今のこの世界を確かめるために   作:アイバユウ

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昼食に邪魔者・・・

中学校での午前中の授業を終えると昼食の時間になった。

私はすぐにお弁当を持って屋上に向かった。静かな場所で昼食を食べたいからだ。

騒がしいところで食べるのはかなり嫌な感じを持っている

それに教室にいるとネルフ関係者である『彼ら』と接触することになるかもしれない

 

「今日は良い天気ね」

 

屋上に出るとそこにはベンチがいくつか設置されていた

私は1つのベンチに腰掛けると昼食を食べ始めた

今日は邪魔されないで済むかもしれない。そんなことを期待していたのだが考えが甘かった

階段から喋り声が聞こえてきた。それも『嫌な昔の友人』の声である

私としては接触するつもりはないのだが。あちらはそんなことなど気にするつもりはないようだ

 

「水川カオリですか?初めまして碇レイと言います」

 

綾波、いや碇レイさんが話しかけてきた。

『僕』としては二度とかかわりたくないのだが、ここまで来てしまうと仕方がない

 

「初めまして、私に何かお話でもあったのでしょうか?」

 

「私の大切な友人とよく似ていたので、碇シンジ君という名前に聞き覚えはありませんか?」

 

「渚カヲル君とも同じ質問をするんですね。残念ですけど私は第二東京市に住んでいたので全く知らないわ」

 

ごめんなさいねと私は知らないふりを続けることにした

今更、再会するつもりは全くない

私はのびのびと生きていくことにしたのだ

それに私はこの世界を見守ることが使命なのだから、彼らに有利な判定をするわけにはいかない

面倒をかけられることを避けるためにはネルフ側とは極力接触しないほうが安全である

私のこれからの人生に『ネルフ』という高い壁ができてしまったのなら壊すまでである

私の人生を妨害するなら徹底的に交戦するまでだ

未来は自分で切り開くものであり、他人に誘導されて歩いている未来など

真の将来とはいえることではないことは間違いない

 

「それに私は他人に興味がないので。どこでも私は一人で静かに過ごすことが好きなので」

 

『僕』は一匹狼であるほうが何かと好都合である

『私』としてもネルフと関わらないためにも問題人物と仲良くなるつもりはない

 

「私はのんびりと一人で静かに過ごすことが目的でこの街に移住してきた」

 

それだけですと碇レイさんに話すと昼食を食べるのを再開した

彼女も私のそばから離れていった。できることなら彼らと二度と接触するつもりはないが

簡単にあきらめるような人間と組織でないことはわかっている

どんな手段を使っても私の存在理由を調べてくることは予想できている

 

「本当に嫌な時間ね。ようやく静かになれると思っていたのに」

 

独り言をつぶやくように愚痴ってしまった

幸いにも周囲には聞いている者はいなかった

今はとにかく昼食を食べてクラスに戻ることにした

教室に戻れば接触してくることはないだろう

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