イナイレ×ウマ娘 イナウマ!   作:飯谷

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前の話で前編後編に分けると言ったな。あれは嘘だ

…はい。前編後編だとめちゃくちゃバランス悪くなるんで、中編としてマヤノのサッカー練習の部分までで区切って、中編として投稿することにしました。ノープラン執筆故の失敗。

 今の所この作品、イナイレ側の登場人物の数に対してウマ娘側が1人固定なんで、『原作タグイナズマイレブンでいいんじゃね問題』が発生しております。独自設定でウマ娘側の設定出して何とか繋いでますが、これから他にもウマ娘側のキャラ出したりしないとな…。


天才少女のサッカー部体験・中編!

「よーし、練習行くぞ!オレたちのサッカー、見せてやろうぜ!」

「「「おう!」」」

 

 マヤノの休憩も終わり、いよいよボクたちはサッカー体験を行うことになった。とは言っても、今、マヤノはサッカーコートではなくベンチでマネージャー達や目金と一緒に座ってるけど。これには訳があって、練習が始まる前、鬼道がマヤノに対し、

 

「待て、マヤノ。お前には最初は、ベンチからオレたちの練習を見ていてもらう。お前が物事を一度見てから理解するタイプならば、オレたちのプレイという土台を覚えたほうが良いだろう」

 

と言われたから。それに対してマヤノは最初こそすぐにサッカーできない事に文句言ってたけど、そこにすかさずキャプテンが、

 

「一度見たら分かるタイプって事は、オレたちのサッカーを見たら、すぐにすごいプレイができるかもしれないって事だろ?期待してるぜ、マヤノ!」

 

とフォローしたら、マヤノはすぐに機嫌を直してベンチに向かっていった。こういう時のキャプテンのフォロー力ってすごいよねえ。

 

「あら、可愛らしいお客さんね。今日はここに来たのね、マヤノさん」

「おや、夏海さんじゃないですか。その様子だと、もう生徒会長の業務はあらかた終わったようですね」

「あ、夏海ちゃん!うん、面白そうだったから来ちゃった!」

「…相変わらず、年上にも同じ態度なのね」

「あれ、夏海さん、マヤノちゃんの事も知ってるの?」

「ええ、マヤノさんのトレセン学園への編入手続きの時に、私も関わることがあったから、その時に何回か顔を合わせた事があるわ」

「って、夏海さん、もしかしてマヤちゃんの事、前から知ってたんですか?もう、それなら早く教えてくださいよ〜!」

「その時はマヤノさんがサッカー部を見に来るなんて思わなかったから仕方ないでしょう!?…とにかく、これからしっかりうちのサッカー部を見ていってちょうだい、マヤノさん」

 

 どうやら夏海はマヤノの事について知ってたらしく、後から来たばかりなのにマヤノと普通に打ち解けていた。確かに編入のあれこれに協力してたなら、知り合っててもおかしくないか。そんな状況のベンチを尻目に、ボクたちの練習が始まった。

 

「パスだ、宍戸!」

「は、はい!」

「半田、こっちだ!」

「よし!」

「攻めてくるぞ!ディフェンス!」

「通さないっす!」

「嫌、通させてもらおう!真・イリュージョンボール!」

 

 オフェンス側とディフェンス側に別れた紅白戦。宍戸、半田、鬼道の順にパスが回り、サイドから上がってきた鬼道に壁山がブロックに入るも、鬼道はそれを必殺技のイリュージョンボールで突破した。ボールを3つに分身させ、相手の目を欺いて突破する、鬼道の得意技だ。…正確には帝国学園の必殺技なんだけど、ボクが知ってる限りで使ってたの、鬼道だけなんだよね。後、あの技、なんかボクでも出来そうかも。後でやってみよっと。

 

「ボールが増えちゃった!?すごーい!どうやるんだろー?」

 

 壁山を突破した鬼道はそのまま上がっていき、それに合わせて豪炎寺達フォワードもゴールまで上がっていく。…丁度いいや。鬼道が気づいてくれるって前提だけど、やってみたい事があるんだ。

 

「狙いは豪炎寺か、させないぜ!」

「……!よし、行けぇ!」

「──いや、違う!あのパスの方向は、マックスだ!」

「なにっ!?」

 

 流石鬼道、ホントにすぐ気づいちゃうんだ。キミもマヤノと同類なんじゃないの?洞察力ってとこでは。

 

「半田!『アレ』やるよ!」

「『アレ』か?まあ良いけどさ!」

 

 半田が完全に上がってきてるのを確認したボクは、半田に確認を取ると、『アレ』の体勢に入る。全員サッカーがボク達雷門のモットーなんだ、その為の選択肢は色々あっても良いよね。

 

「はああぁぁぁ!」

「うおおぉぉぉ!」

「あの技は!?」

「ほう…!」

 

 ボクと半田が互いに手を取り、勢いをつけて回転しながら上昇していく。その様子を見てキャプテンが驚いてるけど、これみんなの前で使ったの、敵になってた時以来だからしょうがないよね。

 

「「レボリューションV!」」

 

