機動戦士ガンダム00Pから始まる物語   作:影後

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第1話

それは輪廻転生。

俺は、今一度生きるチャンスを手に入れた。

西暦2290年、今の俺の名前は[レイナード・ハングドマン]。

ユニオン軍士官学校に所属するパイロット候補生だ。

年齢は18、無論男、身長184cm、

整った顔付きをしていると自負している。

ユニオンと名のある通り、ここは西暦2290年。

機動戦士ガンダム00の世界線というやつだ。

特典は……Gジェネのパイロットステータス。

しかもコレに限りオールスリーナイン。

これのおかげか、MSシミュレーターでは常に1位を獲得した。

 

「…レイナード・ハングドマン。

ユニオンの次期エース・パイロットであり、

機体エンジニアとしても活躍している。

そして、SF小説である宇宙戦争を執筆した

小説家の一面も持っている」

 

「誰だ、俺が小説家なのは出版社も知らない事だぞ」

 

「えぇ、そして今は無き核技術に興味を持っている」

 

「……」

 

目の前の存在は俺の秘密を知っている。

恐ろしい存在だ、だが何処か惹かれるものがある。

 

「私の名はアルマ•トリニティ。

レイナード、世界を変えたくはない?」

 

この女に誘われ、俺は『ソレスタル・ビーイング』の

ガンダムマイスターとなった。運命の日から1年が経ち、

現在はソレスタル・ビーイングのエージェントとして

活動している。

 

「レイ、まだ設計を続けているの?」

 

「俺のガンダムの設計・開発は自分でやる。そう言う契約だろ」

 

ラグランジュ3に浮かぶコロニー『クルンテープ』。

タイ語の天使宮を意味するこの場所で俺は

『自身のガンダム』を開発している。

第一世代である『0ガンダム』による武力介入も少しずつ、

そう少しずつだが、少なくなって来ている。

もうすぐ開発される第2世代ガンダムと新たなマイスター。

環境は整っていくはずだ。

そして、そのマイスター達を守護する存在が俺なのだ。

 

「ヴェーダのバックアップも無しにだなんて」

 

「ヴェーダというシステムは魅力的だ。

事実、俺の知りたい情報の大半を手にする事ができる。

だが、機体の設計だけは自分でやりたい。

俺は、来るマイスターの護衛なのだから」

 

「はぁ、貴男って人。良く判らないわ」

 

設計している機体コードは『ガーディアン』。

守護天使の名を冠する機体であり、

これに純正の太陽炉が搭載されることはない。

 

「でも流石よね。貴男の開発したレプリカ太陽炉。

電力でGN粒子を創り出すシステム。

それを取り入れた模造太陽炉だっけ、

GN粒子で小型核反応炉を管理して、完璧に遮断。

無限に電力を創り出すから計算上太陽炉と同等の

GN粒子を創り出す事ができる」

 

「……あぁ、だが開発データは廃棄した。

完成品は1つで良い。まぁ、俺の頭の中にならあるがな」

 

「ヴェーダにもデータが無いんだもの。

見事なロストテクノロジーね」

 

「俺はまだ死んでないぞ」

 

勝手にロストテクノロジー扱いしてくるアルマを睨み、

ガーディアンを見る。建造には時間がかかるだろうが、

今の此奴に勝てる存在はそうない筈だ。

 

「……ねぇ、レイ。私、貴方の」

 

「馬鹿、さっさと」

 

俺は、彼女がどの様な存在か知っている。

『イノベイド』、ヴェーダの生体端末だ。

そのせいか、トリニティタイプのイノベイドであった

『ネーナ・トリニティ』に瓜二つだ。

違いとすれば、そばかすが無いこと、

身長が168あること。良い女である事だ。

下衆な話だが身体の相性も良い。

だから、余計にわからない。

身体の関係で共に居るのか、

それとも俺から模造太陽炉の設計図を奪いたいのか。

『両方』か。

 

「……レイ。レイは私の事…好き?」

 

1年間、クルンテープで生活しアルマとも一緒に生活している。

だが、恋人という関係ではない。肉体だけの関係。

 

