マガダンの英雄、先生になる 作:コルディアムに脳を焼かれた阿慈谷ヒフミ
「...ここまでか」
夫人から教えてもらった、かつてのポイント・リフュージ市長だという猟師。その家を求めて、森の中を30分ほど車で走ってきたが、どうやらここまでのようだ。
「進めないか?」
「無理ですね。完全に道が途切れてます」
「仕方あるまい。徒歩で行こう」
私が彼のドアを開ける前に、スチール1は車を降りてしまった。まぁ、いつものことである。外交の場ならともかく、なぜ軍人として振舞っているときに他人がドアを開けるのを待つのだ───とは彼自身の言葉。
改めて車を降りてみると、もはや我々の行く先に道という道は存在していなかった。獣道、というべきか。
「こいつは...道無き道、というものですね」
「ウランバートル・シティでは何十年も前にこういう景色は消えてしまった。先代ハーンの時代なら、まだあったのだろうが」
「それよりもはるか昔───大厄災より前のウランバートルは、草原が広がっていたと聞きます」
「大厄災以前の話など、何が正しくて何が間違っているのかの判別が付かん。だが、実際最近の調査では、かつてのウランバートルが草原に覆われていたのは確かのようだな」
そんな自然も、連邦という枠組みの中ではただの開発余地に過ぎんと、歴史が証明している───そう語った彼は、100年前に連邦が成立した時を思っていたのだろうか。
「しかし不思議なものです」
「どうした?」
しばらく歩いたところで、ふと口から出た言葉。私のほぼ独り言というべき呟きは、生憎と王には丸聞こえであったようである。隠すことでもなし、この道を歩いているうちに浮かんだ疑問を彼に告白する。
「この辺り───ポイント・リフュージ一帯は年中極寒で、1年のうちの長い期間雪が積もっていると聞きます。その割には、ここの雪はあまり積もっていません。あそこを見てください」
道の脇の、あからさまな陥没地を指差す。
「この陥没地──少しですが、苔が生えてます。あまりこの辺りで見るものではないでしょう。いまも雪が少し被っていますが、本来はもっと積もっていたんでしょう。それが溶けて水が流れ、そこに苔が付いた──そんなふうに見受けます」
生物学には生憎と詳しくはないが、恐らくこんなところだろう──と、雪が積もっていないことを推測してみる。
「...よく気づくな」
───懐かしい顔だ。驚いたりしたときの彼は、昔からこういう顔をする。小さい時から、彼のこの顔を見るのが何よりも嬉しかった。
「雪の下に手を入れてみろ」
「下、ですか?」
言う通りに手を雪の下、地面に突っ込ませる。地表に、何か粒らしきものが多くある。石ではない、金属のようなものだ。
雪の下から取り出したそれは───
「...コルディアムの粒子?」
「もう不活性化してるがな」
「これが原因ですか?」
「ファウストの一味がマガダンのコルディアム生産施設を片っ端から壊して回っていたのは知っているだろう?」
彼が言うには、半年前のマガダン侵攻の際、ファウストが破壊して回ったコルディアム生産施設から溢れ出したコルディアムの粒子が、マガダン東部全域に渡って空中に拡散したらしい。話によれば、その時の空中コルディアム濃度はレベル6──普通に生活していれば、まず耳にすることはない数値。そのコルディアムの熱エネルギーが積雪を溶かしきったようだ。
「と、噂をすれば」
そう言い、彼が足を止める。目の前には完全に崩落した道があった。
「雪が溶けて空洞ができたせいで崩落したんだな。しかし...」
「これではもう進めないですね...」
ファウスト将軍め...と言っても、彼女はもうK-9改めヘルハウンドが地獄に送っていたのだった。死人に口なし、何を言っても空虚なだけである。
仕方なしに道を引き返そうとした時だった。
「...なんだ、あんたら」
どこかから声がした。声のした方を見てみると、そこにいたのは軍服姿の男だった。その声には強いマガダン訛りがあった。新品のような軍服と景色のアンマッチ、そして着ている男の不格好さ──取り繕わずに言えば、「服に着られている」ような様子が、妙に引っかかった。
(あの階級章...連邦軍の少尉か。まさか我々を追って...)
