ほむらの最後の時間軸にまどかに幼なじみの男がいるお話   作:古明地こいしさん

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暁美ほむら2

俺は今まどか達と別行動をしている。

今朝、まどかと合流するとキュウべえがいたためだ。俺はアイツを全面的に信用していない、それこそ暁美が殺そうとしてたぐらい。いや殺そうとは思わないけど

 

「よっ、昨日ぶりだな」

 

「....なんの用かしら?藍上カイト」

 

暁美ほむらに話しかけた。まだ登校途中なためあの拳銃は取り出さないだろうと

話を聞くなら今だ

 

「ちょっと話を聞きたくてな、どうしてキュウべえを狙った?」

 

「貴方には関係のないことよ」

 

そういうとそそくさと歩く足を早める暁美、だが俺は暁美の前に出て止める

 

「そうだな、男の俺には関係ない...けど、まどかやさやかには関係あるから...今は安易に契約しないように言ってあるが、あのままだといつか巴先輩の跡を追って契約しかねない。だからだ。力を貸してくれ」

 

「...貴方にあの子の契約を阻止できるとでも?笑わせないで」

 

そう言った暁美だったが、しばらくして沈黙し、俺を見続けた。俺が暁美の目を見続けたからだ。真剣に

暁美は少しすると着いてきなさいと。これは消してやるとかそういうのかもしれない、要するに罠かもしれないが乗る事にする。

 

「ここは?」

 

「私の家よ、貴方携帯とか持ってるの?学校に連絡しておきなさい。休むって」

 

ず、ズル休みするのか...いや、これは大事なことだし仕方ないか。携帯を取り出し連絡する。そして入ると広い、というかこれが家なのかと思えるほどの空間。それに今どきの家とは思えない椅子や机

これが芸術品なのだろうか

 

「座って、正直私は貴方を信じていない」

 

「それで結構、俺はキュウべえのやつを信じてないからな」

 

「...それはどうして?」

 

「いや、アイツの話し方はどこからどう見てもセールスマンのソレだし絶対裏がある。あと魔法少女なら大人の魔法少女....というか魔法少女とは呼べないだろうし、第二次性徴期の子達が基準なら終わった時、それはもう少女とは呼ばないだろ」

 

暁美は目を見開いていた。俺に対してか俺の考えに対してかはたまた両方か分からないが。

飲み物を出してくれるぐらいには優しさはあるようだ

 

「そこまで考えが纏まってるなら...気づいてるの?」

 

「おおよそは、どうせ魔女は魔法少女でした〜とか、そういうオチだろ?じゃなきゃキュウべえが魔法少女の持つソウルジェムを紛失したら魔法少女は辞められるのかって答えに、割れたら魔法少女にはなれないって解答はおかしい。まるで話題を逸らそうとしてるみたいに....それに俺が質問し続けたら俺ばかり質問してることを指摘した。確かに魔法少女にはなれないが、まるでこれ以上質問するなと言わんばかりに」

 

「ひとつ聞かせて、今日まどか達と一緒じゃないのは私にこうして質問しに来たから?」

 

「もあるが、キュウべえと一緒にいたくなかったからだ。ま、正直何吹き込まれるか心配だから傍にはいてやりたいんだがな」

 

睨まれたがしょうがないだろ

 

「そうね、貴方は魔法少女にはなれないし、美樹さやかみたいなおバカさんじゃあないようだから話してあげるわ、魔法少女の真実と奴らの企みを」

 

魔法少女の真実はいいが...奴ら?複数形だが

 

「まず藍上カイト、貴方が言った通り魔法少女は絶望すると魔女になるわ。つまり魔女は元人間。それを殺す事で私達は生きながらえてるの。まだ巴マミから聞いてないでしょう?」

 

暁美が取り出したのは黒い玉に針のようなものがついたもの

 

「これはグリーフシード、巴マミや奴らは魔女の卵と呼ぶけど本当は絶望した魔法少女のソウルジェムの成れの果て」

 

「そんなものが...」

 

「私達はこれを使わないと魔力...穢れを消せないの」

 

頷く、そして

 

「奴ら、キュウべえは...仮の名よ、親しみを込めやすくそう呼ばせてるだけ。本当の名はインキュベーター」

 

「孵卵器...何かしらの目的があるんだろ?んな嫌がらせみたいな事して終わりじゃないだろうし」

 

