よう実世界に転生した畜生系主人公が神室真澄に心を打ち抜かれる話 作:サンディエゴ
とりあえず、二日目の夜もDクラスの拠点に向かったら綾小路と高円寺がまた待ち伏せていたのでやり合う羽目になった。
やっぱ抜けなかった。
いや、負けてないから……捕まってないから引き分けだから。(強がり
そんなこんなでなんの成果も上げられなかった三日目、俺は情報収集のためにBクラスへ向かうことに決めた。
Cクラスは昨日見たし、Dクラスに関してもキーパーソンの堀北とも出会えたからな。
概ね、Cクラスは原作通りの作戦で行くっぽいことと堀北も原作通り体調不良になっていることは確認できた。
まあ、つまりは最低限の情報は取れたということだ
なら、残るはBクラスに関して調べておきたいなーと考えたわけだ。
色々と原作通りにはなっていないっぽいからな……。ちゃんと調べておかないと!
正直、ご主人と延々イチャイチャしていたい気持ちも強いがそこはペットとしての役目がある。
原作通りに進むならそれほどAクラスは痛い目を見ないので、遊んでいてもいいのだが原作からズレているのならどうなるかはわからない。
それでご主人に被害が出てしまったら、俺は死んでも死にきれないので。
あと、坂柳の策とやらも見抜きたいし。
というわけでBクラスの調査を開始する。
ご主人は坂柳係で拠点に残っているので、今回は俺は一人――というか一匹……
「では、頑張りましょう師匠」
「にゃーご」
ではなく、我が弟子……弟子?
まあ、いいか。
ともかく、山村とのタッグでBクラスの拠点へと向かっていた。
山村は今回の試験、どこの班にも属さずに動ける役割を坂柳から受けている。
彼女の力を発揮するには自由にさせた方がいいからだ。
山村の影の薄さを活用した諜報能力、それは存分にこの試験で活かされて――はいなかった。
今のところ、活躍としてはまあまあと言った感じだ。
「にゃーご」
「はう……すいません。Dクラスはどこからともなく、金髪の男が出てくるし。Bクラスも思いのほか、警戒が強くて……。あと単純にキツいです…」
しょぼんとした山村。
最近、ちょっと調子に乗っていたのに普通に高円寺に見つかってしまい自信を喪失してしまったらしい。
アレに関しては相手が悪いので切り替えていけ。Cクラス相手には抜けるだろうけど、あそこは戦略が特殊だから今は放置でいいし。となると残るはBクラスなんだが……そうか、うまくいっていないか。
「拠点の奥の方に行かせたくないようで……いつも誰かしらいる感じです」
「にゃー」
うーん、やっぱりCクラスと取引した感じかな。やっぱ坂柳の言ったとおりに……そこら辺をバレるのが嫌で人を配置している感じか。学校の中のように不特定多数の他人がいる空間ならまだしも、自分たちの生徒以外に敏感になっている状態の拠点の中を探るのは今の山村では荷が重たいか。
「暮らしぶりは思ったよりも余裕がある感じです。物資もそうですけど、表情が明るいというかそんな感じ。スポットも積極的に取っている感じで……。あとCクラスの生徒が一人、一緒にいました」
Cクラスの……? ああ、いや偽装工作の一種か。それともなにかあったときのための連絡係用かな。Dクラスには伊吹もいるようだし、Aクラスに金田を送っててBクラスに誰も送ってなかったら手を組んでいるのがバレちゃうし。
「あとはDクラスと何やら話し合っているところを確認しました。堀北という女子生徒ともう一人男子生徒が……妙に勘が良さそうだったから近づかなかったので、内容に関してはわかりません」
綾小路か……その判断は正しいな、とても偉い! それにしても原作通り、DクラスとBクラスの同盟というか協力体制を築いている感じか……。
それはまあおかしくない。
CとBの同盟さえなければ――の話だが。
なんかBクラスもおかしくなってないか? いや、戦略としてはおかしくないんだよ。Cクラスと取引しつつ、それはそれとしてDクラスとも協力体制を築く。二枚舌としか言いようがないムーブだけど、勝つための戦略としては真っ当……だけど、Bクラスに――いや、一之瀬にそんなことってできたっけ?
