今のこの世界を確かめるために   作:アイバユウ

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プラグスーツに着替え(挿絵を追加)

第三新東京市の地下にあるジオフロント

そこに拠点とするネルフ本部に到着すると私は面倒な手続きをすることになった

念のため身体検査を受けることになった。

私が女性ということもあり身体検査をしたのは女性の方だった

問題ないというお墨付きをもらうと私はネルフ本部の中に入るためにお客用のIDカードをもらった

これはネルフ本部内で迷子になった際に位置検索にも使えるとのことだ。

もし葛城ミサトさんや赤木リツコさんとはぐれた場合はカードを誰かに提示すれば案内してくれると

もちろん私は『神様』と同じ『観測者』のような存在なので道を間違えることはあり得ない

それでも演技をしないとバレてしまっては意味がなくなってしまう

あくまでもこの場所に来たのは『今日が初めて』というていさいにしなければならないのだから

そうしなければ『私』が『僕(碇シンジ)』であることを証明してしまう

そんな事態は避けなければならない

どんな手段を使っても

 

「それで私にどうしてそこまで注目するのですか?」

 

「あなたがある人物とよく似ているからよ。私たちにとってはとても大事な人と」

 

葛城ミサトさんの言葉に私はあなた方まで同じようなことを言うのですねと返答した

すでに渚カヲルから接触があったが知らないと伝えている

どんな検査をしても問題なくクリアすることができるので問題はない

心理テストをされたとしてもである。私はもう碇シンジではないのだから

 

「私には全く身に覚えがないのでよく知らないのですが」

 

いったい誰を探しているのですかと聞くと赤木リツコさんは素直に碇シンジ君を探しているのと答えた

まったく迷惑な話である。どうせかつてのように道具扱いされるならどんな手段を使っても逃げるだけだ

 

「私は全く知らないのですが」

 

「それは検査をしてみればわかるわ」

 

赤木リツコさんは『私』が『僕』であることに確信を持っているようだ

どんなに検査をしても無駄なのに

これから無駄な時間にたっぷりと付き合うことになることを考えるとため息をつきたくなった

だがそんなことをすれば正体がばれるかもしれないので我慢した

今の私にとっては大事なことは楽しく中学生として生活を送ることである

ネルフに拘束されて妨害されるわけにはいかない

 

「ココであるものに着替えてほしいのだけどいいかしら?」

 

案内された部屋は数多くのロッカーがあった。

そこはかつて『碇シンジ』だったころにプラグスーツに着替えるために使っていた部屋だ

またしてもあんなものを着ることになるとは想定もしていなかった

 

「それは構いませんが変なものだったらセクハラだと訴えますからね」

 

「少しだけ我慢してもらえるかしら。テストにはどうしてもそれに着替えてもらう必要があるから」

 

私は女子用のプラグスーツを渡された。

私はどうやって着用したらいいのか説明を受けると、制服などの着衣をすべて脱ぐとプラグスーツに着替えた

 

【挿絵表示】

(プラグスーツに着替えた水川カオリ)

わざと戸惑っているかのように演技をするのも忘れていない。

まさに完ぺきな演技ができていると言って問題はないはず

 

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