ハーンに手を出そうとするなら、例え連邦軍人相手でもそれなりの対応をせざるを得ない。腰のホルスターに手を伸ばそうとして、気付く。仮に追跡しているのならわざわざ自ら身を出す真似はしないだろう。クリスタル・キングダムお抱えの諜報部隊にしろ、FIIAにしろそんな素人のようなことはしまい。
「...待て、ボオルチュ。聞き覚えのある声だ」
一方で、私の王の方はというと、私が気付かないことに気付かれたらしい。私を制止して前に出る。こうなったら大人しく彼に任せるべきか。...無論、イレギュラーには備えるが。
「決して怪しい者ではない。我々は連邦治安維持軍ウランバートル方面空軍スチール隊の人間だ。私はスチール隊指揮官。あるいはウランバートル・ハーンと言うほうが分かりやすいかもしれないな」
そこまで言うと、目の前の連邦軍人らしい男から怪訝な目付きが消えた。次に現れたのは驚愕。...それはそうだろう、こんな山の中に中核国の国王がいるなどとは思わない。彼に続き、自身も名乗る。
「同じく治安維持軍スチール隊所属の...ボオルチュ。そちらに在らせられるウランバートル王国国王殿下の秘書及び護衛も兼任しております」
慌てた目の前の男がこちらに敬礼をしてくる。...やはり、何かが引っかかる。この敬礼...まるで慣れていない。やたらと新しい軍服といい新任の士官かと思ったが、その割には歳を食っている。兵卒から昇進した士官ならこれくらいの歳にはなるだろうが、そういう士官は大体それ相応の雰囲気──大袈裟にいえば、遥かに高い階級の人間と遜色ないものを備えている。目の前の男にはそれがない。
...聞き覚えのある声、と言っていたが。このような知り合いが彼にいるのだろうか。私の記憶では、このような人物と会合か何かを取り持った記憶はない。
「ウランバートル・ハーン殿下とは。そうとは知らず、とんだ無礼を...。申し遅れました、私はマガダン陸軍で少尉を務めているロマン・ニコラエヴィチ・ガルストヴィッチと申します」
強いマガダン訛りで語られる自己紹介──待て、この特徴的なマガダン訛りは確かにどこかで聞いたことがある。おそらく会合などでは無い。考えられるのは...戦場だ。
そして、正体に先に行きあたったのは、私ではなく王の方だったようだ。
「ガルストヴィッチ少尉...もしかして、E-6指揮官と呼ばれていたことがあるか?」
...E-6指揮官?確か、E-6とはマガダン予備役地上部隊のE師団の部隊だったか。マガダン侵攻初期から戦い、最終戦のファウスト迎撃の際にもK-9と共に地熱施設に展開した地上部隊がそのような名前だったはずだ。
「...!まさか覚えていらっしゃるとは。ポイント・リフュージ防衛の時は命を救われましたよ」
「やはりか!あの後、侵攻の終わりまで臨時に部隊指揮を執ったと聞いたが...無事で何よりだ」
「K-9...マガダンの英雄のおかげです」
その後、彼の話を聞いた。曰く、マガダン侵攻初期に行われた、カスカディア軍のポイント・リフュージ防衛戦で指揮官が戦死。撤退後、指揮系統の破綻した部隊を何とかまとめあげた後、E師団第6部隊──E-6の指揮官として臨時に将校として昇進。連邦軍の反転攻勢の始まりであるツェリアダン市攻勢からファウスト撃墜まで、K-9の下で戦い続けてきたようだ。
その頃の我々は、マガダン周辺に留まらずに様々な地点を回っていたから、そんなことは知る由もなかった。
「防衛隊の指揮官...デイビッド・マッキンリー少佐はいい方だったのですが。戦死されたのが今でも惜しいです」
彼がそう悔しそうに語った時は、思わず我々も顔を見合わせざるを得なかった。
「...しかし、元々は軍曹だったのだろう?」
「ええ、オセアニアの時から。あの戦争の後、すぐに予備役入りしましたから。それからずっとです」
本来の目的はどこへやら、我々はガルストヴィッチ少尉との会話を続けていた。かつてオセアニアで戦っていた───それを聞いただけで、妙な親近感を覚えた。
「士官教育も受けていないのに大隊規模を指揮するのは、相当難しかったと思うが」
「指揮下に入っていた中隊のリーダー達はほぼ顔馴染みでしたから。それ以外の隊員も見知った顔が多くて本当に助かりましたよ...。とは言っても、大隊としての定数は満たしていなかったので、そこまで多い訳ではありませんでしたがね。それに、E-6の隊員のほとんどはオセアニア帰りか地元のハンターだったので。あとは運ですよ」
「顔馴染みと運、というだけではどうにもならないかと...」
いくら指揮している兵士達が顔馴染みだからといって、教育も受けていないのに大隊を指揮するのはほぼ不可能だ。ましてや相手はカスカディア国防軍の精鋭である海兵隊ブラック・イーグル師団。オセアニア戦争の際はカスカディア方面治安維持軍の地上部隊として展開していたような連中だ。
「才能か、これが」