そういう強かなことができない良い子なのが原作の一之瀬という女の子だった気がする。
Cクラスの拠点で見た堀北の態度から察するにCとBが繋がっていることに気づいていた感じじゃなかったしな……。その上でDクラスとも協力体制を構築する。どこまで協力体制を結んでいるのかは不明だけど、事実上2クラスの脅威度を下げることにしているんだよな。攻撃を受ける可能性を可能な限り下げている。その分、サバイバルに集中できるわけだから色々とやりやすくはなるよな。
考え方を少し変えてクラスのためになる方針を取ることを優先した、と考えれば納得できるラインではある。
あるのだが――やっぱりどうにも気になる。
「にゃーご」
「なるほど、師匠が突撃して陽動。その間に私が調査……」
我輩、気になります! 考えるより直接調べた方が早いと言うことで……いくぞ、山村ぁ!
―――
「きゃー!!! ホームズだぁ!!」
「えっ? ……本当にホームズだ。なぜ、島に?」
堂々と正面からBクラスの拠点にお邪魔すると俺は熱烈な歓迎を受けた。
主にリーダーの一之瀬帆波から。
「まさか、私に会いにきてくれたのー? あっ、猫じゃらし今日は持ってない!? ごめんねー」
「にゃー」
一之瀬は結構な猫好きらしく、俺と打ち解けるのは結構早かった。
まあ、大抵の女子生徒は俺にメロメロなわけだがそれと比較しても一之瀬は早かったというか、凄い愛でてくる。
相手は「にゃ」といえる女、相性がいいのかもしれない。
どこで調達したのかマイ猫じゃらしを用意して会う度に遊ぼうとしてくる。
どこぞの邪悪なるロリとは違うので俺もよく存分に遊んでしまうものだ。
一之瀬は笑顔がとてもいいんだ。邪ロリも見習うといい、無理だろうけど。癒やし効果のあるイオンを発生させているに違いない。このストロベリーヘアーガールは……っ!
それにしても毎度凄い髪の色だな。まあ、そこら辺はご主人もそうだけど。なんていうか創作世界の髪の色だなーって、一之瀬の髪の色を見ているとよく思うわ。あとなんかこう……一之瀬の髪を見ているとなにか思い出しそうな気がするんだよな。前世のノベライズの表紙の記憶かな? まあ、いいや。
ともかく、俺と一之瀬はそれなりに交流のある間柄と言うことだ。
「はー、まさか無人島でホームズに会えるなんてねー」
「本当になんでいるんだ? 飼い主の神室が無理を言ったのか?」
「神室さんか……」
「ん、どうした一之瀬」
「いや、なんでもないよ。それにしても何か用かなホームズ。もしかしてスパイにでも来ちゃったりしてー?」
「なにを言っているんだか……」
一之瀬の言葉に神崎がそう呟くがなかなかに鋭い指摘に俺はビクッとする。
やっぱり一之瀬は侮れない。
「わかってないなー。ホームズならそれぐらいできたっておかしくはない。だから、拠点の奥には連れて行けないなー。それでもいいかにゃー?」
「にゃー」
「にゃにゃ、よしそれでは休憩時間に入るとします。ホームズエネルギー充電時間です」
「おい、一之瀬」
「ちょうどいいタイミングだし、いいんじゃないかな? 慣れないサバイバル生活でみんなストレスは溜まっているみたいだし、ここはホームズのアニマルセラピー力を借りると言うことで!」
そういうことになった。
さすがは俺だ。
まるで警戒されない。
なんでここに居るのかは疑問に思われたがそれだけで、一之瀬が呼んだ女子軍団に俺は揉みくちゃにされてしまった。
いつもの可愛がりだが、どうやらストレスが溜まってきている感じだ。
俺に癒やしを求めているというか。
まあ、想定して準備を重ねていたAクラスと違って、バカンス気分で来たらいきなり無人島生活じゃな……。特に女の子にはキツい環境だ。ならば、癒やしてしんぜよう。お猫様の癒やし力を食らうがいい!
