TS少女(25)は今日も魔法少女の業務をこなす   作:雷雷帝王

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 今日の話は無理矢理感を感じるかも知れません。作者の力不足故に反省します。



TS少女は新米魔法少女の先輩になる(3)

 

 桜木(さくらぎ)さんは初変身でいきなり服が変わったことに戸惑いを隠せていなかった

 

「こ、これどうすれば」

「大丈夫、大丈夫」

「そのまま、そのまま」

 

 変身は止まらずにグローブやブーツが付き、腰マントが出現して変身もラストスパートに入った

 

「ラストスパート行くよ!」

「背筋伸ばして」

 

 なんてヤジが飛ばされて瞬く間にラストスパートを終えて桜木さんの変身が完了した

 

「変身…できた…」

 

 桜木さんが変身できたことに感動しているとそれ以上に泣きながら感動している男3人を見てギョッとした

 

「エフェクト凝った甲斐があった…」

「いつ見ても変身バンクは泣けるな…」

「初回は涙腺を刺激しますね…」

「怖いこの人たち!!」

 

 男3人が思い思いの感想を口にしながら泣いてるのを見て桜木さんはついに感情が言葉にでてきてしまった

 

「桜木さん」

蕾坂(つぼみざか)さん」

「慣れるしかない」

「……」

 

 オレは桜木さんに諦めの言葉を投げた。桜木さんはその言葉を聞いて何とも言えない表情になっていた

 

「カナちゃん、激マブ」

越谷(こしがや)さん…」

「そんじゃあ、いっちょお仕事行きますか!」

「……はい!」

「桜木さん。初仕事、頑張ってきてください」

「はい!」

 

 オレと社長たちは屋上へ行き、2人が飛び立つのを見ることにした

 

「風向きよし、飛行障害物なし、初飛行にはもってこいの環境だぁね。準備いい?カナちゃん」

「……いけます!」

「上等!」

 

 そして2人は屋上から飛び立った。……オレ、飛ぶのに3日掛かったんだけど……

 落ち込んでるオレをよそに社長と翠川(みどりかわ)さんは飛んでいった2人を見ていた

 

「何とか…飛べてますね」

「雛鳥の巣立ちをみる気分だ」

「社長、翠川さん、それと蕾坂さんも!管制室行きますよ!」

 

 二子山(にこやま)さんに急かされてオレたちは管制室にダッシュで向かった

 そして二子山さんはパソコンの前に座りマイク付きのヘッドホンを付けて2人をサポートするのをオレと社長と翠川さんは遠目に見ていた

 

「聞こえますか桜木さん、二子山です」

『はい!』

「僕が遠隔でサポートします。まず退治現場ですが、11時の方向、繁華街入り口、もう目視で確認できますね」

 

 映像を見るとそこには建造物寄生型の怪異がワンフロアまるごと占拠していた。

 寄生型ってなんであんな見た目キモいんだろ…

 

「水道管などに溜まった怪異が突如膨張したタイプですね。外からの攻撃が安全ですが、膨張部分での攻撃もありえます。十分な距離『…ニコ、ヒト生体反応見てくんね』え…?避難は全員終わってると通報では…『ちょっち気になんの』」

 

 越谷さんにいきなり反応を見てくれと言われ、二子山さんは言われた通り見てみると1人だけ窓際に取り残されていた

 

「…いる!そちらから見て左から4番目の窓に反応です!」

『やっぱか、何か違和感あってさ…よし、ちょっと助けるわ』

『でも近づいたら危険って!』

『攻撃されなきゃ安全だろ』

『越谷さん!?』

「あー…」

「あーあ」

「あぁあ…」

「あちゃー…」

 

 越谷さんがホーキを逆乗りして桜木さんは驚き、オレたちは何とも言えない表情になっていた

 

『カナちゃん、すぐ戻っから』

 

 越谷さんは逆乗りになりながら怪異の方へ飛んでいった。その様子を桜木さんは引きながら見ていた

 

