ペンは剣よりも強し!   作:みかんフレーク

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カグラバチは番外編の主人公がいつも双城だから好き


第15話 その血の運命

「だーかーら!別にもう良いって何回も言ってるだろ!しつこいぞ!」

 

「でも俺は……取り返しのつかないことを……!」

 

 次の日の午後、日用品等の買い出しをハクリと行くことになった。

 ハクリは家から脱走してきた身、つまり現状身寄りが無い。

 それで誰の家に居候しようかって話になったんだけど……。

 

 チヒロの家は完全に一人用で男二人が入れるスペースが無い。

 ヒナオさんちは既にシャルが居る、それに女性の家に男が居座るのもちょっと……。

 柴さんちはよく分からん。

 

 ということで、消去法で俺の家にハクリが住まうことになったのだ。

 で、ちょうど色々と物を切らしていたということで、二人で街に買い出しに出ているという訳だ。

 

 そしてハクリは、昨日の出来事をまだ気にしてウジウジしている。

 昨日の出来事というのは、ハクリの父親である漣京羅に俺の愛刀"椿姫"が持ってかれたことだ。

 

「俺は出来損ないだから……足を引っ張ることしか出来ない……。住む場所も無いからこうやってミナトに迷惑をかけてる……」

 

 人質にされたハクリと交換条件ということで椿姫は京羅の手に渡ったのだが、ハクリは自分の責任だと言って昨日からずっとこんな調子だ。

 

「俺は駄目だ……生きてちゃいけない奴なんだ……」

 

「だーもう!いい加減にしろ!いつまでも女々しいこと言いやがって!」

 

 プチンと俺の堪忍袋の緒が切れた。

 感情の赴くまま、周りに人が居る状況だが関係ない。

 俺はハクリの胸ぐらを勢いよく掴んだ。

 

「いいか!?それ以上自分のこと卑下してみろ!それは俺やチヒロの想いを踏み付けにするって意味になるんだぞ!」

 

「……ッ!?」

 

「何も考えずに椿姫を明け渡した訳じゃ無いんだ!他でもないお前だから出来た決断なんだ!そこんとこ吐き違えんな!」

 

「……うぅ、ご、ごめん……」

 

「……ったく、説教なんてさせるなよな」

 

 ハクリが苦しそうにしていたので、手をパッと離す。

 鼻水と涙と様々な感情が混ざり合って、ハクリの顔はぐちゃぐちゃになっていた。

 

 けど、ハクリがこんなメンタルになるのも無理はない。

 自分のせいで今のような状況になっているのに加え、実の父親に殺意まで向けられた。

 ハクリが自分の父親をどう思っているかは知らない。

 それでも、血の繋がっている家族に酷いことを言われ、殺されそうになったんだ。

 傷付いた心には癒しが必要か……。

 

「ハクリ、好きな食べ物は?」

 

「え……?急になに……?ラーメンだけど……」

 

「お昼はそれにしよう。好きな物食べたら少しは気持ちも楽になるだろうし」

 

 いつまでも暗い顔をしたやつと一緒には居たくないからね、1秒でも早く会った時のような明るいハクリに戻って欲しいんだ。

 

「み……ミナト……お前……こんな俺になんて優しいんだ……!」

 

「んげっ……逆効果だったかな……」

 

 優しくしたらハクリは余計に顔をぐしゃぐしゃにした。

 なんかもう、ありとあらゆる体液が全身から溢れ出していた。

 

「荷物持つよ……持たせてください……!」

 

 そんなハクリと、買い物を続ける為に街中を歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グツグツと出汁が煮える音が、俺の部屋に響く。

 同時に、何とも鼻腔をくすぐる良い匂いが部屋を包んでいた。

 今晩は鍋だ。

 これもハクリの要望、今は11月でシーズンにはまだ早いがまぁ良いだろう。

 美味いものはいつ食べても美味いですからね。

 それに野菜もお肉も一緒に摂取出来て栄養も抜群ときたもんだ。

 ……身体に気を使って栄養のある物を食べろと、普段からヒナオさんに口酸っぱく言われているのはココだけの話だ。

 

「ミナト、風呂掃除終わった!」

 

「サンキュー。そしたらお皿並べといて、もう完成するから」

 

「ラジャー!──うおっ、めちゃくちゃいい匂いしてんなぁ!」

 

 俺が鍋を作っている間に、ハクリには他の家事をお願いしていた。

 働かざる者食うべからずである、彼は決してお客様ではないのだ。

 

 箸と取り皿としっかりと炊けたお米を用意して準備は万端。

 今日は腹いっぱい食べるぞと決め、手を合わせようとした時──。

 

 ピンポーン。

 部屋のベルが鳴った。

 

「誰か来たみたいだな、俺見てくる」

 

 ハクリがドタドタと玄関へ駆けていく。

 来客……こんな夕飯時にか……誰かと約束なんてしてたかな……?

