よう実世界に転生した畜生系主人公が神室真澄に心を打ち抜かれる話   作:サンディエゴ

36 / 66
【TRPGをやりたい坂柳】

【挿絵表示】



畜生系主人公が神室真澄とバカンスを終える話 ★

 

 

 

 あ、あと一歩! あと一歩だけなんだ! 頂上まではあと少し!

 

 

 俺はゆっくりとだが着実に足を進めた。

 その頂に至るために慎重に足を動かして、そしてあと一歩のところまでたどり着く。

 

 

 ごくりっと誰かの喉を鳴らす音が聞こえた。

 

 

 最後の一歩を踏み出そうと片方の前足をあげて、そして下ろした――その瞬間のことだった。

 

 

 

 つるりっ!

 

 

 

 うわぁあああああああ……っ!!

 

 

 

 俺はそんな声が聞こえてきそうな情けない様子で足を滑らせ落ちていく――

 

 

 

 

「「「ぶはぁっっ!!」」」

 

 

 

「ふざけんな葛城! それは反則だろうが!?」

 

「何のことかまるでわからんな龍園。だが、隙を見せたな。貴様がジョーカーを持っているのは確認できてしまったぞ」

 

 

 どや顔の葛城。

 その頭の上から見事に落っこちた芸を見せた俺は空中で体勢を整えて軽やかに地面に着陸し、こちらもどや顔をして見上げた。

 

 

 見たか! これが葛城と俺の一発芸! 「山頂滑落」だ!

 

 

 劇画風タッチになりそうなぐらいキリッとした表情を作った葛城の頭上を目指して俺が登り、あと一歩のところで滑落するという渾身の一発芸。

 

 Aクラスでは禁断の必殺技とされている芸だ。

 具体的に言うと身体の弱い坂柳が笑いすぎて死にかけたからだ。

 

 さすがに慣れと心の準備があったおかげか今回は大丈夫だったようだが、くそ真面目な葛城と俺との一発芸というシチュエーションだけで面白いのかそれ以外は大体ダメージがでかそうだ。

 

 龍園とか自分の手札を見せてしまうという失態を犯すぐらいには腹筋に悪かったようだ。

 他にもなんとか耐えようとして耐え切れていない平田や神崎、耐えようとした結果変なツボに入ってちょっと痙攣している堀北などが見て取れた。

 

 

 

 俺と葛城はアイコンタクトをして互いの健闘を称え合った。

 

 

 

 やってやったぜ!

 

 

 

 さて、今俺達が何をしているのかというとぶっちゃけただのトランプゲームだ。

 竜グループのメンバーで試験中の暇つぶしと言うことでやっている。

 

 

 そう契約を結んでどのグループも結果1になるように縛り合ったのだが、実のところ試験自体は終了していないのだ。

 

 

 そのため、日に二回のディスカッションで集まらないといけない。

 もう、ほぼ終わったようなもんだから終わりで良くないかと思わなくもないがルールはルールらしいので。

 

 

 というわけで事実上試験が終わったのにメンバー固定で集まらないといけない生徒たちは、思い思いの方法で過ごすようになったわけだ。

 夏休みの課題を持ち込んでその時間に互いに教え合って進めたり、個々人で本を読んだりお喋りして時間を潰したり、ゲームを持ち込んでグループで遊び始めたり……まあ、様々だ。

 

 

 なにせ試験自体は事実上終わっているから話し合うこともないし、それでも指定の時間は一緒に過ごさないといけないからな。

 

 しかも、他クラスの生徒と共に。

 

 

 これをいい機会に友好を深めるグループもあったりなかったり。

 

 

 竜グループは坂柳がゲームを持ち込むことでグループ内でゲームをすることになった。

 なんでか、あの邪悪ロリはボードゲームやトランプなどを大量に持ち込んでいたのだ。

 

 

 修学旅行の夜に遊ぶ気満々でいろいろと持ち込む中学生かな? 妙に荷物が多いなとは思っていたけど……。

 

 

 まあ、邪悪な策謀を巡らせているよりは友達と遊ぶためにウキウキになってこんなの持ち込んでいる方が健全なのでいいだろう。

 

 

 因みに一応試験中なのにガッツリ遊ぶのはどうなのかという問題については、話し合いの内容は自由というルールを盾に封殺している。

 

