こんなやつに体を捧げちゃだめよ〜。きっといい人が、姉さんには見つかるわ。....だから、大丈夫。』

 

『ちょっと!姉さんには手を出さないって約束じゃない!!!.....わかったわ。大潮も呼んできたらいいんでしょ....!....ちょっと待ってなさい.....。』

 

『大丈夫ですよ姉さん!大潮は平気です!!』

 

『ちょっとやめなさいな!私が変わるから!』

 

なんでそんなに庇うの.....!!

 

私は.....自責の念で病んでしまって、もう海を走ることもできませんでした。

 

でも、このときの私も、まだ心底人間を恨んではいません

前任の少将は憎いです。でも、こんな自分を守ってくれるほど、優しく、強く、大切な妹たちがいるから、私は、ある意味救われていたのでしょう。

 

 

 

—-------妹たちが、沈むまでは。

 

 

 

大石「.....沈んだのか。」

 

朝潮「えぇそうですよ。この前の作戦で、あの少将が大破進撃などという無茶をやらかしてくれたおかげで、消息不明になりました。海域からは朝潮型の艤装の破片が見つかっています....。おそらくはもう.....。」

 

大石「そうか....。前任は逮捕されたが、ここで籠城するのはどういう意図があるんだ?」

 

朝潮「もう人間とは関わりたくないからですよ。同じ人の見た目をしてるのに、「兵器のように戦うからお前らは兵器だ」というこじつけで、私達から尊厳も、自由も、命も、仲間も.....家族までも.....!!全部....っ!お前らが奪ったんだ!!」

 

俺が資料などで知っている艦娘の朝潮とはまるで別人のようだ。それほどに地獄を見たのだろう。

 

朝潮「もう、誰にも邪魔させない。誰にも、何も奪わせない....!私たちはここで!誰ともかかわらずに生きていく!!だから私は少将がいなくなったあとにやってきた人間を打った!!この鎮守府に残されたみんなを守るために......!誰一人失わせないために!!」

 

 

朝潮「はぁ....はぁ....お話が過ぎましたね。」

 

彼女は先程の熱が冷めたように、冷たく言い放ち、もう一丁の主砲を構える。

 

朝潮「今すぐ出ていくと言うなら、このまま無事に返しましょう。拒否するならその首が飛びます」

 

対する俺の答えは決まっている。

 

 

大石「残念だが、ここで素直に帰ったら別の意味で首が飛ぶだけだ。悪いが、君を無力化させてもらおう」

 

 

朝潮「....やれるものなら!!」

 

 

刹那、朝潮が腰につけていたもう一つの主砲を放ち、砲弾が大石を引裂くーーー

 

 

ドォン!....サァ

 

 

 

朝潮「なっ!?いない!?」

 

 

ーーことはなく、ただ幾ばくかの砂埃と瓦礫を舞い上がらせただけであった

 

 

大石「暗闇での戦い方を教えてやろう」

 

朝潮「っ!?」(後ろ。。。。!?まずい!間に合わない....!?)

 

大石「環境を利用しろ。そうすれば君はもっと強くなれる。だが今はすこし休んでくれ」

 

『そうはさせん!!』

 

大石「むっ....!」

 

刀で峰打ちをしようとした手を引き、大石は地面を蹴って、新たな影から距離を取る。

 

??「。。。。逃がしたか。。。。貴様、なかなか武術に長けている。いや、艦娘相手にここまで一方的に戦いを展開できた、長けているどころではないだろう」

 

大石「お前も名乗らない主義か?ちなみに俺は大石だ。どう呼ぶかは好きにしろ」

 

??「ふむ、では死に際に名前くらいは教えてやろう。大石殿。」

 

大石「いやいい、シルエットでわかった。戦艦長門だな?」

 

長門「....なぜわかった。」

 

大石「これでも今は海軍大将で、昔は軍事マニアでな。シルエットだけでもわかる。」

 

朝潮「長門さん、この人只者ではありません!」

 

長門「......フンッ、わかったところで何になると言うんだ」

 

大石「敵の種類を判別するのは兵法の鉄則だろう。それとも何だ、『敵の種類もわからぬが、水雷戦隊を突っ込ませる』のがこの鎮守府の戦い方なのか?だとしたら前任は相当の愚者だな。.......当然お前も。」

 

長門「っ...なにを」

 

大石「何も調べず危険地帯に踏み入ったと思ったのか?お前含め、ここのことは調べ尽くしたうえでここに来ている。お前は前任の秘書官としての経歴が長い。作戦も大方貴様が作ったものだということもわかっている。」

 

長門「.....だから何だというのだ?」

 

私は片手に刀を持ったまま、もう片手で黒いファイルを取り出す。

 

長門「っ!それは....」

 

大石「この鎮守府の戦闘詳報だ。先の竜巻作戦のな。」

 

長門「....なぜ貴様がそれを。」

 

大石「なぜってそりゃ、戦闘詳報は大本営に提出するのが大鉄則だろう。戦闘の経過情報や詳細をしらねばその後の戦略の立てようがない。」

 

