今回、マヤノが必殺技を使います。何使うかは……すぐ分かります。前の話で2つしか出てないし。
前の話を読んで気付いたかもしれませんが、一之瀬はわざと出してません。理由として、
「FFI優勝後少し後で、一之瀬の手術がまだ終わってないor完了直後のお話」
という設定からですね。忘れてたとか、天才系キャラをこれ以上書けないとかではありません、断じて。
えっ、冬花?………あっ
追記
必殺技への独自解釈がある事をに説明し忘れてたので、載せておきます。モーションを何回も観ながら書いてなるべくおかしく無いものを選びましたが、それでも違和感がある人はあるかもしれません。ご了承ください。
「おまたせーっ!マヤちん、サッカー部に到着だよー!」
「おっ、来たな!それじゃあ、今日は必殺技の特訓だ!」
「マヤノのやつ、すっかりサッカーに夢中だな」
「正直言って、サッカー部に来てほしいぐらいだよね。まあ、無理強いなんて出来ないけどさ」
「そもそもフットボールフロンティアは男子のみ出場可能だからな。だが、サッカー部に欲しい人材だというのには同感だ」
翌日、マヤノは授業時間が終わってからすぐに向かってきたらしく、サッカー部の1年達が来た少し後に到着した。相当楽しみにしてたらしく、耳と尻尾の動きが忙しなかった。こういう様子を見ると、ウマ娘って本当に感情が分かりやすいよね、と思う。
「まあ、オレは少しでもサッカーが好きになってくれれば、それだけで嬉しいからさ。それで、マヤノはどんな必殺技を練習したいんだ?」
「うーん、やっぱり昨日見せてくれたやつにしよっかな?ボールがいっぱい増えるのと、2人でクルクル回ってシュートするの!」
「…イリュージョンボールとレボリューションVの事だな」
「まだ1回しか見せてないから、名前覚えてなくてもしょうがないよね。それで、マヤノはホントにその2つを覚えるので良いんだね?」
「うん!ねえねえ、早く必殺技の練習始めよーよ!」
「やる気十分だな!よし、早速特訓始めようぜ!」
という訳で、マヤノがイリュージョンボールとレボリューションVを覚える為の特訓が始まった。まずは1人技のイリュージョンボールからということで、鬼道が手本を見せた後、続いてマヤノが実践してみる、という形で特訓を進めることになった。
「良いか、必殺技はイメージから始まる。オレの動きを見て、どうやったら再現できるのか、考えを巡らせるんだ。───行くぞ!『真・イリュージョンボール』!」
「イメージ、イメージ…ボールを弾ませて、増やして…」
「よし、次はお前の番だ、マヤノ!」
「よーし、いっくよー!イリュージョンボー……あれー?」
鬼道の手本を見たマヤノが早速やってみようとするが、失敗。ボールが弾んだ後分身せず、そのまま溢れて転がっていってしまった。あちゃー。まあ最初は直前の動きまで行っただけいい方か。
「失敗しちゃった…。うーん、まだ分かんないや、何が足りないんだろ?」
「まあ、まだまだ時間あるし焦らなくても大丈夫だろ。それに鬼道っていうすごいお手本が、目の前にずっと居るしな」
「ああ。むしろ、最初にあそこまで直前の動きを上手くできていたのは上出来だ。もう一度動きを見て、足りないものが何か良く見極めてみるんだ、マヤノ」
「わかった!もう一度見て、次こそ成功させちゃうよ!」
半田と鬼道のフォローで気を取り直したマヤノは、もう一度鬼道のイリュージョンボールの観察に移った。ついでにボクもじっくり見ておこっと。後で自分で練習する時の参考になるだけじゃなくて、何かマヤノにアドバイス出来るものが見えるかもしれないしね。
「もう一度行くぞ!『真・イリュージョンボール』!」
「じっくり、じっくり……あれ?」
「うん?あのボール、もしかして…」
どうやらマヤノも、鬼道の技の動きに秘密があることに気がついたようだ。仲間として何回か鬼道の技を見ていたボクと同じタイミングで、少ししか見ていないのに気づけるとは、
恐るべしマヤノの洞察力。
「気づいた?マヤノ」
「うん!鬼道ちゃんがボールを弾ませる直前に、ボールに回転が掛かってたよね?もしかしてそれが、あの技に必要なポイントじゃないかな?」