甘えた声を上げたり、撫でてくる手に身体をこすりつけたりして、女子の歓声を受けながら俺は拠点の内部に滑り込む山村の気配を捉えた。
あっちはどうやらうまくいきそうだ。
俺はできるだけ気を引きつけておかないと……。
そう思いながらアニマルセラピー営業を続ける。
その傍らでBクラスの観察をすることも忘れない。
うーん、やっぱり雰囲気がいいな。少し疲れは出ているけどみんな表情にはどこか余裕がある。これはやっぱりCクラスと同盟を組んで物資を融通して貰ってるからかな? 一週間のサバイバル生活に見通しが立っているからこの余裕って感じだ。
山村が確認すればそのあたりは確定するはずだ。
ほぼCクラスと手を組んでいるのは間違いないとして……問題はそれが試験全体にどう影響を及ぼすか、だよなー。うーん、話に耳をすませた感じスポットはやっぱり回ってる感じか。サバイバルに余裕があるなら、そっちを狙うのも当然か。リスクは高まるとはいえ、スポット更新にいかせる班の人数を増やせばリーダーを当てるのは難しくなる。……というかCとD、それぞれと手を組んでいるのなら危険視するべきなのはAクラスだけでいいわけで。
保守的なBクラスといえど、スポット占有ポイントを狙って打って出てもおかしくはない。
むしろ、自然な流れといえるだろう。
話を聞く限り、スポット占有だけで100CP以上は見通しが立ってる状態か。1日3回、それを大雑把に最終日を除いて6日間できたとして占有しているスポットは5以上と考えるべきだな。
最初の300CPを丸々残せてさらに100CP以上の追加CPが手に入るのなら十分すぎる成果だ、多少の不自由はあれどBクラスの面々の表情が明るいのも頷ける。
Cクラスとの契約でどれくらいのプライベートポイントを支払う契約になったのかは不明だが。
現状……完璧すぎないか? CクラスとDクラス、共に手を組んでいるのなら足元を掬われる可能性はぐっと減っている。というか一位通過の最有力候補だな。
Aクラスも頑張ってはいるが70CPは物資に使う想定で進んでいる。
これでも相当に抑えている方だ。
どうしても必要な物資は出てくるからなー。あんまり切り詰めすぎて体調不良を出したら元も子もないし、そこをラインにって葛城も言っていた。丸々300CP残せるBクラス相手だと厳しいか? いや、鬼頭たちも頑張っているからスポット占有は勝っているはず……。
ある程度、セラピー営業も一段落をしたので一之瀬の膝の上で丸まりながら俺は思考を巡らせる。
思い出すのは今日、Bクラスに向かうことを坂柳に鳴いたとき――その時の彼女の態度だ。
『ああ、Bクラスのところに行くのですね。少々、面白そうなのでちゃんと報告はお願いします』
『あとはそうですね。Bクラスにはよろしくと伝えておいてください』
とても意味深な態度だった。
それからそろそろ、自分がやった策に関して答えがわかったかなどの煽りも加えてきた。
おのれ、坂柳……。なんというメスガキ顔で挑発しやがる……っ!
思い出すだけで尻尾がピンと立ってしまうが、とりあえずその気持ちを抑え込んで思案に暮れる。
あの態度……策とやらに関してBクラスと関係がありそうなニュアンスだったな。……思い返してみると坂柳の態度、なんか変だったな。CクラスとDクラスには注意を払っているわりに、Bクラスにはそこまで払っていなかったというか。
坂柳の性格的にBクラスはつまらないのだろうな、というのはなんとなくわかる。
綾小路がいるDクラスや手段を選ばない龍園のCクラスよりも優先度が低くなるのは仕方ないと思うが、だからといってあまりに注意を向けていなすぎる気もする。
ただの気のせいかとも思っていたが今朝の坂柳の態度から察するに……。
注意を向けるようになったのはCクラスと手を組んだ可能性が強くなってからだ。……確証が強くなってから、というのが正しいか? 元々、Cクラスと手を組む可能性に関しては示唆されていた。けど、その時点だとそこまで意識は向けていなかったはず。可能性としてはあり得るはずのに、別の理由でその可能性に関して選択肢から外していた――みたいな?