 そんなことを思いながらゆっくり立ち上がり、俺も玄関の方へ歩いていった。

 

 そこに居た人物に俺は目を丸くする。

 

「悪い、遅くなった」

 

「何でお前がいるんだよ……何なら上がって来てるし……」

 

「えっ!?チヒロも呼んだんじゃないの!?」

 

 さも当然かのような表情で、チヒロは現れた。

 なんだコイツ……なんで呼んでないのにここにいるの……?

 その無表情が怖いんだけど……。

 

「いい匂いがしてたからな、辿って来た」

 

「犬か。外に匂いが漏れてたんだな」

 

「離れた所に居たけど、"錦"を使ってみたら鍋のいい香りが漂ってきたからな。錦は五感も強化してくれる。これも淵天のおかげだ」

 

「下らんことに妖刀使うなよ……」

 

「今日泊まっていいか?」

 

「図々しい奴だなお前も!!」

 

 ズカズカと無表情のまま我が家に入り込んで来るチヒロ。

 ハクリは喜んでたけど……来るなら事前に連絡しといてくれよ……別にいいんだけどさ……。

 

「あ、でも布団が無いぞ。チヒロの使うやつ」

 

「大丈夫、ちゃんと寝袋持ってきてあるから」

 

「準備万端じゃねぇか。最初から泊まる気満々だっただろ」

 

 お泊まりに並々ならぬ熱意を感じるチヒロにため息を零しつつ、かと言って追い返す理由も無いので部屋に招き入れる。

 まぁ男3人でも部屋の広さ的には問題無いだろう。

 少しむさ苦しいのが難点だが……。

 

「ミナト、ご飯は中盛りで良かったよな?ハクリは?」

 

「それでいいよ」

 

「俺は大盛り!」

 

 勝手に茶碗にお米をよそい始めるチヒロと、箸や食器をパパっと並べてくれたハクリのお手伝いもあって、食べる準備はすぐに整った。

 こういう時人手が多いと助かるよね。

 想定外の追加があったが、鍋は沢山作ってある。

 チヒロの分も問題無い。

 

「「「いただきます」」」

 

 3人揃って手を合わせていただきますをする。

 ハクリとチヒロの分を適当に盛り付けて、最後に自分の分を取り皿に分けた。

 良い香りを放つ鍋に煮込まれた豚肉を口に放り込むと……うん、我ながら完璧な味付けだ。

 

「う……うめぇ〜!鍋ってこんなに上手く作れんのかぁ〜!」

 

「ハクリ、ミナトの味付けは天才的だ」

 

 モグモグと頬いっぱいに鍋の具材を詰め込みながら、ハクリとチヒロは言う。

 ま、味付けに定評のあるミナトさんだからね。

 そんじょそこらの人が作る物とはまた違うって訳よ。

 

「にしてもハクリ、やっぱお前単純な奴だったな」

 

 言うとハクリが首を傾げた。

 

「ん?なんのこと?」

 

「午前中は泣きべそかいてたのに、昼にラーメン夜に鍋と美味いもん食わせたらす〜ぐに機嫌直しやがって」

 

「え……うそ……俺ってそんな単細胞な奴だったの……?」

 

 ちょっとだけショックを受けてそうなハクリ。

 

「また泣いてたのかハクリ……。お前は本当に泣いてばかりだな、男のくせに」

 

 そこに追撃とばかりにチヒロが呟いた。

 最後の一言がハクリにはグサッと刺さってそうだけど。

 

「うぇっ!?だ、だって仕方ないだろっ!あんな状況で、色々と押し潰されそうになってたんだから……」

 

「聞いてよチヒロ。こいつ今朝の買い出しの時にも半泣きで歩いててさ。正直隣歩くの恥ずかしかったよ」

 

「そうか、俺だったら確実に距離をとる」

 

「チ……チヒロ……お前……情に厚い奴だと思ってたのに……!」

 

「そして他人のフリをする」

 

「そこまでするっ!?」

 

「あっはっはっは!!今度からそうしようかな」

 

「お、おめーら……!」

 

 適度にハクリをイジりながら、パクパクと鍋を食べて行く。

 食べ盛りの男が3人いるんだ、少し多めに作っておいた鍋もあっという間に平らげてしまった。

 

「そういやデザートを買ってきてたんだった。風呂の後に食べるのはどうだ?」

 

 チヒロの言葉と気遣いに目を輝かせる。

 そうだよ、チヒロはこういう奴だよ。

 家に来る時は必ず律儀に何かを持ってくる。

 親御さんの教育が行き届いている証拠だな……。

 