長門「それは百も承知だ。なぜ貴様がそれを持っているのか聞いている」

 

大石「だって俺は大将だからな、閲覧権限として十分過ぎるだろ」

 

やつは、明らかに驚いた目をした。まあ、普通なら大将直々によその鎮守府を視察することは異例だからな。

 

大石「ちなみにそこのおじちゃんは元帥閣下だぞ」

 

空「ばかいえ、これでも52だ。まだおじちゃんではない」

 

 

大石「話を戻そうか......。大規模作戦時は各所の鎮守府が連携するのは知っているはずだ。その中で無謀な作戦指揮を行えば当然目撃情報は上がる。先の竜巻作戦の三日目、作戦の最終段階では貴様が現場で指揮をして、たった4隻の駆逐艦を殿にし、自身の艦隊を逃がし、敵機動部隊の攻撃を受け水雷戦隊は全滅したことは確認済みだ。この鎮守府の戦闘詳報には『敵の詳細状況えを水偵で観察した上、敵の被害状況を鑑みた結果大した戦力ではないと判断したため、損耗はあるがまとまった戦力がある水雷戦隊を向かわせた。』と言うふうに書いてある。だが、同海域を担当していた別の鎮守府艦隊からは、「我が方の偵察機の出撃は電探でも確認していない」と言う証言があるし、そもそもたった駆逐艦4隻を水雷戦隊とは言わない。」

 

朝潮「竜巻作戦。。。?そ、それって......」

 

俺の話を聞いた朝潮が明らかに困惑する。まさか沈んだ姉妹というのは..........。

 

 

長門「朝潮、耳をかすな。....それで、結局何が言いたい」

 

大石「総司令部の記録では、この時点で敵の主力を撃破したという情報は、鎮守府の艦隊からは報告されていない。なんなら水偵が上がったということも確認されていない。お前はその水雷戦隊を使い捨てるためにうそをついた。艦隊を逃がすために、奴らに殿をさせるためにな」

 

大石「結局、ふたを開けてみれば相手は姫級だった。四隻は数時間後に通信途絶。消息不明、轟沈判定となった。これが、事の顛末だ」

 

朝潮「ど、どういうことですか長門さん!!!霞たちは.....4人は自分から殿になるって....!」

 

 

長門「.........」

 

大石「大方、主力の空母と戦艦、巡洋艦たちを失ったら処罰するとでも言われたのか。それとも単なる命惜しさか.....。お前は主力部隊に配属されていたらしいな。無線記録から推察するに、前任から現場にいるすべての艦娘を指揮する権限も与えられていた。そのときになぜ、なぜ彼女らを助けなかった?」

 

大石「貴様は艦娘を救える状況にあった。それを可能にする指揮権もあった。他の鎮守府の艦隊に暗号電文を送ったり、艦娘の死を偽装して、そいつに密告させることも、長く作戦参謀を努めたお前にはできた。なのに........なぜ見捨てた?かつてのビッグセブンも落ちたもんだな。戦艦長門は連合艦隊旗艦を兼任し、数多の戦場で傷を負いつつも二次大戦を生き抜き、一発の核にも耐えたというのに。それが今や仲間を犠牲にして生き残る卑怯者だ!!」

 

 

長門「......黙れ.......」

 

 

大石「貴様は前任からも終始信頼されていた。だから幅広い指揮権もあった。その指揮権を活かして、貴様が少々作戦に細工したり、工夫を凝らせば、救える命があったはずだ。それを貴様は救うどころか捨て駒にしたのだ。自分が助かるためにな!!」

 

 

長門「黙れ......!」

 

 

 

大石「救わないだけならまだしも、進んで使い捨てるのと助けないのとではまるで意味が違う。まだ自分の罪から逃げるのか?これでも現実から逃げるのか?何たる軟弱者だ!まさに卑怯者、卑劣極まりない。これがかつて日本海軍の象徴と愛され、国家の誇りと謳われたビッグセブンの姿か!?何たる国家の損失!まさしく汚点だ!!」

 

長門「だぁあまれぇぇええっっ!!!!!!!」

 

ズドンズドン!!

 

大石「フッ!!」

 

キーーーんっ!!!

 

シュバッ!!

 

長門「っ!?、なに!?」

 

朝潮「ほ、砲弾を......切....った....?」 

 

大石「狙いは正確だ。見事に頭を捉えていたが、だからこそ切りやすい。飛んでくる場所が決まっているなら 逆に言えばタイミングがわかれば必ず切れるのだ。貴様の攻撃はすべて正確だ。だがタイミングがわかりやすすぎる」

 

長門「何をわかったような口ぶりを....!!死ねぇ!!!」

 

大石「ハァッ!!!」

 

カキンッ!!!

 

長門「なに!?」

(今度は弾いただと!?いや...なぜわざわざ弾く必要があるのか....さっきと同じように着ればいいものを.....!まさかやつの目的は....!)

 

朝潮「えーーーー

 

 

ドォォン!!