『に…二子山さん…』

「…まあ、越谷さんは例外ですが…決して真似しないで下さい…」

『……はい』

 

 そもそも真似したくてもあんなこと早々真似できる訳ない。なんだよ逆乗り飛行って……頭おかしすぎるだろ。どういう身体能力もってんだか

 なんてことを思っていたら越谷さんはちゃっちゃと救助して桜木さんににかっと笑いながらピースした

 

「桜木さん…あの…これ例外ですからね…魔法少女は安全第一の仕事です…」

『……』

 

 ……桜木さん、絶句してんじゃん。そりゃあ、初めて間近で見る魔法少女があんなんだったら絶句くらいするか……

 

『ちょうどいいわ、このままぶっ込んだる』

 

 越谷さんはそのまま魔法を怪異に当てまくった

 

『まずァ一発!』

「相変わらず胃が痛くなるような戦い方…」

「まあ…天才的ではありますが…」

 

 ……あるじゃ、ホーキが耐えられない。しかも旧いホーキなら尚更だ。けど、二子山さんは気づいてない様子だし、一応言っとくか

 オレが二子山さんに越谷さんのホーキのことを伝えようとしたら、桜木さんも気づいたのか二子山さんに報告した

 

『に…二子山さん!』

「桜木さん、どうしました?」

『あの…もしかしたらですが、越谷さんのホーキ後部に亀裂か何かが…』

「越谷さんのホーキ後部…?……ほんとだ!魔力漏洩が起きかけてる。よく気づきましたね!?」

『あ…あの…さっき読んだホーキの本に似たような症状の注意事項が書いてあって…』

「…そうか。1件目でホーキを奪われて以来、越谷さんは予備を使ってる。予備とは言っても結局は旧型…ガタがきてるんだ。その上さっきの無茶な使い方…今は救助者の重さもある。このままだと飛行力が……「越谷さん!?」」

 

 翠川さんが危惧した通り越谷さんのホーキの飛行力が著しく落ちた。が、越谷さんは何とか持ちこたえたが激しい動きをすればいつ落ちてもおかしくない状況だった。けれど越谷さんは桜木さんを危険に晒さないために引こうとしなかった

 オレはすぐに2人の元に行こうと管制室を飛び出そうとしたら、桜木さんが魔法弾を撃つから越谷さんを戻らせるように二子山さんにお願いした

 オレたちは桜木さんの言葉に驚き、二子山さんがわたわたしながら聞こうとしたら桜木さんは参考書の題名とそのページ数を突然言った

 

「…へ…?」

『ホーキは飛行以外にも活用ができ元々備わっているモード変更機能を活用すれば一発だけ魔法弾を撃つことができます』

 

 本を探しに言った翠川さんが戻って来てめっちゃ小さくだが載っていることが分かった。だが、新人…しかも魔法少女初心者の桜木さんにぶっつけでやるのは危険だと二子山さんが言おうとしたら社長がその言葉を遮りこう言った

 

「許可する、越谷に連絡しろ。新人を信じなくてベンチャーは名乗れん」

 

 その後は流れるように退治が完了した。魔法少女歴1日未満にして怪異を退治するという異例過ぎることを桜木さんはやってのけた

 

「すごい…1日目から退治…」

「先輩の指示通りに動かずに…自己判断で本番ぶっつけの魔法実行…ベンチャー向きの人材だな」

「社長…泣いてます?」

「うん、泣くこんなん」

「翠川さんも泣いてません…?」

「いや…社長泣くとか泣くじゃん…」

「……そんな常識みたいに言われても…ねぇ、二子山さん」

「僕に聞かれても…まあでも、無事に終わって良かったです」

 

 社内にはいつもの雰囲気が漂い始めた。激動過ぎる新人入社はこれで一段落着いたのだった





 蕾坂レイ…桜木さんの初仕事にハラハラしっぱなしだった人。何度も飛んで行こうと思ったが無事に終わって安堵した
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