「奴らは感情エネルギーを使って宇宙の寿命を伸ばす。それが目的よ、そしてその感情エネルギーってのは」

 

「絶望して魔女になった時か...結構あっさりと話すんだな」

 

そう聞くと暁美は貴方がイレギュラーだからよと答えられた

 

「イレギュラーってどういうことだ?」

 

「...あの子のために繰り返した時間の中で、貴方は一度も現れなかった。それどころか私が最初に出会った時間軸では貴方の存在なんて欠片もない、これまでイレギュラーはあるにはあったけど貴方ほどまどかに近い人はいないのよ」

 

つまり、暁美からしたら俺は半分邪魔者って感じでもあるのか。なんかレズっけありそうだし

 

「俺はいらないお節介してたか?」

 

「いえ、貴方が死ぬ気でまどか達の契約を阻止してくれればそれでいいわ」

 

「...だそうだ。キュウべえさんよ」

 

【君は本当に人間かい?常人の割りには勘がいいし】

 

「っ、着けていたのね!」

 

暁美はどこから取り出したか拳銃をキュウべえに向けた

 

「いや待て、今まどかの傍にいるはずのコイツがここにいるって事はさっきの複数形で呼んだことも相まってキュウべえって沢山いるんだろ?」

 

「...えぇ」

 

「で?何の目的で着いてきた?」

 

キュウべえ...インキュベーターを睨みつける。暁美ほどではないが殺したくなるほどの目で

 

【そう怖い顔をしないでくれ。本当は暁美ほむらの正体を知りたくて着いてきたんだがペラペラと喋ってくれたおかげで分かったよ。なぜ鹿目まどかにあれほどの因果律が収束していたのか】

 

「どういうこと!?」

 

【原因は君さ、暁美ほむら。君は時間遡行者だ。それも平行世界へ移動する。似たような世界に移動するだけのね...その中で彼、藍上カイトはどの世界線にもいなかった。これが平行世界移動という結論が容易く出る。そして君は鹿目まどかを中心に時間遡行し続けた。そのおかげで彼女の因果律が複雑に絡み合い、アレだけの魔法少女としての逸材になった...あとは絶望して宇宙のために死んでくれればソレで僕たちの目的は達成さ!君には感謝するよ!ありがとう!】

 

「それは感謝じゃなく嫌味だ。さっさと出てけ」

 

【お礼を言っただけなのに...まぁいいや、藍上カイト。鹿目まどかに真実を伝えるなら宇宙のためにってのも伝えて欲しいな!それじゃあ】

 

キュウべえ...インキュベーターが出ていくのを確認したら暁美の方を見る。が、暁美は膝をついてブツブツ呟いている

 

「嘘よ...私が...私がまどかを苦しめてたの?まどかを助けるためにこれまでやってきたのに...そんな...これじゃ」

 

ッッツ、まずい、暁美の言う通りなら絶望しかかってるって事でこのまま行くと魔女になる...しかも暁美はまどかのために頑張ってきたって言ってるのにあの言葉。どうやっても心にくるに決まってる...伝わるか分からないけど

 

「暁美!しっかりしろ!まだまどかが契約したわけじゃない!まだ間に合う!」

 

「でも...そのせいでインキュベーターに狙われる事に...もう...これ以上繰り返してもまどかの因果律が重なってまた...」

 

「....」

 

深呼吸する。意を決して

 

「ほむら!!まだ可能性はある!お前が希望を捨てない限り、俺が傍にいてやる!ほむらが辛いって言うなら一緒に悩んでやる!もう、1人で抱え込むな!だから...俺を信じてくれ!絶望なんてするな!」

 

「ッ...カイトぉ...」

 

ヤバっ、こんな時に不謹慎だが物凄く可愛い...惚れそう...じゃない!

 

「これ以上繰り返さずに、この世界で終わらせればいい。な?俺も手伝うから」

 

「...うん...取り乱したわ...ありがとう。藍上カイト」

 

「いや、もう取り繕っても遅いから。カイトでいい」

 

「カ....か....カイト」

 

付き合いたてのカップルか...まぁいいか

 

「終わらせよう、絶望に向かうはずの未来を、希望に」

 




直ぐに堕ちたほむほむ
そしてなんでも悟る主人公

主人公に戦う手段を作るか

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