今のこの世界を確かめるために   作:アイバユウ

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シンクロテストの結果

 

「なんかこの格好は恥ずかしいです」

 

私は正直に言ってしまうと女子用のプラグスーツはかなり恥ずかしく感じていた

かつての『僕』が男子用のプラグスーツを着用していたがその時には感じていなかったものである

それだけ性格が変わったということかもしれない

問題はこれからだ。シンクロテストを上手く細工して誤魔化してシンクロできないようにしないといけない

すでに私はわざとできないように少し小細工を行っている

秘かに『MAGI』に侵入してシンクロテストの結果に干渉するようにしていた

私は『神様』と同じような存在なのでそれくらいのことは簡単にできる

ただし問題なのはこのテストが初めてのように演技することがうまくできるかである

初めてエヴァ初号機に搭乗した時のような演技をすれば問題ないはずだが心配はある

 

「テストの間だけ我慢してもらえると助かるわ」

 

赤木リツコさんはそういうとこれから行うテストの内容と方法について説明してくれた

エヴァとのシンクロテストは過去に経験しているが、この新しい世界では初めてである

だからこそかなり不安そうな演技をしなければならない

 

「本当に大丈夫なんですか?もし健康に大きな影響が出たりしたら」

 

「大丈夫よ。このテストは今までに何人も行っているけど健康に害はないから」

 

当たり前の不安な表情を浮かべながら質問攻めを行った

 

「液体を飲み込んでおぼれたりしないんですか?」

 

「LCLを飲んでもちゃんと呼吸できるから心配しないで」

 

私はとりあえず赤木リツコさんと一緒にシンクロテストを行う場所に移動した

そしてテストを行う場所に到着する。

私はその後もテストについていろいろと説明を受けてシミュレーションプラグに乗り込んだ

そしてついにシンクロテストが開始された。足元からLCLが入ってきた

 

「赤木さん。本当に大丈夫なんですよね!?」

 

『大丈夫よ。心配しないで』

 

私は見事に演技をして見せた。これで完全に初めてであると思われるだろう

『初めて』のエヴァ初号機に乗り込んだ時をできるだけ『再現』して本当にうまく誤魔化していった

 

『それじゃ、シンクロテストを始めるわね。気分が悪くなったら言ってね』

 

「私としては今でも吐きそうなんですけど。血液のような味がして」

 

本当の感想なので仕方がない。それでも我慢してと無理を言ってくる

迷惑な話である。できることならさっさと終わらせたい

シンクロテストでシンクロしなければ良いだけの話なのだから

簡単なことなのだが。上手くいくかどうか

 

『シンクロテストを開始します』

 

そういうとシンクロテストが始まった

するとすぐに吐き気を覚えた。それと同時に頭の中が痛くなるように感じてきた

警報音が鳴り始めた。それと同時にシンクロテストは終了した

 

『水川さん!大丈夫ですか!』

 

「もう頭が痛いです!」

 

その後、私はわざと意識を失った。

これで演技としては完璧のはずである

 

 

 

 

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