 

 これはあくまで話し合いのためのコミュニケーションを円滑にする道具なのだ……っ!(言い訳

 

 

 正直、やることもないのに集められて一定時間過ごさないといけないため坂柳の提案はわりとあっさり受け入れられた。

 

 船上試験も事実上終わり、優待者は100万、それ以外は50万もの大金を手に入れられることが決定していることも多いのだろう。

 Aクラスはもちろん、Bクラスや人付き合いのいい平田や櫛田などが参加した。

 

 意外だったのは龍園と何か考え込んだあと表明した堀北も参加したことか。

 単純に暇だったのもあるんだろうが、ゲームをすることで何かこちらのことを探るという思惑があったのかもしれない。

 

 

 全員が得をするという結果になったとはいえ、Aクラス――というか坂柳にやり込められた感が否めないことは確かだし。

 

 

 そんなこんなでやり始めたゲームだが、坂柳は当然のように盤外戦術を駆使して勝負を勝ちに行く。

 

 

 俺もそれに協力する。

 試験じゃないただのゲーム……だからこそ、勝ちに行かないとなぁ!

 

 

 ご主人がいるAクラスが最高なんじゃー!!

 

 

「くっ! 何故……? こちらの手札が読まれているの」

 

「一体どんな手を使ってやがる坂柳!」

 

「ふふふっ、さてどんな手でしょうね。ポーカーの勝負も私たちの勝ちですね。その手札では勝てませんよ?」

 

 

 どや顔で煽る坂柳。

 俺は龍園と堀北の後ろに回って確認しながらサインを送る。

 

 

「また負けた……どうして?」

 

「カードに細工が?」

 

「……いや、その……なんだ。ホームズが教えているんじゃないか?」

 

「なにを言っているのかしら貴方は?」

 

「猫にそんなことが出来るわけないだろうが」

 

「いや、だがホームズが二人の後ろで何か変な動きを――」

 

 

 神崎の言葉に後ろを振り向く二人。

 俺はしれっとした顔で毛繕いを始めた。

 

 

「何もしていないじゃない」

 

「賢かろうが猫は猫だぞ?」

 

「だが、さっき……! それにホームズは意思疎通が取れているような反応をすることが多く見受けられる気が……」

 

 

 自分で言ってて「なに言っているんだろう、俺」みたいな感じになっている神崎。

 

 

 可哀想。まあ、「あの猫は人間の言葉がわかるぐらい賢くて、二人の手札を覗いてサインを送ってるんだよ」、は普通に「頭大丈夫か?」的な内容だからな……。

 

 

 それが事実なのだが。

 

 

「そんなオカルトあるわけ無いわ」

 

「頭メルヘンか?」

 

 

 堀北と龍園はオカルト否定派のようだ。

 こう言ってしまうと俺の存在がオカルトであることを肯定してそうで嫌だな。

 

 

「全くですね、神崎くん。ふふっ、ただの猫であるホームズにそんなことが出来ると考えるなんて……とても夢のある考え方ですね」

 

 

 ついでと言わんばかりに煽る坂柳。

 葛城がビックリした顔で彼女を見ている。

 

 

「坂柳……お前がそれを言うのか。ハシゴ外しにもほどがあると思うのだが」

 

「何のことかまるでわかりませんね、葛城くん。ともかく、ホームズと私に変な疑いをかけるのはやめて欲しいものです。ホームズにそんなことが出来るわけないじゃないですか……ねー♪」

 

「にゃー♪」

 

「いや、明らかに返事をしているだろ? 一之瀬の時もそうだったが……」

 

 

 わりと真っ当な価値観をしている神崎がおちょくられているのを尻目に、平田と櫛田が会話をしている。

 

 

「猫ってあんな感じなのかな? 飼ったことがないからよく……」

 

「ど、どうなんだろ? うーん?」

 

 

 俺を基準にしない方がいいと思うよ、マジで。

 

 

 そんなことを内心で呟いていると無双し終えた坂柳が次のゲームの準備を始めた。

 

 

 

「次はですね、TRPGというのをやってみたいのですが――」

 

 お前どれだけ遊びたかったんだよ。

 

 

 