「とんでもない予備役もいたものです...」
「あるいは、マガダンという土地がそうするのかもしれんな...。極端な例がいるだろう?」
我々は同じ男の顔を思い浮かべながら、顔をまた見合わせた。
しかし...このガルストヴィッチ少尉については気がかりな点がひとつ残っている。
「...だが、もうカスカディアの連中が撃退されて半年だ。臨時昇進なら、そろそろ下士官に戻っている頃じゃないか?」
そう。あくまで臨時に将校になっていた以上、カスカディアの侵攻も終わり、その上4ヶ月前に戦争自体が終わってることを考えれば、もう元の階級になっていてもおかしくない。
その問いに、目の前のマガダン人は少し照れ臭そうな顔をした。
「実は...E-6を臨時指揮したのがマガダン方面軍の上層部の目に留まって。予備役から常備軍に編入されたんです。正式に士官学校にも入ったんですよ。今はマガダンの常備軍は大変なことになってますから、切り上げて卒業して任官したところです」
予備役から常備軍...どこかで聞いたような話だ。彼らと違うのは、この男がそれをむしろ喜ばしいことと受け取っているらしいことだ。かつてオセアニアで戦ったことがあるかどうか、そういう差だろうか。
そのままガルストヴィッチ少尉は話を続けた。衝撃的事実と共に。
「それで、休暇を貰って一応父に報告しに行こうとしてたところです。今はこの先の小屋に住んで猟師を───」
「...!?まさか、その父君はかつてポイント・リフュージの市長だったか!?」
「え、えぇ。私の家は代々市長をやってますよ。今は兄が...」
どうやら神は我々を見捨ててはいなかったようだ。図らずとも、途方に暮れていた我々は道標を見出した訳である。
「ご足労おかけしました。ここです」
彼の後についていき、数十分。いくつかの獣道を越えて行った先に目的地にたどり着いた。木々に囲まれた中、斜面に佇んでいた木造建築。あの高床構造は、豪雪地帯だから故か。
「親父、いるか?お客様が来たぞー」
戸を開け、ガルストヴィッチ少尉が中を伺う。すぐに返事が聞こえてきたかと思うと、2階から老人が降りてきた。白い髭を湛えた、人の良さそうな笑顔をした人物。その背筋はよく伸びていた。思わず私も気を張り直す。
「おお、ロマンか。半年近くぶりになるな。こちらがお客様か?」
「ああ。なんでも親父に用があるらしい」
ほう、とこちらを見るガルストヴィッチ少尉の父に向かい、我々も自己紹介を行う。
「急な訪問、失礼する。連邦治安維持軍ウランバートル方面軍、スチール隊隊長のウランバートル・ハーンだ。こちらはボオルチュ、私の護衛だ」
「お初にお目にかかります、ボオルチュです」
「なんと、ウランバートル・ハーン殿下とは。玄関先などでは寒いでしょう、どうぞお入りください」
こんな辺鄙なところまでよくお越しになりました、どうぞおかけ下さい───そう促され、我々は椅子に座った。暖炉の火が、部屋の中を暖かく照らし、寒空を歩んできた我々は癒された。
少しの間待っていると、我々の元になみなみ満たされたスープのカップが差し出された。
「このようなものしかお出しできず申し訳ありません。玉ねぎのスープです」
「ありがたくいただこう。...これは美味い。玉ねぎの甘みがよく引き出ている」
「そのようなお褒めの言葉、身に余る光栄です」
そうして我々はガルストヴィッチ少尉の父君───ニコライ・ガルストヴィッチ氏の歓待をしばらく受けた。
いくらかの談笑──少尉の活躍であるとか、大厄災の再来の爪痕の話だとかである──の後、ついに本題に切り込んだ。
「さて、ガルストヴィッチさん。我々は貴方に伺いたいことがあってここまで来た」
「この老いぼれに、ウランバートルの国王殿下のお役に立てることがあるのでしたらなんなりと」
「───実は、マガダン方面治安維持軍が先日行方をくらました。その消失があまりに不可解だったのだが...消失地点はポイント・リフュージ上空だった。我々は、ポイント・リフュージの伝承に手がかりがあると考えている。ついては、あなたにその伝承のことを伺いたい」
ハーンが言い終わって、気付く。先程までは穏やかな雰囲気に満ちていたこの小屋が、唐突に背筋が凍るような寒気に覆われていることに。隙間風───ならばどれほど良かっただろうか。体が固まり、頭に血が上る。視界がふらつくような感覚。
「...ああ」
老人の口元が動いているのが見えた。
「...なんという」
突如立ち上がると、頭を抱えて叫び出した。
「ああ!ああ!なんということだ!そのようなことがあっていいはずが...!」
「親父!?しっかりしてくれ!」
錯乱した氏を、少尉が押さえる。我々も加わり、何とかこの老人を落ち着かせる。
数分かけて、ようやく老人を落ち着かせることができた。水道を見つけ、コップに水を汲む。
「落ち着かれましたか?水を」
老人は差し出された水を、ゆっくり口に運ぶ。
