永遠の命   作:月山 白影

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不定期だからね〜☆


亡くした命は見つからない

 

 

 「俺は何年生きただろうか……」

 「数えるのもやめちまったからな……」

 

ある男はそんな事を呟く

 

 「はぁ…こんな傷を負っても死ねないのか……親友を死なせたくせに……」

 

男はそんな事を呟きながら、少女の死体を木のふもとの穴に丁寧に入れる

 

 「何回目だろう……親友を失ったのは……」

 

少女の死体の頰に水滴がぽたりと何滴も付く

 

 「うぅ…ふぐっ…うぁっ…」

 

男の涙だった

 

 「こんな悲しみ……感じたくないのに……」

 「もう…嫌だ……」

 

男は土を穴の中に置いてある死体に土をかける

男は涙を腕で拭く

男は土をかけづつける

死体はもう見えなくなっていた

 

 「……これでほんとのお別れだな…」

 

死体は完全に見えなくなっていた

 

 「じゃあな、楽しかったぜ。ライカ」

 

男はその場を立ち去る

男の目からは涙が流れ出ていた

 

 「…………」

 「そういえば、最近のキヴォトスは治安が悪くなる一方だな……連邦生徒会長…あいつのせいで…ライカも……何もかもあいつのせいだ……」

 

男は地面が土からきちんと整備されたコンクリートになっていることに気付いた

 

 「もうD.U.に着いたのか…」

 

男は視線を前に向ける

そこはビルや建物でいっぱいだった

近いようで遠く距離がわからなかった

 

 「さて…これからどうするか……」

 

男はそんな事を呟きながら街を向かっていく

 

 「もう人とは関わりたくねぇな…」

 「今までみたいな事をもう感じたくねぇし見たくねぇ…」

 

男は周りを見渡す

気づけばさっき見たビルや建物がある場所まで着いていた

 

 「早かったな……まるで……人が老いていく様に」

 「なんで俺は老いねぇんだ…?」

 ??『そんな事知っても貴方は死ねませんよ?』

 

男は声のする方に視線を移す

 

 「なんだ、黒服か」

 黒服『クックックッ、やはり貴方は冷たいですねぇ』

 「てか死ねる薬を作ってくれよ」

 黒服『私より生きている貴方の体は昔の人間と同じですからその同じ人間のサンプルを無いと作るようにも作れませんよ』

 「お前馬鹿か?」

 「単に毒作れば良いだろそっから改良したりとかして」

 黒服『でも私毒の作り方など知りませんし』

 「……はぁ…まぁ、お前のおかげで悲しみが吹っ飛んだよ」

 黒服『それなら良かったです』

 「でもお前もあと数百年後には死ぬんだろ?」

 黒服『クックックッ、長生きでもなんでもしてやりますよ』

 「できるならやってみろよ」

 黒服『そういえば今長寿の薬を作っているんですよね』

 「なんで長寿の薬は作れて死ねる薬は作れねぇんだよボケが」

 黒服『さぁ?なんででしょうかねぇ』

 「さてはお前作る気ねぇからだろ」

 黒服『クックックッ、作る気はあるんはずなんですがねぇ』

 「はぁ…」

 「それよりお前ここに居ていいのか?」

 「また暁のホルスに殺されかけるんじゃねぇか?」

 黒服『それは貴方も同じでしょう?』

 「え?俺も?」

 黒服『それは貴方砂狼シロコに傷を付けたのですから』

 「やべぇ忘れてた」

 黒服『貴方も歳ですね』

 「歳じゃねぇわ。まぁ傷つけた事自体ホルスも忘れてるだろ」

 黒服『だと良いですね』

 「忘れてなかったら頭殴れば忘れるだろ」

 黒服『そもそも殴れるか怪しいですが…』

 「なぁに簡単だろ」

 黒服『おっと、そろそろ時間ですね。では、私はこれで』

 「あぁ、じゃあな」

 

黒服はゲートを開き、その中へと去っていく

 

 「さて……出てこいよ…そこに居る奴」

 ??『えっと…覗き見るつもりはなかったけど…』

 「大人…?」

 「お前もゲマトリアか?」

 ??『君、子供なのに、いや、そもそもなんでゲマトリアの存在を知ってるの?』

 「馬鹿かよ…お前覗き見てたなら黒服と一緒に居たの分かるだろ」

 ??『それより君は何者?』

 「先に名乗るのが常識だろう?黒服より常識知らずか?」

 ??『……私はシャーレの先生だよ』

 「へぇ…先生ねぇ…馬鹿そうなのに務まんのかよ」

 先生『あはは…でも列記とした先生なんだ』

 先生『連邦生徒会長にも認められて――』

 

その瞬間男は先生の背後に回り、右で先生の両手を押さえ、左手で首を掴む

 

 「おい、連邦生徒会長は、何処にいやがる」

 先生『し、知らないよ…』

 「でも会ったってつったよな?」

 先生『夢の中だよ…』

 「ふざけてんのかぁ!?」

 先生『ふざけてないよ…』

 先生『その時連邦生徒会長に……言われたんだ……私は……死ぬんだと……』

 「……あぁ?」

 「あいつのせいで親友が死んだんだぞ!」

 「クッソ…どいつもこいつも死にやがって…」

 

男は手を離す

 

 先生『できるだけ力になるよ』

 「あぁ?」

 先生『だから協力しよう』

 「協力して何すんだよ」

 先生『また平和なキヴォトスに戻そう』

 「………」

 

男の脳内に記憶が流れる

それは蛇に殺された親友ライカの死に際を

 

 「分かった。良いだろう」

 先生『よろしくね』

 先生『君の名前は?』

 「永善(えいぜん)メイガだ」

 先生『よろしくねメイガ』




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