「ほう、二人とも良く気がついたな。あの技を発動するためには、空中に飛んでボールを弾ませる前に、ボールに回転を掛ける必要があるんだ。あの動作無しでは、イリュージョンボールは不発する」
「イェーイ!マヤ分かったよー!」
「へぇー、そんな仕組みなんだ。もしかして、マヤノが失敗した理由、最初から知ってたり?」
「ああ。マヤノなら必ず自分で気づけるはずだと思ったんでな、あいつの性格からして、自分で気づいたほうが成功につながるだろう」
…鬼道、よくそこまで考えられるなぁ。
そんなやり取りの後、マヤノはもう一度イリュージョンボールの練習に入った。今のマヤノの自信満々な様子を見るに、そろそろ成功しちゃうかもね。
「さあ、本当に要点を掴めたか確かめさせてもらうぞ、マヤノ!」
「うん!───っ!『イリュージョンボール』!」
「ほ、ホントに出来ちゃったっス!」
「すげぇ…!良いぞマヤノーっ!」
マヤノが弾ませたボールは、確かに3つに分身し、軌道を描きながら回転し、マヤノの元に戻った。あのモーションは間違いなくイリュージョンボールそのものだ。マヤノは遂にイリュージョンボールを習得できたんだ。
「…やった、やったよー!マヤ、イリュージョンボール使えるようになっちゃったー!」
「良くやった、マヤノ。お前はあの技を完全にものにしたと言っていいだろう」
「つまりは次の技に行けるってことだ。やるじゃんマヤノ、この調子ならレボリューションVも早く覚えられるかもよ?」
「うーん、あれ結構難しかった気がするけど…まあ、やってみなきゃ分からないもんな。頑張れよ、マヤノ!…て、そうだ、あれ2人技だけど、マヤノは誰とやるんだ?」
イリュージョンボールを完成させ、上機嫌なマヤノ。そんなマヤノを見て、ボク達は今の調子を維持したまま次のレボリューションVの特訓に入る事にしようとした時、半田の指摘が聞こえた、そうだ。良く考えればあの技は2人でやる技、マヤノが誰と一緒にやるか決める必要がある。能力的に半田が入るべきかな、と思っていると、
「だったら、マックスちゃんにしよっと!ヨロシク、マックスちゃん!」
「だってよ、マックス。しっかりやれよ!」
「えっ、ボク?」
指名されちゃった。ボクびっくり。
それからレボリューションVの見本を自分達自身で見せた後、特訓を始めたボク達。しかしその特訓は、ボク達の想像以上に困難を極めた。それはもう失敗続き、手を取り合う所まで進めばいい方で、大抵はその前の段階で失敗するばかり。しかも手を取れても、そこから回転して上昇するまでの部分でも失敗してしまうから、もう大変。
「あ、通り過ぎちゃった!」
「マヤノが速かったのか!?、いや、ボクの方が遅かったか…?」
「うわっ、ごめん!」
「イテッ!う、ううん、マックスちゃんも強くぶつかっちゃったけど大丈夫?」
「うーん、クルクルはできてるのにー…!」
「上昇出来ない…!ただ回ってるだけだ!」
こんな失敗が続くものだから、疲労が重なり、不安も積もる。それを振り払ってもう一度と練習するけど、また失敗。そんな状態の繰り返しだった。そして、何十回目かのチャレンジの時だった。
「今度こそ…!いくよマックスちゃん!」
「オッケー!マヤノ!」
「────!ハアァァァァ!」
「うおぉぉぉぉ!」
「来た!上がったぞ、マヤノ!マックス!」
「よし、行ける──って、うわぁ!?」
「うわっ!?」
「あっ、危ない!」
遂に上昇し、このまま行けるかと思ったけど、その瞬間に周囲の竜巻が止んでしまい、それにつられて回転も止まってしまった。そうなると上昇も止んでしまい、空中にいたボクらは地面に落ちていってしまう。そのまま地面に激突した際の痛みを覚悟していたけど、
「よっ、と!だ、大丈夫ッスか?」
「ナイスだ、壁山!大丈夫か、マックス?」
「壁山、皆…。うん、ボクは大丈夫だよ。それより、マヤノは…」
「うぅっ!…こっちも大丈夫、キャッチできたよ!」
「良かったぁ、マヤちゃん!どこか痛い所とかない?」
「木野ちゃん、音無ちゃん…。マヤも大丈夫だよ、マックスちゃん!」
