~邪兎屋編その1~
/ 商機・怪奇・仁義
とあるビデオ屋にて…
「すっごい騒ぎだねぇー、お兄ちゃん。」
「そうみたいだね、リン。」
二人はこのビデオ屋『Random play』の店主、アキラとリン。
この兄妹は、ここ六分街の角でビデオ屋を営む傍ら、裏でプロキシと呼ばれる違法業に手を出しているただのやばい奴である。
そんな彼らは今テレビでやっている警察のインタビューを見ているのだが…
「警察がビル群にて違法組織『
右手を手に当ててテレビを見る銀髪の青年、アキラ。
彼らの住む『新・エリー都』は、恐ろしく治安が悪い。
先ほどは、テレビにて興奮した様子のインタビュアーが勝手に治安局のヘリに攻撃命令を出す始末。
その結果、廃ビルの一部が吹き飛び、ホロウの中に何名かが落ちた模様だ。
「表向きはガス爆発なんて言ってるけどねー。」
「ニコ達大丈夫かなー?」
「まぁ、ニコ達のことだ。噂をすれば…。」
ドタドタ……バンッ!
「プロキシ!いるッ!?」
「おっと、いらっしゃいお客さん。」
「どのビデオをお求めですかー?」
「ふざけてる場合じゃないの!あんた達プロキシの力が必要なの!」
「プロキシ…?お客さん何か勘違いしてるんじゃないんですか?」
「お客さん、このビデオでもどう?」
「ちょっ、お願い!金庫とアンビー達がホロウの中に落ちたの!」
「お願い!『パエトーン』!!」
「「ふふっ…!」」
「「今度はどうしたの?ニコ?」」
(ニコ事情説明……)
「なるほど…赤牙組が依頼で盗み出した金庫を依頼で盗んだと。」
「でも、治安局の横やりでパァになっちゃったと。」
「だから伝説のプロキシ、『パエトーン』の力が必要なの!」
「今日はやけにほめてくれるね、ニコ。」
「でも依頼料の割引はしないよ。」
「ゲ…なんでばれて……。」
「ニコ、今までのツケがどれだけ溜まってるか知ってる?」
「……わ、わかったわよ!依頼料の半分を折半!ちゃんとツケも払うわよ!」
「フフン!そうこなくっちゃ!」
「じゃ、ちゃっちゃと準備しよっかリン。」
「そうだね、お兄ちゃん。私はH.D.Dの準備してくるから、お兄ちゃんはイアスの調整しといて。」
「イアスの運搬は私がやるわよ!」
「ニコ、君もケガをしてるんだから、無理しちゃだめだよ。」
「っ!わかったわよ。じゃあ、
「うん。じゃあ、ニコ呼んできてもらっていい?」
「多分、二階で寝てるんじゃないかな?」
「分かったわ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
切り札はJなのか? / 商機・怪奇・仁義
「ほら、早く起きなさい。」
「ZZZ…。」
「早く起きなさいって!」ユサユサッ…
「ZZZ…。」
「早くおきなさい!ジョー太郎!」
ペシッ!
「イダァッ!!」
「って、なにすんだニコ!人の部屋まで上がってきやがって!」
「早く準備しなさい!アンビーとビリーがホロウの中に落ちたのっ!」
「え?」
「だからイアスを連れてって!」
「なんだって!? …OK早く行こう。」
(当該ホロウ付近……)
「ここか…。」
「アキラ、準備できたか?」
「あぁ、問題ない。」
ボンプと呼ばれるずんぐりむっくりなロボットの中に入る謎技術。
相変わらずよく分からん。
「そういやニコ。」
「ん?どうしたの?」
「例のアレはアンビー達が持ってるのか?」
「えぇ、アレはアンビー達に念のため渡しといたわ。」
「なら、たぶん無事だな。」
「じゃっ、行くぜ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
始まりはアンBー / 商機・怪奇・仁義
「記録開始。私はアンビー・デマラ。邪兎屋の従業員。いまからとる録音は私がたとえエーテリアスになっても、ホロウの後世の教育や研究に役立つと思う。今から行動を開始する。」
「おっ!アンビーじゃねぇか!無事でよかっ…が、あぶねぇっ!!」
「なっ、なんで攻撃してくるんだよ!」
「私の知っているエーテリアスは人間の姿に化け、ホロウの外に出て人々を襲うと…。」
「いや、それは昨日見た映画の話!」
「嘘じゃないわ。実際、その被害者のリストを見たもの。」
「いや、それはエンドロール!」
(ビリー説得中…。)