そんな違和感を俺は感じていた。
なんというか喉の奥に小骨が刺さっているかのような違和感。
坂柳という女ならもうちょっとアグレッシブに動いていてもおかしくはないはずなのだ。
それこそ昨日のようにBクラスの拠点襲撃にでも直接出向いた方が、坂柳としても色々と探りやすいはずなのに俺と山村に任せた。
俺と山村で十分探れるという見積もりは正しいとは思うが、それはそれとして自分から突っ込む方がなんというか坂柳らしい感じがする。
違和感が大きくなる。
「にゃあ、にゃあ、にゃー……ねえ、ホームズ私の頭に乗ってみない?」
「にゃあ?」
なに言ってるんだコイツ……。
俺の手足を捕まえて遊ぶように動かしていた一之瀬が急にそんなことを言い出した。
「ちょっとだけ! ちょっとだけだから……こう、頭の上に乗ってね。頭をペシペシって」
「なにを言っているんだ一之瀬」
「坂柳さんにはしてたもん」
何故か期待に満ちた視線を俺に向ける一之瀬。
彼女はときどき変なことを言う。
「ね、お願い」
あと、ときどき視線がどろっとする。
何故かは知らない。
ただ、まあストレスなんだろう。
葛城もそうだけど善人でリーダーという責任のある立場になるには、この学校はいろいろとクソ過ぎるからなー。原作だと順調にダメな風に行っているというか、良い感じのエンディングを迎えられそうにないルート突き進んでいるというか。
最終的に茶柱や星之宮のようないい年になっても過去に囚われてそうな、アラサー女ルートになりそうだよねって個人的には思っていたりする。
いやー、茶柱たちみたいになる一之瀬は見たくねーな。でも、報われるハッピーエンドルートに行ってる感じも微塵もしないし……。せめて、この世界では何か良い感じに卒業できるように俺も手伝ってやろう。結構、好きなキャラだったしな。
頭の上に乗って猫パンチで叩いてやるだけで彼女のストレスが軽減するなら安いものだ。
そう考えて俺は頼まれたとおりのことをやってやることにした。
一之瀬の膝からひょいと登って頭の上にたどり着き、そして彼女の頭をポムポムポムポム。
「にゃははは♪」
なんでそんなに嬉しそうなの!?
やったこっちが驚くぐらいに幸せそうに相好を崩す一之瀬。
よくわからないが彼女にとってはそれぐらいのことらしい。
「か、可愛すぎる……」「白波がやられた!?」「ただの鼻血……いつものことだな」「一之瀬とホームズの破壊力はヤバいね」「うん、ヤバい」
邪悪なるロリを封印するためのカリスマブレイクだが、一之瀬のような秩序善だとカリスマバーストになるらしい。
幸せオーラ全開で笑顔になる一之瀬と愛くるしい猫である俺の相乗効果に、Bクラスの生徒たちが男女問わずにダメージを受けていた。
それにしてもこの感覚どこかで……まあ、気のせいだろう。
そんな感じで一通りBクラスの拠点で歓待を受けた俺は山村がこの場を後にしたことを察すると立ち上がった。
「あっ、もう行っちゃうんだねホームズ」
「にゃー」
「残念。また来ていいからね?」
そう言ってニコニコとした顔で頭を撫でてくる一之瀬。
ふふふっ、どうしよう今更ながら罪悪感がしてきたぜ! 今度あったらサービスしないと。
なんとなく居心地が悪くなって退散する俺に向けて、一之瀬は最後の一言を付け加えた。
「坂柳さんたちによろしく伝えておいてね」
なんてことのない言葉。
だが、俺はその言葉に目を細め、尻尾を振って返答し、山村と落ち合うために森へと歩き出した。
「やっぱりキミは――」
―――
「――奥のテントの中、そこには物資がこれでもかと入っていました。明らかに過剰な量。Bクラスが購入したものとは……」
「にゃー」
森の中で落ち合い、山村の報告を聞いて確信した。