皆が何とか受け止めてくれたおかげで、地面に叩きつけられずに済んだ。皆には感謝しないとね。…それにしても、あそこまで出来たのに失敗するなんて、正直悔しいな。
「うーん、あそこまで出来てたのに、一体何が足りないっていうんだ…」
「…ダメ、全然わかんない…。ごめんねマックスちゃん、マヤから言い出したのに、こんなに失敗しちゃって…」
「…!何いってんのさ、マヤノ。気にしないで、またチャレンジすれば良いだけだからさ」
不味いね、これは。如何せん直前まで上手くいってた所で失敗しちゃったから、マヤノが余計に落ち込んじゃった。彼女の耳が垂れてしまっていることからも、それが伺える。このままだと、正直出来ないかも…。
「そろそろ休憩しよう、マックス、マヤノ。今のお前達の状態では、成功するか分からない。疲れが重なってる状態じゃ、尚更だ」
「豪炎寺…。そうだね、お言葉に甘えさせてもらうよ。マヤノもそれでいい?」
「…うん。今のままじゃ、マヤ、ずっとわかんないままなんだよね?だったらいっぱい休んで、わかるようにしなきゃ」
豪炎寺の言葉で、ボク達は一度休憩することにした。下手に続けてたら最悪怪我かもしれなかったし、止める人が居てくれて良かったと思う。マヤノもそこは分かってたらしく、すんなりと受け入れてくれた。
「マヤノとマックスのレボリューションVは、2人で回転して上昇する所までは出来ていた。つまり、失敗した原因は、シュートを放つ直前の部分にあるだろう。皆、意見や気付いた所があれば、教えて欲しい。特に半田、お前は元々マックスとあの技を練習していたんだ。一番力になれるのはお前だろう」
「俺かぁ、うーん…」
休憩中、マヤノとボクのレボリューションVについて、皆で失敗原因を解明する為の会議のようなものを行っていた。特に鬼道は原因の箇所を推測して、半田に意見を求めていた。確かに半田はボクとあの技が出来る訳だし、ボクらの問題点の解決の為のキーパーソンではあるね。
「そうだなあ……あっ、そうだ。さっき直前まで行った時、なんだか竜巻が歪な感じに見えたんだ。俺達がやってた時は結構しっかりした感じって言われてたから、そこが気になってさ」
「歪かぁ。バランス悪いってことなのかな」
「バランスか。確かにあの技は互いの意識を合わせなければ出来ない技、それはオレも見てわかった。だが、上昇する段階まで行けた以上、合わせる部分は出来ているはずだ。…だとすると、他に原因があるのか…?」
鬼道の分析では、ボク達の息を合わせる所までは出来てるらしい。でも、他の要因が重なって失敗に繋がってしまうんだとか。それじゃあ、その要因は何処にあるんだろう…?
「なあマックス、もう一度俺達でやってみないか、レボリューションV。それを皆に良く見てもらって、マヤノとの特訓につながるポイントがないか、意見を貰うんだ」
「それ良いね。よし、それじゃあボクは早めに休憩終わりにして、今から半田ともう一回やってみるよ。何か気付いたら、どんどん言ってね」
「…それなら俺も頑張って見てみるよ、マックス、半田」
休憩を切り上げて、足りない物を見つけるためにボクと半田でもう一度あの技をやってみることにした。そして必殺技の披露に向かおうとした時、影野が声を掛けてきた。…それにしても、影野か。
「そういえば、俺達の炎の風見鶏を成功させるヒントを出したのもお前だったな、影野」
「うん、だから今回も、力になれるんじゃないかと思って」
「そりゃ心強いや。それじゃ今回も、しっかり見ててよ?」
「そうなの?じゃあ影野ちゃん、マヤに足りないもの、バッチリ見つけてきて、お願い!」
「分かった。…ふふ、俺、頼りにされてる」
それからボクはもう一度半田とレボリューションVを撃って、それを皆に見てもらった。皆気合バッチリで、何が足りないのか、じっくり見てどんどん言ってやると意気込んでた。こういう時の皆は、ホントに頼もしいや。
「ふっ!」
「はぁっ!」
「やはりあの2人の時は、問題なく出来ているな…」
「…もしかして、あの技に必要なのは…」
「「『レボリューションV』!」」