「随分と可愛い事を言うな」

 

「真面目に答えて。……レイ。私はね、好きだよ。元々、私から誘った訳だし。嬉しかったし、だから、答えてよ」

 

「嫌いじゃない………子供が出来たら責任も取る」

 

「……はぐらかさないで答えなさいよ」

 

「………わからん。

組織にいる中でお前との子供が生まれたとして、

俺達はその子を育てられるのか?」

 

正直、俺もコイツとの関係を終わらせたくない。

でも、コイツはイノベイド。人間じゃない。

それに俺は自分に弱点を持ちたくなかったのもある。

そして、西暦2291年12月24日、クリスマス・イブ。

俺の機体がロールアウトした。

世代で言えば第1.5世代。

何処かラジエルガンダムにも似た機体だ。

天使の翼を模したスラスターに

『GNフェザービット』を発射可能。

このフェザービットはGN粒子を固定化し、

俺の脳量子波でコントロールした後目標に突撃する。

正直、自分でも何故完成したのか理解不明だ。

OガンダムのGNフェザーとは何ら関係がない。

そして、ヴェーダにデータは残っていない。

 

形式番号 GNY-000B

コード  ディフェンダー(守護天使)

頭頂高  19.1m

総重量  60.8t

装甲材質 Eカーボン

動力   レプリカ太陽炉

 

武装

GNビームライフル

GNビームマシンガン

GNエリアフィールド

GNビーム・サーベル

GNフェザービット

対GNフィールド用コンバットナイフ

対GNフィールド用ソードビット

GN粒子広域散布システム

 

基本的にマイスターや太陽炉搭載機の随伴。

いずれ誕生するガンダム運用母艦の護衛を

メインとしているため、高範囲をカバーできる

『GNエリアフィールド』と射撃兵装がメインだ。

そして、『裏切者』が出た場合や

『機体奪取対策用対GNフィールド兵装』が2種。

そして、トリニティのガンダムに搭載されていた

『GN粒子広域散布システム』もある。

こいつがあればどんな戦場だろうが問題ない。

 

「……アルマ、そろそろか」

 

「えぇ、時が来たわ」

 

西暦2292年、俺の前に3人のガンダムマイスターが姿を見せた。

 

ーーーーー

グラーベから格納庫で待機する様に言われた

『ルイード・レゾナンス』、『シャル・アクスティカ』、

『マレーネ・ブラディ』は見覚えのないガンダムの出現に

警戒していた。

コックピットハッチが開かれると自分達と同じ

パイロットスーツに身を包んだ男女が降りてくる。

 

「遅れて済まない。妻との外せない予定があったものでな」

 

「もう、デートってはっきり言えばいいじゃん!」

 

仲睦まじく感じる男女、

男の方は正にクールを体現したように

押し付けられる豊満な身体に動揺一つせず、

ただ淡々と話す。

 

「アンタもソレスタルビーイングなのか」

 

ルイードは現れた男にそう問いかけた。

ヘルメットが外され素顔が晒される。

だが、それは一度も見たことのない顔。

警戒心がより強まる。

 

「俺はレイナード・ハングドマン。レイ、レイナード、

君達の呼びやすい様に呼んでほしい。

元ユニオン軍所属だ。年齢は19。

戦闘技能。および、対MS戦闘において君達より

一律の長があると自負している」

 

「待って!なら私達は」

 

シャルが怒ったように言うが、レイナードは淡々と話す。

 

「何を勘違いしているか知らないが、

俺はあのガンダムディフェンダー以外に乗ることはない」

 

「それはどういう事かしら」

 

「俺の任務は君達マイスターの

『護衛兼反逆者』、『目撃者の抹殺』

君達が危機に陥れば俺は生命をかけて君達を救おう」

 

「なっ…ならお前の生命は」

 

「俺はディフェンダー、守護天使だ。

自分の命も勘定に入れている。死ぬつもりもない。

第一、子供も居ないのに妻を未亡人にすると思うのか?」

 

淡々と話していたレイナードの雰囲気が変わった。

感情的になり、反射的に話したようだ。

 