「...先程は大変お見苦しいところをお見せしてしまいました。なんとお詫びすべきか...」
「...いや、我々も無遠慮が過ぎたのだろう。申し訳ない」
「頭を下げないでください、殿下!私のような老いぼれに...」
寒気はなくなったが、代わりに重い空気が部屋に漂う。パチパチと、暖炉の火の粉が弾ける音のみが、沈黙を破っていた。
「...あれは」
しばしの後、氏は口を開ける。
「あれは、ここに町ができる遥か前から伝わる話です。大厄災の前か後か...それは分かりませんが」
「伝わるところによれば、巨大な雲がカスカディアの方からやってくる。その速さは、日が落ちるよりも早く、まるで天を貫くほどの高さを持つ、と」
「呑まれた者は、永遠に失われる。しかしそれ自体は、この災厄が招く真の恐ろしい点ではないのです」
───災厄。大厄災を思い起こさせるその響きが、やけに恐ろしかった。
「その雲は現世のものではないのです。あえて言うなれば...それは、神々の世から来たものなのです」
「神々の...」
「はい。大厄災以前の神話には、神々の黄昏と呼ばれる世界の終焉があるといいます。かの雲は...終焉の始まりに過ぎないのです」
「雲は神々の世からの流入の始まり。その後、世界を破滅させるなにかが、流れこむのです」
世界を破滅させる、何か。そして災厄───まさか、と顔を見上げる。
隣に座るハーンの顔も同じだった。
「お二方とも気付かれたのですね。世界を破滅させるなにかが流れ込む───まさに、コルディアムそのものではないですか?ひいては、コルディアムが起こした大厄災、その起源なのです」
この話に基づくならば───
「...半年前に起きた、大厄災の再来。あれは人の手によって引き起こされました。だから太平洋沿岸の被害で済んだのです。しかし、神の手によって起こされる今度のそれは、きっと比べ物にならないでしょう」
「...非科学的だ」
ふと、部屋に響いた声色。それは、私のものでも、ハーンのものでもなく。
「そんな、バカげた話を信じてるのかよ、親父」
「ロマン...」
「そうやって脅して何がしたいんだよ...!」
氏を責め立てる少尉の顔は、どうにも見ていられなかった。怒り、恐怖、そして、恥辱。私──いや、我々は、目の前で広げられる論戦を止める術を持ち合わせてはいなかった。
「神々の、黄昏?大厄災の起源?バカバカしい、そんな話があるわけないだろ!」
「だが現に、マガダンの空軍のパイロットが雲に呑まれたと...」
「なんでそれがすぐにそんな三流のおとぎ話に繋がるっていうんだよ!そんな、古い嘘みたいな話で俺達を脅して、まるで自分はわかった風になりたいだけだろ!自分がどれだけ恥ずかしい、ガキみたいなことを言ってんのかわかんないんだろ!」
このクソ親父が、と言って、少尉は出ていってしまった。
残されたのは、我々2人と、老人が1人。
「...行ってしまったな」
「失礼ながら、少尉は普段から...?」
「普段のロマンは、ああではありません。...ただ、少し恐ろしく感じたのでしょう」
無理もないことですが、と老人は椅子に座り直した。
───しかし、この話を単なるおとぎ話で片付けることは出来ないだろう。コルディアムの成分解析は、大厄災から500年を経た今でも全く分からずじまいな今、その起源は全くの不明だし、無論なぜ大厄災があの時───500年前、あの瞬間に起こったのかは未だによく判明していない。そして、何よりヘルハウンド隊の消失。
全てがオカルト、スピリチュアルの類の事象である。この事象を説明できるのもまた、同様にオカルト的な話であることもまた否定できないことなのだ。
「雪が降ってきたな」
「...今夜は、このまま明日まで降り続けるようです。外へ出るのは控えた方がよいかもしれません」
厄ネタに巻き込まれてしまった───いつの間にか降り出した雪を窓越しに見つめながら、我々の置かれた状況を見つめ直して、爪を噛んだ。
機体解説: F/S-15
Project Wingmanの世界での最新鋭機の1つ。現実世界でいうところのF-15 ACTIVEであるが、武装搭載能力を獲得している他、単座機になっていることが主な違いである。
最大の特徴はその武装搭載量で、第1ハードポイントに6スロット、第2および第3ハードポイントに4スロットの武装搭載を可能としており、うち第1および第2ハードポイントに空対空ミサイルを装備できる。これにより、F/S-15は最大10発のミサイルを同時斉射可能であると同時に、4発の爆弾を携行可能。
加えて機動性も最高クラスであり、マルチロール機として連邦空軍保有機の中でも最強クラスの戦力を誇る。その高い性能とコストから配備される部隊はエリート部隊に限られる。
主要な連邦空軍の装備部隊は、連邦治安維持軍ウランバートル方面空軍スチール隊および、連邦迎撃任務部隊ヴィルヘルム方面防空戦闘群第42迎撃中隊。