 龍園が肝心なところでファンブルを出して死に、堀北が何故か後ろから櫛田に刺されて死に、平田が仲間を守るために自分から犠牲になって死に、葛城はNPCに騙されて死に、その死屍累々の様子を恍惚とした表情で坂柳は眺めながら試験終了までの時間を過ごすのだった。

 

 

―――

 

 

 そんな一方で。

 俺は別に竜グループの一員でないため、ちょくちょくグループ移動を行っていた。

 

 

 もちろん、行くのは愛しのご主人が居るグループだ。

 それともう一つ、そのグループに行く理由があった。

 

 

 それは――

 

 

「HAHAHA! そうだね……うん、いいだろう。だが、もう少しアピールを強めにした方がいい。彼女はもっと輝けるポテンシャルがある。この高円寺六助が保証しよう」

 

 

 こいつ、高円寺の存在だ。

 何の因果なのかご主人は高円寺と同じグループだったのだ。

 

 

 結果として竜グループの最初のディスカッションで全グループ結果1にする契約が結ばれたわけだが、そんなの無視して時間を拘束されるのが嫌だからと言う理由で「裏切り」をしかねない男が高円寺という男だった。

 原作でも独断でクラスの方針とかそんなのガン無視で当てに行った実績がある。

 

 高円寺が勝手に優待者当てをすると色々と面倒になるので、しょうがなく頼みに行ったのだがその代わりに要求されたのが俺に話し相手になることだった。

 

 

 なんだそりゃ、と思わなくもなかったがそれで大人しくなってくれるならいいか……ご主人も同じグループだし、で俺は受け入れることにした。

 

 

「っていうかなんで私がゴッデスガール?」

 

「キャスパリーグにそう呼ぶように言われてね」

 

「人のペットに変な呼び方しないで欲しいんだけど」

 

「なに、キャスパリーグは気にしていないようだ。問題ない」

 

 

 まあ、高円寺とまるで関係が無かったご主人は困っていたがな。あと別にキャスパリーグ呼びを受け入れているわけじゃないぞ? 俺の名前はホームズと決めた。ただ、まあ色々な呼び名をされていたからそういうものだと気にしていないだけで……。

 

 野良の時なんて俺の名前はイッパイアッテナ――じゃなかった。いっぱい有ったんだよご主人。

 

 

「でも、まあホームズが言ったなら仕方ないか」

 

「それでいいんだ」「さすが神室さん。ホームズ命」「やめなよ」

 

 

 とりあえず、ゴッデスガール呼びを受け入れたご主人。

 ディスカッションの時間は高円寺の暇つぶしに俺達は付き合った。

 

 こちらとしても暇だったからだ。

 特になんでもない雑談(主に俺の話題が中心)だったのだが、その話題は次第に妙な方向へと転がった。

 

 具体的に言えば同じクラスの佐倉の話に流れた。

 どうやら高円寺のやつは俺達と佐倉が一緒になって高育の敷地内で動画撮影をしていたところを偶々見かけたことがあるらしい、その時はあまり気にしていなかったようだが無人島試験の一件で俺への注目度が上がった結果、どういうわけだが例の動画に行き着いて彼女の正体に関しても調べあげてしまったようだ。

 

 

 どうなってるんだこの天才。偶々、動画撮影をしていたところを見たからってそうなるか普通……。でも、高円寺だからな。

 

 

 高円寺ならば仕方ない、という妙な説得力がある。

 それでなんでその話題を高円寺がしたかというと……端的にいえば動画の出来の採点だ。

 

 

「素材はいい、着飾る服もまあ最低限の点数をあげよう。映像に工夫も見られる。だが、撮影技術はまだ未熟な点が多いし、そして何よりも全体構成が赤点だ。彼女の魅力を真に引き出したいのであれば、ただ着飾り、美しく撮るだけではナンセンス!」

 

 

 らしい。

 詳しく聞くと具体的なダメ出し箇所を指摘してきた。

 

 たしかに俺もご主人も坂柳も鬼頭も動画撮影に関しては素人だ。

 初めてやったにしては出来たつもりだし、評価もされているのでいけているのではないかと思っていたが――高円寺の目からすれば粗が目立つらしい。

 

 

 考えてみれば高円寺は高円寺コンツェルンの一人息子……そういったものには詳しくてもおかしくはないか。

 