「ぶっ……ふふ……愛妻家なんだな」

 

「兎に角だ。

対MS戦やガンダムの操縦訓練の教官役も務める。

ルイード・レゾナンス。シャル・アクスティカ。

マレーネ・ブラディ。

特に、ルイード・レゾナンスとマレーネ・ブラディから

すれば俺は歳下だ。歳下が教官役となる事に不満もある

だろうが、よろしく頼む」

 

「いや……頼んだぞ、先生」

 

「私は、組織に従うだけ」

 

「あの、よろしくお願いします!」

 

レイナードとマイスター達の関係は打ち解けるのに

時間はかからない。元軍人ながら、ソレを鼻に掛ける事は

しないのと、ルイードと意気投合したことがある。

 

「な!だったら!GNキャノンはどうなんだよ!」

 

「取り回しは……というより、これ以上ディフェンダーに武装は積めんぞ!」

 

「ライフルにマシンガン、取り回しは良いけど

火力が若干少ないだろ?」

 

「いや、そもそもディフェンダーが動くのは不味い。

俺は、確かにディフェンダーは作ったが……」

 

「てか、何でガンダムフェイスを隠すんだよ」

 

「だから……!」

 

ルイードとレイナードが口論をしている。

ルイードとしてはディフェンダーを一人で創り上げた

(と思っている)レイナードが羨ましく、

意外な携行武装の少なさと拡張性の無さを疑問視したからだ。

 

「なら、増加装甲は?ほら、フルアーマープラン!」

 

「確かに…凄いな。って?!これやったらフェザービットが使えないだろう!」

 

「いや、あれGN粒子を固定化させエネルギー体にしてる

奴だから計算上、問題なく使える。

それに、お前のディフェンダーは護衛メインなのに

本体の装甲が薄いだろ」

 

「GN粒子で強化されている!

更にディフェンダーは最強のGNフィールドを創り出せる」

 

「何のためにアストレアに実体剣があって、

お前も装備してるんだよ。想定外なんてよくあるだろ」

 

「確かに」

 

そんな会話をルイードと繰り広げ、

歳下のシャルとは簡単な雑談をする事がよくあった。

 

「あの!レイナードさんは奥さんとの馴れ初めって」

 

「誘われたのはアイツからだったな。、読んだことあるか?」

 

「宇宙戦争ですよね。

地球の人口が増加して宇宙にはコロニーが作られ、

地球人類とコロニー間の相手での戦争が起こる。

主人公はコロニーサイド7にすむアムロ・レイ」

 

「アレを執筆したのは俺なんだ」

 

「そうなんですか?!」

 

「そう、新たな人類の可能性NT。

人類は敵通しでも分かりあえる。

そう思った矢先にアムロ・レイは殺された」

 

「はい、ショッキングで」

 

「戦場で分かり合っても、

戦争を指揮するのは結局は上に立つ存在なのさ。

でも、ソレスタルビーイングは違う。

俺の小説での戦争では民間人すら虐殺する事もある。

実際の戦争でもあった事だ。俺達がソレを防ぐんだ」

 

「あの……」

 

「宇宙戦争は、俺が今の三国に対する

アンチテーゼとして描いたものだ。

俺は必ず成す、紛争根絶をな」

 

「何でそこまで」

 

「結婚してる、子供もいつ生まれるか分からない。

だが、子供の世代は無理でも孫の世代には平和な世の中を

創りたいんだ。俺は、その礎になる」

 

「ロマンチストなんてすね」

 

「結婚すればわかるぞ?」

 

「まだ子供なのでわかりません!」

 

「ふっ…このこの」

 

シャルに対しては、歳の近い兄としての接する。

だが、マレーネに関してはレイナードも距離を計りかねていた。

元々、処刑間近の女囚である彼女。

パーソナルデータは確認したが、どうしても近づけない。

 

「マレーネ、少し話が」

 

「レイナード、教官なら教官らしく仕事のみで話して」

 

取り付く島が無いのはレイナードはどうしようもない。

ガンダムマイスターの教官にして、守護者、だからこそPTSD等を負わせたくない。

 