「ん、私と同じ邪兎屋の同僚、ビリー・キッドと断定。」
「無事で何よりよ、ビリー。」
「だからそう言ってんだろ!」
「というか、俺たち助かるのか…?」
「ニコがホロウの外に出たようだったから、救援を呼んでる可能性はあるわ。」
「でもよぉ、そのニコの親分。ディニーをケチって救援を呼ばないなーんてこと…あったりしないよな?」
「今までのニコの散財状況から見ると、60%の確率であり得るわ。」
「くそっ……本気で心配になってきた…。」
「ム…?」
「…エーテリアスね。」
「ガグゥゥゥ……。」
「よっし!愛しいわが子たちよ、出番だぜ!」
掛け声を上げ、二丁の拳銃を取り出した。
「あ、そういやアンビー。”メモリ”は持ってるか?」
「えぇ、ちゃんと持ってるわ。今回は私が使うわ。」
「了解!じゃあ、あのデカいの頼むぜ!」
「周りのやつらは頼んだわ。」
アンビーはポケットから一つの赤いメモリを取り出す。
それと同時に腰部分が光り、赤と黒とシルバーを基調としたベルトが現れた。
「行くわ、変身。」
メモリのボタン部分を押す。
『Bird!』
ギュヴゥゥゥン……ギュヴゥゥゥン……
ベルトのスロット部分へとメモリを突き刺し、そのスロット部分を右へと倒す。
ヴュゥゥン……『Bird!』
顔にラインが現れると同時にパーツが足先から顔へと装着されていく…。
赤のボディラインに緑の蛍光色の羽パーツ……”B”の意匠の入った超人が完成した。
「なぁなあアンビー!ニコの親分とで決めたあの名乗りやってくれよ!」
「えぇ…。こほん、仮面ライダーバード……今ここに舞い降りたわ……。」
「全然ちげぇええ!? いや、そっちもイケてるけど!」
「みんなで決めたやつがあっただろ!?」
「そうだったかしら?」
「あの地獄の三時間を忘れるなんて……トホホ…。」
「ヴガァアアアアア!!!」
「ハアッ!」
襲い掛かってきたエーテリアスを殴り飛ばすアンビー。
「ビリー!」
「あいよぉッ!」
「スターライトは滅びないッ!!」
ズダダダダッ!!!!
「ビリーが周りの雑魚をかたずけてくれたし、あとはあのデカブツだけね。」
「ヴガァアアアアア!!!」
「ハァアッ!!」
両手を広げ、背に青緑色の翼を展開し、空中へと回避する。
「ハアッ!デェアッ!」
「おおっ!やるなアンビー!」
「ヴグゥゥゥゥ……。」
空中のため手が出せないエーテリアス。
「ふっ……!!」
翼よりいくつかの羽が分離し、エーテリアスへと狙いを定めた!
「ハァアッ!!」
「ヴガァアアーーーーーーーーー!!!」
高速で飛ぶ羽は鋭利な刃となり、エーテリアスの肉体をズタズタに引き裂く!
「これで決まりよ。」
ベルトからメモリを引き抜き、ベルト
『Bird』
「ハァ”ァ”ァ”……」
宙へ浮いた状態で、足先にエネルギーを集中させる。
スロットのボタンを押し、足を突き出す。
「終わりよっ!」
『Bird!
「ハァ”ア”!!!」
「ヴギャ"ア"ア"ア"-------!!!!」
宙を舞う無数の羽型エネルギーを1点に集約し放ったアンビーの必殺キックは、エーテリアスの居た地面に巨大なひび割れと穴を作り、霧レベルの砂埃を巻き上げた。
そこから現れたのは、青緑の羽根が舞い落ちる中に立つ『始祖鳥』の記憶を秘めし戦士………『仮面ライダーバード』だった。
「おぉ!カッケェ……やったな、アンビー!」
「ええ、ビリーもね。」
メモリを引き抜き、変身を解除するアンビー。
「さっきのエーテリアスの爆殺で他のエーテリアスが集まってくる可能性があるわ。急ぎましょう。」
「ああ、そうだな!」
「しっかし、ニコの親分しっかり助けてくれるかなぁ…?」
「この爆発音……あっちか!」
『Joker!』
しぶっちゃけ、ジョー太郎にはあんま出番無い。
誰かにメモリとドライバーの説明させたかっただけだからね。
あくまでも、メインはゼンゼロキャラ。
あと、次回からは場面とびとびになります。勘弁してチョ。
・こぼれ話(気になる人だけ読んで。)
ジョーカーは左翔太郎以外に似合うやつなどおらん。(確信)
しかし翔太郎まんま出すのもあれ何で、ゼンゼロ世界の翔ちゃん出しました。
ですのでちょっと違う名前の、『ジョーカー』の”ジョー”に左の反対で、『右ジョー太郎』です。