提督が元ブラック鎮守府に着任しました   作:bottomless swamp

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始まりからいきなり暗いです。ちょっと性的レイ〇描写ありますんで苦手な人は退出を。
初めての投稿で四苦八苦しております。至らぬ部分もあり稚拙な文章でもありますが、投稿者はウォースパイトと提督のいちゃいちゃを書きたいだけの人です。
ウォースパイトさんがあまり英語をしゃべらないのは日本に長く住んでいるという設定だからです。はい、そこまで英語しゃべり書ける自信がないとです。
ちょっともう一つの投稿サイトでも小説を作っているので更新は少し遅めになるかもしれませんがご了承お願いします。



第一章 始まりは欠けたピースから

ここに着任してからどれくらいの月日が経過したのだろう。最初は色々な海域に出撃してた記憶がある。

しかし、まともな戦果もあげられず資材もろくに管理していない鎮守府は資源がどんどん枯渇し始める。ろくに仕事が出来なかった私の元提督は艦娘の身体を売ることで資源や艦娘の取引をしていた。

もちろんそれは賄賂に関わる上に艦娘の尊厳も壊す行為。最初は私を初めとした艦娘も抵抗をしていたが、装備をつけていない艦娘もただの人間。

大勢の男に抑えられたら抵抗も出来ない。さらに言えば私の場合は妹たちもこの提督のところの艦娘だったというのも不幸だった。

私が抵抗すれば妹たちも犯すと言われて、私は妹達には決して手を出さないとの条件でここの提督は勿論憲兵や数えきれない男にマワされていた。

他の子もなんとか助けてあげたかったが私にはどうすることも出来なくて、日に日に今まで元気だった艦娘の目が死んだ魚の目のようになり男たちのいい愛玩人形に変化していく。

抵抗すればより酷い目に遭わされ、より過激なことをして悲鳴をあげる彼女たちをただただ茫然と見ていることしか出来なかった。

妹達が私を心配しにきてもただ黙って自分の部屋に戻り声を殺して泣くことしか出来なかった。

一通り泣いた後、昔の事を思い出していた。今はもういない両親の事、艦娘の教育を受けていた時、幼馴染の人や友人と共に一緒に切磋琢磨しながら勉強していたこと。

 

「元気にしてるのかしらね、皆」

 

自分はもう随分変わってしまったけど渇いた笑みを浮かべる。あの頃はとにかく自分を高めることにがむしゃらに頑張っていた。

寄ってくる人は自分がウォースパイトという英国の艦娘だからというのと私の家系に近づく人というのがほとんどで。誰にも頼れなかったし、誰も信用出来なかった。

 

--辛い事や悲しい事があったらまたここに来ればいい--

 

ふと閉じていた記憶が自分の頭を支配する。今まで陰鬱だった気分が気づいたら全てなくなっていた。

 

-私、日本の戦艦として生まれたかった。イギリス人のハーフでも皆と変わらない生活をしてたのに・・・-

 

ある丘の大きな樹が一本生えてるところで私と彼がこうして話すのは日課だった。話すといっても大体は私の悩み事や愚痴を彼に一方的に話すだけがほとんどだったのかもと今なら思う。

何故ならこの半年後に彼は急に自分の前から消えてしまったから。

 

-皆と同じだったら同じことしか出来ないだろう。ウォースパイトはウォースパイトにしか出来ないことをすればいい-

 

-私にしか出来ない事・・・?-

 

「私にしか出来ない事って何かしら・・・?」

 

自分以外誰もいない部屋でここにはいないどこかの彼に質問を投げかける。その質問の答えが返ってくることはなかった。

 

「どちらにしても、もう艦娘として出来ることはなさそうね」

 

この地獄から抜け出さない限り、私は他の凌辱された艦娘とともに壊れていくだろう。助けを呼ぼうにも捕まったらさらに酷い目に遭わされる。

つい先日も艦娘でこの地獄から抜け出した人はいた。既に心臓はとまっていたけど。

 

乱暴にドアが開かれる音がして、今までベッドで物思いにふけっていた身体を起き上がらせる。そこには下卑た笑みを浮かべた憲兵がいた。

 

「お、こんなところにいたか。今度は俺の相手をしてくれよ」

 

「今日の仕事は終了したはずですが」

 

自分でも驚くくらい機械のような口調に変わっているのに内心驚いた。内心吐き気がするほど嫌だと思いながらも身体はもう適応しようとこの外道からの行為を受け入れようとしている。

 

「そう固い事言うなよ。ここの提督から聞いたんだけどあんたまだ幼い妹がいるんだって?」

 

「!!?」

 

妹の事を聞いた途端今まで機械のように接しようと思っていた仮面が一気に崩れて感情が出てしまった。

しまったと思ったが時すでに遅く男はしてやったりの表情で私をベッドに倒し、馬乗りの状態にされていた。

 

「へへ、まだ感情残ってる女がいたんだな。ここの奴らは従順なのはいいけど人形のような奴らばっかだし退屈してたんだ」

 