「やはり、Cクラスとの契約で手に入れたものだと」
「にゃごにゃご」
これでBクラスとCクラスが手を組んでいるのは確定。
Dクラスとも協力体制を構築しているのも間違いない。
そして、恐らく――BクラスはAクラスとも手を組んでいる。
ずっと考えてはいたのだ。
坂柳の作戦について。
俺は船に戻されたから試験が始まってすぐの動きに関しては知らない。
その間にどうやら坂柳は動いたらしいのだが、時間としてはそれほど長い時間でもなかった。
だが、彼女はその間に策を考えて実行したらしい。
時間的に考えてできることはそう多くはないはずだ。
だが、例えば何らかの取引を行うのなら十分にできる時間的な猶予はあったように思えた。
問題はそれを誰に対して、そしてどういった内容で取引を行ったのかと言うことだ。
取引相手がいたとして、可能性があるのはCかBのどちらか。Dはあり得ない。そして、Cならその時に契約を持ちかけなかったのはおかしい。となると消去法でBクラスとなる。けど、BクラスはCクラスと取引をした可能性が高かった。
原作のBクラスのことを思うとやはりあり得ないのではないか、と俺はその可能性を無意識に排除した。
なにせそうなるとBクラスはAクラスと組みながら、Cクラスとも手を組んだと言うことになる。
それはなんというか一之瀬の性格的にあり得ないのではないかと思い込んでいたため、可能性を排除していたが……もしそんなことをやる柔軟性を今のBクラスが持っているのだとしたら話は変わってくる。
この考えが正しいとなるとBクラスは二枚舌どころか三枚舌で動いていたことになるわけだが……だけど、それなら坂柳が興味を持ち始めるのもわかる。
それぐらい強かなら坂柳はきっと「おもしれー女」判定をするだろう。
問題はどんな取引を行ったのか、ということだ。
AクラスもBクラスも積極的にスポット占有している。それだけ、リーダー当てをしのげる自信があるからだ。いったい、どんな取引をしたんだ? 単に互いにリーダー当てをしないだけの契約なら不十分だ。それにBクラスもAクラスとの点差を縮めるチャンスでもある。互いに利益が出るからこそ手を組んだと考えるべきだ。
それはいったいどんな手段か。
俺は考え込んだあと、その手段を思いついた。
そして、その真の目的に関しても思い至ることに成功した。
なるほど、たしかに。
今の坂柳ならばそれを目標にするだろうなー、と納得したのだった。
〈人物紹介〉
●ホームズ
→アニマルセラピー営業をした畜生。野郎相手はともかく女の子相手ならだいぶサービスをやる。しょうがないんだ、雄だもの。なんかBクラス違くない? と思っているが原因にさっぱり心当たりなくてお手上げ状態。とりあえず、今夜もDクラスへ突撃する。正直、もう堀北が今のリーダーだろうし危なくなったらどうせリタイアさせるだろうから意味ないよな……と思っているが男には引けない戦いが存在するのだ。
●一之瀬帆波
→昔、昔……というほどでもない昔の話。母と妹の三人家族で育った女の子がいました。母子家庭で裕福ではありませんでしたが幸せに暮らしていましたが、ある日母親は過労で倒れてしまいます。そのせいで妹の誕生日、欲しがっていたプレゼントを買ってあげることができなくなり、我慢を重ねる妹を気の毒に思った女の子はたった一度の罪を――「にゃあ」
●山村美紀
→アサシンビルドに特化し始めている系女の子。ただし、身体能力自体は低く体力もないので無人島での活動は正直キツい。綾小路相手なら近づきすぎなければ察知されるのを回避できるが、近づけないので遠目から観察するのがせいぜい。高円寺相手にはすぐに察知されてしまう。どこかの黒猫がレベリングするから……。