「……駄目だな」

 

「何が駄目なの?」

 

「アルマ、彼等の教官として精神学も覚えた。まったく……カウンセリングは難しい」

 

「まだ19じゃない。諦めないの」

 

アルマにキスをされながら、不甲斐ないと感じる自分を正す。

まだ、自分は若いのだ。まだまだ、学ぶ必要がある。

そして、事件が起きた。

ルイードの変わりにアストレアで出撃したシャル。

試作兵器であるGNランチャーが爆発し、

パニックに陥ってしまったのだ。

 

「ディフェンダー、レイナード・ハングドマン出る」

 

ディフェンダーはトラブルに巻き込まれたマイスターとガンダムを守護する為の機体である。

 

「シャル!無事か?、無事なら返事をしろ!」

 

「え…レイナード…さん」

 

「深呼吸だ、深呼吸をして現状を確認しろ」

 

「メインカメラが機能停止して……周囲が」

 

「そうだ、ならサブは生きているか?」

 

「えと…はい、サブカメラに切り替えます」

 

ガンダムはGN粒子により強化されている。いくら装備が爆発したといえど、破片がぶつかった程度でカメラが壊れることは無い。

 

「…だめです、サブカメラも……」

 

「よし、シャル。現状を覚えておくんだ。

君はテストパイロットだ。これは実戦でない!

そして、これは君のミスじゃない」

 

レイナードは教官として、守護者として、

歳上の人間として、シャルに言葉を続ける。

 

「カメラの他に異常はあるか?」

 

「いえ!機体自体は動きます」

 

「よし、ディフェンダーで先導する!

クルンテープに帰還できるな?」

 

「できます!」

 

シャルはレイナードに支援されながらも、

無事にアストレアをクルンテープの格納庫に帰還させる。

 

「ふっ…あぁ……」

 

「よくやった!シャル!」

 

シャルを落ち着かせるため、

レイナードは先にディフェンダーから降り、

アストレアのコックピットハッチの前に飛ぶ。

 

「よし、外部から開けるぞ」

 

「いえ…大丈夫です」

 

コックピットハッチが開くとシャルが震えながら手を伸ばす。

その手を受け取り、レイナードはシャルを降ろした。

 

「この状況で済まない、シャル。

GNランチャーの事を話してくれ。

テスト兵装だ。情報が一つでも欲しいんだ」

 

「はい、70%程の出力で発射する、想定でした。

65%までは問題なくて……」

 

「…わかった、開発陣にはソレを話す。やはり、駄目だな」

 

「駄目ですか?」

 

「そうっ!GNランチャーは火力兵装。

GNライフルとかとは違うのよ。

元々、『私の旦那』はパイロット兼技術畑だし、

だからって惚れるのは禁止よ?」

 

何処から供なくアルマが姿を見せ、シャルを牽制する。

 

「ふっ…ふふ……あの……ありがとうございます」

 

「そっ、これは組織が悪いの。

シャルはなんにも悪くないんだから!

それに、命をかけて女神様達を守る

『守護天使』が見守ってくれてるものね!」

 

「…そうだな、何かあれば頼れ。

兄貴分として妹分の事を導くのも仕事だ」

 

「むっ…3歳しか違わないのに」

 

「そういう所が子供なんだ、あと、必ずレポートは書けよ?

そこの女のように後で纏めてやるとなると、地獄をみるぞ?」

 

「うるさいわね!ちゃんとしてるわよ!」

 

「ふっ…ふふ……」

 

シャルはその言葉や、変わらない態度が心地よかった。

まるで、本当の兄と姉に会えたかのように。

そして、アストレアとプルトーネのテストが実施された。

アストレアのGNランチャーの標的はプルトーネである。

プルトーネは機体用の『試験型GNフィールド』

が搭載されているためだ。

今回、シャルは自分の機体たるプルトーネには乗っていない。

前回、シャルが乗ったから順番だとレイナードが言ったのだ。

レイナードとシャルは2人きりでテストをする2人を見ている。

 

「のりたかったなぁ…プルトーネ」

 

「ロールアウトした時に乗せたろ?順番は順番だ」

 

「それに、GNフィールドってレイナードの

ディフェンダーにも搭載されてるんでしょ?

