俺のじいちゃんはせかいいちかっこよかった。
じいちゃんはテレビのなかのむかしの人みたいな”サムライ”だった。じいちゃんはものすごくつよくて、大きいかたなをぶんぶんとふりまわしていた。
じいちゃんはまいにちまいにちはやおきして、あめがふっていても、ゆきがふっていてもぜったいかたなをふっていた。
俺は『それ』を見るのがだいすきだった。
じいちゃんには”夢”があった。じいちゃんは”最強”になるのが夢なんだそうだ。おれはじいちゃんはとっくに”最強”だとおもってたけど、どうやらせかいっていうのにはじいちゃんよりつよい人がいっぱいいるらしい。
じいちゃんはいつかそいつらをたおすのだそうだ。そのすがたが、すごくかっこよかった。
いつか俺もじいちゃんみたいな”サムライ”になりたい。じいちゃんと同じ”夢”をかかげたい。俺はじいちゃんに”かたなのつかいかた”をおしえてほしいとおねがいした。
じいちゃんはゲラゲラわらいながら「七歳になったら教えてやる」とやくそくしてくれた。その日から、俺ははやくななさいにならないかとワクワクした。
ごさいのなつのひ..........じいちゃんが死んだ。
父さんと母さんがいなかった俺はひとりになった。こうつうじこらしい。いっぱい人がきてじいちゃんにおわかれしていって、いっぱいの人になぐさめられた。
なんで死んだんだよ......いなくなったんだよ.....いやだよ....あたまがいたい、じいちゃん、じいちゃん、じいちゃん、いたいよ、じいちゃん、
じいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんいたいよじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんいたいよじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんいたいよじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんいたいよじいちゃんじいちゃんじいちゃんいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいたいあたまがあたまがあたまがあたまがじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんいたいよじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃんじいちゃん.....
おなかがなってもごはんを食べなかった。ねむくてもねなかった。そんなふうにしていたらガリガリのほねみたいなからだになった。
いたい。あたまがずきずきいたむ。いたみでよるもねむれない。
そんなふうにいていたとき、ふいにじいちゃんのへやに行きたくなった。フラフラでまともにあるけなかった。たぶん俺も死ぬんだ。だからじいちゃんのへやで死にたい。そんなきもちでじいちゃんのへやに行って...............それをみつけた。
じいちゃんのへやのつくえのうえにおいてあった。それはボロボロでふるい本。てにとってみて、俺はおどろいた。
それには”じいちゃんのけんじゅつ”がかかれてあった。これはきょうかしょだ。じいちゃんのけんのきょうかしょなんだ。
じいちゃんが死んでから一回もわらわなかった俺、このとき、ひさしぶりにわらった。じいちゃんはのこしてくれていたんだ。俺のために、じぶんのけんじゅつを。この本にかかれてあるとおりにがんばれば、俺もつかえるようになるんだ。あのかっこいいけんじゅつを。
なれるんだ、じいちゃんみたいに!