ボク達の放った技は、さっき手本で見せたときと同じように、竜巻を伴いながらゴールに突き刺さる。それを見届けた後、影野が声を掛けてきた。何でもこの技で特に重要なのは全体の勢いとスピードで、ボクと半田が出来てたのはその2つがずっと衰えないままだったからで、マヤノとやってた時は逆に維持できずに落ちていたからだとか。それを聞いたボクは、マヤノにその原因に心当たりがないか聞いてみた。するとマヤノは、
「ごめん、マックスちゃん。たぶん、マヤのせいかも…」
「えっ、なんで?」
「マヤ、ウマ娘だから、マックスちゃんと合わせる為にちょっと動きを抑えてたんだ。もしかしたらそのせいで、ズレが出来ちゃったのかも…」
「身体能力の差を抑えるために、力を発揮しきっていなかったという訳か」
どうやら、マヤノは自分がウマ娘だから、力を抑えなきゃボクと合わせられないと思って力を出し切れていなかったらしい。それが無意識にスピードを減速させて、あの技の失敗の原因となっていたみたいだ。気遣いはうれしいけど、それじゃマヤノの力が発揮できない。…なら、先輩として、一肌脱がなきゃね。
「いいよ、マヤノ。ボクが頑張ってついて行くから、マヤノはボール運びながら出せる1番速いスピード、出しちゃいなよ」
「いいの?でも、そしたら───」
「追い付くのが大変、だって?何いってんのさ、これでもサッカー経験はボクのほうが多いし、ボール持ってるやつに追いつくぐらい簡単さ」
マヤノの心配に、自信を持ってそう答えてみせる。ボールをキープしてるときはそれだけで無意識に出せるスピードが少し下がるんだし、それならボクも頑張れば追いつけるはず。マヤノの不安を少しでも取り除こうとしていると、今度は1年達が声を上げた。
「それに、もし2人が何回失敗しても、絶対オレ達が支えるッス!」
「誰かが困ってたら皆で協力する、それがオレ達雷門サッカー部でやんす!」
「そうそう!あそこまで出来たんだから、最後は成功させて終わりたいよね!」
「同じ1年として、マヤノの必殺技、絶対見てみたいですから!」
「マネージャーとして、マヤちゃん達の事は支えてみせますっ!」
どうやら1年達も、全員が協力する気満々のようだった。音無までこう言ってるんだから、皆相当な熱意だ。これはいよいよ成功させるしかないね。
「皆気合入ってるみたい!私も応援しなきゃ!」
「そうね。…どうかしら、マヤノさん。うちのサッカー部は、随分と面白い人ばかりでしょう?」
「夏海ちゃん……うん!マヤ、ココに来てホントに良かった!だから、マヤ、絶対必殺技を成功させて、みんな夢中にさせちゃうよ!」
「おや、随分な気合ですね。ボクも応援しますよ、マヤノさん」
他のマネージャーや目金からも応援され、マヤノはやる気を完全に取り戻したようだ。その様子を見た円堂からの一言で、ボク達は特訓を再開することにした。
「みんな、気合バッチリだな!それじゃ、そろそろ特訓再開だ!マヤノの必殺技、絶対成功させようぜ!」
「「「おう!!」」」
特訓が再開し、ボク達はもう一度フィールドに立っていた。さっきまでと違い、不安や焦りはリセットして、やる気だけを持って練習に臨む。マヤノに合わせるんだ、やる気以外を持ってたら追いつけるものも追いつけない。鬼道の開始合図を待ち、互いに集中して特訓に臨む。
「始めろ!マックス、マヤノ!」
「行くよ!はあっ!」
「うおおおぉっ!」
ボクとマヤノが同時に駆け出した。ボールを持ったマヤノが、ウマ娘の身体能力を活かして駆け抜けていく。その速度は確かに速くて、追いつくのは大変だったけど、気合で追いついてみせる。そしていよいよ、山場の上昇部分に入る。しっかり互いに手を取って、互いの全力で回転を起こし、その勢いで上昇していく。
「竜巻は……歪じゃない、しっかり出来てる!良いぞ二人とも!」
そんな半田の声が聞こえた。ここまで出来たんだ、絶対に、絶対に…!
((絶対に成功させるんだ!!))
「「いっけええええええ!!」」
ボクとマヤノの放ったシュートは、竜巻を伴いながら、地面を抉るような勢いで進み、そのままゴールに突き刺さった。…できた、出来た!遂にマヤノのレボリューションVが、完成したんだ!