 皆で鍋の後片付けをして、順番にシャワーを浴びて居間でくつろぎタイム発動中。

 そういえばこのまえ薊さんから借りていた映画があったのを思い出して、ビデオの準備をする。

 うちの小さなテレビで再生すると、陽気な音楽が流れ始めた。

 

「コメディ系か?」

 

「それっぽいね」

 

「怖いのじゃなければ何でもいい」

 

 そんなビビりなチヒロが持ってきてくれた甘味を食べながら、映画を見ていく。

 うん、なかなかポップなコメディ映画だ。

 クスッとなるシーンや、思わず爆笑してしまう場面もちょくちょくある。

 多分これを映画館で見てたら、確実に周りの人に白い目で見られることだろう。

 

 映画のワンシーンで笑っていると、ハクリが俺の顔をじっと見ていることに気が付く。

 

「どした?俺の顔になんか付いてる?」

 

 聞くと、ハクリはゆっくりと横に首を振った。

 

「笑った顔がそっくりだなって思って」

 

「……?誰と……?」

 

「ミナトのお姉さん」

 

「……え?」

 

 予想外の言葉にデザートをすくっていたスプーンを床に落としてしまう。

 

 お姉さん……今お姉さんって言ったよね……?

 

「めちゃくちゃ今更な話なんだけどさ、俺ミナトのお姉さんに会ったことあるよ」

 

「へ……?」

 

 唐突な発言に素っ頓狂な声が出る。

 いきなり何言ってんだこいつ……?

 姉さんとハクリが……面識があるって……。

 

 いや、冷静になれ。

 これは別に変なことじゃない。

 ハクリは漣家の人間、"蔵"の中の人や物の管理をしていることだってあるだろう。

 

「ほら、俺って妖術使えないじゃん?だから父さんのボディガードは出来なくて……。そんな俺に与えられた仕事が商品の管理だったんだ。そこでミナトのお姉さんにご飯とか運んでた。色んな話をしたり、聞いたりしてたよ」

 

 やっぱり、思った通りだった。

 

「……姉さん、元気そうだった?」

 

「うん、はぐれ者の俺にも優しく話しかけてくれてたよ。それに、弟がいるってこともたまに聞いてた。あれミナトのことだったんだな」

 

 ひと呼吸おいて、ハクリが俺の瞳を見つめながら言う。

 

「一人で寂しい思いしてないかとか、ちゃんとご飯食べれてるかとか、すっごい心配してたよ」

 

 ハクリのその言葉に胸がグッとなる。

 ちゃんと……俺のこと想っててくれてたんだ……。

 同時に俺の中でより強まる気持ちがあった。

 

 早く姉さんに会いたいという気持ちが……。

 

「ミナトのお姉さんに会いたいっていう想いや、チヒロの真打を取り戻したいって気持ちは痛い程伝わってくる。俺も楽座市を終わらせたいっていう想いは持ってるから……。でも、足引っ張ってばっかだし、簡単に人質に取られてミナトの大事な刀を失うことにもなっちゃったし……」

 

 急に語り出したハクリを見て、俺とチヒロは顔を合わせる。

 その後、言いたいことがあるのなら……と静かにハクリの紡ぐ言葉に耳を傾けた。

 

「ホントに良いとこ無しで、迷惑しかかけてないんだけど……。それでも!皆の役に立ちたい、肩を並べたいって気持ちはより強くなったんだ!」

 

 ハクリの瞳は真っ直ぐだった。

 ハクリはいつもそうだ。

 前に楽座市を終わらせたいと言ってくれた時も、俺の顔を見る彼の瞳は真剣で、淀みないものだった。

 

「俺も漣家の一員だから……もしかしたらミナトに恨まれてるかもしれない……。だとしても、これは俺の本心だから……」

 

 一呼吸おいて、ハクリは言い切った。

 

「俺も一緒に戦わせてくれ」

 

 ハクリの視線はブレなかった。

 多分これは、ハクリの腹の底から出た本音なんだと思う。

 

「家族を敵に回すことになるけど、本当に良いのか?」

 

 チヒロがそう質問を投げた。

 今回の敵は漣家だ。

 ハクリが実家で酷い扱いを受けていたとしても、血の繋がった兄弟や親だ。

 そんな奴らと戦う覚悟があるのか、チヒロはそれを聞いている。

 

「誰かが止めきゃいけないんだ。だったらそれは、漣の血が流れている俺の役割だと思うから」

 

 ……覚悟はあるみたいだ。

 身内を敵に回す覚悟が。

 ハクリが自身の言葉で、楽座市を終わらせると言ったんだ。

 

『俺はハクリを信じる』

 

 チヒロの過去の言葉を思い出す。

 人を見る目が良いチヒロが、前からそう言っているんだ。

 そして、今ハクリから出てきた言葉。

 信頼しない理由は無い。

 