なんで試験するの?」

 

「ディフェンダーのGNフィールドはエリア。

つまり一定の空間を覆うものだ。

その場合、副次効果として広域のジャミングが入る」

 

「GN粒子の散布が」

 

「そうだ、強制的にな。

更に言えばディフェンダーは奇跡の産物だ。

自分自身、なんでできたかわからない」

 

いつの間にあ来ていたアルマもそこで口を開け、

呆けてしまう。

 

「は?」「へ?」

 

「ヴェーダにあった理論を元に作り上げた、『が』

なんというか、成功した理由がわからない。

半分寝ぼけていたせいか、『スパゲッティコード』

になっているせいで弄くれない。

もっと言えば開発初期にGNフィールド機能は付いてない。

エリアフィールドを縮小すれば『超圧縮された』

最強のGNフィールドが展開できるが……

無論、俺は何一つ知らない」

 

苦虫を噛み潰したような顔をしている姿にシャルは

不思議がるがアルマは呆れ顔でいう。

 

「スパゲッティコードってバカなんじゃない?」

 

「あっ……確か、ソレってかなり不味いやつじゃ」

 

「そう、作った本人がわからないんだもの。

組織でやるしかないの。しかも、

開発データは本人が抹消したからヴェーダにも無い。

ねぇ、開発者さん?」

 

「……痛い所を突いてくるな。

たしかに、ヴェーダに載せればよかっただろうが

その、完成に浮かれてしまい」

 

「うそ……子供じゃあるまいし」

 

シャルは視線を逸らすレイナードに呆れを通り越し、

何も言えない。男は馬鹿だなという気持ちと、

こんな真面目な人が?という驚きとが絡み合っていく。

 

「みろ、終わったみたいだぞ」

 

 

 

 

「おい、レイナード」

 

「……戻ってきてこれかよ」

 

「レイナード、シートの件だ。

今回のテストで私はシートから投げ出され、

一時的にだが意識も失った」

 

「……やっぱベルト居るよな」

 

「GNシールドの性能は確かだ、他に特筆すべき点はない。

レポートも今日中に提出する」

 

「判った、それで」

 

「ただいまっと!シャルにレイナード!あと、奥さん!」

 

気楽な声で現れたルイードにレイナードは呆れ顔を隠せず、

なんとも言えない顔をする。

 

「おかえりなさい。さて、方向してくれないか?」

 

「駄目だな。

あれ以上強力にしたいなら、サイズアップする必要がある」

 

「……シャルのレポートでも見たが、

ランチャーは一から設計の見直しだな」

 

「あぁ、第3世代の為だ。手伝うさ。もちろん、

シャルもしてくれるよな?」

 

「うん!スパゲッティコード作る人よりも役に立ちます!」

 

「シャル、後で仕返ししてやる」

 

「お前達、私も居るんだぞ」

 

「ねぇ、妻よりも妹を優先するのはおかしくない?」

 

ガンダムマイスター達の穏やかな時間はすぐに壊された。

 

「クルンテープに近づく不審船を発見。

『ガーディアン』は発進を」

 

「……レイナード?」

 

「悪いな、人殺しの時間だ」

 

レイナードは普段と違う兵士の目になる。

 

「シャル・アクスティカ。ルイード・レゾナンス。

両名は機体に登場して待機、最悪に備えろ」

 

「待ちなさい!なら私が」

 

「…マレーネ・ブラディ。

意識を失っていた以上、検査は必須だ。」

 

「アルマ、後部座席に乗れ。サポートは任せる」

 

「えぇ、でもシャルとルイードは」

 

「2人を戦わせない為に俺がいる。彼等にはまだ早い。

でも、最悪を想定してもらう。殺せ、生きる為に。

守る為に殺せ。そして、自分を憎むな。憎むなら俺を憎んでくれ。引金を引かせるのは教官だ」

 

レイナードはそう告げると格納庫へ向けて走り出した。

 

 

 

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