 

長門「あ、朝潮!?...貴様....良くも!!」

 

大石「おいおい、今のはお前の砲弾でやられたんじゃないか」

 

長門「何をほざく!!貴様が弾かなければよかっただろう!!責任転嫁も甚だしい!」

 

大石「貴様に言われたかないな。力があるにも関わらず、我が身可愛さからその力を使わず、そればかりか自分の命を助けるために命を使い捨て、挙げ句に責任逃れ......。貴様がやったのはまさにゲスの所業。。。。俺は貴様を許さん。」

 

長門「妄言をつらつらいいおって。。。!」

 

大石「大本営は貴様が前任者を助長したとしてお前を指名手配した。よってここで大破させ、連行する」

 

長門「....笑わせるな!人間ごときでこのビッグセブンに勝てるとでも!?」

 

大石「じゃあ初弾で当てておけ。初撃にすべてを託すならそれ相応の腕前がいる。なければ第二撃、第三撃目と続けるのが鉄則だ。でも貴様は、人間相手だからと高をくくって何も用意していない。それが貴様の敗因だ。ビッグセブンの老婆よ」

 

長門「黙れぇぇええ!!!!!」

 

ズドン!!

 

大石「フンッ!!」

 

カキーーーン!

 

甲高い金属音がホールに響きわたる。

 

長門「くっ。。。!」

 

大石「同じ攻撃を出してどうする。歴戦の戦闘者に同じ手は通用せん。」

 

長門「ほざけ、ならば素手でーーーー」

 

次の瞬間、大石はすでに長門の懐に居た。

 

 

長門「ーーーーーーなっ!?」

 

大石「俺も急いでるわけではないが、無用な戦いに時間を割いてやれるほど暇ではない。早々に退場してもらおう」

 

大石「破ぁっっ!!!」

 

次の刹那、繰り出されるのは、渾身の発勁

 

指一本のスペースさえあれば、その威力は岩石すら打ち砕く究極の一撃だ。

 

ズドンッッ!!!

 

砲撃のようにも聞こえる重厚な音とともに、長門の内臓は損傷、死には至らないが、そのまま壁に激突した。あまりの衝撃に41cm連装砲の砲身さえも、最大仰角を優に超える角度までネジ曲がっていた。

 

大石「ふぅ.....元帥。憲兵隊に連絡を、医療班もお願いします」

 

元帥「心配無用、すでに連絡済みだ。10分もすれば到着する」

 

大石「逸れた砲弾がそちらに飛んだ気がしましたが、大丈夫ですか?」

 

元帥「問題ない。あれくらいなら避けられる。」

 

朝潮「ぐっ......ぁ.......。」

 

元帥「うーむ、大破寸前といったところか。だが戦艦の主砲を食らっておいてこの程度で済むとは....伊達に鍛錬を積んでないな」

 

 

大石「長門は拘束して、彼女は入渠させておきましょう。”ザザ”....ん?無線?....こちら大石、どうした。」

 

『緊急事態です閣下!前任の竹林が脱走して、そちらに向かっているとの情報が入りました!』

 

大石「何だと?なぜこちらに向かう、目的は何だ?」

 

『わかりません!ですが、逃げる際に「見ているがいい無能ども!!俺がこの国を救ってやる!」なと叫んでおりましたので.....もしかすると.....」

 

大石「了解した。ならやつをここで待ち伏せる。不本意だが、今の状況ならむしろ役立つかもしれん」

 

『すでに憲兵隊には連絡済みです。....やつよりは早く到着できるかはどうかは....」

 

大石「問題ない、間に合わなければこちらで対処する。」

 

『やつはハンビーを一台強奪しております。武装はありませんが、装甲強化型ですのでご注意を!』

 

大石「了解した。通信オワリ」

 

元帥「戻ったら拘置所の警備を強化せねばな」

 

大石「全く往生際の悪いやつですよ」

 

元帥「ところで、むしろに役に立つとはどう言うことだ?」

 

大石「少し妙案を思いつきましてね....。」

 

元帥「ほう?君がその顔をする時は本当に妙案だからなあ。今度は何を思いついたんだ?」

 

大石「そうですねぇ....とりあえず、竹下が来た時に、この鎮守府の艦娘が外に視線を向けてくれればいいんですが。」

 

 

元帥「なら、ワシがどうにかしよう。自慢の料理で釣ってみるのもいいかもしれん。艦娘の保護もわしに任せ給え。あの二人以外誰も出てこないということは、もう抗う体力もないのかもしれん。竹下は任せるぞ。」

 

大石「気を付けてください、衰弱していたとしても艦娘です。」

 

元帥「心配無用だ。50代をなめるなよ。まだ戦艦くらいなら張り合える」

 

大石「何も知らないやつが聞いたら化け物かなにかと勘違いしそうですな。」

 

 

 

初老の男性は、ふっ、といって、不敵な笑みを浮かべてこういった

 

 

 

 

 

 

元帥「実際化け物だろう。深海棲艦の血が流れてるんだからな。」

 

 

 

 

 

つづく..........

 




さぁ、最後の最後に衝撃の事実がぶっこまれましたねえ。まあ二人の過去についてはいつか語るつもりです。

それでは次回でお会いしましょう。
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