 ボクと半田で互いにキックしたボールが、竜巻を伴いながら進んでいく。よしよし、この感じなら、威力十分だね。

 

「カッコイー!どうやるのか分からないのに、すごいワクワクしちゃう…!」

 

「くっ!?」

「よし、入ったぜ!」

「良い感じじゃん、半田。練習の成果出てるねー」

 

 キャプテンも対応しきれなかったらしく、そのままボールはゴールに突き刺さった。ボク達が喜びを表すハイタッチをすると、周りからいろんな反応が聞こえてきた。

 

「すっげえぜ、半田、マックス!あのシュート、今も使えるんだな!」

「うん、得点出せるのが何人いても良いって思ったからさ、また使えるようにちょっと練習してたんだよね」

「ちょっとと言う割には、あの発動までの手際、そして威力、あの時と比べても遜色ないレベルだ。さては相当練習を重ねていたな?」

「ありゃ、バレちゃったか。フォワードの皆や鬼道達だけじゃなくて、俺達も点を取るのに貢献出来るようになりたかったからさ」

「良いシュートじゃねえか!オレ達以外でも点を取れるなら、ガンガン取って勝っちまおうぜ!」

「オレたちが合体技を使えない時でも、点を取れるかもって事っすよね?あの技を仲間が使うって考えたら、すごく頼もしいっす!」

 

 みんなからの反応は上々。これは練習した甲斐があったなと感慨深くなってると、ベンチから元気な声が聞こえ、マヤノが興奮冷めやらぬといった感じで近寄ってきた。

 

「すごいすごーい、みんなすごかったよー!ねえねえ、どうやってボール増やしたの?どうやったらくるくる回りながら飛べるのー?」

「落ち着きなって。ねえみんな、マヤノは必殺技に興味あるみたいだよ」

「そのようだな。オレたちの必殺技をマヤノに見せた甲斐はあったようだ」

「お、そうなのか!よし、マヤノ、必殺技の特訓やってみるか?」

「待て円堂、彼女はまだサッカーの基本技術を身に着けていない。それを覚えてからの方が、必殺技の特訓も確実にやりやすいはずだ」

「あ、それもそうか、豪炎寺。よぉし、まずはマヤノのサッカー特訓、それが終わったらいよいよ必殺技特訓だ!」

「あ、マヤノちゃんにもユニフォーム渡さなきゃ!えっと……はい、コレ!女の子用のユニフォーム、ちょうどマヤノちゃんに合うのがあってよかった!それじゃ、向こうで着替えて来てね!」

 

 そんな訳で、ここからマヤノも交えてサッカー練習、それが完了したら必殺技の特訓という流れで進めていくことになった。ボク達のプレイをちゃんと見てたかどうか、おさらいの時間だ。

 

 

 


 

 

 

 結論から言うと、マヤノのサッカー技術の練習はすんなり進んだ。あいつのセンスはサッカーでもバッチリ発揮した。少し教えればそこからトントン拍子で技術を習得出来るものだから、皆張り切ってマヤノとのサッカーを楽しんでいた。

 

「マヤノ、こっちこっちー!」

「うん!パスは先の方に出すから、栗松ちゃんには……ここ!」

「た、タイミングバッチリでやんす…!?」

 

「通さないよ…!」

「おっと、影野か…頼むぞ少林!」

「了か──」

「よっ、と!ボールいただきだよ、少ちん!」

「空中で脚トラップ!?しかもやっぱりオレだけ『少ちん』…!?」

 

「豪炎寺来るぞ!プレス強めろー!」

(豪炎寺ちゃんが迫られてる…だったら!)

「えいっ!」

「──!マヤノ!」

「マヤノだって!?」

「ちょっとイタイかもだけど…えーい!」

「ヘディングか!うおぉ!」

「──あ、止められちゃった!うーん、くやしー!」

「へへっ!でもマヤノも、あそこからヘディングに行くなんて、良くできたな!」

 

 こんなふうに、マヤノが想像以上にサッカー出来るもんだから、段々皆本気でやるようになってきて、マヤノもサッカー部の皆には技術は劣るけど、それに食らいついてきて──って感じで、最終的には普段の物と大差ない練習になった。そしてそんな様子だったから、マヤノはすぐに必殺技特訓に移る事になった。

 

「はっきり言おう、マヤノの才能は想像以上だ。ここまでサッカーの技術を早く身につけられるなら、明日からの必殺技の特訓も上手くいくかもしれないな」

「だって!お兄ちゃんからここまで褒められるなんて、すごいわマヤちゃん!」

「ホント!?よーし、明日からも、マヤ頑張っちゃうよー!あー、早く明日にならないかなー?」

「よっしゃ!それじゃあ今日はここで一旦区切って、明日から猛特訓だ!」

「「「オーッ!」」」

 

 

 




もう『ダービー』要素ねえなあ!?『サッカー』だなあ!?

UA900突破で1000目前、お気に入り9件でもうすぐ10件突破、本当にありがとうございます。これからも不定期ではありますが、執筆はちゃんと続けますので、読んで頂けると嬉しいです。

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