 

 天才という区分においては坂柳もそうだが、彼女はそっち方面は完全に門外漢だった。

 対して高円寺はそういった教育や何なら実際に手がけたことがあってもおかしくない立場の人間、その指摘の鋭さからもそのことが窺える。

 

 

 問題があるとすれば何でそんなことを俺達に指摘してくるのかと言うことだが……。

 

 

「蛹から羽化しようとしているレディーは美しい……そうだろう?」

 

「にゃー」

 

 

 要するに高円寺らしい気まぐれのようだった。

 それとも前向きに頑張って変わろうとしている女性に対して手助けをしないのは醜いと考えているのか、それはわからなかったがともかくためになりそうな話をしてくれるため俺とご主人は顔を見合わせうなずき、大人しくメモを取ったり質問をすることにしたのだった。

 

 

―――

 

 

 ほぼ試験の体を為していない時間が過ぎる中。

 その夜中のバーで俺はお勤めを果たしていた。

 

 

「悪い予感はしてた……っ! してたのに」

 

「……そうだな」

 

「ねー、どう考えても不味かったわけだしレート落とすとか出来なかったの?」

 

「無茶を言うな。どのみち、2000万を手に入れる機会を設けることは決定事項だった。わかっているだろ?」

 

「そりゃね。退学者救済できるポイントを得られる機会を与えていたか、与えていなかったかでは問題が起きたとき事情が変わってくる。要するに保険みたいなもんでしょ?」

 

「そうだな、そのために必ず2000万のプライベートポイントを手に入れるチャンスは与えられなくてはならない。その可能性がどれほど低くてもな」

 

 

 そこでは一年の担任教師が疲れた様子で酒を飲んでいた。

 真嶋の背中は煤けており疲れ切ったサラリーマンのように、茶柱とかは嫌なことを飲んで忘れようとしているOLそのものだ。

 

 というかガブガブ飲みすぎである。

 どれだけ綾小路は苛め抜いているのだろうか。

 

 

「全クラスが手に入れちゃったんですけど……」

 

「まさか本当に全グループを結果1にするとは」

 

「坂柳ならやりかねないとは思っていたが」

 

「いや、嬉しい。嬉しいんだけどね? 一担任教師としては大量のプライベートポイントゲットは間違いなくクラスの助けになる。なるんだけど……」

 

「無人島試験で1268CP」

 

「船上試験で8600万プライベートポイント」

 

「これ絶対、あとで職員会議がされるやつ……っ!」

 

「ですね」

 

 

 真嶋たちは苦しげにそう言った。

 一クラスの担任としてなら賞賛したいところだが、そうもいかないといった有様だ。

 

 

 まあ、それもそうか8600万分を一度に生徒に渡すとか狂気の沙汰だし、1268CPってことは一月で大体500万分のプライベートポイントになるわけで……。

 

 

 真面目に意味がわからないほどの資金の流出だ。

 さすがに金のある高育といえども問題にならないわけがない。

 

 

 というかやっぱり原作でも明らかに船上試験だけ得られる金額上限がおかしかったのって、そういう背景があったからか……。「退学者救済できるチャンスは与えました学校側は悪くありません」っていうアリバイ作りってわけか。

 

 

 性格が悪いというか何というか。

 

 

 まあ、高育の性格が悪いのは今更か。それにしても今更ながら無人島試験の結果もおかしいな……。

 

 

 因みに原作の数値がこうである。

 

 

 Aクラス +120CP

 Bクラス +140CP

 Cクラス +0CP

 Dクラス +225CP

 

 

 そして、この世界の無人島試験の実際の結果数値はこう。

 

 

 Aクラス +453CP

 Bクラス +401CP

 Cクラス +87CP

 Dクラス +327CP

 

 

 ぱっと見でわかるほどに違う。

 合計の数値も485CPと1268CPと約2.5倍は違うという有様だ。

 

 

「学年全体でも無人島試験は500CP以下になる想定だったのに……」

 

 やっぱ邪悪なるロリの言ったとおり、「リーダー当て」はそれ自体が罠だったかー。

 

 

「それに加えて全グループ結果1なんて」

 

 

 つまり二つの試験の収益はこういうことになる。

 

 