乱暴に下着越しから胸を鷲掴みにされて悲鳴をあげるも先ほどまで多くの男性を相手にしていたため、下半身はその準備を整えていた。

またその嬌声に興奮してか男の下半身が大きくなっているのにも気づく。その光景に絶望の悲鳴をあげる。

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

「いいねぇ、そういう表情をした女をさ。ヤるのはたまんねえや」

 

誰でもいい、誰か助けて欲しいけど誰もいない。もうこんな悲鳴や想いは持つだけ無駄なのに感情は止められない。

男は私の下着の中に乱暴に指を入れてニヤリと笑う。

 

「なんだかんだ言ってもあんたもこの状況受け入れてるじゃねえか。もう観念したらどうだ?」

 

「ちがう・・・私は・・きゃあ!!」

 

「違わねえよ。もうお前は色んな男の味しっちまったから普通の提督と艦娘みたいな恋愛は出来ねえ汚い女なんだよ。こうして誰とも知らねえ雄を喜んで受け入れる雌になっちまったんだ」

 

可哀想になと男は言葉でも身体でも私を甚振りしばらく愉しんでいた。

その一か月後、ここの鎮守府の悪事が公になり大勢の提督達や憲兵が連れていかれた。色々な偉い人達や医者の人達がレイプされた艦娘のケアやその後について話していたが私の心や感情は何も反応することはなかった。

 

「また着任した提督に怪我させたんですか?」

 

資料室で資料の片づけをしていたらパースが呆れながら話しかけてきた。

 

「だって信用出来ないんですもの・・・。またあんなことにならないとも限らないし」

 

「だからと言って誰もかれもを追い出していたら私達も処罰されかねないですよ。ウォースパイト」

 

一枚の紙を私に渡して、パースはドアに手をかける。その紙の内容を見た私は軽くため息をついて内容を改めて確認する。

 

「今度来る性懲りもない提督は私より少し上なのね。結果は目に見えているけど」

 

「いい加減、新しく来る提督を少しくらい受け入れてください」

 

そうは言っても信じられない。助け出された後もしばらく男どもに嬲られる悪夢が続き、その度に悲鳴をあげて飛び上がり数時間は眠れない日々が続いた。

どんなにカウンセリングを受けても心に何も響かなくて薬を飲んでも全て吐き出し、悪夢が返って酷くなるばかりだった。精神はすり減っていく中で新しい提督が着任しても何一つ信用出来ず、不用意に伸ばされた手が元の提督の手と重なり取り乱した拍子に怪我をさせてしまうことも。

 

「さすがにやりすぎよね」

 

何気なく外を見やると妹のJanusが男達に取り囲まれているのに気づいた。

 

「ほら、俺達がちゃんと保護してあげるからさ。一緒に行こうよ~」

 

「・・・大丈夫です。一人でちゃんと戻れますから」

 

ここからの距離でも辛うじて開いた窓から会話が聞こえてきた。

 

-しまった。油断していたわ-

 

いくら大勢の艦娘を弄んでいた提督や憲兵が連行されたとはいえ、この鎮守府にはまだこうして艦娘を自由に出来ると思ってる男は残っている。

折角そういった輩から守ろうとしていた自分の努力も水の泡になってしまうと思い、急いで走ろうとしたその瞬間--

大きな鈍い音がこの資料室に響き渡るのが聞こえた。後ろを振り返るのが怖い。

もしかして妹のジェーナスが殴られたのではと頭を過り、もしジェーナスが頭に大怪我をしてたら私は今度こそ心が壊れてしまう。

 

「あ・・・・?なんだてめえは・・・・」

 

しかし、殴ったであろう男の声で窓の方へと振り返る。知らない人が自分の妹を庇い、頭から血を流しながら口を開いた。

 

「すみません。この子俺の艦娘なんですよ。さっきの無礼はこれでチャラということにしてもらえませんか?」

 

殴った男もジェーナスもその場で動きを止めていた。無理もない。

異様で異質な光景なのだ。殴られた男は大量の血が出ているにも関わらず、痛がりもせず殴った男に怒りもせず普通に日常会話をするかの如く話をする。

私一人を除いては。

 

--・・・ただの通りすがりの一軍人だ。お前らと一緒の見習いだけどな--

 

この光景に見覚えがあった。私がまだ艦娘の見習いとして訓練を受けていた時、提督の卵の男達が私にちょっかいを出してきた。

私が彼らを挑発したら激高した彼らが同じように手をあげようとした時、まだ年端もいかない青年が私を庇ってくれた。誰にも頼らず妹達に誇れるような艦娘となろうとしてた矢先、私は心の拠り所をその時見つけてしまったのだ。

 

「・・・・」

 

高鳴る鼓動を何とか抑えて自分に言い聞かせる。あれは彼じゃないかもしれないと。

よく似た光景に蓋をしていた思い出が重なり、感傷的になっているだけにすぎない。実際今彼に駆け寄り顔を確認しようにも自分自身、その彼の顔をよく覚えてはいないのだ。

こうして瞬間的に部分部分を思い出すことはあっても鮮明に詳細には思い出せない。私が何も思い出せないで動けない間にも二人の会話が先ほどより鮮明に聞こえてくる。

 