「!この威力……あいつら、遂に成功したか!」
「や、や……やったッス!マックスさんとマヤノが、遂に必殺技を完成させたッスー!」
「ふっ、アドバイスから一発で成功させるとはな…。やはり凄い奴らだ、お前達は」
必殺技の様子を見ていた皆が、全員興奮してマヤノの必殺技の完成を喜んでいた。あの様子だと、多分こっちに来るね。その前にボクは、座り込んで放心してるマヤノに声を掛けた。
「やるじゃん、マヤノ!あのシュート、見たでしょ?マヤノとボクで出せたんだよ、あの技」
「………」
「マヤノ?どうしたのさ?」
「…できた、できたよマックスちゃん!マヤ、レボリューションVの撃ち方、カンペキに分かっちゃったー!」
「おわっ!?う、嬉しいのは分かったから、早く離して…!」
…ホントに心臓に悪い奴。そんなやり取りしてる内に、キャプテン達がボク達の所に来た。流石に今はそうする所じゃないと分かったのか、マヤノは抱きつくのをやめて、キャプテン達に向き合った。ボクも姿勢を直して、同じようにキャプテン達の方を向いた。
「良くやったな、マックス、マヤノ!今のレボリューションV、凄かったぜ!」
「ああ!半田とやった時の奴にも劣らない強さだ!あーあ、一之瀬もココにいたらなぁ…!」
「おいおい、それ俺の前で言うかよ?まあ良いシュートだったけどさ。凄かったぜ、マヤノ、マックス」
「ホント!?やった、みんな夢中にさせちゃったー!」
「夢中って…まあ良いか、ボクも楽しかったよ。ありがと、マヤノ」
「ううん、こっちこそありがとう、マックスちゃん!わからない事がわかるようになるって、やっぱり楽しいね!」
皆の感想とか称賛を聞きつつ、ボクはマヤノにお礼を言った。マヤノも同じように思っていたようで、笑顔でお礼を返された。ここまで楽しそうにしてるのを見ると、全力でやって良かったって思えるね。…そう言えば、必殺技完成した訳だけど、これからどうするんだろう。キャプテンも同じ事思ってたみたいで、マヤノにその事を尋ねてた。
「そう言えば、必殺技が出来たけど、これからマヤノはどうするんだ?」
「ん?うーん…明日は金曜日だし、明日もマヤノ、サッカーやろっと!」
「ホントか?へへっ、マヤノにもサッカーの楽しさが伝わったみたいで、オレ嬉しいよ!」
「ありゃ、レースの練習とかはしなくていいの?」
「それも考えたけど、今週はおもいっきりみんなとサッカー楽しみたいなって!マックスちゃん、レボリューションV、どんどん決めちゃおうね!」
「おー、乗り気だね。だったらボクも、とことん付き合ってあげるよ」
どうやらマヤノは相当サッカーを好きになったらしく、明日まで練習に入る事になった。明日の練習、またいろんな必殺技が飛び交いそうだけど、マヤノどうなっちゃうんだろ。まあ、マヤノはそういう所は分けられそうだし、なんだかんだレースにも支障は出ないでしょ。たぶん。
「よーし、それじゃあ明日もマヤノを入れて練習だ!皆、まだまだ、サッカーやろうぜ!」
「「「オーッ!!」」」
ありがと、マヤノ。キミのおかげで、まだまだサッカーの事、好きになれそうだよ。
「ねえマヤノ、少し聞きたいことあるんだけどさ」
「ふんふふ〜ん♪…って、どうしたの?テイオーちゃん?」
「あのさ、そのテーブルの上にある変な帽子、ココに来た時からあったよね?それ、いつ買ったの?」
「コレ?あー、コレは買ったんじゃなくて、もらったの!」
「へ〜、誰にもらったのさ?」
「うんと、それはね───」
「すっごくワクワクさせてくれた子が、マヤノにくれたんだ!」
少年少女が必死に練習してその成果が出て大喜びする瞬間には人生に必要な栄養素が多く含まれている。たぶん。
前回のウマ娘1人しかでない問題に対する今の自分の答え、最後の方に少し出す。次からは序盤から出せるようにしたい。
UA1000件突破、本当にありがとうございます。これからも頑張りますので、お気に入り、感想、評価、遠慮せずつけていってください(乞食)