 Aクラス 1080CP+453CP=1533CP(+2150万プライベートポイント)

 Bクラス 663CP+401CP=1064CP(+2150万プライベートポイント)

 Cクラス 452CP+87CP=539CP(+2150万プライベートポイント)

 Dクラス 87CP+327CP=414CP(+2150万プライベートポイント)

 

 

 控えめに言って頭が悪い成果だ。

 確かにこれは怒られる(確信

 

 

「絶対、二年とか三年の先生たちに文句言われる……」

 

「これでも何とかしようとしたのに」

 

 

 ああ、そういうのもあるのか。

 自分たちのクラスを贔屓するために手を抜いたとか思われるのか。

 

 なんというか先生たちは先生たちも大変なのだな。

 それでも俺はご主人と生徒たちの味方なので何もしてやれないが、せめて癒やされるが良いと甘えた声ですり寄った。

 

 

「お前のせいでもあるんだからな……」

 

 ホームズ、猫だからわかんにゃーい♪

 

 

 真嶋が恨めしげな視線をこちらに向けてきたが俺は気にせず身体をこすりつけた。

 しばらくするとあっさりと真嶋は陥落し、俺の背中をなで始めた。

 

 

 ふっ、チョロいぜ。所詮はストレス過多の中年、小動物の癒やし効果に勝てるはずがないのだ。

 

 

「真面目にどうします、これ?」

 

「今後の試験のレートを下げるとか、差っ引く方向性で」

 

「あんまり、露骨にすると坂柳さんが嬉々として煽り立てる気がするんだけど……。他クラスを巻き込んで対学校への反発感情を刺激してまとめ上げるみたいな?」

 

「…………」

 

 

 星之宮の言葉に真嶋は黙り込んだ。

 やるかやらないかでは坂柳は間違いなくやる女だ。

 

 

 坂柳有栖……なんて面倒くさいやつなんだ!

 

 

 今後のことについて頭が痛そうに話し合う真嶋たちを尻目に、茶柱は無言で酒を飲み続けていた。

 

 

「おい、少しはお前も何か案を……というか飲み過ぎじゃ――」

 

「もうどうなったっていいや」

 

「本当にどうしたの佐枝ちゃん!?」

 

「そんな希少価値の高い民俗学の本、どうやって探し出せと……うぐっ」

 

 

 どうやら綾小路はそっち方面でも茶柱を良いように使っているらしい。

 

 

 まあ、たしかに高育の蔵書ではあんまりマニアックな資料は無さそうではあるが……。

 

 

 ともかく、そんな感じで俺達のバカンスは過ぎていったのだった。

 

 

 




〈人物紹介〉
●ホームズ
→名前が実はイッパイアッテナな猫。ゲームに参加したり、御曹司の話を聞いたり、先生たちの精神を癒やしたりと忙しい日々を過ごした。先生の胃にダメージを与えた側の存在でもあるのでマッチポンプとか言わない。

●坂柳有栖
→ゲームを楽しんだり、船の中を探検したりと楽しい時間を過ごして満足。GMがじゃないときとはダイスをホームズに振らせるという対策をした。八割クリティカルだった。

●神室真澄
→話したことも無い相手にゴッデス呼びされた。ホームズ関連だったのでまあいいかできる心の強い女。

●葛城康平
→一発芸が受けて満足な光のリーダー。「誰かのためじゃない、お前自身の願いのために!!」という葛城違いのネタもある。

●龍園翔
→不良ドラゴンボーイ。手段を選ばないダーティボーイの癖にオカルトは信じない妙に常識的なところもある。猫より犬派。因みに試験中にCクラスの女子が問題を起こしそうになっていたので焼きを入れて止めた。

●堀北鈴音
→何も出来ずに終わった二つの試験を経て、少しだけ心境に変化。まずやらなかったであろう遊びに参加。その結果、櫛田から後ろから刺されて死んだ。

●櫛田桔梗
→だって、そこに背中があったから!

●高円寺六助
→機嫌の良い御曹司。正直、期待はしてなかったけど有意義な体験が出来たのでサービスも兼ねて少しだけアドバイスをした。前向きに努力をしている女の子に対しての助言はやぶさかではない。

●先生ズ
→「どうすんだよ、コレ」な状態になっている。たぶん、普通に怒られる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。