今のこの世界を確かめるために   作:アイバユウ

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1つ目の課題を終えて

 

「ああ。かまわない」

 

碇ゲンドウさんは私の顔を見て驚いていた

まるで誰かを見ているかのように。私を通して

私にとっては誰のことを考えているのかはわかっている

彼の妻である碇ユイさんのことを考えているのだろう

私は世界を正しく戻したときに人々にチャンスを与えた

エヴァに取り込まれた碇ユイさんたちを現世に戻す選択をしたのだ

それがどのような作用を働くかは私が決めることではない

エヴァは誰かが取り込まれなくてもシンクロできるようにできるように変化させた

だからこそある程度適性がある人物ならシンクロすることができる

私とはエヴァとシンクロできないように小細工をしてできないようにしただけだが

 

「何か私の顔についていますか?」

 

碇ゲンドウさんが私の顔をこそこそと見ている

私は碇ユイとよく似ていると思っていることはわかっている

 

「知人によく似ているのでな」

 

碇ゲンドウさんはそういうとあるフロアに到着するとエレベーターを降りた

私とリツコさんは引き続きエレベーターに乗り地上に向かった

 

「いったい私がだれに似ているのでしょうか?」

 

「碇司令はあなたの顔に自分の奥さんの顔と似ていることに気が付いたのかもしれないわね」

 

「そんなに似ているのですか?どこかねっとりとした視線をちらちらと感じたのですが」

 

「私は碇司令の子供の碇レイさんとよく似ていると思うけど」

 

「碇レイさんですか。そんなに似ていますか?私はそうとは思わないのですが」

 

私と碇レイさんの顔が似ているのはある程度はわかっている

でもそれをしゃべってしまうと関係者だと思われてしまう

『碇シンジ』のことを知っていると思われてしまってはせっかくのこの街での生活が窮屈になる

そんな事態だけは避けなければならない

面倒があったとしてわざわざ自分から増やす真似をするなんて自殺行為そのものである

そんなことを話しながらエレベーターを乗っていると地上の出入り口のフロアに到着した

私は来客用のIDカードを返却するとタクシー乗り場に向かった

 

「タクシー代と今回の面倒なことに巻き込んでしまった慰謝料と思ってもらえると」

 

リツコさんから1万円札をもらった。

私はありがとうございますというと1万円札を受け取った

それをもらうとタクシーに乗り込むと中学校に戻ることにした

ようやく終わった。これでネルフサイドからの接触はなくなるはずだ

そうなってもらわないと私としても困ってしまうところである

面倒ごとに巻き込まれたものの、見事に演技でしのぐことができたことは良い事である

これで安全が保障されたのならいいのだが、まだまだ課題は山積みである

惣流アスカさんや碇レイさんとのやり取りが待っている

まだまだ問題は存在することは間違いない

ひとまず大きなイベントは終了したと思って私はのんびりとリラックスとしていた

タクシーの後部座席に座って

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