「……そうか。前にも言ったけど、俺はお前を信じてるから。あの神奈備に襲われた時に言ってくれた言葉が、俺の中に残っているんだ。あの時も今も、嘘偽りなんて無いと思うから」

 

「チヒロ……」

 

 ……決まりだな、というかもう決まっていたようなものだ。

 

『お前がいなきゃ俺達はこいつらに勝てない……!』

 

 漣邸でのあの言葉は嘘じゃない。

 楽座市を終わらせるには、姉さんを取り戻すには絶対にハクリの力が必要だ。

 

「最善はハクリを信じることだから。今までも、そしてこれからも。お前がいて良かったと俺はもう思ってるよ」

 

 出会いは……確かに最悪だった。

 最悪というよりかは、仇の一家の一員がいきなり目の前に現れたからついつい酷いことをしてしまった。

 

 でもこうやって触れ合っていくうちに、ハクリの人柄を知ることが出来た。

 ハクリは俺達と一緒に戦ってくれる大事な仲間なんだと、今では心の底から言える。

 

「俺達で終わらせるんだ、楽座市を」

 

「ああ……」

 

「応!!」

 

 決戦の時は近い。

 俺は俺の出来る最善を尽くす。

 そして姉さんを絶対に救い出す。

 

 人の未来や希望を奪う楽座市なんてものは、この手で終わらせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でこっちにしたんだ?」

 

 自室で読書を嗜んでいると、長男である宗也からそう聞かれる。

 見ると、宗也はテーブルに置かれた一振りの刀を見つめていた。

 

 "椿姫"──大事な子ども達を傷付けた刀だ。

 

「取引するなら"妖刀"の方が良かったんじゃ」

 

「ふむ」

 

 ごもっともな意見に頷きながら、読んでいた本をパタンと閉じる。

 

 六平千鉱が持つ妖刀──淵天。

 全部で7本しかない妖刀のうちの1つ。

 所有者に大いなる力を与えるということは、目の前で見ていたから余計に分かる。

 

「宗也の言う通り、真打と淵天の2つが楽座市で出品されるとなると過去一番の大盛り上がりになるだろうな」

 

 今年の楽座市はひと味違う。

 何故なら、妖刀の1つである"真打"が出品される為だ。

 出品が決まってから関係者からの連絡が後を絶たない程、舞台は暖められている。

 

 宗也の言うことも正しい。

 妖刀が2本も出品される、もしそんな事実が広まれば世間は大賑わいだ。

 かつての斉廷戦争にて猛威を奮った妖刀……それがお金を出せば手に入るのだから。

 

 そんなチャンス、裏稼業の人間共が黙っているはずがない。

 

「じゃあなんで……?」

 

「あの"毘灼"という組織を覚えているか?」

 

 その言葉に宗也は黙って頷く。

 私も椿姫の元へ赴き、その鞘に指を走らせる。

 

「真打の手引をした奴らだろう?」

 

「そうだ。アイツらが言っていた。淵天の傍にあるこの椿姫には、ある秘密が隠されていると」

 

「秘密……」

 

 毘灼……かの六平国重から真打を奪い、通常10年かかる封印の解除をたったの3年で終わらせた妖術師組織。

 その頭領──(ゆら)との会話はまだ記憶に新しい。

 

「六平千鉱とその一派は、必ず楽座市を襲撃しに来る。天理の腕を斬り飛ばした椿姫の持ち主も。奴らには理由があるからな」

 

 六平千鉱が六平国重の息子ということは周知の事実。

 彼はきっと、父親の作品である真打を取り返しに来る。

 その淵天の力を以て。

 

 そして、椿姫の持ち主である少年──ミナトと言ったか。

 彼を誘い出す種は少し前から撒いてあった。

 それこそ、椿姫を彼が所有していると分かった日から。

 

 唯一の肉親……氷の肌の女はその為に買ったのだ。

 ミナトを楽座市におびき寄せ、椿姫を漣家の所有物にする為に。

 

 ……──全ては繋がっている。

 

 代々受け継がれてきた蔵と楽座市。

 先代である父も、その前の当主も、皆が使命を全うしてきた。

 

 私だけがしくじる訳にはいかない。

 

 漣家の男として生まれたのならば、当主として一族を護る立場に在るのなら。

 今回の楽座市も遂行しなければ。

 

 この世は正義のぶつかり合い。

 互いの信じる正義の為に人事を尽くす。

 それが生きるということだ。

 

 例え敵が若輩者でも。

 

 実の息子であっても。

 

 情けをかけるつもりは無い。

 

「秘密ってなんだ?父さん」

 

「ああ、それはな……」

 

 既に戦いは始まっている。

 

 敵が私の野望を討ち滅ぼすのか。

 

 私が使命を全うするのか。

 

 思い描く結果を実現させるのは、この私だ──。

 

 

 

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