「来て、私のところで手当てするから」

 

「本当に大丈夫だって」

 

「いいから。助けてくれたお礼もしたいから、ね?私、Janus(ジェーナス).よろしく」

 

妹と提督のやりとりはかつての私と彼のやり取りと重なって見えた。もし、ジェーナスの近くにいる提督が彼だったら今の私を見てなんて思うのだろう。

気付けば私の足は執務室へと向かっていた。

 

「いえ、もう一人艦娘がおりますが、彼女には近づかない方が・・・」

 

「近づいたら提督が追い出されるから・・・か?」

 

「はい、彼女は前の提督に一番酷い目にあわされ・・・」

 

執務室の前についた時にこんな会話が聞こえてきた。どうやら今度着任してくる提督とパースが話しているようだった。

 

「どんな人かは見極める必要がありそうね」

 

扉を勢いよく開き、全艦娘と提督の視線が自分に向けられるのが分かる。少し無理して急いでここに来たためか身体が酷くだるい。

パースが私が何かをするんじゃないかと震えながら見ていて。同じく妹達も驚いて私を凝視する。

 

「お姉ちゃん・・・・」

 

一方の提督も私の方に視線を向ける。しかしどこかおかしい。

 

「・・・だよ」

 

小さく呟いた言葉はきっと誰にも聞きとらせる気はなかったのだろう。でも私にははっきりと聞こえてしまった。

 

-なんでここにいるんだよ-

 

私もまた下手な動揺を隠して、彼に近づくことにする。

こうして間近に対面しても私の中の思い出の彼と今目の前にいる提督が中々一致しない。やはり別人なのだろうかと訝しげに彼を眺める。

 

「ウォースパイト、ちょっと待って」

 

「追い返された提督が言ってなかったかしら。ここに提督はいらないって」

 

パースの言葉を無視して私はあえて提督を挑発するように言った。これで怒鳴ったり、反論するならそこまでの提督なのだろう。

 

「・・・・」

 

しかし、目の前の提督は何も言わずマジマジと私を見つめていた。じっと見られて不思議と嫌な気分にはならなかった。

むしろじろじろ見られて少し恥ずかしくなって声を荒げる。

 

「ちょっと貴方きいて・・・・えっ?」

 

瞬間、提督の手が私に伸びる。私咄嗟には酷い目にあわされると、すぐに手を払いのけようとしたが思うように動かない。

提督の手が伸びた先は、私のおでこだった。

 

「やっぱり熱があるんだな」

 

「え?」

 

「一人で気負い過ぎだよ。そういうの疲れるだけだろ」

 

-ウォースパイトはさ、抱え込みすぎなんだよ。少しくらいサボっちゃえ-

 

言ってることは違うけど悔しいほど彼と提督が重なった瞬間、私の身体は彼の前に崩れ落ちる。

今まで無理をしていた身体がとうとう悲鳴をあげてしまった。恐らく以前の提督の仕打ちの反動も一気に今身体にキているのだ。

 

「お姉ちゃん!」

 

「Warspite(ウォースパイト)!大丈夫ですか!?」

 

「おっと、ひとまず挨拶は別の機会にして、今はこの子を医務室へ運ぶ。案内してくれ」

 

提督は私の身体を抱えて、心配する艦娘達とともに医務室に向かっていく。荒い息を切らせながら彼が小さな声で私に呟いた。

 

「俺がこうして抱きかかえてるの辛いだろうけど少し我慢してくれ」

 

意識を半ば失いかけてる中、私は彼にこう伝える。

 

「ううん、大丈夫」

 

彼の胸に顔を埋めたら今までの気持ちが嘘のように楽になっていくのが分かる。そのまま私は深い眠りへとついていく。

 

「あの・・・助けてくれてありがとう。血はふき取ったけどちゃんと医務室で見てもらった方が・・・」

 

どうしよう。血はとまってるけどこのままにしてたらきっと化膿する。

もしかしたら一生傷が残ってしまうかもと思うと震えが止まらない。一方の青年は軽くため息をついてさっさとこの場を去ろうとする。

 

「いい。まだ仕事中だ」

 

私はこのまま別れると二度と会えない気がして必死になって彼の両腕を掴んだ。

 

「お、おい!何するんだよ!大丈夫だって言っただろう!」

 

「駄目、あんな警棒で強く殴られたのよ。私、ちゃんと連れてくから」

 

青年は一緒につるんでいた人に声をかけるが、「二人で適当にやってくれ」と去っていった。取り残された青年は私の方を見て軽くため息をつく。

 

「分かった。じゃあ医務室で手当て受けるから手をはな・・・・」

 

「うん、私案内するね。こっちよ」

 

今まで蓋をしていた記憶が一気に溢れ出てきていたと同時に私はとあることに気づいた。あの提督の前髪をかき分ければあの時の傷痕が残っているかもしれないと。

 

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